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== 女子校生由貴 ==

女子校生由貴 (252)阿鼻叫喚…

裏ろま中男 作品リスト
女子校生由貴 目次

女子校生由貴 (252)阿鼻叫喚…

「ああっ、もう…、はあっ、やめて…、いやっ、ああっ」
スレンダーな女体を窮屈に折り曲げられてまんぐり返しされた股間を、タダシにベロベロと舐められた優は苦しそうにうめいていた。

「…、ご主人様…、優ちゃん…、嫌がってるから…、やめて、あげて…」
口では優をかばう由貴は、内心ではうらやましくて自分がかまって欲しいワガママを意識して言いよどんでいた。
「あの…、ご主人様…、その、あの…」
浣腸の効き目が出てきて調教の続きをして欲しい美人教師は、しかし自分から排便したいなどとは言い出せずに、きつめのセーラー服に押し込んだ成熟した女体をモジモジしていた。
「ねえ、はあっ、お代わりは?…、ああっ、いいわあっ」
緊縛された飲んべえ美少女はあそこにバイブを突き刺さされて喜びにもだえながら、性懲りもなく酒をねだっていた。

「あうっ…、アンタ、高校生で、くっ、あんっ、はあっ…、しょっ」
誰もツッコまないので、屈辱的な苦しい姿勢でタダシにあそこを舌でベロベロ舐め回される優があえぎ声混じりにツッコミを入れていた。
「ふっ…、おまえ、ホントにおもしろいなっ」
ほとんど条件反射のように由里子にツッコミを入れる、まんぐり返しされて大股を開いたスレンダーなセーラー服美少女を、タダシはうれしそうに見おろしていた。
「もう、やめて…、お願いします…、この通りです…」
屈辱的な愛撫から解放された優はサディステックな暴君の笑顔にすがりつくように笑って、手を合わせて懇願していた。

「いや、楽しませてもらった、お礼をしないとな…」
ニヤニヤ笑うタダシは優をまんぐり返しのまま押さえて、
「あ、やだっ、私のダーリン、返して、もう、いやあ」
由里子の股間からバイブを抜き取ると優のおっぴろげた股間に突き刺した。やっと仲良くなり始めたバイブを取られた優は去っていくダーリンに秋波を送りながら、不満を漏らしていた。

「あうっ、くっ、鬼っ、あうっ、変態、ああんっ、バカ、ひあっ、色情狂っ…」
たっぷりと潤滑油を湛えた亀裂に電動バイブを突っ込まれた優は、折り曲げられたスレンダーな肢体を苦しげにもだえさせながら、タダシに悪態をついていた。
「…、コレは、オレからのプレゼントだ」
体勢では屈服されていても口数の減らない美少女にタダシは残忍な笑いを浮かべると、優のかすかにウェーブのかかった髪が広がった頭の方にカラダを移動して、息子を取り出すと罵詈雑言をはき続ける小さめの唇に差し込んだ。

「うっ、うううっ、う…」
上と下の口をふさがれた優は苦しそうに顔をしかめて、湿った鼻息をタダシの股間に吹きかけていた。
「ご主人様…、優ちゃんの、代わりに…、由貴を…」
虐待を受けているようにしか見えない優をうらやましそうに見る由貴は、指までくわえて倒錯した愛撫をおねだりしていた。
「ああ、エリ…、そろそろ、限界…、です、ご主人様」
下腹がグルグル鳴る音に美顔を真っ赤にしたエリは、セーラー服まで着せられて生徒たち前ではしたなく粗相して汚物を垂れ流す自分の姿を妄想して、マゾ奴隷の血を熱くして汗を垂らしたナマ太ももをモジモジさせていたが、定期的に襲い来る強烈な便意にお尻のアナをキュッと締めつけていた。

「ううっ、ううっ、うっ…」
「…、痛っ、何すんだっ」
大きく広げられたあそこにグニグニと蠢くバイブを根本まで突き刺された優は、まだ肉付きの薄い女体を窮屈な姿勢で切なげにもだえさせていたが、とうとうキレてタダシの息子に歯を立てていた。
「アンタが、いつまでも、やめないからよ…」
股間の激痛にうずくまるタダシを、やっと開放されて立ち上がった優がせいせいしたと言わんばかりに見おろしていた。
「優ちゃん…、ご主人様…、大丈夫ですかっ?」
由貴はご主人様の大事な息子に危害を加えた優に敵意を込めた視線を送ったが、すぐにうずくまるタダシの股間にすがりついて、傷ついた子犬を癒そうとする母犬のようにペロペロとカワイイ舌を息子に這わせていた。

「ああっ、辛い…、ご主人様、エリを、どうにかしてえ」
いよいよ便意が耐えきれなくなったエリは、うずくまるタダシに抱きついてはち切れそうなセーラー服の胸を押しつけていた。
「ああ、もう…、だめえ、助けてえ」
下半身を突き上げる激痛に、美人教師は紺ミニスカからはみ出したスベスベしたお尻の中心部に綺麗な指を押しつけて、何とか最悪の事態を避けていた。

「あ…、ああっ…、由里子、あんっ…、おトイレ、行かせてえっ、あん、出ちゃうよおっ」
由里子も1本分の浣腸の効き目がそろそろ現れて、ゴロゴロとは下腹の立てるしたない音をかき消すように大げさに騒いで、ビニールひもが食い込んで豊かな胸が飛び出したセーラー服の上半身を暴れさせて、ノーパンの股間が見えるのもかまわずにナマ足をバタバタさせていた。

「ご主人様…、痛くない?…」
しぼんだ息子をペロペロと舐め続ける由貴は、顔を上げてタダシを心配そうに見上げた。
「…、もういい」
由貴の愛撫で痛みを忘れていい気分になってきたタダシは、いいところで中断されて不満だったが癇癪を起こすでもなく由貴を突き放した。

「エリ、ウンコしたくなったのか」
すがりつくエリの顔を向けたタダシはイジワルに笑って、苦しそうに全身から汗を垂れ流して苦しげにナイスバディをよがらせるエリを見ていた。

女子校生由貴(253) につづく
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== 女子校生由貴 ==

女子校生由貴 (251)花びら酒

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女子校生由貴 (251)花びら酒

「あううっ…、そうだよ、由貴たち、親友だよ…、変な、優ちゃん」
手を乱暴に振り回された由貴は体勢を崩して優に寄りかかってDカップの胸を押しつけたが、すぐに一緒になって手を振っていた。

「そうだよね…、へへへっ、私って、変かな…」
一緒になって手を振る由貴に照れ笑いを浮かべた優は、何とかごまかせたことにホッと息をついた。
「…、変じゃないよ…」
初めて話しかけられた日に屋上で漏らした優の言葉を思いだした由貴は、カワイイ笑顔を作って優の顔を見つめた。
「そうよね、よかった…」
天使の微笑みにまた見とれてしまった優だったが、安心した笑顔で由貴のカワイイ笑顔を見ていた。

「…じゃあ、続きやるぞ、オマエら座れ」
由里子の浣腸責めがすんだタダシは元通り座るように指示した。
「それから、コレ飲め…、罰ゲームだ」
テーブルに置いたコップになみなみとウィスキーを注いだタダシは、由貴をのぞいた3人の前に置いた。
「…ねえ、はあ…、コレ取って、あん…、飲めない」
浣腸責めでグリセリン液を注ぎ込まれる羞恥心も喉元過ぎればなんとかで、すっかり立ち直ってバイブの刺激を楽しみ始めた由里子が、緊縛されたセーラー服の上半身を揺すった。
「ああ、そうだな」
はしたなくノーパンの股間をおっぴろげてグニグニと蠢くバイブを見せつける美少女に、イヤらしく笑ったタダシは、
「飲ませてやる…」
表面張力でこぼれそうなコップを慎重に持ちあげて、由里子の口に当てた。

「うっ、うんっ、うっ、うっ、うっ…、ぷはあっ」
普段から寝酒が習慣の由里子は、コップいっぱいのウィスキーを一気飲みした。
「すごいね、由里子ちゃん…」
コクコク鳴るノドを見つめていた由貴がビックリしたような声を漏らすと
「うん…、でも由里子らしい、かも」
相づちを打った優も早熟な女体を持つ飲み助なセーラー服美少女に呆れていた。
「ああっ、おいしっ…、もう一杯、いい?」
緊縛されたままうれしそうにため息をついた由里子は、お代わりを要求していた。

「調子に乗るな、オマエらも早く飲め、遅いヤツは罰ゲームの罰ゲームでもう一杯飲ますぞ」
飲んべえのリクエストを無視したタダシは、優とエリをにらみつけた。
「はいっ…、うっ、こくっ、ううっ」
タダシの冷たい視線に女体をゾクゾクさせたエリは、従順なマゾ奴隷らしく飲めないお酒に口をつけて懸命に嚥下していた。
「おい、優、なにやってんだ…」
知らんぷりしてウィスキーに手をつけない優にタダシが顔をしかめて迫った。

「いやよ…、飲めないし、っていうか、私、女子高生だから、お酒飲んだら、法律違反よ」
迫ってくるタダシにさっきイカされた甘美な女体の喜びを思いだした優だったが、強がってサディステックな暴君に言い返していた。
「…、そうか、じゃあ代わりにオレが飲んでやる」
口答えする優にタダシはイヤらしく笑いながら応えた。
「へ…、あ、そう、ありがと」
タダシの怒声を予想していた優は拍子抜けして、由貴が言うようにタダシにも案外優しいところがあるんだとチョット見直していた。

「…ただし、ここでな」
突然優は床に押し倒された。不意を突かれた優はタダシのされるがままにまんぐり返しされて、ノーパンの股間に荒い息を吹きかけられていた。
「なに?…、やめてよっ」
エビ固めされて恥部をさらす優は手足をバタバタさせてムダな抵抗をしていると、タダシがウィスキーのビンをあそこに差し込んだ。
「ひっ、イッ、アツッ、やっ、だっ、あっ、ひいっ」
あそこの粘膜に沁みるアルコールに優はまんぐり返しされた体勢でのたうった。
「じゅるっ、じゅるるっ…、うまいぞ、優」
あそこの粘膜を焼かれて苦しむ美少女にニンマリしたタダシは、ウィスキーがあふれるあそこの亀裂に口をつけてわざと下品な音を立てて飲んだ。タダシは亀裂に舌を入れてナカまでキレイに舐め回した。

「あ、ああっ…、バカッ、変態、死ねっ…」
タダシがあそこを焼き焦がす黄金水を吸い出したおかげで地獄のような苦痛から解放された優は、ナカを這い回る舌技に甘えた声を漏らしたが、すぐに悪逆非道なサディストを責めた。
「…、じゃあ、もう一杯、いくか」
まんぐり返しされて恥部をさらしながら口数の減らない勝ち気な美少女に、タダシがまたイヤらしい笑いを浮かべると
「あ、うそっ、ゴメンなさいっ、もう、お腹いっぱい、です…」
大事な部分の激痛に懲りた優は、広げられた太ももの間からのぞき込むタダシに手の平を返したように愛想笑いを浮かべていた。

「…、そうか、舐められて、うれしかっただろ」
タダシは態度を改めた優に満足そうに笑った。
「はいっ、きもちよかったです」
まんぐり返しされたままでまたいつウィスキーのビンを突っ込まれるか分からないので、優はタダシに調子を合わせていた。

「そうか…、ペロ、ピチョッ、じゅるっ、ジュブッ…」
広げた太ももを両手で押さえて股間のスジを広げたタダシは、舌を伸ばしてまだ控えめでピンクの花びらやその奥の亀裂に舌を這わせながら、口をつけて唇であそこの周りをツバだらけにしていた。
「あ、やっ、ああっ、いやっ、やだっ、あっ、ああっ、は、ああっ…」
恥部を愛撫された優は窮屈に折り曲げられた成長途中の女体をよがらせて、まだ肉付きの足りなナマ太ももをプルプルと震わせていた。

…、優ちゃん、いいな…、またご主人様に…、由貴もして欲しい、…。
タダシにかまってもらいたい由貴は、屈辱的な姿で押さえつけられる優さえもうらやましくて物欲しそうな視線をタダシに投げかけていた。

…、私も、して欲しい…、あっ、来た…、これで、かまって、もらえる、…。
きついセーラー服に成熟した女体を押し込んだエリも、自分がそうされるはしたない姿を妄想してノーパンの股間を熱くしていたが、浣腸の効き目でお腹が鳴るのに顔を赤くしながら、タダシに構ってもらえるのを期待して、淫らに女体を昂ぶらせていた。

女子校生由貴(252) につづく
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== 交渉人涼子2 ==

交渉人涼子2 2話(12)

ろま中男3 作品リスト
交渉人涼子2 目次

交渉人涼子2 2話 銀行(?)立て籠もり事件
(12) 事件解決

「…、あの、ボク、生まれてずっと、独身なんです」
連行される抜水が、愛のしどけない姿に未練たっぷりの視線を向けてつぶやいた。

「愛もフリーです、彼氏いない歴8ヶ月…」
合コンと勘違いしたような間抜けな返事をした愛が、不思議そうに見ていると
「だから、娘もいないんですよ」
そういえば、娘がいるのと質問した答えを聞いてないことを思いだした愛は、連行される抜水の哀愁の漂う、というより情けない背中を見送った。

「…事件解決よ、早くスカートはきなさい」
昨日と違って一応見せ場もあった涼子がきりっとした顔で、制服の上着を羽織ってぼんやりと立つ愛に声をかけると
「あっ、そうでした」
照れ笑いを浮かべた愛が、大勢の物々しい装備をつけた制服警官に囲まれて、お尻を振りながらミニスカをズリ上げた。竹内を抱きしめたままの山田も、愛の可愛いしぐさを見ながら鼻の舌を伸ばしていた。
「竹内さん、離してあげたら…」
振り向いた涼子がジットリした目で山田を見ると
「…、そうでした、ケガ無い?」
涼子の視線から逃げるように慌てて竹内から手を離した山田が、心配そうな顔で竹内の体中を眺めていた。着やせするたくましいカラダに抱かれていた竹内はウットリした目を山田に向けていた。

「…、一応紹介しておきます、私のハズです」
バカだがアイドル顔の山田は前にも人質に惚れられたことがあるので、涼子は恋する乙女のまなざしでうっとりする竹内に紹介した。
「えっ、そうなんですか…」
あっと言う間に破れた恋に、ガックリと肩を落とした竹内に
「犯人にずいぶん肩入れしてたけど、もういいの?」
追い打ちをかけるようでためらわれた涼子は、気を使って優しく問いかけた。

「私のお父さんは、あんなスケベじゃありませんでした…、ところで私、逮捕されちゃうんですか?」
竹内は抜水のスケベオヤジぶりにすっかり失望したようだ。そして急に不安そうな顔をみせて自分の身の心配をしていた。
「ああっ、犯人隠避のことね」
「あっ、…正確には刑法103条…」
「あなたはいいから」
竹内の不安を払拭しようと明るい笑顔で涼子が声をかけると、ミニスカの乱れを直していた愛がまた口を挟んできたが、涼子は即座に却下した。

「大丈夫よ、犯人は逮捕されたんだし、あなたが心配することはないわ」
怯える竹内を安心させるように、涼子は優しく言葉をかけていた。
「ところで782万円っていう要求、なんでか聞いてる?」
抜水が要求したハンパな数字について聞くと
「…、サラ金に返さなきゃならない、お金らしいですよ」
左上に視線を向けた竹内は、抜水にはもう興味なさそうに無表情に答えた。

取り調べでも、犯行理由はリストラされ金に困っての犯行だと、抜水ははげ上がった額に汗をかき、ぬれねずみのように震えて恐縮ながら自供した。金に困ってついヤミ金から金を借りた抜水は、すぐに元金を上回った利息支払いがどうにもならなくなって、銀行はムリでも郵便局なら何とかなるだろうと強盗に入ったらしい。凶器の三角定規について聞くと、
「…だって、ナイフなんかだと間違ってケガさせるかもしれないし、それにボク、血がコワイんです…」
と応えたらしい。取り調べを担当した刑事は笑いを堪えられずに、書記を担当した刑事とともに大笑いしたそうだ。

留置所に拘留中または刑務所に服役中でも借金の返済義務はあるので、まぬけな強盗に同情した涼子は山田と二人で、そのヤミ金に乗り込んで違法金利の金銭消費貸借契約書を反故にさせた。

暴力団系のヤミ金融五菱会に対する訴訟で、平成20年6月10日最高裁第三小法廷判決「悪質な不法行為に当たる貸し付けは、利息だけでなく元本を含めて返済分全額を賠償すべきだ」とする判断を突きつけて、民事不介入だが、と前置きした上でヤミ金の違法金利を指摘して、生活安全課の知り合いにココを徹底的にマークするように依頼していることを伝えておいた。

あとでヤミ金に乗り込んだことを知った愛は、
「なんで連れて行ってくれなかったんですかあっ」
お尻をプリプリ振りながら駄々をこねて涼子を困らせた。

交渉人涼子2 3話(1) につづく
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== 交渉人涼子2 ==

交渉人涼子2 2話(11)

ろま中男3 作品リスト
交渉人涼子2 目次

交渉人涼子2 2話 銀行(?)立て籠もり事件
(11) ミニスカポリスのストリップ

「いやんっ、ぬらひょんの、えっちっ」
竹内は信じられないと言わんばかりの不信感をあらわにした目で抜水をにらんでいたが、抜水の裸になれというまぬけな要求に、ニコニコ笑う愛はうれしそうだった。ナマ足をモジモジさせて安っぽい色気をふりまく愛を、
アンタ、うれしいんかい、…。
心の中でツッコミを入れる涼子は冷めた目で見ていた。

「…、でも、人質の安全のためだし、仕方ないですね」
恥じらうようにうつむいた愛は、頬を染めて涼子に流し目すると
「私も断腸の思いだが、人質の安全が第一だ、愛君、頼んだよ」
わたしだって、何度もハダカにされたのよ、…。
わざとらしく沈鬱な表情を作って涼子が愛にうなずいた。涼子は犯人の要求で何度も全裸になった経験があるどころか、山田とまな板ショーまでしていた。その意味でも大先輩の涼子はノリノリの愛を特にかわいそうとは思わなかった。
「…」
ずっと涼子の肩を揉んでいた山田は愛の若い肉体を妄想し、荒い鼻息で涼子の髪を揺らしていた。

「…」
上着を脱いだ愛は、色気を漂わせた上目遣いで抜水を見ながらネクタイを取って指先につまむと、スケベ面で見つめる抜水をジラすように振っていた。
「(…、ちょっと)」
スケベな妄想にまみれた山田の、肩を揉む手がだんだん下がって胸のふくらみをマッサージし始めて、振り向いた涼子は淫靡な光のにじんだ切れ長の目でにらんだが、バカ面の山田は愛のストリップに熱中していた。

浮気者っ、…。
「うっ、…」
涼子のヒジ打ちが山田のふくらんだ股間にヒットし、山田は股間を押さえてうずくまった。涼子は何事もなかったようにすました顔で愛と抜水の様子を見守っていた。
「…、じゃあ、こっち」
シャツのボタンを胸の下あたりまで外してピンクのブラをチラ見せした愛は、意味深な笑いを浮かべて腰に手を当てるとミニスカを下げた。白シャツだけになった愛のハイヒールを履いた素足が、若々しい色気を漂わせていた。切れ込んだ腰の部分にパンティのフリルが見えて、抜水はゴクンとツバを飲み込んだ、
「…」
スケベオヤジに軽蔑の目を向けた竹内は、もう抜水をかばう気持ちが無くなったようで、抜水の反対に体重をかけて逃げようとする体勢になっていた。

「…、恥ずかしいな」
残りのボタンを外した愛が、シャツを肩から抜いてブラひもをあらわにすると、身を乗り出した抜水は鼻息を荒くして愛の若い肉体にイヤラシイ視線を絡めていた。

そろそろ、仕事するか、…。
涼子が目配せすると、股間を押さえながら愛のナマ足を見つめていた山田が表情を引き締めてうなずいた。

「…、えっ」
涼子がネコ科の肉食獣のようにしなやかに女体を踊らせて、三角定規を持った手に飛びかかると、同時に飛びかかった山田が竹内を抜水から引きはがした。1年以上のブランクがあっても、涼子と山田のアイコンタクトによるコンビネーションは健在だった。何が起こったのかまったくわからない抜水は、スケベ面を顔にはり付けたまま涼子に押さえられていた。
「…」
山田は竹内をかばうように幼い女体を抱きしめていたが、お尻に当てた手は柔らかい尻肉とそのワレメに食い込んでいた。着やせする山田のたくましい胸板に顔を埋めた竹内は、ビックリしたような顔を熱くして頬を染めていた。

「…、あれ、終わり?」
シャツをヒジにぶら下げてブラとパンティをさらした愛は、結果として涼子たちから抜水の目をそらすオトリ役を立派に果たしていた。愛は目の前の逮捕劇をただ眺めていたが、モノ足りなさそうで下着姿を隠そうとせずにシャツをヒラヒラさせていた。
「すぐに警官隊が、来るわよ」
抜水を床にねじ伏せた涼子がつぶやくと、収まりがつかずにぼんやり立つ愛は
「…、いやん、恥ずかしっ」
そうしなきゃいけないかのように恥じらうポーズを作って慌ててシャツを引き上げた。なんとか上着は羽織ったがミニスカを履く間もなく、完全装備の警官隊がなだれ込んできた。中の様子をうかがっていた警官の何人かはナマ足をさらけ出した愛にエッチな視線を向けていた。

交渉人涼子2 2話(12) につづく
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== 交渉人涼子2 ==

交渉人涼子2 2話(10)

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交渉人涼子2 目次

交渉人涼子2 2話 銀行(?)立て籠もり事件
(10) 愛の独壇場

「でも、なんでこんなさえないオジサン、かばうの?…、ひょっとして、お父さん?」
涼子が黙っていると、さっき涼子に怒鳴られてかわいそうなほどしおれていた愛が、抜群の立ち直りの良さを見せて竹内にまるで友達ような口調で話しかけた。ずいぶん失礼な言い方だが、抜水も普段から言われ慣れているのか、特に反応はなかった。

「違いますけど…、でもお父さんに似てるんですっ」
いるのよね、ダメ男に尽くしちゃう女って、…。
竹内の父親がどんな人間かわからないが、抜水に似ているなら、あまりたいしたこと無い男だろうと、涼子は二人のやりとりを見ていた。この様子なら人質の危険はなさそうだし、気合いが抜けてしまった涼子はしばらく愛の好きにさせようと思った。

「…そうなんだ、ヌクヌク、娘さんいるの?」
愛は急に話を抜水にふった。
「…、ヌクヌク、って、なんですか?」
しょぼくれた目でミニスカポリスのナマ足を眺めていたが抜水は、愛のかわいらしい顔をニヤケ顔で見た。
「抜水さんだから、ヌクヌク(笑)」
センスのいいニックネームでしょ、と言いたげな愛のうれしそうな笑顔だった。

「…どっちかというと、ぬっくんの方が…」
抜水はミニスカポリスのナイスバディに視線を絡ませながら、照れ笑いを浮かべていた。
「そう…、じゃあ、ぬらりひょんに似てるから、ぬらひょん、でいい?」
どうしても自分でネーミングしたいようで、愛はまた抜水に新しいニックネームを付けていた。
「…そうですか、まあ、いいですけど」
意志の弱そうな外見そのままにあっさり愛に押し切られた抜水は、しかしその呼び方にまんざらでもなさそうだった。

「…じゃあ、ぬらひょんさあ、その子かわいそうだから開放してあげて、代わりに私が人質になるから、ね」
ミニスカのスソをチラチラさせてシナを作る愛に、抜水はエッチな期待をふくらませてヤニ下がった顔を見せていた。竹内はスケベな視線をミニスカポリスに向ける抜水に不満そうに口をとがらせていた。
「涼子さん、いいですよね」
「うん、キミは警察官の鑑だ、日本の平和はキミの活躍にかかっている、がんばってくれ給え」
一般市民よりも警察官が人質の方が何かと都合がいいので、涼子はやる気のない投げやりな口調で大げさにほめた。やることのない山田は涼子の肩を揉んでいたが、真上から眺める胸のふくらみ具合もいいなあと、バカ面をさらしていた。

「涼子先輩、ありがとうございます、…そういうわけなんで、竹内さん、交代して」
「ダメです、そんなこと言って、逮捕するつもりなんでしょ」
「…そうだ、ゆうちゃんの言うとおりだ」
涼子の許可を貰った愛は抜水にニッコリと笑ったが、竹内が直ちに却下した。竹内を下の名前で呼んだ抜水も、竹内の尻馬に乗ってうなずいていた。

「…、せっかくぬらひょんにサービスしてあげようと思ったのにいっ」
これじゃ、コスプレキャバクラだ、…。
ミニスカのお尻を振って胸を突き出した愛を、涼子はあきれて冷ややかな目で見ていた。エッチなポーズを取る愛にスケベ心を出した抜水は
「…、じゃ、じゃあ、何も隠してない証拠に、はっ、裸に…、なれっ」
はげ上がった額を汗で光らせ、フンフンと鼻息を荒くしてスケベな要求を突きつけた。肩を揉みながら涼子にイヤらしい視線を絡ませていた山田も、裸という単語に反応して愛にスケベな視線を向けた。

交渉人涼子2 2話(11) につづく
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== 交渉人涼子2 ==

交渉人涼子2 2話(9)

ろま中男3 作品リスト
交渉人涼子2 目次

交渉人涼子2 2話 銀行(?)立て籠もり事件
(9) 夫婦マンザイ

まぬけすぎる、…。
愛が楽しそうに指摘したように、犯人の凶器は小学生が持っているようなプラスチックの三角定規だった。またまた気が抜けてヒザが落ちそうになった涼子は、なんとか女体を支えて大きなため息をついた。

「…あのオジサン、フォーク世代っぽいですもんね」
すっかりテンパって青くなっている虚弱中年を尻目に、愛がニコニコ笑っていると、
「それは、『青い三角定規』だろっ」
思わずツッコミを入れてしまった涼子は、ハッとなって愛に背を向けた。
「…、青い三角定規って、何ですか?」
仲良く掛け合いする二人に疎外感を感じた山田が、興味津々に首を突っ込んできた。

「…1971年にデビューした3人組のフォークグループでね、…って、そんなこと言ってる場合かっ」
にこやかに説明し始めた涼子は、いきなり山田に回し蹴りを食らわせて、そのガタイをなぎ倒した。愛に調子を狂わされっぱなしだった涼子は、うっぷん晴らしが出来てちょっとうれしそうだった。
「ずごーい、ノリツッコミですね」
本物のドツキ夫婦(めおと)マンザイに笑顔の愛はうれしそうに拍手までしていた。床に寝そべった山田も涼子の折檻にうれしそうに顔を輝かせていた。しかし綺麗な女刑事だと思っていた涼子の凶暴な面を目の当たりにした犯人は、完全にテンパって震え上がっていた。

「…お、おまえら、いい加減にしないと、この娘の、いっ、命が短いぞっ」
完全に舞い上がった犯人は、縮み上がった気持ちを奮い立たせるためか、はたまたこのバカ騒ぎに加わりたかったのか、急に声を荒げたが、
「…、ちゃんと言えてないぞ、しかも噛んでるし…」
山田を折檻したおかげでいつもの調子を取り戻した涼子は振り返って、ジットリした目でしれっと言いはなった。

「…なにおっ、ば、バカにするなっ」
薄くなった頭まで赤くした犯人は、口からツバを飛ばして言い返すと、三角定規を女子局員の首に押しつけた。犯人を押さえようと涼子がカウンターを軽く飛び越えると、山田も起きあがって後に続いた。

「…、まって、このひとかわいそうな人なんです」
涼子が三角定規を持った手をつかんでひねり上げようとすると、それまで黙っていた女子局員が涼子に迫った。
「へっ、…?」
意外なセリフに犯人の手を握った手を緩めると、女子局員は犯人をかばうように部屋のすみに押しやって、犯人の三角定規を持った手を自分の首に押しつけた。女子局員は足を広げ気味に女座りして制服のミニスカからナマ足を見せつけていた。

「…、ちょっと、落ち着いて、アナタは人質なのよ」
予想外の展開につかのま身動きできなかった涼子は、気を取り直して女子局員に声をかけた。胸の名札は竹内とあった。
「竹内さん、いい、アナタがそうやって犯人をかばうと、犯人隠避という立派な罪になるのよ」
「正確には刑法103条犯人蔵匿、犯人隠避罪ですね」
「アンタは、黙ってなさいっ」
「…、ごめんなさい」
竹内の常軌を逸した行動をいさめようした涼子に、ツッコミを入れた愛は大目玉を食らってシュンとなってへこんでいた。

「私のことはいいんですっ…、抜水さんはまじめ何十年も働いてきたのに、ずっと会社の人たちからイジメられて、その上他の人の失敗を押しつけられて、リストラされちゃったんですよっ」
床にへたり込んだ抜水をかばうように抱きついた竹内はまるで子猫を守る母猫のように、少女のような顔を精一杯怒らせて、涼子に強い意志のこもった視線を向けていた。
「…」
犯人をかばう人質など初めての涼子は、なかば呆れながらどうしていいか全く思い浮かばなかった。

交渉人涼子2 2話(10) につづく
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交渉人涼子2 2話(8)

ろま中男3 作品リスト
交渉人涼子2 目次

交渉人涼子2 2話 銀行(?)立て籠もり事件
(8) 鬼退治

愛の報告によると、郵便局に立て籠もった犯人はひとりで、押し入ってすぐに非常通報ボタンを鳴らされると、焦って若い女子局員を人質に取ったらしい。武器は鋭利な刃物らしいとしかわかっていない。他の局員は全員安全に避難した。

涼子が現場の責任者に挨拶すると、すぐにでも説得して欲しいと言われ、追い立てられるように涼子は、拡声器の交渉人が入るという声を背中に受けて郵便局の入り口に向かった。涼子に従う山田の後ろに愛も付いてきた。

「はあ…」
…、山田が犬なら愛はサルだわ、そうすると私はキジ抜きのまぬけな桃太郎、ってトコね、…。
ぞろぞろとついてくる二人にヤケ気味な連想を浮かべた涼子は、鬼退治を前にして色っぽい唇のハシにシニカルな笑いを浮かべて小さくため息をついた。

…、それにしても、なんだかひよわそうな、オニだわ、…。
犯人の様子をうかがった涼子は、女性でも簡単にひねり上げられそうな虚弱としか表現のしようのない頭の薄い中年オヤジに、やっぱり気抜けしてやる気をそがれたが
ダメよ、これは事件なのよ、…。
両手で頬を軽くビンタして気合いを入れ直した。

「…どうしたんですか、入らないんですか?」
入り口で立ち止まっていた涼子に、山田が声をかけると
「状況確認よ」
つかの間存在を忘れていた山田の声にドキッとした涼子は、表情引き締めて山田をにらみつけた。

「なるほど、犯人を観察して作戦を立てていたワケですね」
そこに愛が緊張感のないカワイイ笑顔で首を突っ込んできた。
「…、そうよ」
だから、なんでアンタ、そんなに短いのよ、…。
ココが繁華街なら風俗嬢にしか見えない愛のミニスカとすらっとしたナマ足に、ジットリした視線を向けた涼子に
「…、なんですか?」
ニコニコと笑顔で応える愛に、涼子は小さくため息をついた。

「…、行くわよっ」
なんだか調子が狂って緊張感が無くなりそうな涼子は、気合いを入れるつもりで二人にびしっと声をかけた。
「はい」
二人同時に返事したが、笑顔の愛はなんだかうれしそうだった。ATMの前を通って事務所の中に入ると
「…来るなっ、こっ、コイツを、殺すぞ」
本人はすごんでいるつもりらしいが、虚弱中年の迫力のない声がした。

「周りは警官隊で包囲されてる、すぐに投降しなさい」
涼子はカウンターの向こうで、若い女子局員に隠れるようにオドオドした視線を向ける犯人に声をかけた。
「…、ひっ、人質を、殺されたくなかったら、車と現金782万円を、用意しろ」
ずいぶん後退した額に汗をダラダラと流した犯人は、涼子の鋭い視線から目をそらし、うつむきそうな顔を懸命に上げて叫んだつもりのようだが、やっと聞き取れる蚊が鳴くような声だった。
「…ムダよ、逃げられないわよ」
ハンパな金額を、…。
切りの悪い金額を指定する虚弱中年に、しかしそのハンパな感じがキャラに合っている、となんとなく納得もした涼子は、犯人を刺激しないようにジリジリとカウンターに近づいた。

「…くっ、来るな、こっ、殺すぞっ」
精一杯虚勢を張っているが、男が震えているのはカウンター越しでもわかった。犯人が女子局員を脅している凶器が見えて、
「三角定規ですね、小学生みたい…、カワイイ」
愛の楽しそうな声がした。緊張感のない声にテンションを下げられた涼子は、顔を横に向けるとニコニコ笑う愛を切れ長の横目でにらんだ。

交渉人涼子2 2話(9) につづく
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交渉人涼子2 2話(7)

ろま中男3 作品リスト
交渉人涼子2 目次

交渉人涼子2 2話 銀行(?)立て籠もり事件
(7) 出動

あわただしくラブホを後にした涼子たちは、まだラッシュで混雑する道を疾走して特別班別館に着いた。門衛の制服警官は敬礼しながら、ナイスバディのキレイな曲線をくっきりと見せるレザースーツに鼻の下を伸ばしていたが、山田のにらむように視線を感じて顔を伏せると制帽のツバに顔を隠した。

「…おい、涼子」
涼子は席に着く間もなく課長に呼ばれた。たいして遅れたわけではないが、ラブホにしけ込んでいたという後ろめたさがあった涼子は、心持ち重い足取りで課長席に向かった。
「事件だ、行ってくれ」
涼子の逡巡などお構いなしに、課長は出動を命令した。
「はい」
朝一の出番に、表情をきりっとさせた涼子は、
「…で、何があったんですか?」
課長の次のセリフをうながした。

「…銀行立て籠もりだそうだ、急いでいってくれ、…詳細は現地で聞いてくれ」
課長に追い立てられて涼子があわただしく装備を身につけている間、課長は山田を呼んで場所を説明した。
「ご苦労様です」
押っ取り刀で飛び出す涼子と山田を、愛が意味ありげに笑って見送った。山田の運転で事件現場に向かう覆面パトは、しかしまだ混雑する朝のラッシュにつかまって足止めを食っていた。

「…パトライト、付けますか?」
チョット焦れた山田が涼子に聞いたが
「この状態じゃ、変わらないわね」
数珠つなぎになった車を忌々しそうに見て涼子はつぶやいた。せっかくバイクで来たんだから、と後悔したが後の祭りだった。

「…えっ、あれっ?!…」
涼子たちの覆面パトの横を見覚えのあるスクーターが通り過ぎた。ピンクのヘルメットをかぶったミニスカポリスが乗っていた。
「なんですか」
涼子のダイナマイトバディをくっきり見せるレザースーツに見とれていた山田が、間の抜けた声を漏らしたときにはそのスクーターはすでに見なくなっていた。

「お待ちしてました」
数十分後、現場に着いた涼子は照れ笑いを浮かべる愛の出迎えを受けた。
…、やっぱり、…。
途中で通り過ぎたスクーターはやはり愛だった。昨日のようなメイド服では無いが制服のスカートがずいぶん短い気がした。昨日お手柄だった愛に涼子は出し抜かれた気がして、心のどこかでやっかみを感じていたのかもしれない。
「ねえ、…」
高校生でも通りそうなカワイイ笑顔を見せる愛を、
寒くないの?…。
いぶかしげに見た涼子はスカートの短さを指摘しようとしたが、なんだか口うるさいお局OLのような気がして黙ると
「…、犯人はあそこです」
愛が指さす先に小さな郵便局があった。大きな窓から女子局員を楯にしたしょぼくれた中年男が見えた。

「…銀行じゃなかったの?」
頭頂部の薄くなった中年男性に、チョット気抜けした涼子がつぶやくと
「ゆうちょ銀行、立て籠もり事件だそうですよ」
すぐに愛が応えた。先に現場に着いて情報を仕入れていた愛は、ちょっと自慢げな笑顔で事件の概要を説明してくれた。

「…、ちゃんと課長から許可貰ってますから…、実は私、刑事志望なんです」
部外者に情報を漏らしていいのか、と不審気な涼子だったが、愛は課長から許可を貰って涼子チームの一員だと名乗ったらしい。ニコニコとカワイイ笑顔を見せる愛に、
はあっ、…。
涼子はため息をついた。

交渉人涼子2 2話(8) につづく
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交渉人涼子2 2話(6)

ろま中男3 作品リスト
交渉人涼子2 目次

交渉人涼子2 2話 銀行(?)立て籠もり事件
(6) 一姫二太郎

「…、じゃあ、なんで…」
涼子の優しい態度のやや安心した山田だったが、折檻を受けた意味がわからずに聞くと
「まあ、コレはふたりの儀式みたいなものだから…、痛かった?…」
ヒザをかかえてしゃがんだ股間にぷっくりしたあそこの亀裂を見せる涼子は、切れ長な横目で山田を見ながら照れ笑いを浮かべて色っぽい唇から舌をペロリと出した。

「…、涼子さんっ」
涼子のカワイイ表情にスケベ心を復活させた山田は、ケモノのような欲望をあらわにして涼子をベッドの押し倒すとグロスリップでネットリ輝く唇にしゃぶりついていた。
「…うっ、はあっ、ああっ」
熱くたぎった息子を股間に押しつけられた涼子は、山田の衝動的な欲望に応えるように女体を熱くしてエッチな声を漏らした。蜜をあふれさせるあそこは股間をビショビショにして垂れた滴がお尻のワレメまで濡らしていた。

「涼子さんっ、はあっ、ああっ」
あそこに手を入れた山田はあふれ出る蜜を指先ですくって口にくわえると、淫靡な味にスケベ面を淫らにゆがめて笑った。恥ずかしそうに山田のスケベ面を見た涼子は、しっとりした柔肌にかすかに汗をにじませて自ら足を開き、山田の息子を迎える体勢を取っていた。
「…はっ、はあっ、ああっ、はあっ…」
ヌレヌレの淫裂に先端をあてがうとすぐに腰を押しつけて欲望の高まりをぶち込んだ山田は、狂ったように腰を振っていた。

「…ああっ、あっ、いっ、はあっ、ステキ、あっ、よっ、ああっ、はあっ」
激しい挿入を続ける山田に涼子は火照った女体をよがらせて、息子が出入りする蜜壺から汁気を飛ばしていた。人並み以上の肉棒が出入りするたびに、火照った女体が揺れて仰向けになっても綺麗な形を保った乳房の上で突きだした乳首がプルプル揺れていた。山田が乳房を握るとその先端からピュッと白い液体があふれた。
「はっ、ふうっ、はあっ、ああっ、ふんっ、ふんっ…」
乳首をにじませる白い液体にしゃぶりついた山田は、うれしそうに口に含んでそれを吸った。腰の動きが止まって、火照った顔でお乳にしゃぶり突く山田を見た涼子は、湿った吐息にまみれた紅潮した頬を緩めて優しい目を向けていた。

「…うっ、ふんっ、うんっ、ふんっ」
母乳のエネルギー補給を完了した山田は、また全身の筋肉をこわばらせて腰を忙しく上下させた。ジュブジュブと湿った音を響かせて涼子の股間を出入りする肉棒は潤沢な汁気をまとって、妖しい光を放っていた。
「あっ、あっ、あっ、あっ…」
湿った淫靡な音をかき消すように、涼子はみだらな嬌声をあげ続けた。火照った女体は甘美な刺激に波打って、快感に震える肌を汗でしっとりと濡らしていた。突き上げられるたびに忙しく上下する端正な顔は、艶めかしく乱れた髪をまとって妖艶な美しさを見せつけていた。

「…涼子さん、もうっ、はっ、ああっ、はあっ、うっ…」
艶めかしくもだえる女体に溺れた山田は発射の予感を感じたが、そのまま激しい挿入を続けて涼子のナカに欲望をぶちまけた。
「あっ、はあっ、…」
ナマで熱い欲望を受け止めた涼子は、汗にまみれて倒れ込んできた山田の背中に手を回して優しくなでていた。

「…今度は、男の子がいいですね」
息を整えた山田が涼子から離れて、横に寝そべると楽しそうにつぶやいた。
「一姫二太郎ね…、お父さんも次は男の子がいいって、言ってたわ」
山田の胸に抱きついて甘える涼子も、山田の言葉に応えて甘い吐息を吹きかけていた。

「…あっ、行かないと」
しかし、通勤途中だったのを思いだした涼子は慌ててバスルームに飛び込んだ。

交渉人涼子2 2話(7) につづく
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交渉人涼子2 2話(5)

ろま中男3 作品リスト
交渉人涼子2 目次

交渉人涼子2 2話 銀行(?)立て籠もり事件
(5) 山田の心配

「…いいわ、乗って」
カラダにぴったりしたスーツにたわわな乳房の形をはっきりと見せた涼子は、振り上げた足でキレイな放物線を描いてYZF-6Rにまたがると、山田にダンデムシートを目配せした。
「はい…」
ゴクンと喉を鳴らしてツバを飲み込んだ山田は、わずかに振動する狭いシートに命を預けるつもりでまたがると、ソフトレザーのはりついた涼子のしなやかな女体に抱きついた。

「…、耕太さんのエッチ、…もっと下、持って」
山田は涼子に抱きついて下乳にグローブをはめた手の平をあてていた。涼子の甘えた声にスケベ面をさらした山田だったが、涼子がギアをローに入れてクラッチを離すとYZR-6Rはふたりのカラダを楽々とガレージの外にはじき出して、山田は凍りついた表情で必死にしがみついた。
「ひっ、…」
晩秋というよりすでに冬の朝の冷たい空気を切り裂いて疾走するYZF-6Rの上で、山田はガタガタ震えていた。山田はそれを冷たい風のせいにしたかったが、ダンデムでもいつもの調子でアクセルを握った手を緩めない涼子のライディングのせいだった。

すでに朝のラッシュを迎えた道は車で混雑していたが、その間を縫うようにYZF-6Rのシルバーの車体は風のようにすり抜けていった。山田は涼子にしがみついてブルブル震えていたが、信号待ちで止まった時に
「…涼子さん、どこかで休んでいきませんか」
と声をかけた。
「なあに、朝から、その気なの」
振り返ってシールドを上げた涼子は、ふざけて笑っていた。

「…そうじゃなくて、どこかゆっくり話出来るところに…」
まじめな目を向けると山田に涼子は切れ長の目でうなずくと、前を向いて信号が変わると同時にアクセルをめいっぱいひねった。甲高い咆哮をあげて勢いよく駆け出したYZF-6Rに、涼子は豊満な胸をタンクに押しつけてウイリーしそうな前輪を押さえつけた。山田は振り落とされないように必死に涼子の女体にしがみついていた。

「?…」
爆走する涼子にしがみついていた山田が、急に止まったのに目を開けるとそこはラブホの駐車場だった。
「…あの、涼子さん、ここは?」
ラブホだとはわかっていたが、一応涼子に確認すると
「いいから、行きましょ」
綺麗な曲線を見せる後ろ姿を見せつけた涼子が、とっとと先に歩いていったので、山田も慌てて後を追った。

適当に部屋を選んだ涼子は、ドアを閉めるととすぐにソフトレザーのスーツを脱ぎだした。パンティだけ残して着ているモノを脱ぎ去った涼子は、ぼんやり立ちつくした山田を誘うようなネットリした視線を向けて、パンティを下ろして股間をわずかに飾る茂みを見せていた。足先からパンティを抜き取って上体を起こすと、プルンと豊満な乳房が揺れた。ニッコリ笑った涼子は、フェロモンが匂い立つようなツヤを放って輝くしっとりした女体を、見せつけるようにシナと作って山田の前に立っていた。
「…」
なんだかよく分からないが涼子の艶っぽい笑顔に誘われた山田はアタフタと服を脱ぎさると、股間をそそり立たせて涼子に飛びついた。

次の瞬間、体を返した涼子の足先が山田の頭をクリーンヒットして、山田のガタイは床に転がっていた。
「…涼子、気持ちいいんだろ、だっけ…」
床にはいつくばった山田は、冷たく見下ろす涼子に
「へっ…、すいませんっ、もうしません、許してくださいっ」
土下座して謝っていた。
もう、離婚だ、…。
涼子の冷たい表情が目に焼き付いて、土下座してブルブル震える山田は絶望的な気分に落ち込んでいた。

「…冗談よ、顔を上げて」
涼子は土下座する山田の横にしゃがんで、震える背中をポンポンと叩いた。
「へっ、…、怒ってないんですか?」
顔を上げた山田は、惚けた顔で涼子の笑顔を見ていた。

「なんで、怒るの?…、あなたが暴走して、変なことするのは、結婚前からわかってたことでしょ」
涼子は昨日の陵辱を思いだして美しい横顔の頬を心持ち紅潮させると、乳首がつんと立った乳房を押しつけるように、山田の背中にいとおしそうに抱きついていた。

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交渉人涼子2 2話(4)

ろま中男3 作品リスト
交渉人涼子2 目次

交渉人涼子2 2話 銀行(?)立て籠もり事件
(4) 山田の落ち込み

「…」
カーテンから差す朝日にまぶしそうに目を開けた山田は、ベッドでひとり寝ている自分に気づいた。しばらく寝ぼけてぼんやりしていたが涼子がいないことに気づいて、キョロキョロと落ち着き無く周りを見渡したがやはり涼子の姿はなく、朝立ちした股間をモロ出しして階下のキッチンに駆け下りた。

「耕太さん、おはよう、…それ、隠した方がいいわよ」
朝餉の支度をしていた喜久恵は山田の気配を感じてにこやかに声をかけたが、息を切らして目を血走らせた山田が、股間をそそり立たせるのを見て恥ずかしそうに目をそらした。
「おかあさん、大変です、涼子さんがいませんっ」
慌てて両手で股間を押さえた山田は、涼子がいないことを訴えた。
「…涼子なら、茉莉にお乳をあげてますよ、…とりあえず着替えてらっしゃい」
喜久恵は落ち着いた口調で山田をなだめようとしたが、山田はそれを聞いた瞬間、喜久恵の寝室に走っていた。

「…おはよう、耕太さん」
慌てて駆け込んだ山田に、茉莉に授乳中の涼子が優しく微笑んだが、
「…、となりでお父さん寝てるから、ダメよ」
素っ裸で股間のモノをそそり立たせて息を荒くする山田を見て、ふざけて笑っていた。
「あっ、おはよう、ございます…」
涼子の色気の混じった視線に股間を押さえた山田は昨日の暴走を思いだし、気まずくて涼子と目を合わせられなかった。山田は欲望をさらけ出した昨日の振る舞いを後悔していたが、涼子は夫婦生活だと割り切って別に怒ってなどいなかった。逆に昨日の高圧的な態度のままだったら、と心配していたのだが、いつも通りの山田に安心していた。
「…、じゃあ、着替えて、きます」
罪悪感で顔が上げられない山田は、コソコソと逃げるように2階にあがった。

「…、いただきます」
涼子がにこやかにご飯をよそったお茶碗を渡すと、山田は目を伏せて受け取り、恐縮してご飯を食べ始めた。
「あら、耕太さん、なんだか元気ないわね…、涼子とケンカしたみたいだけど、この子、ワガママだから、旦那様として、ビシッと言ってやっていいのよ」
ぼそぼそと食べる山田の元気ない顔に、喜久恵は優しく笑いながら声をかけたが、
「…、スイマセン、オレが悪いんです…」
山田はよけいにシュンとなって、落ち込んでいた。

「涼子、あなた、何言ったの」
喜久恵は、背筋を伸ばして、いただきます、と手を合わせた涼子に矛先を向けた。叱るような口調だったが、その顔は困ったように笑っていた。
「べつに…、夫婦のことだから、ね」
すました顔で朝食を取る涼子は、意味ありげな笑いを見せると、喜久恵はそれ以上何も言えなかった。

「じゃあ、今日はバイクで行くから…」
出勤の準備をすませてソフトレザーのスーツを着込んだ涼子は、山田に素っ気なく言うとガレージに向かった。なんだか涼子に突き放された気がした山田はあわてて、
「…あの、ご一緒してもいいですか…」
涼子にすがるように頼み込んだ。涼子の後ろのアナを乱暴に犯してしまって、わだかまりのある気持ちをかかえたままモジモジしていた。
「珍しいわね、いつも、嫌がるのに」
涼子は楽しそうに笑っていた。限界まで性能を引き出す涼子のライディングによるYZF-6Rのダンデムシートに乗るのは命がけと言っても良かった。涼子から誘うことは滅多にないが、誘われても山田は断ることにしていていた。

「…」
悲壮な覚悟でお願いした山田は、涼子の楽しそうな顔に緊張した面持ちでうなずいた。
「…、いいわよ、しっかり掴まっててね」
ぬめった光を放つ皮のはりついた脚線美にブーツを履かせた涼子は、山田にニッコリ笑って、YZF-6Rにキーを差してエンジンを始動させた。久しぶりに涼子を乗せるのを喜ぶかのように、一発でエンジンのかかったYZF-6Rのシルバーの車体は、かすかに振動しながら低くこもったアイドリングのエンジン音をガレージに響かせた。

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== 交渉人涼子2 ==

交渉人涼子2 2話(3)

ろま中男3 作品リスト
交渉人涼子2 目次

交渉人涼子2 2話 銀行(?)立て籠もり事件
(3) 直腸洗浄

「…おおっ、ふんっ、うっ、うんっ」
膝をついてお尻を突き出す格好の涼子に後ろから抱きついて腰肉をつかんだ山田は、自身が意識しない潜在意識の鬱屈した気持ちを晴らしたような優越感を感じながら、アナに差し込んだ息子を乱暴に出し入れしていた。粘膜のヒダが絡みつく蜜壺と比べれば大味な後ろのアナだったが、キツイ締め付けから受ける刺激に山田は汗にまみれた顔に満足そうな笑いを浮かべていた。
「あ、おっ、ああ、イヤッ、痛っ、はあっ、やっ」
息子が持ち込んだぬめり気は激しい出入りにとっくに消耗して、潤滑油の欠乏したアナを荒らされる涼子は苦痛にもだえていた。この苦痛から解放されるには、後ろからしがみつく暴君が欲望の高まりを吐き出して果てるしかなさそうだった。

「…耕太さん、あんっ、痛い…、もう、ああっ、やめて」
涼子はアナが破壊されるのを恐れて切ない声を漏らしたが、ケモノのような欲望に支配された山田は、涼子の苦しみなどお構いなしに腰を振り続けた。
「…オッ、出る、はっ、ああっ、…」
アナの締め付けと潤滑油不足のキツイ刺激に、いつものセックスより早く山田は絶頂に達した。直腸を焦がす熱い粘液をばらまき終わった山田は、涼子のアブラ汗の滲んだ柔らかい女体に抱きついて、ゆるんだバカ面にうっすら笑いを浮かべていた。

「…」
山田の脱力したカラダを押しのけた涼子は、ベッドに寝そべる山田を見下ろしながら昆虫の羽根のような透き通った寝間着を着た。
…、私が上司なのが、イヤなの?…。
涼子は幸せそうなバカ面を見ながら、あの最中に乱暴な言葉で罵った山田の気持ちを考えていた。寝息を立て始めた山田に布団を掛けた涼子は、搾乳機と母乳のつまったほ乳瓶を持って階下におりた。ほ乳瓶を冷蔵庫に入れた涼子はトイレに向かった。

「…んっ、あっ、ああ…」
寝間着を捲り上げて下半身をさらした涼子は、アブラ汗がにじんで鈍い光を放つ太ももを広げて便座に座ると、ウォシュレットのスイッチを入れた。涼子は火照った女体をふるわせて、ウォシュレットのほとばしりをお尻のアナで受けた。荒らされたアナはお湯が沁みて、涼子は軽くのけぞると綺麗な髪を揺らしていた。お湯の噴出量を最大にして、アナから若干力を抜くとお湯は勢いよく直腸に侵入した。
「ああんっ、んんっ、ん、…、はああっ」
それまでアナで跳ね返っていたお湯はアナに吸いこまれ、直腸から大腸に侵入した暖かいお湯は、スリムなお腹をだんだんふくらませた。涼子は限界までガマンしたが、括約筋を弛めると直腸内を暴れ回ったお湯がアナから一気に噴出した。

「…はあっ」
アナから大量に放出されるお湯の開放感を久しぶりに味わった涼子は、淫靡な空気をまとった女体を弛緩させて小さくため息をついた。職場で山田の性欲処理につきあっていた頃は何度もしたことだったが、久しぶりの放出に新鮮な感触を覚えて女体の芯を熱くした。

トイレを後にした涼子はバスルームでシャワーを浴びた。久しぶりに犯された後ろのアナが傷ついてないか確かめてみたが、幸い無事のようだった。女体にまとわりつく淫靡な空気を洗い流した涼子は、バスルームを出ると全身にまとわりつく滴を拭き取って、両親の寝室に忍び込んだ。

「お母さん…、おじゃまします」
かすかな寝息を立てる母の布団に忍び込んだ涼子は、優しい横顔を眺めていた。
「…、涼子?」
目を覚ました喜久恵が声をかけると
「…、ごめん、今夜だけ、ね」
20数年ぶりに母と同じ布団に入った涼子は、喜久恵に甘えていた。

「耕太さんと、ケンカしたの?」
喜久恵が心配そうに聞くと
「…、そう…、朝食、食べさせなくていいからね」
言葉を選ぶようにつかの間考え込んだ涼子だったが、あっさり認めてイタズラっぽく笑った。
「何、言ってるの、アナタも手伝うのよ、…もう寝なさい」
カラダが自分より大きくなっても甘える娘に喜久恵は叱るような口調だったが、子供の頃にしたように背中にポンポンと手を当てて涼子を寝かしつけた。

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== 交渉人涼子2 ==

交渉人涼子2 2話(2)

ろま中男3 作品リスト
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交渉人涼子2 2話 銀行(?)立て籠もり事件
(2) アナを蹂躙

「いやよ…、変態っ」
個性的な性的嗜好を押しつけようとする夫に、涼子の理性は精一杯の抵抗をした。しかし下半身を支配するみだらな欲望は、秘所を這い回るイヤラシい手と熱気のこもった肉棒の虜になって、夫の淫靡な衝動に魅せられ惹かれていた

「たまにはオレの言うこと、聞いてくれてもいいでしょ」
涼子が魅惑的な肉体にメイドコスプレをまとった姿を妄想して、ひとりで盛り上がって興奮する山田は、口の中に溜まったツバをゴクンと音を立てて飲み込んだ。そこが強情な涼子の心の扉を開くカギであるかのように、淫裂に差し込んだ指は執拗にこじ開けようとイヤらしくうごめいた。
「…ああっ、だめ、…耕太さん、ああんっ…、それだけは、イヤ」
お尻の柔らかい肉をつかんだ手のたった一本の指の動きに翻弄される涼子は、切なげな吐息を漏らす端正な横顔に妖艶な美しさを漂わせて山田に見せつけていた。

「…」
強情な涼子の態度がシャクに障った山田は、黙って淫裂から指を引き抜くと、蜜をまとったその指をお尻のアナに突き刺した。
「…ひっ、やっ、あうんっ、いやっ、ああっ、やめてえ…」
久しぶりに後ろのアナをイジられた涼子は最初はその刺激に緊張したが、元々山田にはココで相手をしていたので、直腸に入り込んで括約筋をくすぐる指の動きに、すぐに甘えたあえぎ声を漏らした。
「…、気持ちよさそうですね」
排泄器官をイジられてエッチな声を上げる経産婦である妻に、昂奮した笑みを浮かべた山田が声をかけると
「イジワル、…耕太さんが、…したんでしょ」
はにかむように目を伏せた涼子が、後ろのアナで感じるようにした山田に非難がましいセリフをカワイイ声でつぶやいた。

「…、うっ、…ふんっ、うっ、ううっ、はうっ、はあうっ」
涼子の淫靡な雰囲気を漂わせたカワイイ顔に、土下座までして性欲の処理をお願いしたまだつきあう前の新鮮な気持ちを思いだした山田は、急に激高して野獣のように欲望をあらわにすると、火照った涼子の女体に襲いかかった。
「…やっ、あっ、なにっ、あっ、だめっ、乱暴に、あっ、しない、やっ、でえっ」
涼子の部下として常に屈服させられていた頃の鬱屈した潜在意識が、今日の涼子との出動で蘇った山田を暴力的な衝動に駆り立てた。強引に涼子をうつぶせにすると、そそり立つそれを蜜のあふれるあそこに突き刺し、湿った荒い息にまみれて山田は狂ったように激しく腰を振った。
「…あっ、やっ、ああっ、だめっ、壊れちゃう、ああっ」
ベッドに火照った顔を埋めてお尻だけ突き出す恥ずかしい姿の涼子は、淫裂を広げて出入りする固い肉棒を、それがこする粘膜が分泌する蜜でネットリまぶしながら、官能の悲鳴を上げていた。

「…、これからが、本番、だ」
野獣のような欲望に囚われた山田はいつもはしない乱暴な口調で、蜜があふれ出る淫裂から抜き出したヌルヌルの肉棒の先端を菊門に押し当てた。
「えっ、耕太さん、落ち着いて」
お尻だけつきだした涼子にのしかかっていた山田が、ヌレヌレの股間をさらすように色っぽい太ももを広げると、その間にヒザをついて、腰肉をつかんで持ち上げると、菊門の中心に先端をねじ込んだ。
「…ひっ、あっ、ああっ、やっ、はあっ、ふうっ」
人並み以上の山田のそれは直腸を侵すとその先の大腸の出口まで侵入した。排泄器官を逆流する熱い肉の固まりを、涼子は苦しそうな湿った息を吐いて受け入れていた。

「…涼子、気持ち、いいんだろっ」
すっかり欲望にまみれて理性を無くした山田は、涼子のアナを犯す興奮で倒錯した欲望をハイテンションに昂ぶらせて、アナに肉棒をねじ込まれて苦しそうにもだえる女体を、ご主人様気取りで見下ろして乱暴に腰を振った。
「あっ、耕太さん、痛い…、ああっ、ゆっくり…、して」
久しぶりに後ろを犯された涼子は、平均以上の太さで拡張された潤滑油不足のアナを、乱暴に出入りする肉棒に官能の悲鳴を上げて、色っぽい脂をうっすらまとって成熟した柔肌からアブラ汗を垂らして、ねっとりした熱に包まれた肉体をよがらせていた。

交渉人涼子2 2話(3) につづく
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== 交渉人涼子2 ==

交渉人涼子2 2話(1)

ろま中男3 作品リスト
交渉人涼子2 目次

交渉人涼子2 2話 銀行(?)立て籠もり事件
(1) その日の前夜

復職の初出勤で疲れているはずなのに、涼子は2時過ぎに目が覚めてそれから眠れずにいた。胸が濡れて乳房が張ってくるので、搾乳機を乳房に当てていると山田がのぞき込んできた。

「…起こしちゃった?、ごめんね」
普通に声をかけたつもりだったが、そこはかとなく漂う淫靡な甘えた雰囲気を敏感に感じ取った山田は、スケベ心をもたげて涼子に迫ってきた。
「…、なに、耕太さん?」
搾乳機が白い液体を絞り出すのを目前で眺める山田のエロ笑いに、涼子が引き気味に声をかけると
「…、オッパイ、飲みたい」
スケベ面でニンマリ笑った山田が、ピンクの乳首がそそり立つ立派な乳房に鼻息をかけていた。

「だめよ、茉莉の分でしょ」
口では山田をたしなめた涼子だったが、乳房のナマ肌をくすぐる湿った息に下半身を熱くしていた。ジリジリと近寄る山田は、涼子のダイナマイトバディに覆い被さるように横に寝て、そそり立つ息子を誇示していた。
「…、ふんっ」
迫ってくる山田に落ち着きなく視線を泳がせる涼子は、山田が襲いかかってくるのを待っているのも同じだった。心持ち頬を染めて搾乳機を乳房に当てる涼子が漂わすフェロモンに魅入られたように、エロ根性を昂ぶらせた山田が空いた方の乳首に吸い付くと、チューチューと母乳を味わった。

「…だめよ、はあっ、ああっ、いやっ」
搾乳機の機械的な吸引と唇をふるわせて丸めた舌を乳首に絡める山田の両方に、エッチな気分を昂ぶらせた涼子はメスの本性をその美貌に匂わせていた。昼間夫の特殊な性癖を目の当たりにして、兵糧攻めのつもりで夫婦生活のお預けを食らわせていた涼子だったが、どうやらそれは諸刃の剣だったようで、涼子の成熟した女体が求める性欲は夫を拒む理性を駆逐していた。

「…涼子さん、アレ、着てください」
興奮した山田に乳搾りされて綺麗な形をゆがめた乳房の刺激と、股間をまさぐるイヤラシイ手にあえぐ涼子は、その声を遠くに聞いていた。山田は就寝前に拒絶されたその衣装を、消沈して抱きかかえて寝ていたが、捲土重来とばかりにそれを涼子に示した。
「…、いや…」
淫靡な光を宿したぼんやりした目でそれを見た涼子は、昼間着た恥ずかしい衣装だと気づくと、火照った女体を山田に預けたまま、そっぽを向いた。
「…お願いします」
鼻息を荒くして涼子の上気した綺麗な顔に迫った山田は、股間に潜ませた手で湿った花びらをクチュクチュとイヤラシイ音を立ててもてあそんだ。

「…ああ、だめっ、はあっ」
秘所をまさぐられて張りのある太ももをふるわせた涼子は、興奮した山田の顔から逃げるように顔を反らしていたが、成熟した女として開花した女体は若い夫の指のイヤラシイ動きに、汗を滲ませたスベスベした肌を波立たせていた。
「…ね、コレが欲しいんでしょ」
切なげにすりあわせていた太ももを無理矢理こじ開けて、息子をそそり立たせた股間を秘所のスジに押し当てた山田が、甘美な刺激にあえぐ端正な横顔にイヤラシイ声でささやいた。

「…ああ、いやっ、やめて」
涼子の太ももの間に入り込んだ山田は、熱くそそり立つそれをすりつけながら、お尻に回した手をワレメの奥に潜入させて、蜜をたたえた泉に指先をバイブさせた。
「…んっ、あっ、はあっ、んんっ、くっ、ああっ…」
スジから顔を出した白い突起に押しつけられたカリの裏スジが絡んで、電流が流れたように火照った女体を緊張させた涼子は、お尻の肉に食い込んだ手の震える指先が、あそこに触れるたびに甘美な声を漏らして、昂ぶる官能に震える魅惑的な肉体を劣情にまみれた夫にさらしていた。

「…涼子さん、して欲しいんでしょ、着てくれないと、これ以上、しませんよ」
快感にあえぐ涼子の妖艶な美しさにウットリしながら、山田は魅惑的な肉体を誇示する妻に、倒錯した興奮を求めてメイドコスプレを執拗に要求していた。

交渉人涼子2 2話(2) につづく
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== 交渉人涼子2 ==

交渉人涼子2 1話(10)

ろま中男3 作品リスト
交渉人涼子2 目次

交渉人涼子2 1話 交渉人涼子、再び
(10)散々な一日

特別班別館につくと、門衛の制服警官は敬礼するのも忘れて、涼子のメイド姿をジットリした視線で見つめてスケベ面をさらしていた。特別班の部屋にはいると先に到着した愛がピンクのメイド姿で直立不動して、課長に報告していた。

やっぱり、若いって、強いわ、…。
「…涼子さん、お疲れ様でした」
ピンクのメイド衣装が似合いすぎる愛が、カワイク笑って涼子に挨拶すると部屋から出て行った。多分着替えに行ったのだろう。恥ずかしげもなく、あの格好をさらして街中を疾走し、ピンクのヒラヒラを着たまま上官に報告した愛に、半ば呆れながら感心していた涼子に
「…ご苦労だったな、涼子」
課長が気の毒そうに声をかけた。

「…、はい」
わざわざこんな恥ずかしい格好までして、ほとんど活躍しなかった涼子が元気なく課長のところへ行くと
「…まあ、なんだ、…ごくろうさん」
メイド姿の涼子をまともに見ない課長に、よけいいたたまれなくなった涼子だったが
「着替えてきて、いいですか?」
とにかく着替えたくて、そう言うと、
「…笹野さんに、挨拶したか?、まだだったら、行ってこい」
課長が言うので、よく分からないまま涼子は笹野に報告しにいった。

「…おお、いいなあ、似合うぞ」
笹野がしわくちゃの顔をよけにしわくちゃにして、うれしそうにニヤついていた。
「課長が、笹野さんのトコ、行けって…」
イヤラシイ視線で全身を舐め回すように眺める笹野に聞くと
「おお、おまえのメイド姿が見たくてな」
悪びれることもなく、涼子のメイド姿を堪能していた。涼子が現場で着替えさせてもらえなかったのは、笹野が涼子のメイド姿を見たいとワガママを言ったためだった。
「ダメです」
純白フリルのアンダースカートの中に手を入れようとする笹野から、涼子は慌てて逃げた。

「…失礼します」
もう怒る気力もなく、イヤラシイ視線をから逃げるように更衣室に向かった涼子だったが、山田から受け取った荷物にパンティだけ無く、しかたなくメイド衣装のパンティを付けていた。ストラップレスのブラも母乳で濡れていた。
「…、はあ」
ため息をついた涼子は乳房が張っているのに気づいて、茉莉のところに早く帰りたいと思った。乳首を消毒して搾乳機をあてると、母乳がすぐにたまってほ乳瓶がいっぱいになった。

その後は何もなく、定時に涼子と山田は帰宅した。

散々な復帰一日目に涼子は疲れ切って家に帰った。喜久恵は復帰一日目のお祝いに涼子の好きな料理を用意して待っていたが、茉莉の笑顔が一番涼子を元気づけた。

付け加えるなら、その晩執事の衣装を着て
「メイドの衣装を着てください」
迫ってくる山田を一蹴して、涼子は夫婦生活を拒絶して寝てしまった。兵糧攻めのお仕置きを食らった山田は、涼子の色っぽい寝息にいきり立つ息子をくすぐられて、眠れない夜を過ごさなければならなかった。

交渉人涼子2 2話(1) につづく
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交渉人涼子2 1話(9)

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交渉人涼子2 1話 交渉人涼子、再び
(9)あっけない結末

「…やあん、負けちゃったあ、ご主人様、おめでとうございます」
パアを出した愛が恥ずかしそうに、ボリュームのあるスカートを波立たせてパンチラしそうにして、開いた胸をプルプルとふるわせていた。山田がのぞき込もうとガタイを縮めていたが、涼子は無視して犯人に集中していた。
「じゃあ、ご主人様、勝利の記念撮影です、こちらへどうぞ」
可愛いしぐさでチラ見せするメイドを眺めてニヤつく犯人を、愛が涼子の前に連れてきた。

「…山田さん、カメラ、お願いします」
愛が山田にカワイイそぶりでお願いすると、隠し持った手錠を涼子に目配せした。涼子がうなずくと愛が犯人の手に手錠をかけた。その瞬間涼子が反対の手をひねりあげて、後ろ手に手錠をかけた。犯人があっけにとられていると
「記念写真です、はい、チーズ」
愛がにこやかに声をかけると、逮捕された犯人をはさんだ愛と涼子を、どっから持ってきたのか山田がカメラに収めた。

犯人逮捕と同時に警官隊がメイド喫茶になだれ込んで呆然とした犯人を取り押さえた。屈強な男たちに占領されたメイド喫茶はまるで戦場のようだった。やっと逮捕された自分の立場を理解した犯人が、涼子の純白フリルのアンダースカートをノゾキながら、悔しそうに連行されていった。

事件はあっさり解決した。

こんな恥ずかしい格好までしたのに、…。
愛の活躍で簡単に事件が解決して、ぼんやり立つ涼子は拍子抜けして放心していた。こんな恥ずかしい格好をした自分がマヌケに思えてきた。
「…良かったですね、けが人も出なかったし」
人質になったバイトの女の子全員から、一人ひとり名刺をもらった山田がホクホク顔で涼子に声をかけた。山田のスケベ面に怒りが瞬間沸騰した涼子は、またお仕置きしそうで網タイツオーバーニーソックスの足がムズムズしたが、取り乱さないように何とか自分を押さえた。

「…、じゃあ、帰りましょう」
山田に引っ張られてメイド喫茶を出た涼子は、野次馬にメイド姿を見られたくなくて、純白のロンググローブの手で胸とお尻を隠していたが、そのまま山田に覆面パトに乗せられた。
「えっ、着替えは?」
こんな恥ずかしい格好はすぐにでも着替えたい涼子が訴えると
「…、大丈夫です、着替えはココにあります」
山田が後部座席の荷物を指さした。ちなみにパンティだけはしっかり山田が抜き出して、自分のポケットに入れていた。

ちがう、私は着替えたいんだ、…。
そう言おうとした涼子の横を、スクーターに乗った愛がピンクのメイド姿のまま走っていくを、あっけにとられて見ているウチに、山田は覆面パトを発車させた。
「…」
着替えをあきらめた涼子は上着をかぶってメイド姿を隠していたが、信号待ちで止まっていると横断歩道を渡る歩行者が、助手席に座る涼子に珍しそうな視線を投げかけるのに閉口したが、涼子のプチコスプレが注目されているコトに気づいてなかった。涼子は猫耳のカチューシャのことを忘れて付けたままだった。

交渉人涼子2 1話(10) につづく
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== 交渉人涼子2 ==

交渉人涼子2 1話(8)

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交渉人涼子2 目次

交渉人涼子2 1話 交渉人涼子、再び
(8)愛の大活躍

「…涼子さん、行きましょう」
そこにはピンクのメイド衣装を着こなした、事務担当で現場にでないはずの井上愛がいた。
「行きましょう、って、アナタ…」
涼子よりもずっとメイドの衣装がなじんだ愛に、涼子がとまどっていると
「課長が、涼子さんひとりじゃ、『かわいそうだから、いってやれ』って」
ニッコリとメイドらしい仕草で説明した。山田は涼子そっちのけで愛のメイド姿に熱中していた。

「…そう」
課長がかわいそうと言った言葉はうれしくもあり、年増にこんな格好をさせるのは不憫だ、という気持ちも敏感にくみ取った涼子は複雑な気分だった。経産婦といっても涼子はまだ20代後半で、可愛い笑顔をすれば十分メイドで通りそうだったが、にじみ出る高めの女の雰囲気は、愛の庶民的な親しみやすさにはとうてい太刀打ちできなかった。

「わかったわ、…でも危険だと思ったら、逃げるのよ」
新人で現場慣れしていない愛を気遣い、
「了解です、自分の身は自分で守るようにがんばります、ご主人様」
愛のメイドらしいかわいらしい仕草に思わず見とれた涼子だったが、ウンウンとうなずいてヤニさがる山田に、つい折檻の回し蹴り一閃を放った。

「きゃあっ、…涼子さん、どうしたんですか」
蹴り倒されてニヤニヤする山田に、初めて涼子の折檻を見て怯えた表情を見せた愛だった。
「…、いいのよ、夫婦のコミュニケーションだから…」
つい癇癪を起こしたことを後悔したが、涼子はすました顔で応えた。
「…大丈夫だから、気にしないで」
すぐに立ち上がった山田はダメージも見せずに、怯える愛を安心させようと笑った。

「でも、愛ちゃん、すごいメイド、似合ってるね」
涼子よりシンプルなメイドコスチュームをマジマジと眺める山田は、大きく開いた胸の谷間をのぞき込んでいた。
「えへっ、そうですか、恥ずかしいな」
後ろで手を組んだ愛は、まるで山田の視線に応えるように突き出した胸を揺らして、ついでにカラダを振ってボリュームのあるミニスカを波立たせながらモジモジしていた。
この変態め、…。
妻の目の前でよくもそんなイヤラシイ目で他の女を見られるモノだ、と不機嫌そうな態度をわざと見せると
「…涼子さん、ダメですよ、…カワイク、ねっ、…愛ちゃんを見習ってください」
山田が涼子の態度を見とがめた。言うに事欠いて今までスケベな視線を向けていた愛を見習えという夫に、涼子はキレる寸前だった。

「…、ごめんさない、…ご主人様」
帰ったら…、絶対、許さん、…。
なんとか怒りを収めた涼子が無理矢理笑顔を作って謝ると
「…、ちょっと笑顔が硬いけど、しょうがないですね、行きましょう」
ぬけぬけと言う山田に怒りは限界だったが、とりあえず仕事に集中することにした。綺麗な横顔を不機嫌に曇らせる涼子に、愛が不安そうについてきた。

メイド喫茶の入り口はすでに警官が取り囲んでいた。出入り口はココと裏口しかなく、そこも警官隊ががっちり固めて、犯人は袋のねずみだった。店内に踏み込んだ涼子は、黒い幕が引かれて窓が一つもないところに、風俗っぽい雰囲気を感じた。もちろんプライベートで風俗に行った経験など涼子にはないが、風営法関連の事件で何度か足を踏み入れていた。

「…おっ、新しいメイドが来たぞ、いいね、カワイイじゃん、…んっ?、なんか、かたっぽは、トウが立ってないか?」
店の奥で怯えるメイド姿の女の子を何人かはべらせた犯人が、愉快そうに笑ったが、涼子を見つめていぶかしげな表情を見せた。
「…」
わるかったわね、オバサンで、…。
この恥ずかしい衣装を脱ぎ捨てて、裸になった方がなんぼかマシだと思った涼子に
「(涼子さん、笑顔です…)」
後ろから山田がささやくのに、涼子はぎこちない笑顔を作った。

「…まあ、いいや、そっちのカワイイほう、こっち来て」
犯人が声をかけると、愛が涼子の顔色をうかがいながら、犯人に近寄った。
どうせ、私はカワイくないほうですよ、…。
涼子が憮然とした表情を見せると
「(…お願いします、涼子さん)」
山田がハラハラしながらささやいた。山田が愛の心配をしているようにみえないので、すこし留飲を下げた涼子だったが、逆に愛が心配になった。

「じゃんけん大会、やってくれよ…」
涼子が固唾を飲んで犯人に近寄る愛を見守っていると、犯人がワケのわからないことを言い出したが、
「お帰りなさいませ、ご主人様、…じゃあ、いいきますよ、右手に勇気、左手に希望、二つ合わせてあわせてのぞいてみると、すてきな未来が見えてくる。夢と希望をこぶしにのせて、最初は一丁目、じゃんけんぽんっ(笑)」
愛がノリノリに身ぶり手ぶりを交えて、犯人の要求に応えていた。あっけにとられる涼子の横で、山田が犯人をうらやましそうに見ていた。


参考資料:「堂本剛の正直しんどい」でアキバのディープスポットを紹介した回、作者の表ブログです

交渉人涼子2 1話(9) につづく
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== 交渉人涼子2 ==

交渉人涼子2 1話(7)

ろま中男3 作品リスト
交渉人涼子2 目次

交渉人涼子2 1話 交渉人涼子、再び
(7)メイド涼子

「おおっ、とても子持ちの女刑事には見えんぞ」
現場指揮官の警部は、メイド衣装をキッチリ着こなしてセルフレームのめがねまでした涼子の女体を舐め回すようにして、スケベそうな笑いを浮かべた。
「…そりゃ、どうも」
呆れ顔でそっぽを向いた涼子に
「涼子さん、ダメですっ」
山田が珍しく涼子に意見していた。

「なに?…」
この衣装を用意した張本人に、涼子が冷ややかな視線で応えると
「にこやかに笑って、『ご主人様、お帰りなさいませ』です…、基本ですよ」
山田はこれだけは譲れない、とばかりに涼子に真剣な顔を向けていた。

「…はいはい、ご主人様、お帰りなさいませ…」
涼子が呆れ顔で、山田に言われたとおりのセリフを口にすると
「ちが~うっ、ぜんっ、ぜんっ、ダメですっ、…、ご主人様には愛情を込めた笑顔っ、メイドの基本精神ですっ」
涼子の投げやりな態度に山田は血相を変えて、荒くした鼻息を涼子に吹きかけて迫った。山田の勢いに押された涼子は、
「…、わかったわよ…、んんっ…、ご主人様、お帰りなさいませ」
軽く咳払いすると、トーンの高い声で首をかしげてシナを作り、山田にニッコリ笑った。

「くう~っ、…、いいっ、いいですっ、涼子さんっ…、その笑顔、忘れないでくださいねっ」
メイド服でかわいらしい仕草を見せる涼子に、感極まった山田は至上の喜びに震えて満面の笑みで見つめた。家に帰ったら、自分だけのためにメイドコスプレしてもらおうと企んで、バカ面をさらしてうれしそうに笑う山田は、恥さらしにも股間をふくらませていた。

…、こんな趣味の、変態だったなんて、…。
妻に恥ずかしい格好をさせて、特殊な性的嗜好を恥ずかしげもなくさらし、喜びの絶頂に震える夫を涼子が呆れ顔で見ていると
「だめっ、メイドは常に笑顔っ、コレも忘れないでくださいっ」
また山田が真顔で迫ってきた。普段の山田からは想像できない迫力に
「…ごめんなさあい、ご主人様っ」
もう何を言ってもムダだとあきらめた涼子は、ニッコリとした笑いを顔にはり付け、カワイイ声を作って、フレアスカートのスソをつまんでカワイイポーズを取った。

「うっ、…、OKです」
涼子の完璧なメイドぶりに見とれた山田は、急に股間を押さえて背を向けた。
変態、…。
夫の情けない性癖を目の当たりにした涼子が、腕を組んで呆れ顔でジットリした視線を山田に向けると、
「…だめっ、メイドは常にカワイク振る舞って」
みっともなく腰を引いた山田が、また迫ってきた。

「…ところで、この格好に何の意味が」
涼子は山田を無視して、警部に話しを向けた。
「えっ、…ああっ、まだ説明してなかったか、これからキミにはメイド喫茶に立て籠もった犯人の説得に向かってもらう、…」
純白フリルのアンダースカートの下に太もものナマ肌をわずかに見せる、網タイツオーバーニーソックスをはいた足をイヤラシイ顔で眺めていた現場指揮官は、ゆるんだ顔を引き締めると涼子の任務を説明した。

だからって、こんな格好する必要が?…。
涼子はわざわざメイド服を着る意味がよく分からなかったが、メイド喫茶に立て籠もった犯人は、アルバイトのメイド数名を人質にしているらしい。犯人の要求は今のところはっきりしないが、ナイフを所持しているらしい。

「…じゃあ、行きましょうか」
つかの間、姿の見えなかった山田の声がして振り向くと、執事スタイルのフロアスタッフの衣装を着て立っていた。
…、これも、用意してたのね、…。
着やせする山田にぴったり合った衣装は、これもオーダーメイドだろうと見当をつけた涼子が、呆れ顔で見ていると
「…笑顔です、涼子さん、え、が、お」
山田が困ったように笑いながら、小舅のように小言を漏らしていた。

帰ったら、どうしてくれよう、…。
山田のお仕置きを考えながら、完璧な営業スマイルを向ける山田に対抗するように、涼子もニッコリ笑って可愛いしぐさを見せた。

交渉人涼子2 1話(8) につづく
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== 交渉人涼子2 ==

交渉人涼子2 1話(6)

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交渉人涼子2 1話 交渉人涼子、再び
(6)事件発生

午前中は特に事件もなく涼子はデスクワークで過ごした。

しかし午後になってすぐに事件の報告が入った。
「…行きます」
復職初日に事件とはツイてるとばかりに、勇んで名乗りを上げた涼子だった。
「…、そうか、現場からも女性警官の派遣を要請されているし…、じゃあ頼む」
課長はあまり乗り気じゃなさそうだったが、涼子の出動を許可した。佐々木らしくない、なんだかはっきりしない態度に
1年間のブランクを心配しているの?…。
と思った涼子だったが、山田がうれしそうに荷物をかかえてついてきた。通常は夫婦でコンビを組むコトはあり得ないが、任務の特殊性を考慮した異例の配置というコトになっていた。実は涼子の強力なコネがウラで働いていた。

覆面パトで現地に到着した涼子が現場指揮官の警部に敬礼すると、答礼する警部が涼子の全身をイヤラシイ視線で舐め回すように眺めていた。イヤラシイ視線を受けるのは休職する前はいつものことだったが、今日はなんだかイヤな予感がした。

「詳細は現地で説明を受けろと…」
涼子が口を開くと
「…、そうだな、いいだろ、さっそく着替えてくれ」
スケベそうに笑う警部に涼子が不審げな表情を浮かべると、山田がしゃしゃり出て
「涼子さん、コレです、あっちで着替えられますよ」
スポーツバックを手渡して、全く状況が理解できていない涼子を別室に案内した。

なに、コレ、…。
山田から渡された衣装に涼子は呆れていた。黒を基調としたゴスロリ調のコスチューム、ありていに言えばメイド服だった。
「…こんなの、着るの?」
猫耳カチューシャをつまんで、呆れ顔で涼子が嘆いていると、
「…任務ですから、おねがいします」
部屋の外から、山田のうれしそうな声がした。なんだか山田が浮かれているのが引っかかったが、涼子は渋々着替えた。下着まで用意されていたが、ストラップレスの純白ブラは涼子の爆乳にぴったりサイズがあっていた。

「涼子さん、似合ってます、…あと、コレお願いします」
ボリュームのあるフレアスカートの下に純白のフリルがバレエのチュチュのようなメイド服に、猫耳のカチューシャを付け、純白のロンググローブと同系の網タイツオーバーニーソックスでハイヒールを履いた涼子に、山田は上機嫌でダテメガネを渡した。
「…、一つ聞いていい?」
ニコニコしながらメイドコスプレの涼子を眺める山田に、涼子は不機嫌そうな顔を見せた。

「何ですか?」
涼子の不興を全く意に介さない山田がうれしそうに応えた。
「…、これ、どっから調達したの?」
涼子の日本人離れしたナイスバディにぴったりとフィットするコスチュームは、つるしのはずが無く、間違いなくオーダーメイドだった。それをすぐに調達できるとしたら、答えは一つしかないと確信していたが、いちおう涼子は山田に確認した。
「バレちゃいました?、涼子さんに似合うと思って、こっそり作っておいたんですが、こんな風に役に立つ日が来るなんて、…」
まるでお手柄をほめてくださいとばかりに蕩々とまくし立てる山田に、想像が的中した涼子はいきなりキレた。山田の側頭部に網タイツオーバーニーソックスの足が直撃した。

「私にこんなモノを着せるつもりだったのかっ、変態めっ」
癇癪を起こして怒鳴り声を上げる涼子を、床に倒れた山田は一年ぶりの折檻に、うれしそうな笑顔で見上げていた。もちろん純白フリルのスカートの奥でパンティの食い込んだ股間をのぞくのを忘れる山田ではなく、しっかり見つめて股間をふくらませていた。

しまった、…コレがうれしいんだった、…。
山田のイヤラシイ視線からスカートを押さえて隠す涼子は、癇癪を起こしたことを後悔しながら、佐々木が躊躇していた意味を理解した。

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交渉人涼子2 1話(5)

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交渉人涼子2 1話 交渉人涼子、再び
(5)久しぶりの職場

休職前のようにバイクで出勤することも考えていた涼子だったが、涼子が激しくライディングするダンデムシートで何度も死ぬような目に遭って、バイクは危険だと思い込んでいる山田が、涼子の体を心配して一緒に通勤したいと駄々をこねたため、電車通勤にした。

久しぶりに見る特別班別館は全く変わらず、門衛に立つ制服警官も、1年ぶりに見る涼子の顔に相好をくずしてうれしそうに敬礼した。涼子は答礼しながら、ニヤける制服警官をとがめるように苦笑してウインクした。ヤニ下がった彼は敬礼の姿勢のまま振り返って、美しい姿勢で階段をあがる涼子の後ろ姿に見惚れていたが、ミニスカでないことだけが残念だった。

「涼子、戻ってきたか、また乳がデカくなったんじゃないか」
ニコニコと涼子を迎えた笹野は、その手でしっかりとスラックスのお尻をなでていた。
「結婚したら、やめる約束でしたよね」
それを見た山田が笹野のイヤラシイ手を押さえようとすると、その前に涼子が軽くひねりあげていた。
「そうです、笹野さん、困ります」
山田は行き場のなくなった手をもてあまし気味に笹野に抗議した。

「いてて、…いいじゃないか、老い先短いジジイに、少しくらい楽しみをくれても…」
手首を押さえた笹野は、シワクチャの顔で残念そうにつぶやいた。
「ダメです、私は人妻です」
きりっとした顔を見せた涼子に、金魚のフンのようにつきそう山田がうれしそうに顔をゆるませた。
「人妻…、言い響きだな、浮気は結婚したモノしか出来ん大人の楽しみだぞ」
セクハラジジイの本性さらした笹野に、山田は不満そうな顔を見せたが
「私は夫を愛してますから、浮気なんてあり得ませんね」
綺麗なスタイルを見せつけるように、すっくと立った涼子はきっぱりと言い切った。涼子のセリフに山田は幸福感いっぱいの笑顔を浮かべていた。

「…涼子、良く帰ってきたな」
すっかり特別班の課長として板についた佐々木が、涼子に笑顔を向けた。
「今日から、また、よろしくお願いします」
不動の姿勢を取った涼子が敬礼すると、課長もまじめぶった顔で答礼した。すぐに佐々木の顔が柔和な表情になって、涼子も優しい笑顔を見せた。山田の負傷事件以来、課長に対する信頼を深くしていた涼子は、結婚式の仲人も課長に頼んでいた。
「…まあ、しばらくは勘を取り戻す意味でも、のんびりしてくれ」
産休後の涼子を気遣って、佐々木は優しい言葉をかけた。
「お言葉に甘えて、と言いたいところですが、事件があればすぐに出動させて貰います」
佐々木の心遣いをうれしく思った涼子だったが、ニッコリ笑って応えた。

「…そうか、まあ、がんばってくれ、そうだ弥生君の代わりに来た愛君だ」
やる気満々の涼子に苦笑した佐々木は、事務担当の愛を紹介した。
「井上愛です、涼子先輩のお噂はいろいろ伺ってます」
伝説の交渉人を前に、緊張気味に敬礼をする愛に
「私も山田からあなたのことは聞いてたわ、1年のブランクがあるし、いろいろ教えてね」
軽く答礼を返した涼子は、優しく笑った。愛は歳の近い山田と仲がいいようだが、既婚者に手を出すような非常識な人間ではないと、山田から聞いて安心していた。

「山田さんには仲良くして貰ってます、なにかお役に立てることがあれば、なんでも言ってください」
涼子の笑顔に愛は緊張が解けたようで、カワイイ笑顔を見せていた。
「その時は、よろしくね」
はっきりと受け答えする愛に涼子は好感を持った。

前の日に山田がキレイに掃除して整理整頓された机についた涼子は、イスに深く腰掛けて背筋を伸ばすと大きく息を吸った。ゆっくりと息を吐きながら、現場の空気を味わった涼子は、
帰ってきた、…。
現場に戻った実感を噛みしめて、きりっとした表情を見せた。

交渉人涼子2 1話(6) につづく
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== 交渉人涼子2 ==

交渉人涼子2 1話(4)

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交渉人涼子2 目次

交渉人涼子2 1話 交渉人涼子、再び
(4)朝餉

「…耕太さんも、早く支度して」
涼子の乳房に見とれていた山田に、涼子は困ったように笑った。
「あっ、すいません」
いつまで経っても涼子に対する丁寧語が抜けない山田は、まだ元気にそそり立つ息子をパンツに押し込むとスーツを着込んだ。涼子はスラックスのスーツ姿で鏡に向かって薄化粧を済ますとグロスリップを引いていた。

もう、いいんだった、…。
結婚前はスカートを履いていくのが山田に対するOKのサインだったが、もうそんなサインを使う必要がないことを、クローゼットをのぞいたときに考えていた涼子だったが
「…今日はスカートじゃないんですか」
鏡に向かう涼子に、そんな考えを見透かしたように山田が聞いてきたので
「そうよ」
涼子は心持ち頬を染めて応えた。

「…お母さん、これ茉莉が起きたら、お願いね」
涼子は朝餉の支度をする母の喜久恵に、母乳を入れたほ乳瓶を渡した。
「はい…、わかったわ」
朝食の支度をする喜久恵は、手を止めてほ乳瓶を受け取ると冷蔵庫に入れた。
「…昨日はよく眠れた?」
ニッコリ笑って聞かれた涼子は、喜久恵をチラ見してかすかに頬を染めて黙っていた。

「お母さん、スイマセンね」
朝食のテーブルに着いた山田は、喜久恵が作る朝食を前に恐縮していた。
「涼子の手料理の方がいいでしょうけど…、耕太さん、いっぱい食べてね」
姑であり、養子縁組して義母にもなった喜久恵は、優しく笑って山田にご飯をよそった。
「そりゃ、涼子さんの方が…、スイマセン、いただきます」
つい口を滑らせた山田は照れ笑いを浮かべてご飯をかき込んだ。

「…ほら、涼子も早く食べなさい」
お茶碗にご飯をよそった喜久恵が、涼子に手渡した。
「ありがと、…、お父さんは?」
背筋を伸ばしていただきますと手を合わせた涼子は、ここにいない父を聞いていた。
「…、茉莉と一緒よ」
奥の和室で茉莉と一緒にまだ布団のなかにいる泰造に、喜久恵は苦笑して応えた。

朝食を終えた涼子と山田を、喜久恵は玄関で見送っていた。
「…ほら、パパとママにバイバイは」
いつの間にか布団を抜け出した泰造が、茉莉を抱いて立っていた。
「茉莉ちゃん、パパは今日もガンバッテきまちゅね」
祖父に抱かれてご機嫌ではしゃぐ茉莉に、山田は親バカ丸出しの顔で笑っていた。
「…茉莉、イイ子にしててね」
涼子は愛児とのしばしの別れに乳房がきゅんとしたが、ニッコリ笑った。普段から祖父母に慣れている茉莉は、母との別れに泣き出すこともなく上機嫌にはしゃいでカワイイ笑顔を見せていた。

「気をつけてな」
「気をつけてね」
茉莉が振る紅葉のような手に送られて玄関を出る涼子と山田の背中に、両親の声がしみじみ響いた。

交渉人涼子2 1話(5) につづく
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交渉人涼子2 1話(3)

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交渉人涼子2 1話 交渉人涼子、再び
(3)オッパイ

「…あっ、オッパイ」
涼子のダイナマイトバディに後ろから抱きついて腰を振っていた山田は、急に素っ頓狂な声を上げた。
「えっ…、?…」
山田の激しい突き上げに忙しく頭を上下させて、髪を波立たせていた涼子が後ろに視線を向けると、山田がさっきまで乳房を揉んでいた手のひらをペロペロ舐めていた。
「…、はあっ」
なんだか拍子抜けした涼子は、急に淫靡な欲望が萎えて山田から離れた。

「だって、オッパイが…」
息子を股間にそそり立たせた山田は、涼子の出産前よりボリュームの増した乳房の先から、滴が垂れているのを見ていた。
「あっ、たいへん」
涼子は搾乳機が置いてある寝室のベッドに座って、乳首を消毒してからそれを胸に当てた。育児に専念していた間はもちろん直接授乳させていたが、復職した時に職場で母乳を取っておくために用意した搾乳機だった。電動のそれにつながったほ乳瓶に、白い液体がたまっていくのを見ていた山田は
「…オレも、いいですか」
涼子の了解を待たずに開いた方の乳房にしゃぶりついて乳首を吸った。出産前から涼子の母乳の出は快調で、寝ている間もよく胸を濡らしていた。

「…ああっ、…だめよ、耕太さん、これは茉莉の分よ」
張った乳房の先端を強く吸われた涼子は、悩ましげに昂ぶった声を漏らしていた。
「おいしいっ」
チューチューと乳首を吸って母乳を味わった山田は、うれしそうなバカ面で涼子を見上げた。
「…もう、耕太さんたら…、ねえ、ココちょっと黒くなってない」
山田のうれしそうな顔に呆れた表情を見せた涼子だったが、すぐにうれしそうに笑った。真顔になった涼子は出産してからずっと乳首の色が濃くなったと気にしていて、山田に聞いた。
「そんなこと無いですよ、茉莉を産む前と同じ、キレイなピンクですよ」
もう何度も同じ会話をしていた山田だったが、毎回涼子のピンクの乳首をうれしそうに眺めて応えていた。

「…わ、また出てきた」
ピンと立った乳首の先からまた母乳があふれてきて、山田は慌てて口をあててチューチューと吸った。そんな子供のような山田を、涼子は幸せそうに見ていた。

「あっ、もうこんな時間、準備しなくちゃ」
目覚ましに目をやった涼子は、もう一方の乳房に付けた搾乳機を外してブラをすると母乳パッドを入れた。妊娠してからトップが100センチを越えた涼子は、出産後小さくなるのを見越して小さめのH70カップのブラを付けていたが、衰えることを知らない乳房はカップからあふれそうで、その大容量を誇示していた。

交渉人涼子2 1話(4) につづく
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== 交渉人涼子2 ==

交渉人涼子2 1話(2)

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交渉人涼子2 目次

交渉人涼子2 1話 交渉人涼子、再び
(2)復帰一日目の朝

「…耕太さん、起きて…」
目覚ましを止めた涼子は、ベッドにその見事なナイスバディを横たえたまま、隣でいびきをかく山田に優しく声をかけた。結婚前は寝ている涼子の後ろのアナを犯す悪癖を見せた山田だったが、妊娠が発覚してからは涼子に対してはジェントルに接していた。出産後に普通のセックスがOKになってからも涼子にアブノーマルなセックスを求めようとせず、悪癖も見せなくなった。

「…うっ、ううっ…、あっ、涼子さん、おはよう、ございます」
寝ぼけまなこで涼子の美しい顔を見てニンマリした山田は、まだ結婚前の敬語が抜けずにいた。涼子の妖艶な美しい女体に昨夜の激しい愛の交換を思いだした山田は、朝立ちのそれを意識してちょっとエッチな気分になっていたが
「おはよう、耕太さん、…今日は、復帰第一日目よ」
涼子のくぎを刺すような言葉に、
「…そうですね、がんばりましょう」
正気になってニッコリ笑うと、ベッドから飛び起きた。

結婚前だったらこの状況でケモノのように襲いかかってきた山田だったのに、…。
涼子はちょっと後ろ髪引かれる思いだったが、ベッドから降りた。二世帯同居の際に2階に作った洗面所で、ふたり並んで歯を磨いていると、薄いベビードールに被われた涼子のナイスバディに山田がイヤラシイ視線を送ってくるのを、涼子はちょっとはにかむようにかすかに笑って、色気を漂わせた。

「…涼子さん」
口の周りを泡だらけにした山田は、目を血走らせて後ろから涼子に抱きつくと、元気にそそり立たせた股間を柔らかいお尻に押しつけていた。
「…、だめよ、準備しなきゃ」
お腹に抱きついた腕にたわわな胸を押しつけるようにして、女体を曲げて口をすすいだ涼子は、言葉とは反対に、張りのあるお尻を熱い熱気を放つそれにすりつけていた。
「それに、茉莉が起きちゃう…」
ほんのり頬を染めて艶めかしく見つめる涼子に、すっかりやる気になった山田は
「…、茉莉は、お母さんがみてますよ」
昨日から茉莉が涼子の母のところで寝ているのは涼子も承知のことだが、そんな白々しい言い訳で性欲を隠そうとする涼子が山田はカワイイと思った。

「…あっ」
スケスケのベビードールだけの涼子の下半身にいきり立つ息子を押しつけた山田は、すでに潤ったそこに先端をあてて腰を突き上げた。洗面台に手をついた涼子はお尻を突き出して、山田の欲望を受け止めていた。
「…、涼子さんっ」
湿った息を涼子のきれいな髪に吹きかける山田は、抱きついた手でスベスベした乳房を揉み砕きながら、腰を振っていた。
「…ああっ、だめっ、お母さんたちが、来ちゃう」
鼻息を荒くして涼子の女体を味わう山田の激しい突き上げに、艶めかしく女体と綺麗な顔を見え隠れさせる髪を揺らす涼子は、官能のあえぎ声を漏らし続けた。

交渉人涼子2 1話(3) につづく
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== 交渉人涼子2 ==

交渉人涼子2 1話(1)

ろま中男3 作品リスト
交渉人涼子2 目次

交渉人涼子2 1話 交渉人涼子、再び
(1)涼子の復帰

「耕太さんっ、…、しっかりしてっ、お願いっ、目を開けてっ」
粉雪が舞い散る中、山田の胸から鮮血が流れて真っ白な雪を赤く染めていた。涼子はかすかに白い息を吐く山田の傷口を押さえて、泣き声混じりの切ない叫び声を上げていた。

「…、涼子、さん、…、オレ、…死にたく、ない…、茉莉、ま…、り…」
力なく開けた目から一筋の涙がこぼれて、生気のない顔でグッタリした山田は青ざめた唇をそれきり開くことはなかった。

「やっ…、しっかり、して、…、耕太さんっ、耕太さんっ…」
山田が静かに目を閉じて血まみれの手で握った山田の手がだんだん冷たくなった。ふたりに降りつもる雪のようにだんだんと涼子の気持ちにのしかかる絶望的な気分を、打ち消そうとするかのように涼子は悲鳴に似た叫びで山田を呼び続けた。

話は数ヶ月前にさかのぼる。

産休で警視庁を休職していた涼子は元気な女の子を産んだ。イケメンアイドル顔の山田は自分に似ていると言い張ったが、涼子にそっくりのカワイイ赤ん坊は茉莉と名付けられた。涼子は自宅に山田を呼んで、しばらくふたりきりの甘い新婚生活を送っていたが、孫の誕生を機に長く海外生活を続けていた涼子の父は、銀行を早期退職して日本に戻ってきた。涼子の両親と4人暮らしになったが、明治時代から続く名家で資産家の涼子の家は4人でも広すぎるぐらいだった。

1年間は育児に専念した涼子だったが、両親は茉莉をそれこそ孫かわいがりして、目に入れても痛くないほど愛育して大切に扱った。涼子は我が子のように茉莉の面倒を見る母に、愛児を託す決心をして復職を決めた。娘が危険な仕事に復帰するのを両親は反対したが、結局ワガママ娘の意見が通って涼子の警視庁復帰が決まった。

山田は入籍時に涼子の家に戸籍を移して米倉姓になっていたが、仕事上は山田姓で通していた。家では耕太さんと名前で呼ぶようになっていた涼子も、仕事に復帰すると勤務時間内は部下として山田と呼んだ。ちなみに山田はというと涼子先輩をやめて涼子さんと呼ぶようになった。同じ部署内で結婚した場合、どちらかが異動になるのが慣例だったが、涼子はある高級警察官僚とのコネのおかげで異動することなく、元の職場に復帰した。表向きの理由は、涼子の交渉人としてのキャリアが重視されたための異例の人事、ということになっている。

特別班課長と笹野は健在で涼子の復帰を喜んでくれた。経産婦となった涼子だったが、そのモデル並みのスタイルは変わらず、逆に乳房はボリュームアップして、ますますダイナマイトボディに磨きをかけていた。

交渉人涼子2 1話(2) につづく
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== はじめに ==

交渉人涼子2 目次

ろま中男3 作品リスト
交渉人涼子2 目次(10/12/19更新)
これはフィクションです。強姦や痴漢は犯罪です。

内容:詳細は前作『交渉人涼子』 を読んでください。部下である後輩刑事の山田と結婚して、妻であり母である涼子の活躍を描きます。新キャラの女性警官愛を加えてコミカルな要素もプラスされています。

1話 交渉人涼子、再び
(1) 涼子の復帰 / (2) 復帰一日目の朝 / (3) オッパイ / (4) 朝餉 / (5) 久しぶりの職場 / (6) 事件発生 / (7) メイド涼子 / (8) 愛の大活躍 / (9) あっけない結末 / (10) 散々な一日

2話 銀行(?)立て籠もり事件
(1) その日の前夜 / (2) アナを蹂躙 / (3) 直腸洗浄 / (4) 山田の落ち込み / (5) 山田の心配 / (6) 一姫二太郎 / (7) 出動 / (8) 鬼退治 / (9) 夫婦マンザイ / (10) 愛の独壇場 / (11) ミニスカポリスのストリップ / (12) 事件解決

3話 劇場立て籠もり事件
(1)看板娘 / (2)事件発生 / (3)まったりした昼下がり / (4)現場に急行 / (5)陵辱される踊り子 / (6)人質交換 / (7)まな板ショー / (8)乱交の事件現場 / (9)狂乱の楽屋 / (10)事件解決 /

4話 スーパー立て籠もり事件
(1)マンドラゴラ / (2)現場急行 / (3)説得開始 / (4)幸せの黄色いハンカチ / (5)事件解決?… / (6)円満解決 /

5話 無差別殺傷事件
(1)茫然 / (2)恐怖と勇気 / (3)現場到着 / (4)ブリーフィング / (5)交渉開始 / (6)エリート人生の顛末 / (7)お気楽婦警大活躍? / (8)オレと… /

6話 中年自殺未遂事件
(1)コント特別班 / (2)事件発生 / (3)真面目な自殺志願者 / (4)家族の訴え / (5)清水の決意 / (6)切ない覚悟 /

7話 涼子の休日
(1)記念すべき朝 / (2)親バカ / (3)お気楽婦警の闖入 / (4)おしめ / (5)彩 / (6)担任生徒はストーカー? /

以下つづく
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