2ntブログ

== 交渉人涼子2 ==

交渉人涼子2 6話 中年自殺未遂事件(1)

ろま中男3 作品リスト
交渉人涼子2 目次

交渉人涼子2 6話 中年自殺未遂事件
(1)コント特別班

彼はじっと待っていた。息を殺して気配を消した彼は獲物が目の前に現れるのを待って、すでに小一時間そこにいた。

来た、…。
獲物は彼の存在など全く意識せず、無警戒に接近してくる。
ひひっ…、のんきに歩いてるな、…。
獲物が射程距離に入ってくるのを固唾を飲んで待つ彼は、美しい肢体が歩を進める優雅な姿に見惚れて小さくため息を漏らす。

いまだっ、…。
しなやかな曲線を描く脚線美が視界一杯に広がった瞬間、アドレナリンを大量に分泌させた彼は、老いたといえどもヒヨッコどもにはまだ遅れを取るつもりのない肉体を俊敏に踊らせて獲物に飛びかかった。

「あっ、やんっ」
死んだように机に突っ伏していた笹野がいきなり抱きついてきたが、
「笹野さんっ、…」
涼子はあっさりかわすとしなやかな身のこなしで反撃の間合いを取る。絶好の機会を逃して床に這いつくばったまま手出ししない老人に、敏腕美人刑事は切れ長の目のハシで冷たい視線を送っていた。

「いいじゃねえか、ちょっとぐらい…、いいケツしやがって」
獲物を逃したお触りハンターはローアングルから涼子の脚線美に視線をたどらせて、濃厚な色香を漂わせるヒップに視線を絡めていた。

「や~いだっ、エロジジイ」
超マイクロミニがすっかり定着して、別館の制服警官だけでなく所轄署の警官たちからもザ・ミニスカポリスの称号を頂く愛は、のぞかれないようにお尻を押さえると床にふてくされて寝そべる笹野を見下ろして楽しそうに笑っていた。

「私が結婚したら、やめる約束でしたよね」
イスに座りムッチリした太ももを重ねて足を組んだ涼子が呆れたように声をかける。
「…、老い先短い老人の…、たった一つの楽しみまで、奪うのか…」
ゆっくりと起き上がった笹野はわざとらしく咳き込んでか弱い老人を演じながら、憐れみを誘う表情で涼子の艶やかな女体に視線を絡ませる。

「そんなこと言ってもダメですよ」
そこに山田が加わって下手な芝居を続ける笹野をにらみつける。
「なにっ、涼子をっ、このケツを独り占めしやがって、ゆるせんっ」
大先輩である笹野はヒヨッコの生意気な物言いに突然怒り出し、山田の尻を思いっきり蹴り上げる。
「ぐっ…」
涼子のソコを攻めたことはあっても攻められたことのない山田は、百年殺しの激痛に等しい苦しみにもだえてあっけなくその場に崩れ落ちた。

「笹野さん、何するんですかっ」
当たり所が悪ければ不能になるかも知れない場所への攻撃に顔色を変えた涼子は、癇癪を起こす老人に気色ばむ。
「コイツがダメになったら、オレが相手してやるよ」
全く反省の色がない不良老人は口から泡を吹く山田を愉快そうに見下ろし、憤然としてにらみつける涼子を小バカにするように、しわくちゃの顔をゆがめて美人刑事のカラダを視姦していた。

「もう、許さないっ、愛、ヤッテおしまい」
不良老人のタチの悪いおふざけだとわかっている涼子は、お色気担当婦警にドロンジョばりの口調で命令する。
「アラホラサッサー」
尊敬する先輩の命令にまじめに応えた愛は額の横で手のひらをくるくる回して敬礼すると、超マイクロミニのナマ足を振り回してキック攻撃を繰り出す。

「そんなモン、ワシが喰らうかっ、悪い子はこうだっ」
気合いの入らないヘロヘロキックをあっさり受けた笹野はスベスベした太ももを抱えると
「やっ、やんっ、エッチ、スケベっ、やだあっ」
背後に回り込んでシャツの上から胸をわしづかみにし、お尻に股間を密着させて前後運動を始める。老人のおふざけとはいえ、大胆すぎるセクハラにさすがの愛も本気で嫌がっていた。

「笹野さん、いい加減にしないと、逮捕するよ」
若くてカワイイ婦警に思う存分セクハラする老刑事を半ばうらやましそうに見ていた捜査一課特別班の佐々木課長が、軽犯罪行為に警告した。
「前からどうだ?…、ほら、楽しいぞっ」
ウッシッシッと巨泉笑いするエロジジイは、後輩である上司に前からセクハラしろとそそのかす。

「いい加減に、しなさいっ」
エロ笑いして気を抜いた笹野の後に回り込んだ凉子は、セクハラ大魔神に変貌して女性の敵となった大先輩刑事の急所を山田のお返しとばかりに後ろから蹴り上げた。
「ぐっ…、りょ、涼子…」
ハイヒールの先端が思いっきりケツのワレメに食い込んだ。歯を食いしばってしわくちゃの顔を緊張させてアブラ汗を垂れ流した笹野は、悶絶した山田に折り重なるように倒れて老醜な屍をさらす。

「ああんっ、涼子さんっ、愛、もう、世界一カワイイ幸せなお嫁さんに、なれないっ」
ようやくスケベジジイの魔の手から逃れた愛は、床に転がった笹野から超マイクロミニの中をのぞかれているとも知らずに涼子に抱きついて泣きついた。

「そうか…、かわいそうにな」
抱きついてくる愛を受け止めて背中をなでる涼子は、世界一のお嫁さんは自分だと思っているので、だらしなく横たわる山田をチラ見して小さくため息をつき、おざなりなセリフで慰めた。

交渉人涼子2 6話(2) につづく
ブログランキング ケータイの方はこちらから
ブログランキングバナー1日1クリックご協力をよろしくお願いします。
関連記事

┃ テーマ:自作長編官能恋愛小説 ━ ジャンル:アダルト

┗ Comment:0 ━ Trackback:0 ━ 11:06:56 ━ Page top ━…‥・

== Comment ==






        
 

== Trackback ==

http://aosaga9.blog.2nt.com/tb.php/1890-7278f5ab
 
Prev « ┃ Top ┃ » Next