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== 大学教授美穂 ==

大学教授美穂 あとがき

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大学教授美穂 あとがき

あとがきというよりいいわけです(恥笑)。

サスペンス風にしたかったのですが、途中からいつものエロエロペースに陥ったエロ小説です(笑)。

最初は後藤を美穂とハッピーエンドにするつもりでした。他の作品も読んでいれば何となくわかると思いますが、私の物語に出てくるのはダメ男といい女というパターンが多いです。

どうしようもない「だめんず」に惚れてしまう女という情けない話はすきではなく、ダメ男がいい女に出会って成長していくというのが理想です。『交渉人涼子』や『女子校生由貴』がこのパターンに当てはまると思います。

後藤もそのパターンを最初考えていましたが、結局利己的な小心者のまま終わってしまいました。そして真田という若くて情熱的な青年を登場させて、三角関係のドロドロした心理模様を描くことも考えましたが、それも無しになりました。

要するに未完成のままです。私が三部作と考えている上の二作品と先週完了した『女子大生菜々子』をのぞいて、割と人気のあった作品なのでちゃんと描きたかったのですが、エロ小説のまま終わってしまったのが残念です。

すでにお気づきの方もいるかと思いますが、書き散らかした作品の収拾をつけようとしています。作品リストに挙げている22作品(短編除く)のうち、まがいなりにも完了しているのは5作品だけです。これでやっと6作目です。これからも途中になっていた作品にケリをつけようと思ってます。

中途半端な終わり方は申し訳ないとおもいますが、途中のまま放置するよりよほどマシだと思っています。開いたままの作品を整理したら、描き足らなかったどうしても描きたい分を続編などの形で追加すると思います。

2009年8月15日 64回目の終戦記念日

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大学教授美穂 (77)エピローグ

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大学教授美穂 (77)エピローグ

入院した日と次の日を休んだ美穂は真田が止めるのも聞かずに大学に復帰した。産婦人科に通院しながら、以前よりペースは落としたがなんとか期日までに論文を仕上げることができた。

この論文により学部内で確固たる地位を築いた美穂は、後に本学初の女性学部長に就任する。後藤は退職するまで講師のままだったが、たまにしてもらうご褒美を楽しみに美穂の小間使いのような講師生活を全うした。

論文を発表した1年後、美穂と真田は結婚した。真田は院生から講師、准教授、教授と順調にキャリアを積んで、美穂が退官したあと学部長を継いだ。公私にわたって二人はよいパートナーだった。二人の間には一姫二太郎を授かって、二人とも大学に職を求めた。

学部長にまでなれたのは美穂のおかげだと自覚していた真田は、美穂の業績を整理するとあっさり大学を辞めて、美穂と二人きりの悠々自適な生活を楽しんだ。

そして大学生活の間ずっと美穂を見つめる目があったのだが、それはまた機会があれば。

大学教授美穂 完

大学教授美穂 あとがき

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大学教授美穂 (76)女医とナース

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大学教授美穂 (76)女医とナース

「どうぞ、チューくらい、病状と関係ありませんから」
ベッドの横に立った黒目がちな大きな目のロリ顔女医は、
呆れたような平板な声を漏らした。
胸の名札に真奈美と読めた。

「いえっ、そんなっ…」
カワイイ顔で辛辣なセリフを口にする真奈美に
真田はますます恐縮した。
「中川さん、起きたんでしょ、顔見せてください」
ベッドの横に胸を張って立つ美人女医は、
羽織った白衣の下に短いタイトスカートから
見事な脚線美を見せていた。

「せんせい、患者さんには、優しく、お願いします…」
女医についてきたミニスカナースのさとみが気を遣って取りなしていた。
「いいのよ、ただの過労なんだから…」
「さっさと退院してもらわないと、ベッドは余ってないのよ」
さとみをチラ見した女医は、しかし辛口のセリフを続けていた。

「…あの、ホントですか?」
シーツから顔を出した美穂は、
自分より年下にしか見えない女医におそるおそる聞いた。

「そうですよ、中川さん、あなたはただの過労…」
「ろくに休養取ってなかったんでしょ」
なんだか機嫌の悪そうな女医がサバサバした口調で説明した。

「あの、更年期障害も…」
突き放したような口調がかえって信用できる気がした美穂は、
気になっていたことを聞いていた。

「そうですね、あとで産婦人科に行ってください、紹介状書いておきます」
事務的な口調で女医がそういうと、
紹介状なんて、大げさな、…。
あまり病院に縁の無かった美穂は思ったが、
やっとココが付属の大学病院だと気付いた。

「まあ…、ただの過労なんですけど」
「まれに呼吸不全や心不全で亡くなる患者さんもいますから」
「いわゆる過労死ですね」
「ちゃんと休養を取るようにしてください」
「とりあえず今日は入院してもらって、明日帰ってください」
「あと房事はダメですよ」
事務的な口調を崩さない真奈美は
二人の夜の生活にまで口出しすると、
病室から出て行った。

「先生もそうおっしゃってますし…」
「今夜は安静にして、清らかにお過ごしください」
あまり出番の無かったミニスカナースは
真田を誘うようにお尻をプリプリ振りながら、
真奈美のあとを追った。

「美穂さん、納得してくれました?…、ゆっくり休養してください」
女医の素っ気ない態度に
なんだか美穂が憮然としているような気がして、
真田はおそるおそる声をかけたが、
病院から借りた寝間着の襟元が乱れているのを見て、
手を伸ばした。

「やっ、なにするの…、房事は控えろって言われたばかりでしょ」
伸びてくる手にノーブラの胸を意識した美穂は、
少女のように恥じらって声を上げた。

「いえっ、ちがいます、お召し物が乱れてたので…、直そうと…」
医学の知識は無くても文学部の院生はちゃんと房事の意味を理解していた。
あわてて手を引っ込めた真田は、
勘違いして血相を変える美穂に懸命に言い訳していた。

「…、ひょっとして、あなたが着替えさせたの?」
意識がないうちに真田に下着を脱がされたと思った美穂は、
恥ずかしそうに聞いた。

「いやっ、だから、さっきの看護婦さんです…」
「ちょっとは、手伝いましたけど…」
意識のない女性にイタズラする変態扱いされた気がして
真田はチョット不機嫌になったが、
着乱れて美穂に少し劣情を煽られて、
相手は病人だと自分に言い聞かせていた。

「…見たのね、エッチ」
真田がドギマギする様子を見て取った美穂は、
ちょっとからかいたくなって切れ長の目のハシで秋波を送っていた。

「…いや、あの、ゆっくり休んでください」
ますます煽られた真田は、
やけくそ気味に応えていた。
「わかったわよ、じゃあ、お休みのキス…、して」
真田の焦る様子がおかしくてしょうがない美穂は、
イタズラっぽく笑うと妖しく目配せした。

「…、はい」
カワイイ笑顔にすっかりのぼせ上がった真田は
鼻息を荒くすると、美穂の顔に覆い被さって唇に触れようとした。

「房事はダメですよ」
入り口から真奈美の声がして、真田はあわてて振り返った。
黒目がちな大きな目が二人を見ていた。
その横ではさとみが申し訳なさそうに笑っていた。

心臓がバクバクして息の荒い真田の横で、
美穂はふてくされて寝てしまった。

大学教授美穂 (77) につづく
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