ろま中男3 作品リスト交渉人涼子2 目次交渉人涼子2 2話 銀行(?)立て籠もり事件
(5) 山田の心配
「…いいわ、乗って」
カラダにぴったりしたスーツにたわわな乳房の形をはっきりと見せた涼子は、振り上げた足でキレイな放物線を描いてYZF-6Rにまたがると、山田にダンデムシートを目配せした。
「はい…」
ゴクンと喉を鳴らしてツバを飲み込んだ山田は、わずかに振動する狭いシートに命を預けるつもりでまたがると、ソフトレザーのはりついた涼子のしなやかな女体に抱きついた。
「…、耕太さんのエッチ、…もっと下、持って」
山田は涼子に抱きついて下乳にグローブをはめた手の平をあてていた。涼子の甘えた声にスケベ面をさらした山田だったが、涼子がギアをローに入れてクラッチを離すとYZR-6Rはふたりのカラダを楽々とガレージの外にはじき出して、山田は凍りついた表情で必死にしがみついた。
「ひっ、…」
晩秋というよりすでに冬の朝の冷たい空気を切り裂いて疾走するYZF-6Rの上で、山田はガタガタ震えていた。山田はそれを冷たい風のせいにしたかったが、ダンデムでもいつもの調子でアクセルを握った手を緩めない涼子のライディングのせいだった。
すでに朝のラッシュを迎えた道は車で混雑していたが、その間を縫うようにYZF-6Rのシルバーの車体は風のようにすり抜けていった。山田は涼子にしがみついてブルブル震えていたが、信号待ちで止まった時に
「…涼子さん、どこかで休んでいきませんか」
と声をかけた。
「なあに、朝から、その気なの」
振り返ってシールドを上げた涼子は、ふざけて笑っていた。
「…そうじゃなくて、どこかゆっくり話出来るところに…」
まじめな目を向けると山田に涼子は切れ長の目でうなずくと、前を向いて信号が変わると同時にアクセルをめいっぱいひねった。甲高い咆哮をあげて勢いよく駆け出したYZF-6Rに、涼子は豊満な胸をタンクに押しつけてウイリーしそうな前輪を押さえつけた。山田は振り落とされないように必死に涼子の女体にしがみついていた。
「?…」
爆走する涼子にしがみついていた山田が、急に止まったのに目を開けるとそこはラブホの駐車場だった。
「…あの、涼子さん、ここは?」
ラブホだとはわかっていたが、一応涼子に確認すると
「いいから、行きましょ」
綺麗な曲線を見せる後ろ姿を見せつけた涼子が、とっとと先に歩いていったので、山田も慌てて後を追った。
適当に部屋を選んだ涼子は、ドアを閉めるととすぐにソフトレザーのスーツを脱ぎだした。パンティだけ残して着ているモノを脱ぎ去った涼子は、ぼんやり立ちつくした山田を誘うようなネットリした視線を向けて、パンティを下ろして股間をわずかに飾る茂みを見せていた。足先からパンティを抜き取って上体を起こすと、プルンと豊満な乳房が揺れた。ニッコリ笑った涼子は、フェロモンが匂い立つようなツヤを放って輝くしっとりした女体を、見せつけるようにシナと作って山田の前に立っていた。
「…」
なんだかよく分からないが涼子の艶っぽい笑顔に誘われた山田はアタフタと服を脱ぎさると、股間をそそり立たせて涼子に飛びついた。
次の瞬間、体を返した涼子の足先が山田の頭をクリーンヒットして、山田のガタイは床に転がっていた。
「…涼子、気持ちいいんだろ、だっけ…」
床にはいつくばった山田は、冷たく見下ろす涼子に
「へっ…、すいませんっ、もうしません、許してくださいっ」
土下座して謝っていた。
もう、離婚だ、…。
涼子の冷たい表情が目に焼き付いて、土下座してブルブル震える山田は絶望的な気分に落ち込んでいた。
「…冗談よ、顔を上げて」
涼子は土下座する山田の横にしゃがんで、震える背中をポンポンと叩いた。
「へっ、…、怒ってないんですか?」
顔を上げた山田は、惚けた顔で涼子の笑顔を見ていた。
「なんで、怒るの?…、あなたが暴走して、変なことするのは、結婚前からわかってたことでしょ」
涼子は昨日の陵辱を思いだして美しい横顔の頬を心持ち紅潮させると、乳首がつんと立った乳房を押しつけるように、山田の背中にいとおしそうに抱きついていた。
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