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== 交渉人涼子 ==

交渉人涼子 あとがき

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交渉人涼子 目次

最後まで読んでくれた方々、そして涼子を愛してくれた方々、ホントにありがとうございます。

『交渉人涼子』のあとがきを書くのは2回目です。

去年の2月にFC2ブログで書き始めて、アメブロに引っ越したあとも書き続け、8月に完了しました。その間他に10ほどの作品を同時に書いていたので、執筆期間が半年という意味ではありません。先月ブログを削除されたので最初から全部見直して今日やっと修正が終わりました。MS-Wordで191ページ、約272,700文字(原稿用紙680枚以上、改行などの余白は計算に入れてないのでたぶん普通に原稿用紙に書いたら800枚くらいになると思います)の長編になりました。

当時、放送されていたドラマの主役美人女優の黒ブラ姿に触発されて書いた小説です。はじめてブログに載せた官能小説であり、はじめて完結させた長編小説で作者にとって思い入れのある作品です。

8月に書いたあとがきに

男たちに美しい肉体を弄ばれ、山田にさえ性のはけ口にされ、それでも気丈な性格で数々の事件を切り抜けた涼子は、5話以降山田と恋愛関係を深くします。…、作者としては涼子の今後の人生が幸せであることを願っています。

というようなコトを書いたと覚えています。ずいぶんヒドイ性的虐待を受けた涼子ですが、書き進むに従って涼子に感情移入して(コレは他の作品でも同じで、作者のクセのようです)いって、だんだん涼子の幸せを願うようになりました。山田との結末もそんな気持ちを反映させたのだと思います。

このあと『交渉人涼子2』を書き始めて、結婚して妻であり母である涼子をまた活躍させてますが、本作のようなエログロで悲惨な性描写は薄くなったように思います。やはりお母さんになった涼子をヒドイ目に遭わせるのは、ちょっと気が引けます。『交渉人涼子2』の結末は頭にあるのですが、いまのところ未完のままです。しばらく続きを書くことは出来ないと思いますが長い目で見守ってください。

ろま中男 aosaga9
(アメブロで書いた文章を修正したモノです)

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== 交渉人涼子 ==

交渉人涼子 11話 (39)

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交渉人涼子 Negotiator Ryoko
11話 死なないで…、交渉人涼子よ永遠に (39)

翌朝、涼子の作った朝食をうれしそうに平らげた山田と一緒に通勤した。バイクはアブナイと山田が心配そうに言うので涼子はそれに従って電車で出勤した。復帰の挨拶を課長にした涼子は、山田を呼んで一緒に婚約の報告をした。山田の刺傷事件以来、課長を信頼する涼子は山田と相談して、課長に仲人を頼むと決めていたが、課長は仲人役を快く承諾した。笹野にも結婚の話をすると、そうか残念だ、と悲しそうな顔をしながら、涼子のお尻に手を回してさすっていた。笹野さん、涼子の冷たい視線に、わかってるよ、とセクハラオヤジの顔で笑った笹野は、おまえが結婚するまでにはやめるから、とシワクチャの顔をゆるませていた。

弥生の裁判が始まって涼子は裁判の成り行きを見守っていた。嘆願書が効いたのか、有罪にはなったものの、執行猶予がついて弥生は実家に戻った。実家に帰る前に弥生は涼子を訪ねていた。涼子に会いに来た弥生に、心配した山田が付き添っていた。涼子さん、すいませんでした、と弥生は深々と頭を下げた。許してもらえないのは、わかってますけど…、すいませんでした、弥生は頭を下げたまま、泣いていた。山田が慰めようと近づくのをさえぎった涼子は、許さない、とつぶやいた。

涙に濡れた悲しそうな顔を上げた弥生に、あなたが今みたいな不幸な女を続けるのを、私は許さない、…、幸せになりなさい、…、大切な人を見つけて、あなたが幸せな家庭を築くことが、私への罪滅ぼしよ、涼子の厳しい口調に弥生は黙って聞いていたが、その時は会いに来てね、と笑った涼子に、…、約束します…、きっと…、と弥生はその場に泣き崩れた。それ以来弥生には会っていないが、涼子の入院費などは涼子の親が支払った。弥生の父は慰謝料を払おうとしたが、涼子は断った。

海外の親に婚約の報告をすると、慌ててチケットを手配した夫婦は揃ってフランクフルトから山田に会いに来た。セレブな夫婦に初めて会った山田は終始恐縮していたが、この子、ワガママでしょ、よろしくお願いしますね、と優しく笑う母親の言葉に、任せてください、必ず涼子さんを幸せにしますっ、と山田は胸をはって応えた。

山田の両親にも会った。年上を心のどこかで気にしていた涼子だったが、姉さん女房は金のわらじを…、などといわれて涼子は山田の家族から喜ばれて迎え入れられた。美人の涼子に、いい嫁さんだ、と息子が一人前になったことを喜ぶ山田の父はうれしそうにヤニさがったバカ面で笑っていた。涼子は山田のバカ面は父親譲りなのだと笑いをかみ殺していた。

幸せな結婚式を挙げた涼子は臨月から1年ほど産休して育児に専念した。その後、警察に復帰して準キャリアとして活躍するが、それはまた別の話…。

交渉人涼子 2008年8月2日 完 / 2009年2月5日 加筆修正完

2010年9月2日追記 (素人の法解釈)
弥生が涼子を刺した行為は殺人未遂罪(殺人罪に準ずる)が相当なので、懲役5年以上の実刑になり、執行猶予はつきません(執行猶予が付くのは3年以下の懲役判決に対してです)。

ただ過去に殺人未遂の裁判で嘆願書や事情を考慮して3年以下の懲役判決(執行猶予付き)の例もあるので、弥生に執行猶予がついたという記述はそのままにしてます。

また傷害罪は15年以下の懲役なので、3年以下の判決なら執行猶予がつきます。弥生は初犯で過去に罰金刑などない(そうでないと警察官に採用されません)ので、3年以下の懲役判決なら執行猶予がつきます。

調書を作成した笹野は、逮捕時に「涼子を殺した」と自白した弥生が心神喪失に近い状態と判断し、被害者本人である涼子の「弥生に殺意はなかった」という主張を全面的に採用し、傷害罪で送検したという設定にしています。

本文中の「嘆願書が効いた」というのは涼子の個人的な感想であり、判決に大きな影響はありません(ただし被害者本人の嘆願書なので、多少は考慮されます)。


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== 交渉人涼子 ==

交渉人涼子 11話 (38)

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交渉人涼子 Negotiator Ryoko
11話 死なないで…、交渉人涼子よ永遠に (38)

ウマイです、山田は冷しゃぶにパクついてあっという間に平らげた。次は、チャンとしたモノ作るから、食事を終わってコーヒーカップを口に当てた涼子が、山田の満足そうな顔に微笑むと、涼子先輩の作ったモノなら、何でもOKです、と応える山田に、なんだか、私の料理がマズイみたいに、聞こえるわ、とわざとスネたような顔をすると、そんな…、涼子先輩の料理は何でもウマイですっ、とあわてる山田に、そう、よかった、と涼子が笑ったので山田も安心したように笑った。

あと、涼子先輩、はやめて、…涼子、って呼んで、涼子が妖艶な顔で甘えたようにつぶやくと、一瞬言葉につまった山田が、涼子…、さん、とつぶやいた。山田の困ったような顔に、ぷっ、と吹き出した涼子が、それでいいわ、と楽しそうに笑った。涼子さん、お風呂入りませんか、いいんでしょ、と涼子の艶っぽい顔に興奮してスケベに笑う山田に、いいけど、乱暴にしないでね、と涼子は恥ずかしそうに笑った。はいっ、と応えた山田は、涼子を抱き上げるとバスルームに向かった。もう、強引なんだから、山田の首に両手を回した涼子は恥ずかしそうにでもうれしそうに笑って抱きついた。

髪をアップにしてシャワーを浴びる涼子の美しい裸体をスケベ面で眺める山田に、あんまり見ないで、恥ずかしいわ、とカラダと背中の傷跡を隠して恥じらう涼子に、ここにオレの赤ちゃんがいるんですね、と涼子のくびれた腰に抱きついた山田は、キレイです、と立ち上がって荒々しく唇を吸った。あっ、はあっ、甘い吐息を漏らす涼子は、たくましいカラダに抱きついて恥丘を押し返す熱く固くそそり立つ息子に、蜜壺を潤ませていた。柔らかい女体をまさぐる山田はたわわな乳房に顔を埋めて硬くなった乳首を口に含むと、震える女体にますます興奮した。

山田の愛撫に足の力が抜けて座り込みそうになるのを堪えて、口と舌が柔肌を這い回る刺激に涼子は幸せを感じていた。あっ、はあっ、股間に顔を埋めた山田に、甲高い声を上げた涼子は蜜を漏らすアソコを、お尻に回した手でイジられてブルブル震えながら、官能の喜びに女体をもだえさせた。欲情に溺れそうになりながら、口でしてあげる、と興奮した山田を制して浴室の床に寝かせると、山田の顔の上にまたいでそそり立つ息子を口に含んだ。はあっ、気持ちいいです、息子のネットリとした暖かさにウットリと笑った山田は、目の前で蜜を垂らすアソコに指を入れると、クチュクチュ、とかき回した。

あっ、はあっ、甘いと息を漏らす涼子に指先に力が入りそうになるのを、ダメだ、と自制した山田はそっと指を抜き出すと、その周りの柔らかい肉を優しくさすった。ふうっ、じゅっ、くちゅ、ちゅううっ、じゅぶっ、ちゅっ、息子を翻弄する涼子の手管に腰を震わせた山田は、柔らかいお尻に抱きついてアソコを引き寄せると口に含んでベロベロと舐め回した。ふっ、ううっ、じゅっ、ぺろっ、ちゅぷっ、アソコを這い回る軟体動物のような舌に女体の芯を焦がしながら、妖しい表情で息子を口に含む涼子は、うっ、とうなった山田の声を聞くと、口の中に放出された液体をノドをならさないように全部飲み込んだ。

気持ちいいです、湯船に涼子を後ろから抱いた山田は、お湯に浮き上がったたわわな乳房を下から手を当てて揉んでいた。うん、まだイッてないが山田に抱かれる幸せに浸った涼子は、うれしそうに応えた。これからは、ずっといっしょね、この時間が永遠に続くようにと願う涼子がつぶやくと、涼子さんとずっといっしょです、と山田のうれしそうに声がした。その日は、一緒に寝ようか、と涼子に誘われたが、寝癖の悪さを自覚していた山田は、涼子のカラダを気遣って床に布団を引いて寝た。ベッドで寝る涼子の静かな寝息を幸せそうに聞きながら山田も寝た。

交渉人涼子 11話 (39) につづく
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