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鬼龍院サセ子探偵事務所 (43)トレジャーハンティング

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (43)トレジャーハンティング

「ねえ、サセ子サン…、ここって、南の島なの?…」
それまで黙っていた麻里が、サセ子サンの言葉尻をとらえて聞いた。

「そうよ、ちょっとアブナイ生き物もいるけど、私のそばにいれば、大丈夫よ」
ドラ○もんの『どこでも…』と同じ原理で、サセ子サンが連れてきたのは得体の知れない南洋の島のようだ。危険な肉食動物がいるようなジャングルに連れてきた不思議美女は、麻里にお気楽に応えていた。

「ホントに大丈夫なのか」
サセ子サンなら、たいていコトは大丈夫だろうが、麻里や他のクラスメイトたちは普通の高校生で、サセ子サンの気まぐれで不幸な目に遭うことを心配していた。
「大丈夫よ、いざとなったら里美君が守ってくれるでしょ」
布きれ一枚まとっただけの肉感的な女体を押しつけてくるサセ子サンを
「ムリ…、っていうか、絶対ムリ…」
かわしたオレは、冷たく応えていた。

「もう、てれちゃって…、じゃあ、水泳の時間は、トレジャーハンティングに切り替えます、みんな、いいっ?」
めげない不思議美女はニッコリ笑うとクラスメイトたちに声をかける。

は~いっ!!…。

お宝に興味のない俗世から解脱したような悟りきったヤツは一人もいないようで、アブナイ生き物がいるという事実も聞かなかったことにしているのか、みんな元気はつらつに応える。

「じゃあ、男子はコレに着替えて…、女子はコレでいいわね」
満場一致の民主主義的決定にニッコリ笑ったサセ子サンがしなやかな指先を鳴らすと、また黒背広サングラスコンビが現れて男子と女子に衣装を渡す。

「これって…、なんか、恥ずかしい…」
男子はいかにもジャングル探検という感じのフィールドギアだったが、女子が渡されたのは、ニーハイソックスとジャングルブーツだけだった。ピンクのニーハイとジャンルブーツを履いたスクール水着の麻里が、恥ずかしそうにオレの反応をうかがう。

「これって、さあ…、うっ、キター!!…、猛獣使いっ?…、っていうよりSM女王様?」
実用よりもある種の趣味を優先したような女子の格好を抗議しようとサセ子サンを見ると、光沢のあるレザー生地のレオタードと、同じ材質のオーバーニーでスパルタンなブーツを履いたサセ子サンは、手にムチを握っていた。

「そんなに喜ばなくても…、なんだか恥ずかしいわ…」
オレのツッコミに恥ずかしそうにムッチリ太ももをすりあわせたサセ子サンは、上目遣いに秋波を送ってくる。
「喜んでねえしっ」
妖しいシナを作る不思議美女を無視して、麻里の肩を抱くと
「…、じゃあ、男子は、女子を守ってあげるのよ、いい?」
不満そうなやぶにらみをしたサセ子サンだったが、振り返ってセクシーな後ろ姿を見せるとクラスメイトに声をかけた。

はあ~いっ!!…。

またも小学生並の明るい返事を返した男子は、適当にペアを見つけてスク水ピンクニーハイの女子にニヤニヤしていた。元々ペアができているカップルをのぞいて、意中の男子に指名された女子はウキウキして寄り添い、そうでない女子はいざというときは男子を楯にしようとたくらんでいたようだ。

鬼龍院サセ子探偵事務所 (44) につづく
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鬼龍院サセ子探偵事務所 (42)宝の地図

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (42)宝の地図

「サセ子サンっ、逃げないと」
麻里を連れて逃げようとしたが、死にそうな宇宙人を見下ろして逃げる気など全くなさそうなサセ子サンが目に入って、オレは思わず叫んだ。ギュッと手を握ったスク水の麻里は、逃げようと誘うように心持ち引っ張っている。

「…、お迎えが来たようよ」
オレの切羽詰まった訴えを無視して、余裕綽々の不思議美人は空一面を威圧する超巨大宇宙船を見上げていた。超巨大宇宙船は母船で、真ん中あたりから出てきた宇宙船が
「ひいっ、なんでっ」
物理法則を無視してイキナリ目の前に現れた。
「あ、あん…」
あり得ない出来事にビビッたオレがスク水の麻里を抱きしめると、うれしそうな甘えた吐息が耳をくすぐる。

今度の飛翔体は全く偽装無しで、いかにもUFOですと自己主張せんばかりの、未確認知的生命体の乗り物だった。

「やっぱり、キター!、未確認知的生命体の仲間―!!」
鈍い光りを放つ先端がぱっくり開いて、瀕死の未確認生命体と同類が出てくる。
「%&&‘#+$$?」
顔の半分を占めるほど大きな目?がヌルッとした光沢を放ち、人類の言語では無いことだけは明白な不思議な音というか空気の震動を発する。
「*()?&!$¥==」
それに応えるようにゆったり構えた不思議美女が、これまた理解不能な声を発する。すると同類は何かをサセ子サンに差し出し、瀕死の仲間を連れて母船に帰って行った。

「いったい、なんだったんだ…」
現実とは思えない光景をただ見ていただけのオレは、超巨大母船が宇宙空間を切り裂いたようなスリットに消えて元のおだやかな晴天に戻ると、無意識につぶやいていた。
「あの人たち、感謝して帰って行ったわよ、私たちが助けたコトになったから、地球侵略は心配しなくていいわ…」
古代ギリシアのように薄い布をまとっただけの不思議美女は、自慢気につぶやいたが
「あ…、ああんっ、里美君、こわかったあっ」
オレに抱かれてウットリするスク水の麻里を見ると、急にしなだれかかってきて甘えた声を耳にささやく。

「だあっ、それをヤメロってっ、だいたい、『助けたコトになった』って…」
ふっくらした柔らかい女体を押しつけられたオレは、いつものクセで突き飛ばして、どうやら未確認知的生命体をうまく丸め込んだらしい不思議美女に、ツッコミを入れていた。
「やんっ、いきなりSMなの…、もう、里美君たら…」
砂浜に倒れて薄い布地をはだけさせたサセ子サンは、ムキ出しになったナマ太ももを見せつけて蠱惑的な視線を送ってくる。

「だから、SM好きじゃねえ、さっさと立てよ、ところでそれなに?」
砂浜に寝そべるほぼハダカな美女という、ある意味絶好のシチュエーションなのだが、ロリでペド野郎のオレの食指は動かない。それよりも未確認知的生命体から渡された、サセ子サンが手に持つ棒状のモノに興味があった。
「あ、これ?…、私が彼を助けたお礼に、ってくれたのよ、古代の財宝を記した地図みたいね」
引きあげられたサセ子サンは、魅惑的な女体に絡ませた布をヒラヒラさせて、大事な部分をチラ見せしながら、たいしたことなさそうに応える。

「ホントは助けたんじゃなくて、撃墜しただけだけどな…、って、それって、すごいじゃんっ、金銀珊瑚がざっくざく、ってこと?」
悪びれる様子のないサセ子サンにツッコんだオレだったが、財宝という単語に思わず反応してしまったオレは、少年のように目を輝かせて古めかしい童話チックなセリフを口走っていた。

「里美君…、お宝なら、目の前にあるでしょ…」
オレのイレコミ過ぎな態度をいなす口調のサセ子サンは、自らの成熟した女体を自慢気に誇示する。
「なにそれ?…、早く見せてよ」
不思議美女のボケをスルーしたオレは、宝の地図を見せるようにねだる。

スゲーな、お宝だってよ、…。
じゃあ、オレたち、大金持ち、ってこと?…。
きゃあ、すご?い、私、欲しい服があったんだ、…。
私はねっ、イタリア、行きたかったのおっ、…。

ジャングルに逃げ込んでいたクラスメイトもいつも間にか戻って、まわりに集まってきた。宝の地図に盛り上がって、口々に勝手なこと言っていた。

「どうやら、この島の、どこかに隠されているみたいね…、たぶん、あっちよ」
筒から地図を取りだしたサセ子サンは、人間の言語とは思えない不思議な文様が書かれた地図をしばらく眺めていたが、顔を上げて胸をタプンと揺らすとジャングルの向こうを指差していた。

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (41)地球外生命体

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (41)地球外生命体

「みんな、大丈夫だった?」
大量殺戮をしたかも知れない美女は、爆発する旅客機を茫然と眺めるクラスメイトたちに涼しい顔で声をかける。

はい…、おい、だいじょうぶか、…。
うん、無事よっ、、…。
だれか、いないヤツ、いるかっ、…。
だいじょうぶ、みんな、いるっ、…。

ジュラ紀のような密林から出てきた生徒たちは、お互いの生存を確認して一安心したようだ。

「みんな、いるわね、じゃあ、里美君の希望で、今からLOS○ごっこします、生存者を見つけた人は、お姉さんがご褒美上げるわね」
クラス全員の安否を確認した古代ギリシア風の薄い一枚布をまとった美女は、やっぱり後ろめたさがあるのか、ニコニコしながら生存者救出を提案する。

「こりゃ、絶望的だな…、燃えちゃってるよ…」
さっきまで勢いよく燃えていた機体は、ほとんど炭化していた
「あら、最新鋭旅客機はカーボンコンポジット材料が多用されてるから、もともと炭と同じ炭素からできるのよ」
「へえ…、そうですかっ…」
大量殺戮の疑いがますます濃くなった不思議美女のウンチクに、オレは冷たく応える。

サセ子サン、誰かいるぞっ、…。
やだ、気持ち悪いっ、…。

機首のあたりを見ていた生徒から声が上がって駆け寄ると、地球外知的生命体としか言いようのない不気味な二足歩行生物がよろよろと立ち上がった。

「旅客機じゃなくて、擬態宇宙船だったのね」
装甲をまとった2メートル以上の巨人を見ても驚く様子のないサセ子サンに
「それって、絶賛公開中『SPACE BATTLESHIP ○マト』のY監督二作目で、隠れた傑作と言われる『リ○ーナー』に出てくる…」
つい説明的なツッコミを入れていた。

「よかったわ、死傷者がいたとしても宇宙人のようよ」
「ちょっとまて、あの映画だと最初に宇宙人を殺したせいで全面戦争になって、地球人は絶滅寸前まで追い詰められるんだぞ」
「あら、里美君…、詳しいのは女体の神秘だけだと思ったら、映画にも詳しいのね」
「そんなもんっ、詳しくないわっ」
宇宙人との全面戦争の引き金を引いたかも知れない不思議美女が、動揺する様子も見せずにゆったりした笑みでうそぶくので、オレもついツッコんでしまう。

「だいじょうぶよ、ほら、来たわ」
「へ?…、うわっ、キター!!!…、どこから見ても典型的なっ、巨大宇宙船っ」
サセ子サンが指差す空を見上げると、サセ子サンが指先でする数百万倍の規模で空間にスリットが開いて、真っ黒な空間からいろんな映画で見たソレをゴチャ混ぜにしたような超巨大飛行物体が現れた。

逃げろっ、コロされる、…。
ひいっ、宇宙人の復讐だあっ、…。
やだっ、置いてかないでっ、…。

快晴の空が一転真っ暗になって大気がビリビリと震動する。空を覆う威圧的な巨大建造物に怯えたクラスメイトが蜘蛛の子を散らすようにジャングルに逃げ入る。オレも逃げようと麻里の手をギュッと握ったが、薄い一枚布で成熟した女体を覆ったサセ子サンは、お客様を招待した女主人のように宇宙船が近づいてくるのを待っていた。

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (40)今度は空から

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (40)今度は空から

「あっちだ、やっとついたぞ」
暗闇の中を麻里と肌を寄せ合ってワクワクドキドキして歩いていると、前方に明かりが見えた。

「ああんっ、こわかったあっ」
「ああっ…、って、またサセ子サンかっ、麻里はっ?」
急に抱きつかれて温かい「もふもふ」を押しつけられてウヒウヒだったが、その声はサセ子サンだった。

「わたし、ここ」
「あ、ああっ、離れるなよ」
「うん、ゴメン…」
反対側の腕に抱きついてきた柔らかい感触に鼻息を荒くして恋人気取りで言うと、八頭身美少女も甘えてショートヘアの頭を寄りかからせる。

「うん、離れない…」
「アンタは、いいんだよっ、サセ子サンだったら、ナニが出てきても、例のアレで撃退できるだろっ」
二つのデカメロンで腕を挟み込むV字水着美女が甘えてなついてくるが、すかさずツッコミを入れて突き放した。

「ああんっ、里美君って、SM大好きなんだから、いやあ~ん、脱げちゃった…」
まわりは真っ暗で不思議美女のあらわな姿は見えないが、きっとセクシーポーズを取っているに違いないので、オレは麻里の手をギュッと握って先を急いだ。

「ええっ、なにこれっ、これじゃ、まるきり『ド○えもん劇場版』だろっ」
暗闇を抜けると太陽のまぶしい海岸だった。来た道を振り返るとまるでジュラ紀の密林で、ホントに恐竜ができてもおかしくない雰囲気だった。
「里美君、およご」
しかし危機感を感じているのはオレだけのようで、クラスメイトは男子女子入り交じってキャーキャー歓声を上げて水遊びしていた。腕に抱きついて甘えてくる競泳水着の八頭身美少女もすっかりリゾート気分のようだ。

わーっ、逃げろおっ…。
キャー、助けてえっ…。

「えっ、なんだっ、なんですとっ」
しかしそんなぬるい空気は恒例の異常事態であっさり消し飛んでいた。級友たちが逃げてくる方を見ると、B474級の巨大な飛行機が煙を噴いて近づいてくる。
「麻里っ、サセ子サン、逃げないとっ」
逃げるクラスメイトに置いて行かれまいと麻里の手を引いて駆け出す。相変わらずゆったりした笑顔で泰然自若なサセ子サンが目に入って声を荒げる。

「…、うー、やー、たあっ」
またまたギリシア神話のようなヒラヒラした衣装に着替えていたサセ子サンは、墜落してくる飛行機に向けた両手の平を胸の前で上下に合わせて回して押し出すと、少年○ェットまがいなミラクルボイスで撃墜した。
「ひいいっ、落としちゃったよ、この人っ」
オレたちに衝突するコースで不時着陸を試みていたと思われる旅客機は、サセ子サンの超自然力(スーパーナチュラルパワー)でたたき落とされ、海岸で炎上していた。

「なんてことすんだっ」
「だって、死にたくないでしょ」
民間旅客機にしか見えない航空機をあっさり撃墜した不思議美人に詰め寄ると、正当防衛は当然の権利と言いたげな口調だった。

「そんなこと言って、あれって500人ぐらい乗れるんだぞ」
「心配しなくて大丈夫よ」
どうにも納得できずに食い下がると、サセ子サンいつものゆったりした笑顔で応える。あるいは摩訶不思議な力で乗客全員をどこか安全な場所に移動させたのか、と一縷の望みを抱いたオレに
「高度11000メートルの成層圏から落ちてきたのよ、生存者の望みなんてないわ、L○STみたいな都合のイイコトなんて、現実にはあり得ないのよ」
優雅な笑みを浮かべるギリシア彫刻のような美女は、身も蓋もない鬼畜そのもののセリフでオレの希望的観測を木っ端微塵にしていた。

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (39)暗闇の中

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (39)暗闇の中

「真っ暗…、里美君、離さないでね」
空間の切れ目にショートヘア美少女の麻里と一緒にはいると、中はホントに真っ暗で何も見えなかった。真っ暗で何も見えないが、なぜだか歩いていく方向はわかっていた。ゆっくり歩き出すと心細げな声を漏らした麻里が、競泳水着のカラダをピッタリとくっつけてくる。

視覚が完全に封じられると他の感覚が鋭敏になるのだとつくづく感じた。暗闇から聞こえる麻里のかすかな息づかいが鼓膜をゾクゾクと震わせ、かすかに漂ういい匂いが鼻腔をくすぐってウットリさせる。なによりもピッタリと密着した新鮮な肌からしっとりした温かさがジンワリと伝わって、オレの男を煽ってくる。

「あれ、なに、これ?…、固い?…」
おっ、おいっ、そ、そこは…、はうっ、ああっ…。
真っ暗な空間で麻里と二人きりな錯覚を覚えたロリでペド野郎のオレの下半身は、すでに臨戦態勢で競泳ビキニパンツからコンニチハしていた。天然なのかカマトトぶっているのかわからないが、麻里の大胆なアクションにオレの妄想は決壊寸前まで膨らんでいた。

「わたし、ドキドキ、してる…、わかる?…、こんなに…」
え…、いいのか?…、お、おおっ、むにゅっ、って?…、え?…。
上下さえわからないような真っ暗な空間で八頭身美少女は大胆だった。オレの固いナニを優しく握った麻里は、オレの手を取ると胸に押し当てる。早鐘のような鼓動とともにふんわりした感触が手のひらから伝わってきて、オスの本性がザワザワと騒ぎ出す。

が、なにか嫌な予感がした。

「おい…、サセ子サンだろ…」
柔らかい心地いい弾力を返してくる固まりは手の平から溢れていた。麻里だったら競泳水着の感触があるはずだが、それはなくナマの感触だけだった。
「あ、バレた?…、うふふっ」
何も見えないのをいいことに完璧な声色でオレをダマした不思議美女に詰め寄ると、笑い声混じりにあっさり認めたサセ子サンはほとんどハダカの成熟した女体を押しつけてくる。

「だあっ、やめえっ、いつの間に麻里と入れ替わったんだっ」
うかうかとダマされた自分のバカさ加減にムカついて怒鳴り散らすと、
「里美君、ここ…」
すぐ後ろから声がして、背中に柔らかい二つの感触が触れてくる。

「麻里?…」
またサセ子サンにダマされてるんじゃないかと、疑り深くなっていたオレはおそるおそる手を回して寄りかかるカラダをまさぐっていた。

「あ、あんっ…、恥ずかしい…、でも、いいよ、里美君なら…」
真っ暗な中で競泳水着のお尻をまさぐられた麻里は、恥ずかしそうな声を漏らしてオレの胸に抱きついてくる。
「あ、ああっ、違う、からっ、さあ、行こうぜ、みんな待ってるから」
甘えてカラダを預けてくる八頭身美少女に、消し飛びそうな理性をなんとか留まらせたオレは、ピッタリと競泳水着が張り付いたお尻を押して、なぜだかわからないが行かなければと思う方向に歩き出した。

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (38)異空間?

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (38)異空間?

「言ってねえしっ…、サセ子サン、それじゃ、変質者だよ…」
V字水着でニコニコ笑うサセ子サンにかろうじてツッコミを入れたオレだったが、キツ過ぎる扇情的な姿のあまりの情けなさに思わず涙が出てきた。

「あら、泣くほど感動するなんて…、お姉さん、うれしい…」
すべてを都合良く解釈するトンデモな美人は、泣きながら脱力するオレに抱きついて艶やかな柔らかい女体を押しつけてくる。

里美、うらやましすぎるっ、頼むから、死んでくれっ、…。
オレも、パフパフされてえっ、…。
いやんっ、里美君、ママに甘えて、バブバブしてるのおっ、…。

「ばっ、感動じゃねえっ、あきれ果ててるんだっ」
肌の触れあいで股間がムクムクしてきたが、クラスメイトのはやし立てる声でとたんに恥ずかしくなって、ウットリした目でのぞき込んでくるサセ子サンを突き飛ばしていた。
「いたあ?いっ、里美君たら、SM大好き高校生だから、いやあ?ん、見えちゃう…」
尻もちをついてM字開脚のはしたない姿を真正面から見せるサセ子サンは、外れそうな細い帯のような布地を指で爪弾きながら、上目遣いの妖しい笑みでオレを挑発していた。

「誰がSM高校生だ、ほら、立てよ、水泳の授業だろ」
このままサセ子サンのペースに巻き込まれていたら、本当にSM好き高校生にされそうなので、妖しい視線を投げかけながら、エッチなポーズを繰り広げる不思議美女に真面目に授業をするように促す。
「あら、そうね、里美君の趣味にばかり、つきあってられないわ」
立ち上がり特大の胸をプルンと揺らして危なく先端をさらしそうにあったサセ子サンは、オレの気持ちが通じたのかきりっとした表情を見せると
「だからオレの趣味じゃねえ」
「さあ、みんな、ここに入って」
オレのツッコミを無視して指先で空間をつまむと、大きなスリットを作った。

「あっ、それ、またっ」
「そんなに驚いたフリしなくていいのよ、あれよ、ドラえ○んのどこでも…」
「それ以上は、いいです」
目の前にできた真っ暗なスリットにサセ子サンの生首を思いだしたオレが怖じけていると、サセ子サンは某国民的人気アニメのアレと同じ原理だと当たり前のように言う。

じゃあ、いこうぜ…。
うんっ、ここ寒いもんね、…。

クラスメイトは空間の裂け目というか、異空間への入り口?という超常現象をたいした驚きもなく受け入れていた。

ああんっ、まっくら、こわあ?い、…。
あ、やんっ、誰か、お尻触ったあっ、…。
ちがう、おれじゃないぞ、…。

水着姿の同級生たちは不思議美人の手招きに応じて、空間にできたスリットの向こうの暗闇に三々五々入っていく。

「里美君、一緒に行っていい?」
みんなが何の抵抗もなく不思議な暗闇に入っていくのを見ていると、コワイの…、と言いたげなプリチーな麻里がはにかんで立っていた。
「あ、ああっ、一緒に行こう」
ゆるくあわせたバスタオルは、競泳水着のきつい締め付けが谷間を強調する胸をチラ見せする。スケベな妄想を悟られまいと目線を下にズラすと、バスタオルのスソが揺れてVゾーンに食い込んだ深いシワが目に入った。

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (37)水着

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (37)水着

「でも、水着はどうするんだ、みんな持ってないぞ」
サセ子サンの気まぐれでまたも汚名を着せられたが、なんとかツッコミ返すことができて一矢報いた気分のオレは、わずかながらもアゲていた。

「大丈夫よ、抜かりはないわ」
なけなしの反撃にもゆったりした笑顔を崩さないサセ子サンがしなやかな指先を鳴らす。すると昨日クー氏を連れてきた黒背広サングラス二人組が現れて、
「みんな、それに着替えてね」
黙ったままみんなの机の上に水着を置いていくとさっさと出て行った。ニッコリ笑ってみんなに声をかけてからオレをチラ見した端正な面差しが、ドヤ顔に変わったように見えた。
「ぐ…」
オレはキレそうな神経をかろうじてつなげていた。

「男子は廊下でいいでしょ、のぞいちゃダメよ」
授業中で誰かに見られることはまずないとはいえ廊下で着替えろとは、男子の人権を無視した発言だと思って食ってかかろうとしたが、サセ子サンに逆らう男子はなく素直に廊下に出て行く。

「なあに?…、着替え見たい?…、でも今は他の女の子もいるから、ガマンして廊下に出てね…」
勢い込んでのりだしたはいいが怒りのやり場をなくしたオレに、ゆったり笑った不思議美女は大きく空いた胸を押しつけるようにして、頬を寄せるとセクシーな唇で耳タブを嬲るようにささやく。
「うわっ、わかったよっ」
バカデカイ胸の柔らかい感触に下半身がゾワゾワするのをごまかして大声を張り上げたオレは、廊下に出るしかなかった。

ああんっ、さっむーい…、ホントに泳ぐの、…。
サセ子サンのことだから、温水プール用意してるんじゃない?、…。

着替え終わってバスタオルを巻いた女子が教室から出てきた。競泳水着のキツイ締め付けで食い込んでプックリ膨らんだお尻や、肩ひもから胸にかけて圧迫された脇の肉が盛り上がるのが、バスタオルからはみ出して見える。そんな女子に興奮した男どもが、膨らんだナニがはみ出しそうなビキニパンツを押さえて視線を泳がせる。

「みんな着替えた?…、ついてきてね」
サセ子サンも水着に着替えてみんなに声をかける。
「キッ、キタッー、ほんと、勘弁してください…、許してください…」
サセ子サンだけは白いワンピース?の水着だったが、それは股間から肩にかけて幅の狭い二本の線が、艶めかしい女体の大事な部分をとりあえず隠すだけのV字水着だった。世間様に申し訳の立たない破廉恥な姿をさらすナイスバディ美女に、オレは恐懼してひれ伏していた。

「うふふっ、里美君が、コレにしろって言ったんでしょ」
公然わいせつ罪からかろうじて逃れる程度にしか成熟した女体を隠さないセクシー美女は、ネットリした笑みでまたもデタラメを応えると、ムッチリした太ももをすりあわせながら、アブナイ部分がはみ出しそうな女体をくねらせていた。

ウヒー、たまらんですっ、里美、この幸せモノッ…。
やばっ、あ、はあっ、はあっ…。
あわわっ…、サセ子様…、ヒールで…、踏んで…、くだされ…。

ほぼハダカと言っていい生々しい女体からフェロモンをダダ漏れさせるサセ子サンの扇情的なポーズに、競泳ビキニパンツを押さえた男子はほぼオールで悩殺されていた。

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (36)サセ子先生再び

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (36)サセ子先生再び

友美、どうしちゃったんだ?…。
あの変態なバケモノ、友美が出したんだよね…。

新任教師に化けたタヌキを最初から見破っていたサセ子サンが、友美の顔ですだれハゲ担任をエラそうに見下す様子に、教室のあちこちで不審げな声がささやかれていた。

「サセ子サン、ややこしいから…、それ、やめろよ…」
「そうね…、ちょっとやり過ぎたかも…」
このままでは友美がオカマのUMAを操る変態女子高生にされてしまうと、サセ子サンが心配したかどうかは定かではないが、ヒダミニスカのスソを揺らしたキッツイJK姿のサセ子サンは教室を出て行った。

「みんな、元気にしてた」
しかしすぐに戻ってきたサセ子サンはミニスカスーツ姿に変身していた。不思議美女は今日初めて会うような口調で、クラスメイトにシナを作って大人の色気を振りまいていた。

ヤッター、サセ子センセー、キター!!…。
美人の先生、オレの童貞はまだ健在です、ぜひっ、…。
サセ子様ー、ヒールで踏みつけにして、オレを叱ってー!!…。
きゃああっ、サセ子サ?ン、うれしー…。

不思議美人教師?の登場でタヌキにバカされたことなどすっかり過去の事になっていた。みんなにもサセ子サンはサセ子サン本人に見えているようで、お色気ナイスバディ美女に男子は大騒ぎし、女子も筋肉バカ教師大山を退治したヒロインを歓迎していた。

「でも、友美は?」
「変なモノを見て、気分が悪くなったからって、帰ったわよ」
実際はサセ子サンが化けていたのだが、入れ替わりに出て行った友美を心配する声に、不思議美女は涼しい顔でデタラメを応える。たしかにアレはあまり気持ちのいい見せ物ではなかったので、みんなは納得したようだ。

「ハゲセンセー、大変でしたね、ここからは、私が引き受けますわ」
タイトミニのスリットから艶めかしい太ももを見せつける様にポーズを取る美人教師気取りが、ヘタレ担任に声をかけると、
「あ、ああっ…、ど、どうぞ、どうぞ…、よろしく、お願いします」
昨日不思議美人の唇ひとつで簡単に籠絡されたすだれハゲは、面倒ごとは一切お任せと言わんばかりに、担任教師の責任を投げ出していた。

「じゃあ、私の水着姿を見たいというエロ高校生里美君の希望で、水泳の授業にします」
肉感的な女体を押し込めたピンクスーツをセクシーに揺らして、教壇をモンローウォークしたサセ子サンは妖しい笑みで体育の授業の続きを告げる。
「ちょっと待て、この時期、寒中水泳かっ、っていうか、オレ、希望してないからっ」
いつものデタラメにすかさずツッコンだが

里美、またかっ、この水着フェチ野郎っ、…。
里美君、きっと家でも、水着になれっ、とか、脱げっ、とか命令してるのね…。
サセ子サンの水着姿、きっとすてきよおっ…。
サセ子様の、麗しい水着姿、拝見したいですっ、…。

オレはロリでペド野郎に加えて、年上の美人に水着の着脱を命令して喜ぶ変態野郎の称号を、クラスメイトから与えられていた。

鬼龍院サセ子探偵事務所 (37) につづく
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鬼龍院サセ子探偵事務所 (35)新任教師の正体

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (35)新任教師の正体

「オレ様の授業で無駄話とは、いい度胸だ」
体格のいい新任体育教師はいかつい顔に不気味な笑みを浮かべながら、教壇の上からオレたちを見下ろしていた。

「薫ちゃんっていうのね…、香るのはスミレ色の…、かしら?…」
暑苦しいオーラを漂わせる新谷を無視するように、サセ子サンは黒板に書かれた名前を眺めて妖しく笑う。
「なんだと、バカにしてるのかっ」
オレ以外にサセ子サンは友美に見えている。ふてぶてしい態度を見せるニセ友美に新谷は突然キレると、こめかみに血管を浮かべて大声を張り上げる。アヒル口のお気楽女子高生が見せるいつもと違う態度を、クラスメイトは意外そうに見守っていた

「そんなに興奮しなくて、いいのよ」
ビリビリと体に響く大音量にも動じないキッツイJK姿のサセ子サンは、ニッコリ笑うとアキバで当てたというレアなアレのカプセルを取りだし、
「いでよっ、カブモーン」
ジャージを下半身に張りつけた新谷の足下に投げつける。

「ブッ、ジャーッ、ウガアッ、ガウッ」
白煙とともに恒例のUMAが現れる。巨大な生き物には違いないが今回は割と人間近く、キレイに揃えたヒゲとレザー素材の衣装からムキ出しのマッチョな肉体は、コワイと言うよりアッチ系の嗜好を漂わせていた。
「おっ、なっ、なんだ、おまえはっ」
オレはいいかげん慣れたが、新谷にとっては初めて見るUMAであり、たくましい肉体を震わせてみっともなくうろたえていた。

「ウガッ?…、ウガッ(笑)、ウガガッ((笑笑))」
分厚い胸板をピクピクさせて威嚇していたUMAだったが、新谷を見るとクネクネしだして不気味な笑いを浮かべると、
「ひっ、たっ、助けてっ」
嬉しそうに抱きついた。

「やっぱりね…、そっち系だと思ったのよ」
新谷はバケモノにモッコリジャージをはぎ取られて、スミレ色のアヌスを掘られていた。マッチョな二つの肉体が絡み合うおぞましい光景にクラスメイトから歓声混じりの悲鳴があがるが、不思議美女は涼しい笑顔を見せていた。
「やっぱりね、って…」
単に態度がでかいだけの体育教師をUMAでお仕置きをするサセ子サンに、オレは呆れていた。

「ほら、そろそろ、正体を現すわよ」
オレの不興など一顧だにしないサセ子サンは、長いまつげを強調するように目を細めて思わせぶりに笑う。

「ぎゃああっ、たっ、たすけてっ」
マッチョな筋肉に犯される新任体育教師は情けない声で助けを求めていたが、いつの間にかお尻にふかふかしたシッポを見せていた。
「もう、やだよっ」
泣きべそをかく子供のような声がして白煙が上がったと思ったら、ハッパを頭に乗せたタヌキがバケモノのたくましい両腕から抜け出してどこかに逃げていった。

「ハゲセンセッ、人間に化けたタヌキぐらい、見抜かないとね」
アッチ系のマッチョUMAをカプセルに戻したニセ友美は、クラス全員からまったくその存在を無視されていた中井に声をかける。腰を抜かしたすだれハゲ担任が弱々しく向けるローアングルからの視線から隠すように、ミニスカを押さえた不思議美女がニッコリ笑っていた。

鬼龍院サセ子探偵事務所 (36) につづく
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鬼龍院サセ子探偵事務所 (34)新任教師

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (34)新任教師

「あの…、みなさん、おはようございます、…、あの…、体育の大山先生が…、退職されたので…、今日から、新しい先生が、いらっしゃい、ます…」
朝のHRで虚弱体質ですだれハゲの中井がオドオドしながら、ゴリラのバケモノに連れ去られた大山の代わりに新任の体育教師が赴任することを告げる。

やったあっ、エライぞバケモノッ、…。
もう、あの顔見なくていいなんて、学校来るのが楽しくなっちゃう、…。
今度の先生、カッコイイかなあ、…。
スマートなスポーツマンよね、早く、こないかな、…。

昨日の今日で代わりに先生がくるなんて手回しよすぎだが、クラスメイトはそんなことより蛇蝎のごとく嫌っていた大山が厄介払いされたことを喜んで、新任体育教師に都合のいい妄想を抱いていた。

「で、一時間目は、あの…、私の授業…、ですが…、新任の新谷先生の、たっての希望で…、交換しました…、ですから、1時間目は…、保健体育、です…」
はしゃぐクラスメイトたちの騒がしさでほとんど聞こえないような声が、1時間目の変更を告げる。

よくやった、上出来だハゲ…。
きゃあっ、きっと、すてきな先生よっ、…。
やだ、今からトイレ行ってて、間に合うかな、…。

新任教師が都合良く登場することに何の疑いも感じてないお気楽な級友たちは、はしゃいで大騒ぎする。化粧直しでトイレに抜け出す女子もいた。

「里美君…、気をつけてね」
クラスメイトからも友美として受け入れられたサセ子サンはちゃっかりオレの隣に座っていた。不思議美女は珍しく真剣な顔になっていた。
「なにが?」
意味がわからずに聞き返したが、
「じゃあ、1時間目はじめる、席について」
新任の体育教師がヘタレ担任の中井を押しのけて早々と授業をはじめた。

「オレは退職された大山先生の代わりの新谷だ、臨時採用だからってなめんじゃねえぞ」
教卓をバンと叩いて騒がしい教室をシンとさせた体格のいいジャージ男は、黒板に大きく新谷薫と書いた。
「オレは体罰アリだからな、怠けた生徒はビシビシ行くぞ」
一応教室は静かになったが、初っ端から威圧的な態度で上から見下ろし、学校教育法11条を無視したタワゴトをほざくバカ教師に、一部のM系女子をのぞいて、ヤンチャ盛りの男子生徒は挑戦的な目で見返し、強気な女子は冷たい視線を送っていた。

「ほら、シッポが見えてる」
新谷の目を盗んでサセ子サンが耳元でささやいたが、やっぱり意味がわからなかった。

「そこっ、私語厳禁だっ、出てこいっ、ちなみにオレの授業のモットーは、『質問も厳禁、付け届けは現金で』だっ」
石原○とみの某ドラマでのセリフを恥ずかし気もなく怒鳴り散らしたバカ体育教師は、尊大な態度でオレとサセ子サンを呼びつけた。

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (33)光学迷彩

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (33)光学迷彩

「だから、これはどういう仕組みだ」
下駄箱で靴を履き替えるオレは納得がいかなくて、友美に化けてオレにだけ正体をさらす不思議美女に小声で問いただしていた。

「光学迷彩よ、攻殻○動隊、知らないの?」
ニッコリ笑って応えたサセ子サンの顔が一瞬草○素子に見えたが、すぐに巨乳セーラー服の不思議美女に戻っていた。
「でも、アレは透明になるヤツだろ」
アニメの超高度なテクノロジーが実現しているとは思えない。しかしサセ子サンの摩訶不思議な力の神秘に触れるのを本能的に避けたオレは、光学迷彩を前提にしてツッコんでいた
「わかってないわね、透明に見えるのは自分の姿にまわりの風景を写し込んでるからなのよ、同じ原理で他の人の姿を写し込めば、他人に見せかけるのは簡単よ」
言われてみれば確かにその通りで、オレはそれ以上追求ができなかった。

「なにふたりでコソコソ話してるの」
カヤの外がガマンできないのか、おととい妹になったばかりの陽菜が割り込んでくる。
「そうよね、友美って、里美君とそんなに仲良かった?」
触れそうなほど顔を寄せて話をするオレたちにヤキモチを焼いたのか、麻里も寄り目がちな顔を無表情にして聞いてくる。

「わかりました、こうすればいいのね」
ガールズから疑いの目を向けられた友美に見えているサセ子サンは、突然四つん這いになった。
「え、なにしてんだっ」
廊下に手をついたキッツいセーラー服の不思議美女は、真っ直ぐに重力に引かれたパッツンパッツンの胸を揺らし、ミニスカがまくれてOh!モウレツな破廉恥な姿をさらしていた。

「友美、何してるのっ、見えてるよ」
自分から破廉恥ポーズを見せる不思議美女に茫然としていると、同級生のパンツ丸見え姿に慌てた麻里が、ずり上がったミニスカを引っ張って隠す。
「だって、里美君が、ペロを探したお礼に、私に奴隷になれって…、這ってパンツ見せろって言うから…」
四つん這いしたまま、いじましい上目遣いで見上げる巨乳セーラー服美女は、オレにまた濡れ衣を着せていた。

「オニイチャン…、サイテー…」
ジットリした視線を向けるロリ妹の冷たい視線がチクチクして痛い。
「お願い、里美君、正気に戻って…、私が、代わりになるから…、ね」
友美に理不尽で破廉恥な命令をしたと信じ込んでいるショートヘア美少女は、オレの精神状態まで心配して、自分が身代わりになる決死の覚悟を寄り目がちな目に宿していた。

「そんなこと言ってねえから、ほら、さっさと立てよ」
信じてもらえない孤独感に押しつぶされそうなオレだったが、悪魔にしか見えない巨乳エセJKを立たせる。
「もう、恥ずかしい格好しなくていいのね…」
しおらしく立つサセ子サンは、涼しい笑みを浮かべてオレをチラ見した。たぶん陽菜や麻里からは落ち込んだ友美に見えているだろうと思うとブチ切れそうだが、ここで怒ったら不思議美女の思うつぼだと思ってガマンした。

「オニイチャン、そんなにパンツがみたいなら、陽菜、家に帰ってから見せてあげてもいいけど、学校ではやめてね、恥ずかしいから」
冷たい視線であからさまにオレを軽蔑しながら、自分のならと申し出る陽菜と
「私は…、二人きりなら、学校でもいいよ…、だから私以外の人に、ヘンなコトするのガマンして…」
ロリでペドの変態性癖に加えて発症したやっかいな病気を治すのは自分しかいない、という並々ならぬ決意のこもった目で見つめる麻里に、オレは力が抜けて何も言えなかった。

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (32)変身不思議美女

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (32)変身不思議美女

「え…、しゃべれるの?…、すごいっ…、ペロはできる子だと思ってたけど、やっぱりスゴイ子だったのね」
帰ってきた飼い犬がきちんとした言葉を操るファンタジーな現実をあっさり受け入れた友美は、ふかふかしたカラダに抱きついて大喜びしていた。

地底人によるペロの誘拐は友美には知らせてないので、ペロの人語が実は地底人の高度な科学力のたまものだとは知らないが、お気楽美少女はこの不思議な現実にさして驚くこともなく上機嫌だった。

「昨日はできませんでしたから、さっそく…」
「あんっ、それは帰ってからね」
大はしゃぎのご主人様に職務に忠実な変態犬の正体をさらしたペロは、しゃがんだミニスカの中に顔を突っ込む。麻里がうらやましそうに横で見ていたが、恥ずかしそうに笑ったアヒル口美少女は優しく押し返していた。

「里美君、ホントにありがとっ、今日は帰るわ、いこっ、ペロ」
公衆の面前での破廉恥行為を制止した友美だったが、一刻も早くいつものサービスを受けたいらしい。学校の前まで来ておいて帰ると言い出した。
「チョット待て、それはマズイだろ」
学生の本分よりも楽しいことを優先する奔放な友美に呆れた声が漏れる。
「いいわよ、今日は私が友美さんの代わりをするから」
またまたOL風の衣装からセーラー服姿に早変わりしたサセ子サンが、バカデカイ胸の下で腕を組んでゆったり笑っていた。

「え、なんで?…、私、よね…」
JKコスのサセ子サンを見た友美が驚きの声を上げる。
「私がアナタの代わりをしてあげるから、帰っていいわよ」
「え…、サセ子サン?…、なんだかわからないけど、ありがとっ」
信じられないモノを見たと言わんばかりに大きな目をさらに見開いた友美だったが、声でサセ子サンだと気付いて、ニッコリ笑ってペロと帰って行った。

「おい、いいのか」
友美とは似てもにつかないセーラー服がパッツンパッツンの巨乳ナンチャッテJKをいぶかしげに見ていると
「友美、おはよっ、あれ、サセ子サン、帰っちゃったの?」
サセ子サンには丁寧語だったはずの麻里が、馴れ馴れしく声をかける。
「あれ、友美さん、ペロは?」
陽菜もキッツイセーラー服姿に毒舌を吐くこともなく、サセ子サンを友美呼ばわりする。

「サセ子サンに預かってもらったの、学校には連れて行けないでしょ」
「そうだね」
ゆったりと笑うサセ子サンのセリフに二人はなんら拘泥しない。陽菜は納得してお気楽に笑っているし、
「じゃあ、サセ子サン、帰っちゃったのね…」
麻里はどことなく嬉しそうにオレをチラ見していた。

「うふっ、この姿は里美君にしか見えてないの…、他の人からは友美さんに見えてるのよ、声も今は友美さんにしてるし」
理解不能で頭から煙が出そうなオレに、キッツイセーラー服の不思議美女はこっそりと耳打ちして種明かししたが、そのカラクリはやっぱり不明のままだった。

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (31)ご主人様と再会

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (31)ご主人様と再会

「嫌がる女性に無理強いするのは、感心しませんね」
サセ子サンのデタラメを信じたガールズたちからやり玉に挙げられて四面楚歌のオレに、ペロまでが執事っぽい落ち着いた口調で非難がましいセリフを投げかけてくる。

「だから、ウソだって言ってんだろっ、サセ子サン、いい加減にしてくれ」
サセ子サンのウソはあっさり受け入れられるのに、ホントのことを言っても信じてもらえないオレは、声を荒げながら人望のなさを痛感してヘコんでいた。

「あら、そうだったかしら…、痴漢ごっこやりすぎて、ホントかウソか、わかんなくなっちゃった」
キッツイJKコスからいつの間にかOL風の大きく胸のあいた衣装に変わって、深い谷間を強調する不思議美女が小悪魔っぽい笑顔でオレを見つめる。
「つーか、痴漢ごっこなんて、してないしっ、これからもしないしっ」
オレの懸命の訴えに、ヒラヒラしたOL風衣装のサセ子サンは悪びれた様子もなくニコニコ笑っていた。

「あら、そろそろ学校ね」
ブチ切れまくりのオレを軽くいなしたサセ子サンが窓の外に視線を向ける。たしかに学校の近くの風景だった。
「いつのまに…」
サセ子サンのデタラメな一人芝居につきあって気付かなかったが、ラッシュを助長しそうなこのバカ長いリムジンは、朝の混雑に巻き込まれることもなくスムーズにココまで来ていた。

「アンタ…、何したんだ?」
混雑に巻き込まれることなくココまで来たと言うことは、きっと時空の裂け目とか魔法的な何かを使ったに違いないと勘ぐってヤブにらみすると、
「いやねえ、運転手が裏道のプロだからよ」
細めた目で長いまつげを強調するサセ子サンは涼しい顔で笑っていた。

「ご苦労様、今日も時間通りね」
リムジンが高校の前に停まり、運転手がうやうやしくドアを開ける。ミニスカを押さえたサセ子サンはムッチリした脚線美をキレイに揃えて車から降り、運転手にねぎらいの声をかける。
「恐縮です」
美人主人のお褒めの言葉に、無口で実直そうな運転手は表情を変えることなく深々と頭を下げた。
「今日も、って、アンタ、毎日来てんのかっ」
問いかけを無視してはぐらかす不思議美女にムカついて、口うるさい舅のように言葉尻にツッコんでいた。

「里美君、おはよう、あ、ペロっ、ありがと、見つけてくれたのね」
そこに友美がいつもの口角を上げた笑顔で現れた。アヒル口美少女はペロを見るとミニスカのスソを乱して駆け寄り、嬉しそうに抱きついた。

「ご主人様、申し訳ありませんでした、ちょっと面倒ゴトに巻き込まれまして…、でも里美君たちのおかげで解決しました」
ご主人様の元に帰ったレトリバーはハアハアと荒い息に舌をダランと下げ、嬉しそうな人なつっこい表情を見せる。地底人に拉致された事実にはまったく触れずに、例の執事っぽい口調であっさりと説明していた。

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (30)女性の告白2

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (30)女性の告白2

「ごめんなさい…、大丈夫です…、話せます…」
ハンカチで涙をぬぐった女性は、はかなげな笑顔を見せた。

「彼は、お尻を…、触っていました…、大丈夫です…、ちゃんと、憶えてます…」
気の毒そうな視線に気付いた女性は、ムリに笑顔を作って話を続けた。

「彼の、イヤらしい手は…、抵抗できない私の気持ちを、見透かしたように…、大胆になりました」
「お尻を嬲っていた指先が、下着に入り込んだとき…、私は、声が出そうになるのを…、必死でガマンしました」
ギュッとハンカチを握りしめた女性のつらそうな表情から、その時の恥辱にまみれた衝撃が伺える。

「その指は…、下着のゴムの圧力を楽しむように、足の付け根あたりを…、嬲っていましたが…、突然両手が、スカートに入り込んできて…、下ろされました…、はい、すいません…、そうです、下着を…、そうです、ヒザの上まで…、下ろされました…」
それまで具体的だった表現が曖昧になって申し分けそうにした女性は、恥ずかしい事実をはっきりと告げると、きつく握りしめた手をまた太ももの付け根に押しつけていた。

「電車の中で、お尻を…、丸出しの…、恥ずかしい姿にされて…、私は、混乱してしまって…、なにもできずに…、ただ固まっていました」
「そこまでされても、抵抗しない私を…、彼は、勘違い…、したようです…、耳元で…、『気持ちよくしてやる』…、と変声期特有の…、不気味な声が…、聞こえました…」
思春期特有の女性に対する強い興味がいびつな形で現れてしまったのだ、と女性はよく理解していた。少年の性的暴行に強く責任を感じている女性は、少年の恥知らずな行為さえ許していたと感じさせる。

「もう、そこからは彼の…、ムキ出しの欲望に…、翻弄されるだけでした」
「お尻の奥に入り込んだ、指先が…、あ、すいません…、恥ずかしい…、トコロを圧迫してきます…、私はただ、お尻に…、力を入れて…、彼の暴挙を、なんとか…、食い止めようとしました」
この頃から女性の声にはかすかに艶っぽい息づかいが感じられた。少年の破廉恥な行為に女性が性的興奮を感じていたことが伺える。

「そんな私の抵抗も…、高校生とはいえ、男性の力には、かないませんでした…、指先が…、恥ずかしいところに…、触れてきました…、私はガマン、するしか…、できませんでした」
ガマン、と言ったあと口に溜まったおツユを飲み込む音がした。そのガマンは明らかに別の意味だと感じられた。

「ムリヤリ、指先を…、ねじ込んだ彼は…、私の足を広げさせました…、私はただ恐くて…、その手に押されるまま…、足を…、はしたなく広げました…」
ソレまで力を入れていた太ももの力が緩んで、ゆっくりと開いていく。ハンカチを握った手はその付け根の部分に押しつけられて、微妙な動きを見せていた。

「そして、彼は…」
「もう、許せないっ、オニイチャン、ひどすぎるよっ」
サセ子サンの語る「オレが痴漢ごっこ大好き」になったいきさつを、それまで黙って聞いていた陽菜が突然大声を上げて、オレのホッペを引っ張った。

リムジンの高級そうなソファにゆったりとカラダを預けたサセ子サンは、ひとり芝居でナレーションまでつけて、オレが電車でチカンをしたという真っ赤なウソをリアルに語っていた。

「痛いっ、やめろっ、って、全部まるきり一言一句っ、サセ子サンの妄想だっ、つうのっ」
酒に酔ったサセ子サンが摩訶不思議な力で暴れるのを恐れて、お馬鹿な妄想話につきあってきたが、こんな明白なデタラメに陽菜が本気で怒るとは思わなかった。

「里美君、もうやめてね…、私が、サセ子サンの代わりに、なるから…、ね」
ふと威圧的な気配を感じて横を見ると、寄り目気味な大きな目に涙を溜めた八頭身美少女が、ただならぬ迫力でオレに訴えかけていた。

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (29)女性の告白

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (29)女性の告白

「毎朝、触られてます…、でもまだ高校生で将来のある身ですし、大事(おおごと)にしたくなくて…」
座ってハンカチを握りしめた両手をムッチリした太ももに押しつけたその女性は、大きく空いたエリ元に見える胸のナマ肌をかすかに震わせていた。

「たぶん一月前…、くらいだったと思います…、いつものように朝の電車に乗った私の後ろに、彼がいました」
小さく息をついたその女性は、思い出すのがつらそうに顔を伏せてその時のことを話し出した。

「はじめは電車の揺れに合わせて、お尻が、押されていました…、混んだ電車では、よくあることなので、無視していたのですが…、それがよくなかったと、今では思います」
端正な横顔に憂鬱なかげりを見せる女性は、悔いるような口調で悲しげな声を漏らす。

「それで図に乗ってしまったのだと思います…、電車の揺れとは違う力が入って…、指先が、お尻に食い込むのが…、わかりました」
性的犯罪被害を告白するその女性はいたたまれないように、服の上からでもわかる魅惑的なカラダを緊張させて、ハンカチを握った手を太ももの付け根に押しつけていた。

「そこで何らかの抵抗を示せば、あるいは彼は、そこで留まっていたかも知れません」
「でも私には勇気がありませんでした…、公衆の面前で欲望をさらけ出す、ケダモノのような男の人が恐かった、んです…」
女性の沈鬱な面持ちからは、少年が性犯罪に手を染めた責任を感じているコトがはっきりと見て取れた。

「私がなにもできずに、ただ彼のイヤらしい手の動きを、ガマンしていると…、その手は段々下がって、足に直接触れてきました…、ムレるのが嫌いなので、私、パンストはかないんです…」
まるで自分がナマ足だったのが悪かったと後悔する様な口調で、女性はムッチリしたナマ太ももに力を入れてキュッと締めつけていた。

「その手にゾクゾク、しました…、私、恐くて…、身動きできませんでした…、ただ素肌に触れてくるその、イヤラしい手をガマン、して…、早く駅に着いてくれること、ずっと願ってました」
女性は震えていた。大きく空いたエリ元から溢れそうな胸の素肌に汗がにじんで、妖しいテカリを放ってプルプル揺れていた。

「彼はそれだけでは、ガマンできなかったようです…、徐々に手が上がってきて…、お尻、を触られました…」
きつく握りしめた手がミニスカに押しつけられて、ナマ太ももの間に短いスカートが押し込まれていた。ほとんど根本までむき出しになった太ももにも汗がにじんでいるのか、ムッチリした肌に妖しいテカリを見せていた。

「最初は遠慮がちでしたが…、私が何もしないとわかると…、彼は…、大胆に、私を触って…、きました…」
そこまで言った女性はかすかに肩を震わせて、太ももに一筋の涙を落とした。

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (28)リムジンで登校

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (28)リムジンで登校

「うわあっ、すごいおっきい車」
なんとか朝食を終えて家を出ると金色のラインが入ったリムジンが止まっていた。白く長大な車に陽菜が大きな目をさらに見開いて驚嘆の声を上げる。

「うふっ、気に入った?…、学校、行きましょ」
キッツイJKコス姿のサセ子サンの前に運転手が来てうやうやしくドアを開ける。肉感的な女体を窮屈そうに折り曲げた不思議美女は、プロにしか見えないセーラー服姿からムダなフェロモンを振りまきながら、上品そうに乗り込むとオレたちに声をかける。
「なんで?…、電車だろ」
「里美君は、痴漢ごっこ大好きエロ高校生だから…、ねっ」
なんで車なのかわからないでオレが聞くと、思わせぶりに笑った不思議美女が麻里に困り顔で目配せする。

「里美君…、それって犯罪だから…、どうしてもガマンできないときは、私に言って…」
短すぎるミニスカセーラー服に着替えた麻里が、思いつめたような寄り目顔でオレを見つめていた。
「ちがうっ、スキじゃねえっ」
大声でツッコミを入れたオレだったが、サセ子サンのデタラメを何でも受け入れうる麻里は、得体の知れないセーラー服巨乳美女の不可思議な力で操られてるんじゃないかと疑っていた。

「うふふっ、早く乗って、だって満員電車じゃ、ペロを連れて行けないでしょ、だから車を用意したの」
麻里に疑いの目を向けるオレの心の裡はすべてお見通しだと言わんばかりに、サセ子サンがまたまた思わせぶりな笑み見せる。
「だったら、最初からそう言えよっ」
小バカにするような巨乳美女のセリフにイライラしながら乗り込むと、麻里が短いスカートを押さえながらオレの横にうつむいて座る。

「いやんっ、私もオニイチャンの横がいいっ」
その後に続いた陽菜は、初対面でいきなりされたサービスがトラウマになっているのか、隣にペロが乗り込んでくると急にむずがって、オレと麻里の間に幼い女体をねじ込んでくる。
「嫌われて、しまいましたね」
ロリ妹のあからさまな拒否反応に、ペロが忠実な執事のような口調で落胆していた。

「しかたないわね、そのうちアナタの良さがわかるようになるわ」
大人びた笑顔でおととい兄妹になったばかりのオレたちを微笑ましく見守るサセ子サンが、落ち込む犬の頭をなでて慰める。
「ならなくていいから」
変態犬のサービスを喜ぶような妹には絶対にさせない気持ちを込めて、オレはサセ子サンにツッコんでいた。
「ペロ…」
得意のサービスを否定されたペロはいじましい目でオレを見たが、変態犬が捧げる極上のサービスを体験済みの麻里が取りなすような視線を送ると、納得したようにうなずいていた。

「いいわよ、出して、里美君、お酒あるけど、飲む?」
運転手に声をかけたサセ子サンは、対面座席でセーラー服のミニスカをムッチリしたナマ太ももに押し込んで足を組み直し、フェロモンの無駄遣いをしながらキャビネットから高そうなお酒を取りだした。

「これから学校だぞ、飲めるかっ、ていうか、未成年だっ」
ゆったりとグラスを揺らす巨乳セーラー服美女にソッコウツッコミを入れたが、
オマエら、飲みたいのか、…。
カワイイ唇に指をくわえた陽菜はあからさまに飲みたそうでおねだり光線を照射していたし、麻里もサセ子サンに声をかけて欲しくてウズウズしているように見えた。

鬼龍院サセ子探偵事務所 (29) につづく
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鬼龍院サセ子探偵事務所 (27)着替え

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (27)着替え

「里美君、似合う?」
その声は昨日のキッツイセーラー服姿のサセ子サンだった。オレと麻里が見つめ合う間にセーラ服がパッツンパッツンの胸をねじ込むように、ニコニコ笑うサセ子サンが割り込んでくる。

「だあっ、なんで、アンタなの、っーか毎度のコトながら、着替え、早すぎっ」
甘酸っぱいドキドキ萌え萌えシーンをブチ壊されたオレは、ミニスカスーツからJKに変身したサセ子サンにブチ切れてツッコみまくる。
「いやんっ、そんなに興奮しちゃって、セーラー服…、脱がさないでね」
オレがサセ子サンのキッツイ姿に興奮してると言わんばかりにドヤ顔を見せる不思議美女は、紺ヒダミニスカをつまんでヒラヒラさせていた。

「あら、麻里さん、まだ着替えてなかったの?…、替えの下着はタンスに入ってるわよ」
告白をジャマされた麻里は、内心ホッとしているようでファニーな寄り目顔でうなずくと、タンスの前にしゃがんでまだ肉付きの足りない網タイツの太ももをムッチリさせると、
「里美君、これでいい?」
木綿の下着を取り出して恥ずかしそうに笑ってオレに確認する。
「だから、なんでオレのタンスに、女の子の下着が入ってるんだよっ」
セーラー服も下着もサセ子サンの仕業に決まっている。この状況を当たり前のように受け入れる麻里に言い訳するように、オレはニコニコ笑う不思議美女に強弁していた。

「麻里さん、学校で下着が紛失したことない?…、でも許してあげてね、そう言うことに興味を持つ年頃だから」
オレを無視したサセ子サンは、困ったような顔で麻里を諭す。
「わたし、里美君だったら…、取られても、気にしません」
サセ子サンのデタラメに、それがまるで事実のように応える麻里は、オレをチラ見すると恥ずかしそうに顔を伏せた。

「だからっ、ちがうだろっ」
「オニイチャン、いつまでも麻里子さんの着替え見てないで、ご飯食べてっ、お味噌汁冷めちゃうっ」
二人から下着ドロにされたオレが言い訳すると陽菜が不機嫌そうな顔を出して、オレをキッチンに引っ張って行く。
「そんなに見たいんだったら、陽菜が見せてあげるのに…、でもパンツまでよ、そっから先は見せないから」
いきなり振り向いたロリ美少女は、兄の変態性向を認める寛容さを持っているデキのいい妹でしょと言いたげな顔だった。

「もう、勝手にしてくれ…」
ガールズたちに下着ドロでブルセラマニアの濡れ衣を着せられたオレだったが、わざとらしい馴れ馴れしさでなついてくるロリ妹に言い訳する気を無くしていた。

「里美君、早く朝食を召し上がってください、遅刻しますよ」
キッチンにはすでに朝食済ませたペロが、老練な執事を思わせる口調でオレに食事を急かしていた。またブチ切れそうになったオレだが、ペットの言うことにいちいち腹を立てるのも大人げないと何とか自分を落ち着かせていた。

鬼龍院サセ子探偵事務所 (28) につづく
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鬼龍院サセ子探偵事務所 (26)麻里の告白

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (26)麻里の告白

「どう、里美君?…、嬉しいでしょ」
いつの間に着替えたのか、いつもの胸元の谷間を強調したミニスカスーツのサセ子サンが、耳に息を吹きかけてしなだれかかってくる。

「だあっ、それをやめろって、なんでオレが、嬉しいんだよ」
パターンな掛け合いが身に染みついてしまっている。肩に押しつけられる柔らかいソレから素早く身を翻したオレは、ゆったり笑う不思議美女に詰問していた。
「だって着ぐるみよりもバニーちゃんが良かったんでしょ」
これもパターンで、オレの考えたことはやっぱりサセ子サンに筒抜けになっていた。

「そりゃ…、って、アンタが麻里に着せたのかっ」
なぜだかわからないが不思議美女はオレの考えているコトが手に取るようにわかる。むっつりスケベな妄想を暴露されたオレは、まんまとサセ子サンのペースに乗せられてノリツッコミしていた。
「そうよ、ね、麻里さん」
「はい…、ちょっと恥ずかしいけど…、里美君が嬉しいからって、サセ子サンが言うから…」
いきり立つオレを軽くかわしたサセ子サンが麻里に話を振る。バニーなセクシー衣装をまとった八頭身美少女の寄り目気味なファニーフェイスが、はにかみながらオレの様子をうかがっていた。

「麻里さんは里美君がお好きのようですね、昨晩ご奉仕したときも里美君の名前をつぶやいてましたから」
麻里の横に背筋を伸ばして控えていたペロがまたよけいにコトを言う。
「やっ、恥ずかしい…」
またまた恥ずかしい秘め事を暴露された麻里は、幼さを残した未成熟なラインを見せるセクシー衣装をまとった八頭身のカラダをモジモジさせていた。

「お、おまえ…、昨日麻里に何したんだ」
ペロのサービスといえばアレしかないとわかっていたが、自慢気な破廉恥犬に頭に血が上ったオレはつい口に出して聞いていた。
「もちろん…」
「やんっ、言っちゃダメえっ」
ご奉仕するのがペットとしての誇りのように思っているペロが、昨晩の秘め事を暴露しようとした瞬間、麻里はフサフサしたレトリバーに抱きついて口をふさぐ。しゃがんだ麻里はバニーな衣装からはみ出した腰肉をムッチリと網タイツに食い込ませて、オレのロリでペド野郎な血を熱くさせる。

「オニイチャン、早く食べないと、遅刻しちゃうよ」
コレまでのやりとりを全く無視して朝食の支度をしていた陽菜が、いつものわざとらしい馴れ馴れしさで食卓に着くように促す。
「そうね、里美君の果てしない妄想につきあってたら、日が暮れちゃうしね」
ニッコリ笑って応えるサセ子サンに
「あんたが勝手にやったんだろ」
やっぱりツッコまずにはいられなかった。

「麻里さん、着替えてきたら?…、里美君のクローゼットに、アナタのサイズのセーラー服があるから」
「はい、ありがとうございます」
サセ子サンのデタラメに当たり前のようにうなずいた麻里は、フサフサなシッポを付けたセクシーな後ろ姿を見せてオレの部屋に向かう。

「何、言ってンだ、え、なんで?…」
ブルセラマニアのような言われようを否定しようと追いかけると、クローゼットを開けた麻里がセーラー服を取り出す。身に覚えのないモノが突然現れると何も言えなくなるのだと、オレは身を持って知った。

「里美君…、着替えるから…」
上目遣いにオレをチラ見した麻里は、はにかみながらサイズを確かめるようにセーラー服を胸に当てる。
「でも、見たいなら…」
網タイツの脚線美をすり合わせて、セーラー服に隠れた八頭身のカラダをチラ見せする麻里が小さくつぶやく。視線を上げた麻里の何かを決意したような大きな目に吸いこまれそうで、オレはその場に立ち尽くしていた。

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (25)騒がしい朝

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (25)騒がしい朝

むに…。
「ああん…、起き抜けでイキナリなんて…、里美君、絶倫ね」
手のひらに余る柔らかい感触と耳をくすぐる甘ったるい声がオレを眠りから覚ます。

「さっ、サセ子サンッ?…、うわっ」
寝起き特有の硬直状態になった下半身をまさぐる巨乳美女が半開きのウットリした目で見つめていた。慌てて目をそらして下に見るとあのバカデカイ胸がオレの手で大事な部分を隠されていた。

「いいわよ…、みんな里美君のモノなんだから…、スキにして…」
慌てて手を離したオレの首に手を回してきたサセ子サンは、下半身にしっとりしたナマ太ももを絡めてくる。
「だあっ、だ、だから、なんでハダカなんだよっ、ひいっ、見るなっ」
絡みついてくるしっとりスベスベ柔肌に魂を奪われそうな恍惚に襲われる。甘美な誘惑からかろうじて逃れたオレはベッドから飛び出したが、自分もハダカなのに気付いて慌てて股間を隠した。

「里美君、急に寝ちゃって心配したのよ」
「あっ…、あ、あれは、アンタのせいだろっ」
サセ子サンの生首が空中に浮かぶのにみっともなく取り乱して気絶したことを思いだし、オレはこっぱずかしさでいたたまれずにまた大声を張り上げていた。

「ねえ、どれがいいかしら?…、里美君、選んで…」
取り乱すオレに顔色一つ変えずにゆったり笑うサセ子サンは、豊満な肉体にシーツを巻いただけのセクシーな立ち姿を見せて、荒縄とビザールでござーるなSMチックな衣装を手にしていた。

「なに、それ?…」
ゴム生地の衣装と荒縄の意味がわからずに聞き返すと
「今日の下着よ、あ、シャネルの5番なんて言わないでよ」
「なにがシャネルだっ、アンタ、モンローのつもりかっ」
不思議美女のふざけたセリフの意味がやっとわかったオレは、動揺しながらなんとかツッコミ返すことができた。

「102、58、86だからモンローよりも大きいのよ」
サセ子サンは自慢気に胸の下で腕を組んでバカデカイ胸と深い谷間を強調する。
「もう、勝手にして…」
微乳かこぢんまりした胸が好みのオレは呆れてツッコむ気力を無くしていた。

「オニイチャンゴハンできたよ、あ、サセ子サンおはよう、サセ子サンもゴハン食べるよね、早くパンツ穿いてきてね」
そこにロリ妹が顔を出す。兄の部屋に忍び込んだシーツだけ巻いたセクシー美女になにも感じないのか親しげな笑顔を見せた。

「困ったわ、里美君がパンツ穿くなって言うのよ」
「オニイチャンのエッチ…、わたしはちゃんとはくからね、スカート短いからオニイチャン以外にも、見られちゃうし…、でもリクエストがあるならそれ穿いてあげるよ」
サセ子サンのデタラメに陽菜は軽蔑するようなカワイイやぶにらみ顔を見せたが、セーラー服のミニスカのスソをつまんでチラチラさせていた。

「もういいっ」
不思議美女と不思議美少女の会話についていけないオレは、急いで着替えるとキッチンに逃げ込んだ。
「里美君、おはよう…」
「へ…、麻里?…」
キッチンにはバニーなレオタード姿の麻里が恥ずかしそう笑って、網タイツの脚線美を内マタにスリ合わせながら立っていた。

「麻里さんは、スタイルがいいから、何を着てもステキですね」
その横には地底人クー氏に授けられた装置で人語を操るリトリバーのペロが忠実な執事のように凛々しく控えていた。

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (24)1日の終わり

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (24)1日の終わり

「ラブちゃん、一緒にお風呂はいろっ」
家に戻った陽菜がキュウリを握った着ぐるみ八頭身美少女の麻里をお風呂に誘う。

「あ、オニイチャンはのぞいちゃダメだからね、それからエッチなワンちゃんのこと見張っててね」
白メイドロリ妹はしっかりとオレに釘を刺すのを忘れていなかった。
「そんなことするかっ」
昨日のグーパンチに懲りていたオレは、入浴した麻里のほんのりピンクに染まった艶姿に未練はあったがのぞこうとは思わなかった。

「はあ…、ペロ、男同士…、って、おいっ、なんでアンタがいるんだ」
自分の部屋に戻ってペロに声をかけると、チャイナドレスを着た自称名探偵がベッドに座っていた。
「やんっ、いきなり興奮しちゃって、する?」
大きくスリットの空いたチャイナドレスからむき出しになったナマ足をゆったりと組み替えたサセ子サンは、ペロの頭をなでながらネットリした色気を漂わせてオレを誘う。

「しねえよっ、だからなんでアンタがココにいるんだ」
昨日から大人の色気でオレを誘う不思議美人に声を荒げると
「陽菜ちゃんと麻里さんのお風呂がのぞけなくて、里美君が欲求不満になってると思って慰めに来たのよ」
またもオレの心を読んだサセ子サンは、ウインクして手招きする。

「欲求不満じゃねえっ、アンタ、不法侵入だぞっ」
かろうじてつながっていた神経にとどめの一発をくれた巨乳美人をオレは思いっきりキレて怒鳴り散らしていた。
「わかったわ、じゃあね、明日また来るから」
オレの怒りに少しは反省したらしいサセ子サンは、しなやかな指先で空間をつまんで広げるとスリットからはみ出したナマ太ももを見せつけて空間の裂け目に消えていった。

「ええ、なに?…、手品?…、イリュージョン?…」
サセ子サンが突然いなくなってオレは恥ずかしいくらい取り乱していた。
「なに?…、呼んだ?」
「ひえっ、な、なんで…」
急にサセ子サンの生首が空中から現れてオレはみっともなく腰を抜かした。

「あら、大丈夫?…、とりあえずコレでもしゃぶって落ち着いて」
「へっ、だあっ、やめろっ、あ…」
さっきみたいに空間を広げてサセ子サンの全身が現れ、大きくあいた胸を押しつけてくる。目の前に迫ってくる巨乳を突き飛ばしたつもりだったが、逆に自分の上半身が後ろに倒れて後頭部をしたたか床に打ちつけてオレは意識を無くしていた。

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (23)帰ってきたペロ

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (23)帰ってきたペロ

「こんばんは」
真っ暗な池に消えていくクー氏を見送ったオレたちに誰かが声をかけた。

「ここです、わたし、ペロです」
振り返っても誰もいない。もう一度声がした方を見るとリトリバーがダラリと舌を出してハアハアと人なつっこい表情を見せていた。
「カワイイ、ワンちゃん」
さっきまで泣いていたことなどすっかり忘れた様に白メイド姿の陽菜がしゃがんで頭をなでる。

「カワイイお嬢さんですね、ではさっそくサービスを…」
半信半疑だったがレトリバーは人間の言葉をしゃべっていた。忠実な執事っぽい感じの声がして、ペロと名乗るリトリバーはしゃがんだニーハイの太ももの間に顔を突っ込んでいた。
「あんっ、やあんっ、だめえっ、ワンちゃんのエッチッ」
ペロと名乗る犬に股ぐらをペロペロされた陽菜は白レースミニスカを押さえて逃げ出す。

「おい、なんだ、おまえは」
陽菜をいつかモノにしようと思っているロリでペド鬼畜なオレは人語を操り破廉恥行為を働く犬畜生に血相を変えると、ふかふかしたカラダを慌てて取り押さえた。相変わらず新鮮なキュウリを握りしめる寄り目八頭身美少女は、ワンちゃんからサービスを受ける陽菜をうらやましそうに横で見ていた。

「え…、いけなかったでしょうか?…、ご主人様は、いつも喜んでくれますが…」
老練な執事を思わせる口ぶりの変態犬は悪い事をした意識が全くない。
「だいたい、なんでオマエ、日本語しゃべってんだよ」
温かくてふかふかしたカラダを押さえたオレはまずその根本的な問題から問いただした。

「ああ、これは私を捕まえた河童のような生き物に付けられたコレのおかげです、彼はこの装置で私から人間のことを色々聞き出そうとしましたが、私の知っていることと言えばご主人様のコトぐらいなのであまり参考にならなかったようですが…」
普通に会話する犬は首輪に付けられた装置を目配せする。どうやらコイツは地底人征服作戦の調査をするクー氏につかまっていたらしい。クー氏が地底に帰るのでコイツも解放されたのだろう。

「この装置は素晴らしいです、ご主人様に以前バウリンガルとかいうオモチャを付けられたことがありますが、アレでは全く意思疎通できませんでした」
変態犬は人間と話ができることが嬉しそうだった。

「おまえ、ペロって言ったな、オマエのご主人様は友美か?」
地底人の科学力なら犬と会話することも簡単なことだろうと納得したオレは、最初に声をかけられたときのセリフを思いだして聞いた。
「ああっ、アナタはご主人様のご学友の里美君ですね、ご主人様からロリコンのヘンタイ野郎だと聞いていますよ」
相変わらず執事っぽい話し方の犬から本当のこととは言え、自分の性癖を突きつけられるとなんとなくムカツク。

「ああっ、麻里さんもいらっしゃいましたか、先日はあんなに喜んで頂けて、ペット冥利に尽きます」
キュウリを握った麻里を認めたペロは紳士的な口調で麻里の恥ずかしい秘め事をバラし、なんだか自慢気だった。
「やだあっ、はずかしい…」
友美と一緒にペロのお世話になったらしい麻里は真っ赤になった顔を伏せてモジモジしていた。

「オマエ、しゃべりすぎだ、コレか、スイッチは」
清純そうな八頭身美少女が実は犬にペロペロされて悦ぶ趣味だったことに下半身がムズムズするが、これ以上コイツに話をさせるとヤバイことがすべて暴露されそうだ。
「ワンワン」
オレの勘は当たって首輪からぶら下げられた装置がOFFされた。ペロは言葉をしゃべらなくなって犬らしく吠えていた。

「オニイチャン帰ろう、ワンちゃんももうエッチなコトしちゃダメよ、オニイチャンがヤキモチ焼くから」
犬が人間の言葉をしゃべるというあり得ない光景など見てなかったような陽菜は、ペロをメッと叱りつけるとオレの手を引いて家路をたどりはじめた。

図らずもペロから羞恥責めされた着ぐるみ美少女はマゾ気な興奮をジリジリさせ、新鮮なキュウリをフサフサの手でギュッと握ってオレたちのうしろを申し訳なさそうについてきていた。

鬼龍院サセ子探偵事務所 (24) につづく
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鬼龍院サセ子探偵事務所 (22)美少女の涙

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (22)美少女の涙

「実は、私は…、河童じゃありません…」
「ええっ、クゥちゃんじゃ、ないのっ?」
彼の告白にお気楽ロリ美少女があからさまに落胆した声を漏らす。

「すいません、お嬢さん…、私は地底人です、地上征服を計画する地底人軍隊の先発調査員なのです、本当の名前はクゥではなく地上人風に言えばリチャード・クーです」
正座した河童にしか見えない生き物は淡々とした語り口で、未知の知的地下生物による帝国主義的な膨張覇権主義的示威行動の先兵であることを告白した。

「コレは地上調査用の特殊スーツです」
緑色のぬめるスーツを脱いだクー氏はか弱い体型から数倍に巨大化していた。

この緑色のこじんまりしたスーツにどうやって押し込めていたのか理解不能なムッシュムラムラな岩石男リチャード・クー氏は、マッチョな堂々たる体躯の持ち主だった。物理法則を無視したような河童スーツはNAVY SEALSの潜水装備のようなモノらしい。これだけでも地底人が人間以上の高い科学力を持っている事が想像できる。

「よくわかんないけど、やっぱりクゥちゃんなんでしょ」
混乱するばかりのオレと同様やっぱり現実を理解してない陽菜だったが、筋肉バカの大山など足元にも及ばない岩石肌の巨人に怯える様子もなくまだクゥだと言い張っていた。
「陽菜、やめてとけ、それにクゥじゃなくてクーだって…」
こわいものしらずなロリ美少女の暴走をオレは怖じけながら食い止めようとした。

「お嬢さん、ウソついていて、スイマセンでした」
「胸が不自然に大きなあの女性につかまってしまって死ぬよりつらい仕打ちを受けていたときは、残忍で冷酷なくせに虚弱なカラダしか持っていない地上人を我が地底軍団の精鋭たちに根絶させて、残った男は奴隷か私たちの食糧に女性は地底人風に生体改造して慰み者にするコトだけを、生きる希望にしていました」
クー氏は地底人による地上人絶滅計画を教えてくれた。

「ずいぶんオドオドしてたけど…、凶悪なコト考えてたんだね…」
高度な科学力を持つ地底人の軍隊に蹂躙されてひねり潰される自分を想像したオレは、身震いしながらついツッコミを入れていた。

「しかしお嬢さんの優しい心の触れて、自分たち地底人の悪逆非道を思い知りました」
「地底本国には地上は有毒ガスが蔓延する地獄のような場所で、私たち地底人が生活するには全く適さないと報告しておきます」
モグラのように小さな目を潤ませた岩石巨人は、白メイド姿のロリ妹を見つめて笑ったつもりなのか岩石顔をゆがませていた。

「クゥちゃん、帰っちゃうの…、陽菜、さびしいよお」
岩石男の優しい気持ちに共感したのか、陽菜も泣き出して岩石のカラダに抱きついていた。
「でも…、私が帰らないと本国の軍隊が地上征服作戦を開始しますし…」
小さな目から一筋の涙をこぼした岩石男は白メイドのカラダを優しく抱きしめていた。さっきまで人類絶滅をたくらんでいた地底人とお気楽女子高生の奇妙で感動的なシーンだった。

「クゥちゃんには、大事なお仕事があるんだね…、陽菜、もうワガママ言わない…、でもまだイワシたくさんあるから、いっぱい食べていって…」
大きな目から涙をポロポロこぼしたロリ美少女は、ムリしてニッコリと笑顔を作っていた。
「はい…」
悲しげに肩を震わせる岩石男に、イボイボが新鮮なキュウリを握りしめたふかふかウサギな着ぐるみ麻里ももらい泣きしていた。

巨大な岩石のカラダを河童スーツに押し込んで数分の一の大きさに戻ったクー氏は、陽菜が楽しそうに投げるイワシにクチバシの口を四角にして嬉しそうにパク付いていた。

食事を済ませたクー氏はまた泣き出した陽菜の頭を優しくなでて、近くの池から地底に帰っていった。

鬼龍院サセ子探偵事務所 (23) につづく
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鬼龍院サセ子探偵事務所 (21)楽しい食卓

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (21)楽しい食卓

「クゥちゃんはキュウリよね、買っといたよ」
白メイド姿のロリ妹はオレと河童にしか見えない生き物を並んで座らせると、サセ子サンの指示なのかニコニコ笑ってイボイボの尖った新鮮なキュウリを差しだす。

「あの…、私は、できたら…、新鮮なお魚を…、あ、いえっ、スイマセンッ、ワガママ言って、すいませんっ」
隣で猫背な甲羅を見せる生き物は、おそるおそるリクエストして慌てて謝りだした。
「あ、そうか、クゥちゃんはお魚が大好きだもんね、いいよあるから、はい、どうぞっ」
自虐的に怯える生き物に陽菜は冷蔵庫からイワシのパックを取り出すと、シッポをつかんで水族館の海洋生物に餌付けするように放り投げた。

「うっ…、おっ、おいしいです」
クチバシのような口を四角にして放物線を描くイワシにパク付いてどこかの戦場カメラマンの様な口調になったクゥと名付けられた生き物は、モギュモギュとほおばりながらはじめて幸せそうな顔を見せた。

「いやんっ、かわいいっ、さあラブちゃんも座って、ラブちゃんはキュウリ、好き?」
生イワシを嬉しそうに頬張る生き物にはしゃぐロリ妹は、今度は着ぐるみの麻里にキュウリを勧めた。
「あの、これは、あとで…」
ウサギの着ぐるみというラブリーな衣装の八頭身美少女は、キュウリの新鮮なイボイボに頬を赤らめると大事そうに着ぐるみの手で握りしめていた。
でも、なんで着ぐるみ…、いや、やめておこう、…。
どうせなら着ぐるみじゃなくてバニーガールなレオタードにして欲しかったが、そんなことを言った瞬間にサセ子サンがそれ見たことかという顔で現れそうで黙っていた。

「ほら、オニイチャン食べて、いっただきま~すっ」
大人数の食卓に嬉しそうなロリ少女はせつなくなるほどはしゃいでいた。不気味な生き物の隣よりも麻里の隣に座りたかったが、いくらオレがロリでペド鬼畜でも喜んで麻里に抱きつく陽菜を引きはがすほどの冷血人間ではなかった。

「あれ、クゥちゃんケガしてる…、オニイチャン、イジめたのっ」
陽菜はようやくというか緑色のカラダに黒ずくめ男たちに付けられた傷を見つけ、楽しそうな顔が急に曇ってオレをにらみつける。
「ちがう、これは…」
ロリ美少女のカワイイ顔がはじめて怒るのを見てオレは言葉をつまらせていた。

「かわいそうに、オニイチャンひどいよ」
昨日から住み始めたばかりなのに救急箱がどこに置いてあるのか知っているかのようにをすぐに取りだした陽菜は、河童にしか見えない生き物の傷にバンソウコウを貼りながらキッとした大きな目でオレをにらんでいた。
「だから、オレじゃない、な、オマエもちゃんと言って…」
ロリ美少女の怒りに気後れしたオレはかわいそうなクゥと呼ばれる生き物に泣きついていた。

「うう…」
カエルのような足にバンソウコウを貼られた彼は顔を伏せて咽び泣いていた。
「なんだよ、オレじゃないだろ、泣くなよ」
その悲しい泣き声に責められている気がしてオレはみっともないセリフを口走っていた。

「ち、ちがうんです、感動して…、お嬢さん、ありがとうございます…、人の情けが身に沁みるとは、まさにこのことです…、実は、私は…」
急にかしこまって床に正座した緑色の生き物は甲高いがしみじみとした声で驚愕の事実を語り出した。

鬼龍院サセ子探偵事務所 (22) につづく
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鬼龍院サセ子探偵事務所 (20)千載一遇が…

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (20)千載一遇が…

「オニイチャンお帰り、クゥちゃんいらっしゃい」
家に帰ると陽菜が白メイド姿で出迎えてくれた。その横ではウサギの着ぐるみを着た麻里がニコニコ笑って立っていた。

「ちょっと待て…、いいか、オレ、落ち着け…、まずその格好は何だ?…、それからなんでコレを見ても驚かないんだ?…、っていうかクーってなんだ?…、あと横にいるのは麻里だよな?…」
わざとらしい馴れ馴れしさで笑うロリ妹に、困惑の色を隠せないオレは疑問の限りをぶつけていた。
「オニイチャン、そんなに一度に聞かれたら応えられないよ、とりあえずこの格好はオニイチャンが喜ぶからそうしなさいって、サセ子サンに言われたの」
無表情に頭をかしげる陽菜はそのロリロリな姿がサセ子サンの指図だと告白した。

「あの女、ここに来たのか?」
いつの間に追い越されたのか全く気付かなかった。
「ううん、保健室から戻ったあとに来たよ、あ、それから、河童が今日泊まるからご飯の面倒見てね、って言ってた」
オレの問いかけに不思議そうな顔を見せたロリ美少女は、学校でサセ子サンから指示を受けたと応える。
やっぱり、ペロじゃない、ってわかってたんじゃないか…。
黒づくめの男たちのあからさまな暴力で強制的に告白させたが、やっぱりペロでないことを陽菜にはあっさりバラしていたこともオレのキレそうな神経を逆なでする。

さらに陽菜は午前中の学校でサセ子さんと会ったらしい。

でもオレは事務所で別れるまで一緒にいたからサセ子サンが陽菜に会いにいけたのはその後というコトになる。ということは小一時間と感じた時間はサセ子サンにはそのまま当てはまるわけで、そうすると事務所が光速に近い速度で移動していたというトンデモ仮説が成り立たなくなる。

超自然現象の連続でムーもびっくりな無茶苦茶な事態をかろうじて理論づけてムリヤリ納得していたのに、頭の中でガラガラと崩れ落ちる音がする。

「で…、クー、って?」
木っ端微塵に崩壊してそよ風でもどこかに飛んでいきそうな自我をなんとか留まらせたオレはとりあえず単純そうな問題からかたづけることにした。
「だって、河童でしょ、だったら、クゥちゃんじゃない」
どうやら陽菜は文科省特別選定作品に選ばれたアニメのことを言っているらしい。
「そうか、わかった、たしかにクゥだ…、でなんで麻里は着ぐるみなんだ?」
当たり前のように応えるその声にいろんな想いがこみ上げてくるのをグッと飲み込み、河童にしか見えないこの生き物のアイデンティティをサセ子サンばりに無視したロリ妹を、寛大な気持ちで許してやっと最後の疑問にたどりついた。

「カワイイでしょ…、ラブちゃん、突然人間になっちゃってビックリしたけど…、でもサセ子サンからコレ渡されてたから、今日一日、私のラブちゃんでいてくれるんだ」
それまでニコニコ笑ってオレたちの会話を見守っていた麻里に、陽菜が嬉しそうに抱きついた。麻里も着ぐるみの手で嬉しそうに陽菜を抱きしめていた。

「そうか…」
着ぐるみのショートヘア八頭身美少女はアンマッチな魅力を漂わせていたが、ウサギから人間に戻ったときは素っ裸だったはずでまたとないナイスな瞬間を見逃したことがショックだった。

「ご飯できてるよ、今日はたくさんで楽しいね」
脱力気味のオレは嬉しそうな陽菜に手を引かれてキッチンに連れて行かれた。その笑顔から母子家庭で家族の愛に飢えていた少女の気持ちがなんとなく伝わってきて、オレは納得できない諸々を忘れてなんだかしんみりしていた。

鬼龍院サセ子探偵事務所 (21) につづく
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鬼龍院サセ子探偵事務所 (19)すぐに発見

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (19)すぐに発見

「落ち着いてコーヒーなんか飲んでていいの?」
強引に学校から連れ出されたオレは、サセ子サンの探偵事務所?でコーヒーを飲んでいた。

「いいのよ、ペロはもう見つかってるんだから」
脚線美を見せつける様にゆったりと足を組んでコーヒーをすするサセ子サンがネットリした色っぽい笑顔で応える。
「なんだよ、だったらオレ、学校にいてもよかったんじゃんっ」
うかうかと不思議美女についてきてまるで役立たずな自分に腹が立ってまたも大声を上げていた。
「だから興奮するならベッドの中で…、となり、行く?」
いきり立つオレに涼しげな笑みを絶やさない不思議美女は隣の部屋に目配せして大人の色香を漂わせる。

「もういいから、いるんなら連れてこいよ」
ムッチリしたナマ太ももに成熟した女体をよじって見せつけるサセ子サンを見ないようにして乱暴なセリフを口走ると
「もうせっかちなんだから…、入って」
オレをジッと見ながら思わせぶりに足を組み替えたセクシー美女が指を鳴らすと、ドアが開いてメンインブラックなサングラス背広二人が現れた。

「ええっ、典型的な日本的フォークロア妖怪っ、キターっ!!」
二人とオリバー君状態で手をつないでいた緑色の生き物はどう見ても河童だった。二人からサセ子サンに引き渡された河童にしか見えない生き物は、頭の皿を大事そうになでながらいじましい目でオレを見ていた。オレはついケータイを取りだして日本の代表的UMAを動画に収めていた。

「じゃあ、ペロ、今日は里美君ちに泊まってね」
ニコニコしてシナを作るサセ子サンが背中の甲羅を押すと、オドオドした態度で河童としか言いようのない生き物が近寄ってくる。
「何言ってンだよ、コレ、ペロじゃないだろっ」
こんな不気味な生き物を家に連れて行くのはカラダが生理的に拒絶していた。

「ペロよね」
サセ子サンがゆったり笑うと、河童らしき生き物は黒背広二人にタコ殴りされていた。
「ペロ…、です…、よ、よろしく、お願い、します…」
ボロ切れのようになってヨレヨレな河童らしい生き物はフラフラして立ち上がると、甲高い声を漏らしてオレに頭を下げる。

「しゃべったっ…、って、いいのかっ、それでっ」
人語を操る河童のような生き物に驚愕したオレだったが、限りなく強制的に言わされたセリフに同情もしていた。
「いいから、じゃあよろしくね」
オレの動揺を完全スルーしたサセ子サンは妖しい笑みを残して隣の部屋に消えていった。

まだ午前中だと思っていたが事務所を出ると外はもう暗くなっていた。ほんの小一時間しかいなかったような気がするのにすでに日没の時間とは体内時計が狂いまくりだが、昨日から数々の不可思議現象に遭遇したオレは動じなかった。

今朝は自分の部屋が宇宙空間に漂っていたぐらいだから、サセ子サンの事務所はきっと光速に近い速度で移動していたに違いないと相対性理論を持ち出して強引に自分を納得させていた。

「…アンタ、ホントにいいの?」
河童にしか見えない生き物を連れて歩くに日が沈んで暗いのは有り難いぐらいだったが、情け容赦ない迫害を目の当たりにしていただけにションボリと歩く彼に同情を禁じ得なかった。
「いいんです、私なんて、どうなっても…」
しょぼくれた生き物は夕陽が似合いそうな猫背気味な甲羅を見せて、自暴自棄なセリフをつぶやいていた。

鬼龍院サセ子探偵事務所 (20) につづく
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鬼龍院サセ子探偵事務所 (18)初の調査依頼

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (18)初の調査依頼

「でも、いくらなんでもまずいだろ」
マリがウサギにされたことに納得できないオレがしつこく食い下がると
「じゃあ、陽菜ちゃんのペットはアキバで当てたレアなアレになるけど、いい?…、ずいぶん飢えてたみたいだから、きっと陽菜ちゃん一口でパックリよ」
カプセルに封じ込めたバケモノを引き合いに出してウットリと笑うサセ子サンの応えは、ロリ妹を人質に取った脅迫と同じだった。

「わかったよ、でも元に戻るんだろうな」
「そうね、薬の効き目が切れたら元に戻るわよ、その時はハダカだから服や下着用意しておいてね、でもあんまり里美君の趣味に走っちゃ、ダメよ」
「ほっとけよっ」
麻里が元に戻るとわかって少しは安心したがよけいな一言がまた神経をイラつかせる。

「だけどサセ子サン、なんで学校までついてくるんだよ」
「いやん、そんなことわかってるでしょ、好きな人とは一緒にいたいの…」
いつの間にか陽菜は教室に帰ったようで、二人で保健室から教室に戻る廊下で基本的な疑問を口にすると無駄な色気を振りまく不思議美女がしなだれかかってくる。

「それはもういいから、サセ子サン、自分で一流の探偵なんて言ってるけど実はヒマなんだろ」
「うふふっ、それはすぐにわかるわ」
昨日からやられっぱなしのオレはイジワルを言って溜飲を下げたつもりだったが、相変わらず笑みをたたえたサセ子サンは思わせぶりな口調だった。

「あのね、里美君…」
教室に戻るとクラス一の美少女友美がはにかみながら声をかけてきた。
「なに?」
麻里はしばらくウサギになってるみたいだから、コイツでもいいか、…。
セーラー服に包まれた小柄な体をモジモジさせるアヒル口の美少女に、ロリでペド鬼畜な血が騒ぐ。

「あのね、ウチのペロがいなくなっちゃったの、里美君探偵の助手してるんでしょ、探してくれない?」
「オレは別に探偵助手なんて…」
「だってあのキレイな人が、みんなに言いふらしてるよ」
友美の用事はいなくなったペットを探して欲しいというお願いだったが、いつのまにか探偵助手にされていると知らされた。
「オイッ、オレがいつサセ子サンの助手になったんだ」
もうオレはサセ子サンにツッコまずにはいられない体質になっていた。

「だって、明智小五郎には小林少年でしょ、名探偵には美少年の助手が必要なのよ」
「そんなことあるかっ、金田一耕助に助手はいないし、ホームズの助手は中年のオッサンだろ」
「もう興奮しないで、コレでもしゃぶって落ち着いて、ね」
ほとんどワガママに近い説明にブチ切れそうになるとたっぷりした胸に顔を押しつけられた。
「ぷはっ、窒息するっ」
柔らかくてふかふかする胸から顔を離したオレだったが、腰のあたりがムズムズするのをごまかして大声を張り上げた。ロリ野郎なオレの好みは微乳かこぢんまりして手の平に納まるサイズのはずだった。
「また、照れちゃって、そう言うわけだから、一緒にペロを探しましょう」
「お願いします、ね、里美君」
調子のいいサセ子サンに乗っかって、友美もフェミニンなロングヘアをかき上げて気弱そうにお願いしてくる。

「わかったよ」
いつものアヒル口が消えた頼りなげな美少女についついほだされて了解してしまった。
「ほんとっ、ありがと、ペロは人なつっこいリトリバーなの、いまごろ一人で寂しがってると思うの、早く見つけてね」
愛嬌のあるアヒル口を復活させた友美は嬉しそうにミニスカのスソをひるがえすと自分の席に戻っていった。

「じゃあ、さっそく行きましょう」
「おい、まだ2時間目だぞ」
「いいわよね、ハゲの先生?」
「ど、どうぞ…、じ、事情が事情だから…、里美君は、出席にしておきます…」
まだ学校がはじまったばかりなのに連れ出そうとするサセ子サンに抗議しても、頭のリップ痕を1つ増やしたすだれハゲ担任はオドオドしながらあからさまな不正を認めてオレにエスケープを勧めていた。

鬼龍院サセ子探偵事務所 (19) につづく
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鬼龍院サセ子探偵事務所 (17)ラブちゃん

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (17)ラブちゃん

「うわあ、カワイイ、オニイチャン、陽菜にちょうだいっ、あ、サセ子サン、魔女っ娘コス、イタイけどカワイイね」
以前から目を付けていた寄り目美少女をウサギにされて茫然としていると、昨日妹になったばかりの陽菜が突然現れて麻里ウサギを抱え上げるとお気楽にサセ子サンをイジっていた。

「なんで、オマエがいるんだよ」
「サセ子サンのお使いの妖精に呼ばれたの」
「こんにちは、妖精です」
今日転入して授業中のハズの陽菜に説教じみた口調で問いただすと、元メイドロリ妹は不思議そうに応える。無表情に頭をかしげる陽菜の肩で1/12フィギアぐらい大きさで背中に羽の付いたレオタードの小人がオレに挨拶した。

「ええっ、なにコレ」
「ご苦労様、ピーターによろしくね」
「はあ~い」
目の前のメルヘンな光景に素っ頓狂な声を上げたオレを無視したサセ子サンは、ニコニコ笑って妖精を見送った。昆虫のような羽をパタパタさせて彼女?はどこかに消えていった。

「とりあえず、妖精は見なかったことして、麻里をどうするんだよ」
またまた闖入してきたファンタジーに混乱気味だったが、ウサギにされた麻里をこのままにできないのでニッコリ笑って巨乳の下で腕を組むサセ子サンに詰め寄った。
「だから、陽菜ちゃん、呼んだの」
興奮するオレに全く動じる様子のないサセ子サンはニッコリ笑っていた。

「じゃあ、この子もらっていいのね、陽菜、嬉しいっ」
ウサギとじゃれついていた陽菜がそれを聞いて嬉しそうに巨乳魔女っ娘に抱きつき、深い谷間が強調されたふかふかした胸に顔をなすりつけていた。
「そんなことできるか、麻里の家族が心配するだろ」
あまりに安直な解決方法にオレが声を荒げても、
「大丈夫、麻里さんのご両親も今頃行方不明だから」
ゆったりした笑顔を浮かべる不思議美女はとんでもないコトを言い出す

「そんなの、よけいにダメだろっ」
常識のカケラもないセリフにオレはいきり立ってのりだしたが
「冗談よ、ご両親対策はちゃんとしてるから」
サセ子サンは相変わらず上品?な態度だった。
「まさか、UFOで拉致して変なチップを埋め込んでるんじゃないだろうな」
不可思議現象の連続にだいぶ慣れてきたオレは、はっとなって思いついたままの妄想を口に出していた。

「あら、里美君、私の気持ちがわかるようになったの?…、愛の力ね…」
口からデマカセが図星だったようで、かすかに顔色を変えたサセ子サンは切れ長の目でウットリした視線を向けてくる。
「そんなのっ、絶対にダメだっ」
不思議美女にとってはありえない非常識がありきたりな日常茶飯事のようだが、大人の色気を漂わせてとぼけたコトを抜かすサセ子サンに、オレはますます興奮していた。

「大丈夫よ、別に健康に害はないんだし、それより麻里さんがこのままの姿で家に帰ったら、よけいに大変なことになるわよ」
「なにいってんだ、サセ子サンが全部したことだろ」
またまた駄々っ子をなだめるような困り顔を見せるサセ子サンにムカッ腹が立ったが
「オニイチャン、ウサギの名前考えたよ、『ラブちゃん』よ、カワイイでしょ」
いつものわざとらしい馴れ馴れしさでなついてきて嬉しそうにウサギを抱くロリ妹に、空気が抜けたように怒りがしぼんでいた。

「それに里美君に預けたら危ないしね」
「なんだよ、それ」
「だって、動物にまで欲情して…、いくら里美君が変態でも、わたしそんなケダモノは愛せないわ…」
豊かな胸を支えるように腕を組むサセ子サンは相変わらず困ったようにオレを見ていた。

「そんなことするかっ」
オレを獣姦マニアな変態扱いする不思議美女に思わず大声を張り上げたが、
「じゃあ、そういうことで陽菜ちゃん、ちゃんと面倒見てね」
「だいじょうぶ、サセ子サン任せて、ラブちゃん一緒に帰ろうね」
なしくずしに麻里ウサギはラブと命名されて陽菜のペットに決定してしまった。

鬼龍院サセ子探偵事務所 (18) につづく
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鬼龍院サセ子探偵事務所 (16)薬

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (16)薬

「これ、ホントに大丈夫か?」
「大丈夫よ、コレ飲んだら彼女、今よりずっとかわいくなるわよ」
魔法使いのおばあさんが差し出しそうなガラスの小瓶をいぶかしむオレに、ヤケに胸元を強調したキッツイ魔女っ娘コスプレの不思議美女がニッコリ笑う。

「だいたいその格好なんなんだよ、朝はセーラー服だったけど、なんでそう何度も素早く着替えられるんだ」
着るのに手間がかかりそうなモ○レンジャーコスさえも早着替えどころか変身と言ってもいいくらい瞬時に衣装替えするサセ子サンに、オレはどうしても聞かずにいられなかった。

「うふふっ、里美君は、どれがお気に入り?」
はぐらかすように笑うサセ子サンに
「ごまかすな、木村と内藤のことだって、オレだって知らなかったのに絶対におかしい」
オレはこの不思議美女の正体がどうしても知りたくなってつい語気を荒げて追求していた。

「いやん、その野獣のような目…、私、弱いの…」
詰問に応えようとしないナイスバディ美女は鼻にかかった声を漏らして、キッツイ魔女っ娘コスの大きくあいた胸を押しつけて寄りかかってくる。
「だから、なんでだよっ」
温かくてパフパフした気持ちいい感触にごまかされまいとオレはキッとなってにらみつける。

「はあ、わかったわ…、最初に言ったでしょ、忘れちゃった?…、私、探偵なのよ、里美君のコトや里美君のお友達のプライベートなんて調べるの簡単なの」
駄々っ子に対するような困った笑顔にムカつくが、サセ子サンはやっと事情を説明してくれた。
「じゃあ、早着替えは?」
なんでオレや友達のプライベートが調査されるのかわからないが、とりあえず置いておいて次々に変わるコスプレを聞いた。
「明智小五郎って変装の名人だったでしょ、一流の探偵にとって変装は、ベーシックな特技の一つよ」
コレを変装と言うにはあまりにキツくて目立ちすぎで変装の意味をなさないような気もするが、名探偵は変装が特技という説明はそれなりに説得力があった。

「じゃあ、コレ、飲ませてあげて」
不承不承納得したオレにニッコリ笑ったサセ子サンは怪しい小瓶を麻里に飲ませるように促す。
「あ、でも、口移しはダメよ」
「するかっ」
薬を飲ませる口実にキスしようとした心根を読まれてまたつい逆ギレして声を荒げていた。

「おい、麻里、これ、飲め」
「あ、うん…、こくっ、あ、おいしいっ、ゴクッゴクッ」
オレたちのマンザイまがいの会話を横で黙って聞いていた麻里は小瓶を少し口に含むと、嬉しそうに全部飲み干した。

「え…」
「どうしたっ、大丈夫か」
「あっ、ああっ…」
「ええっ…、そんなの、ありっ?」
ニコニコして薬を飲み終えた麻里は突然寄り目になって苦しみ出すとベッドにうずくまった。見る間に縮んだ麻里はビリビリに破れたセーラー服の下で真っ白なウサギになっていた。

「おいっ、どういうコトだよ」
あり得ない現実に動揺を隠せないで問いただすと
「ちゃんとかわいくなったでしょ」
全く悪びれる様子のないナイスバディ美女はオレとウサギになった麻里を見てニコニコ笑っていた。

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (15)保健室

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (15)保健室

「おいっ、麻里、大丈夫かっ」
ドリフのコントのように口から煙を吐くアフロサングラスを足蹴にして茫然とする麻里に駆け寄る。

「あ、里美君…、わたし…、バーンって、ブワッて…、なって…、あ、あんっ、イッちゃった…」
ビリビリの紺ヒダミニスカで太ももをあらわにした女の子座りのナマ足の根本に手をツッコンで、カワイイ寄り目顔を見せる美少女がウットリした口調でつぶやく。

「麻里を保健室に連れてく」
食い頃だ…、さっそく、ごちそうに…。
ビリビリになったセーラ服はしかし肝心な部分はしっかり隠していた。無防備なお菓子系エロチシズムを漂わせる放心状態の美少女にロリでペド野郎の性根を熱くたぎらせたオレが彼女を連れて行こうとすると、
「じゃあ、私も行くわ」
どこからか現れた警官にアフロサングラスを引き渡したサセ子サンがついてくる。

「来なくていいよ」
これから、おいしい時間なんだから、ジャマすんなよ…。
これ以上ないおいしい状況に邪魔者でしかないサセ子サンに冷たく一瞥をくれると
「弱った女の子を手込めにするなんて、人でなしの鬼畜野郎のするコトよ」
オレの邪険な態度に腹を立てたのか不思議美女は珍しく正論を吐いて長いまつげの切れ長の目でオレをにらんでくる。
「なっ、何言ってンだ、救護だよっ、て、手込めなんてっ…」
破れたセーラー服からのぞく素肌に指先が触れる気持ち良さが一気に吹き飛んで、オレは思いっきりキョドっていた。

「そう…、ならいいけど…、でも私だったらいつでもウェルカムよ、じゃああとはすだれハゲにお願いしますね」
投げキッスして成熟した大人の色気を振りまいて教室を出て行くサセ子サンに、
ええっ、お姉さん、行かないでっ…。
こらっ、ハゲっ、オマエが行けっ…。
ボクの、童貞、もらってください…。
麻里、しっかりね、里美君と楽しんでね…。
クラスメイトは悲喜こもごもな感情で沸き立っていた。

「重いでしょ、手伝ってあげる」
「麻里なんか軽いよ、ってなんでアンタが抱きついてくるんだ」
どこを触っても放心状態で何も言わない麻里に野外調教チックなどSな妄想な昂ぶらせるオレに、サセ子サンが肉感的なバディのふっくらした気持ちいい弾力を押しつけて甘えてくる。

「あら、養護の先生いないわね、彼女寝せてあげて、変なトコに指入れちゃダメよ」
保健室にいつもの巨乳のお姉さんはいなかった。ベッドがあって若い男女が二人きりという絶好の状況を台無しにするナイスバディ美女が薬品棚を物色しながら仕切っていた。

この、カワイイ顔が…、悩ましげに、もだえて…、変顔して、くれたはずなのに…。
無防備に横たわる格好の獲物に手を出せないジレンマにキレそうにジリジリしていると
「じゃあ、コレ、飲ませてあげて」
イタイというよりキツすぎる魔女っ娘コスに変身したサセ子サンが、バカデカイ胸の谷間を強調するように前屈みにニッコリ笑って、いかにも怪しそうなガラスビンをさしだしてきた。

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (14)サングラス男

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (14)サングラス男

「ひっ、たっ、助けて…」
毛むくじゃらのゴリラモドキは大山が気に入ってパートナーと認めたようだ。ありったけの精を搾り取られた大山は筋骨隆々だった筋肉バカの見る影もなく痩せこけて憔悴しきっていた。

「彼女は、このゴリラ教師と幸せになると言ってます、みんな二人を祝福してあげて」
先生、お幸せに、もうっ、二度と戻ってくるなよおっ…。
お似合いで~す、ゴリラ同士、仲良くしてね~(笑)…。
もう変質者のような目で、見られなくて済むと思うと、せいせいして、嬉しいですっ、…。

性的欲求を満足してツヤツヤした顔で嬉しそうに大山を抱き抱えるバケモノを晴れやかな笑顔のサセ子サンが送り出すと、クラスの連中も調子に乗ってはやし立てる。ビビリまくって腰の抜けたすだれハゲ担任中井の横を通り過ぎて毛むくじゃらのバケモノは嬉しそうにどこかに行ってしまった。

「じゃあ、うるさいゴリラがいなくなったところで授業の続きをしましょうか」
「おいっ、動くな、いいかっ、騒ぐんじゃないぞ」
「きゃっ、いやあっ」
声のデカイ変態筋肉教師が連れ去られてもまったく意に介さずに、教壇でスリットからのぞくナマ太ももを自慢気に見せて扇情的なポーズを取るサセ子サンが授業の再開を告げると、突然ナイフを手にしたサングラスの男が教室に乱入して麻里を人質に取った。

おいっ、アイツ、ナイフ持ってるぞっ、…。
きゃあっ、麻里いっ、誰かっ、助けてえっ…。
ひっ、人殺しっ、け、警察っ、お、お巡りさあんっ、…。

「あら、アナタ、誰?」
あり得ない急展開に騒然とする教室でサセ子サンは相変わらずゆったりした笑みを浮かべ、セーラー服美少女を抱きかかえてナイフで脅す不審者を色っぽい目つきで見ていた。

「アンタ、ナニ落ち着いてんだ、オマエ、麻里を離せっ」
ナイフを手にした暴漢を前にして動じる様子が全くないサセ子サンの大物ぶりはとりあえず置いておいて、モデル並みナイスバディのくせに幼い雰囲気を漂わせる麻里はロリでペド鬼畜なオレが前から狙っていた女の子だった。
「うるさいっ、静かにしろっ、コイツをコロすぞっ」
オレがムキになって声を荒げるとサングラス男も興奮した声で麻里の首筋にナイフを押しつける。

「困ったわね…、でもその子、里美君のお気に入りみたいだから殺しちゃってもらった方が、好都合かも…」
またもやオレの心の裡を読み取り、ニッコリ笑って人でなしなセリフを口にする不思議美女に
「な、何言ってんだ、人命尊重だろっ、」
オレは素になってきれい事をわめいていた。

「お姉さん、その目に弱いの…、しょうがないわ、ゴー!…、いいわね、行くわよっ」
オレの真剣な訴えにほだされたのか、サセ子サンはいきなりハートのマスクとピンクのコスチュームに変身し、片足を上げる決めポーズを見せてからイヤリングを外して男に投げつけた。

「モモ○ンジャーかっ、って、うわっ、なにすんだっ、麻里いっ!!」
ツッコミをスルーされたオレは、大音響とともに巻き起こった爆風に少女の命の危機を本気で心配して大声を張り上げた。
「え…」
しかし爆煙が治まったそこにはアフロヘアにイメチェンしたサングラス男が腰を抜かしてむせて口から白い煙を吐き、セーラー服が「イヤ~ン、エッチ」な感じに頃合いよく破れて新鮮な素肌をさらした麻里が放心状態な寄り目で女の子座りしていた。

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