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鬼龍院サセ子探偵事務所 (26)麻里の告白

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (26)麻里の告白

「どう、里美君?…、嬉しいでしょ」
いつの間に着替えたのか、いつもの胸元の谷間を強調したミニスカスーツのサセ子サンが、耳に息を吹きかけてしなだれかかってくる。

「だあっ、それをやめろって、なんでオレが、嬉しいんだよ」
パターンな掛け合いが身に染みついてしまっている。肩に押しつけられる柔らかいソレから素早く身を翻したオレは、ゆったり笑う不思議美女に詰問していた。
「だって着ぐるみよりもバニーちゃんが良かったんでしょ」
これもパターンで、オレの考えたことはやっぱりサセ子サンに筒抜けになっていた。

「そりゃ…、って、アンタが麻里に着せたのかっ」
なぜだかわからないが不思議美女はオレの考えているコトが手に取るようにわかる。むっつりスケベな妄想を暴露されたオレは、まんまとサセ子サンのペースに乗せられてノリツッコミしていた。
「そうよ、ね、麻里さん」
「はい…、ちょっと恥ずかしいけど…、里美君が嬉しいからって、サセ子サンが言うから…」
いきり立つオレを軽くかわしたサセ子サンが麻里に話を振る。バニーなセクシー衣装をまとった八頭身美少女の寄り目気味なファニーフェイスが、はにかみながらオレの様子をうかがっていた。

「麻里さんは里美君がお好きのようですね、昨晩ご奉仕したときも里美君の名前をつぶやいてましたから」
麻里の横に背筋を伸ばして控えていたペロがまたよけいにコトを言う。
「やっ、恥ずかしい…」
またまた恥ずかしい秘め事を暴露された麻里は、幼さを残した未成熟なラインを見せるセクシー衣装をまとった八頭身のカラダをモジモジさせていた。

「お、おまえ…、昨日麻里に何したんだ」
ペロのサービスといえばアレしかないとわかっていたが、自慢気な破廉恥犬に頭に血が上ったオレはつい口に出して聞いていた。
「もちろん…」
「やんっ、言っちゃダメえっ」
ご奉仕するのがペットとしての誇りのように思っているペロが、昨晩の秘め事を暴露しようとした瞬間、麻里はフサフサしたレトリバーに抱きついて口をふさぐ。しゃがんだ麻里はバニーな衣装からはみ出した腰肉をムッチリと網タイツに食い込ませて、オレのロリでペド野郎な血を熱くさせる。

「オニイチャン、早く食べないと、遅刻しちゃうよ」
コレまでのやりとりを全く無視して朝食の支度をしていた陽菜が、いつものわざとらしい馴れ馴れしさで食卓に着くように促す。
「そうね、里美君の果てしない妄想につきあってたら、日が暮れちゃうしね」
ニッコリ笑って応えるサセ子サンに
「あんたが勝手にやったんだろ」
やっぱりツッコまずにはいられなかった。

「麻里さん、着替えてきたら?…、里美君のクローゼットに、アナタのサイズのセーラー服があるから」
「はい、ありがとうございます」
サセ子サンのデタラメに当たり前のようにうなずいた麻里は、フサフサなシッポを付けたセクシーな後ろ姿を見せてオレの部屋に向かう。

「何、言ってンだ、え、なんで?…」
ブルセラマニアのような言われようを否定しようと追いかけると、クローゼットを開けた麻里がセーラー服を取り出す。身に覚えのないモノが突然現れると何も言えなくなるのだと、オレは身を持って知った。

「里美君…、着替えるから…」
上目遣いにオレをチラ見した麻里は、はにかみながらサイズを確かめるようにセーラー服を胸に当てる。
「でも、見たいなら…」
網タイツの脚線美をすり合わせて、セーラー服に隠れた八頭身のカラダをチラ見せする麻里が小さくつぶやく。視線を上げた麻里の何かを決意したような大きな目に吸いこまれそうで、オレはその場に立ち尽くしていた。

鬼龍院サセ子探偵事務所 (27) につづく
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