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鬼龍院サセ子探偵事務所 (33)光学迷彩

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (33)光学迷彩

「だから、これはどういう仕組みだ」
下駄箱で靴を履き替えるオレは納得がいかなくて、友美に化けてオレにだけ正体をさらす不思議美女に小声で問いただしていた。

「光学迷彩よ、攻殻○動隊、知らないの?」
ニッコリ笑って応えたサセ子サンの顔が一瞬草○素子に見えたが、すぐに巨乳セーラー服の不思議美女に戻っていた。
「でも、アレは透明になるヤツだろ」
アニメの超高度なテクノロジーが実現しているとは思えない。しかしサセ子サンの摩訶不思議な力の神秘に触れるのを本能的に避けたオレは、光学迷彩を前提にしてツッコんでいた
「わかってないわね、透明に見えるのは自分の姿にまわりの風景を写し込んでるからなのよ、同じ原理で他の人の姿を写し込めば、他人に見せかけるのは簡単よ」
言われてみれば確かにその通りで、オレはそれ以上追求ができなかった。

「なにふたりでコソコソ話してるの」
カヤの外がガマンできないのか、おととい妹になったばかりの陽菜が割り込んでくる。
「そうよね、友美って、里美君とそんなに仲良かった?」
触れそうなほど顔を寄せて話をするオレたちにヤキモチを焼いたのか、麻里も寄り目がちな顔を無表情にして聞いてくる。

「わかりました、こうすればいいのね」
ガールズから疑いの目を向けられた友美に見えているサセ子サンは、突然四つん這いになった。
「え、なにしてんだっ」
廊下に手をついたキッツいセーラー服の不思議美女は、真っ直ぐに重力に引かれたパッツンパッツンの胸を揺らし、ミニスカがまくれてOh!モウレツな破廉恥な姿をさらしていた。

「友美、何してるのっ、見えてるよ」
自分から破廉恥ポーズを見せる不思議美女に茫然としていると、同級生のパンツ丸見え姿に慌てた麻里が、ずり上がったミニスカを引っ張って隠す。
「だって、里美君が、ペロを探したお礼に、私に奴隷になれって…、這ってパンツ見せろって言うから…」
四つん這いしたまま、いじましい上目遣いで見上げる巨乳セーラー服美女は、オレにまた濡れ衣を着せていた。

「オニイチャン…、サイテー…」
ジットリした視線を向けるロリ妹の冷たい視線がチクチクして痛い。
「お願い、里美君、正気に戻って…、私が、代わりになるから…、ね」
友美に理不尽で破廉恥な命令をしたと信じ込んでいるショートヘア美少女は、オレの精神状態まで心配して、自分が身代わりになる決死の覚悟を寄り目がちな目に宿していた。

「そんなこと言ってねえから、ほら、さっさと立てよ」
信じてもらえない孤独感に押しつぶされそうなオレだったが、悪魔にしか見えない巨乳エセJKを立たせる。
「もう、恥ずかしい格好しなくていいのね…」
しおらしく立つサセ子サンは、涼しい笑みを浮かべてオレをチラ見した。たぶん陽菜や麻里からは落ち込んだ友美に見えているだろうと思うとブチ切れそうだが、ここで怒ったら不思議美女の思うつぼだと思ってガマンした。

「オニイチャン、そんなにパンツがみたいなら、陽菜、家に帰ってから見せてあげてもいいけど、学校ではやめてね、恥ずかしいから」
冷たい視線であからさまにオレを軽蔑しながら、自分のならと申し出る陽菜と
「私は…、二人きりなら、学校でもいいよ…、だから私以外の人に、ヘンなコトするのガマンして…」
ロリでペドの変態性癖に加えて発症したやっかいな病気を治すのは自分しかいない、という並々ならぬ決意のこもった目で見つめる麻里に、オレは力が抜けて何も言えなかった。

鬼龍院サセ子探偵事務所 (34) につづく
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