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鬼龍院サセ子探偵事務所 (14)サングラス男

ろま中男3 作品リスト
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鬼龍院サセ子探偵事務所 (14)サングラス男

「ひっ、たっ、助けて…」
毛むくじゃらのゴリラモドキは大山が気に入ってパートナーと認めたようだ。ありったけの精を搾り取られた大山は筋骨隆々だった筋肉バカの見る影もなく痩せこけて憔悴しきっていた。

「彼女は、このゴリラ教師と幸せになると言ってます、みんな二人を祝福してあげて」
先生、お幸せに、もうっ、二度と戻ってくるなよおっ…。
お似合いで~す、ゴリラ同士、仲良くしてね~(笑)…。
もう変質者のような目で、見られなくて済むと思うと、せいせいして、嬉しいですっ、…。

性的欲求を満足してツヤツヤした顔で嬉しそうに大山を抱き抱えるバケモノを晴れやかな笑顔のサセ子サンが送り出すと、クラスの連中も調子に乗ってはやし立てる。ビビリまくって腰の抜けたすだれハゲ担任中井の横を通り過ぎて毛むくじゃらのバケモノは嬉しそうにどこかに行ってしまった。

「じゃあ、うるさいゴリラがいなくなったところで授業の続きをしましょうか」
「おいっ、動くな、いいかっ、騒ぐんじゃないぞ」
「きゃっ、いやあっ」
声のデカイ変態筋肉教師が連れ去られてもまったく意に介さずに、教壇でスリットからのぞくナマ太ももを自慢気に見せて扇情的なポーズを取るサセ子サンが授業の再開を告げると、突然ナイフを手にしたサングラスの男が教室に乱入して麻里を人質に取った。

おいっ、アイツ、ナイフ持ってるぞっ、…。
きゃあっ、麻里いっ、誰かっ、助けてえっ…。
ひっ、人殺しっ、け、警察っ、お、お巡りさあんっ、…。

「あら、アナタ、誰?」
あり得ない急展開に騒然とする教室でサセ子サンは相変わらずゆったりした笑みを浮かべ、セーラー服美少女を抱きかかえてナイフで脅す不審者を色っぽい目つきで見ていた。

「アンタ、ナニ落ち着いてんだ、オマエ、麻里を離せっ」
ナイフを手にした暴漢を前にして動じる様子が全くないサセ子サンの大物ぶりはとりあえず置いておいて、モデル並みナイスバディのくせに幼い雰囲気を漂わせる麻里はロリでペド鬼畜なオレが前から狙っていた女の子だった。
「うるさいっ、静かにしろっ、コイツをコロすぞっ」
オレがムキになって声を荒げるとサングラス男も興奮した声で麻里の首筋にナイフを押しつける。

「困ったわね…、でもその子、里美君のお気に入りみたいだから殺しちゃってもらった方が、好都合かも…」
またもやオレの心の裡を読み取り、ニッコリ笑って人でなしなセリフを口にする不思議美女に
「な、何言ってんだ、人命尊重だろっ、」
オレは素になってきれい事をわめいていた。

「お姉さん、その目に弱いの…、しょうがないわ、ゴー!…、いいわね、行くわよっ」
オレの真剣な訴えにほだされたのか、サセ子サンはいきなりハートのマスクとピンクのコスチュームに変身し、片足を上げる決めポーズを見せてからイヤリングを外して男に投げつけた。

「モモ○ンジャーかっ、って、うわっ、なにすんだっ、麻里いっ!!」
ツッコミをスルーされたオレは、大音響とともに巻き起こった爆風に少女の命の危機を本気で心配して大声を張り上げた。
「え…」
しかし爆煙が治まったそこにはアフロヘアにイメチェンしたサングラス男が腰を抜かしてむせて口から白い煙を吐き、セーラー服が「イヤ~ン、エッチ」な感じに頃合いよく破れて新鮮な素肌をさらした麻里が放心状態な寄り目で女の子座りしていた。

鬼龍院サセ子探偵事務所 (15) につづく
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