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鬼龍院サセ子探偵事務所 (39)暗闇の中

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (39)暗闇の中

「真っ暗…、里美君、離さないでね」
空間の切れ目にショートヘア美少女の麻里と一緒にはいると、中はホントに真っ暗で何も見えなかった。真っ暗で何も見えないが、なぜだか歩いていく方向はわかっていた。ゆっくり歩き出すと心細げな声を漏らした麻里が、競泳水着のカラダをピッタリとくっつけてくる。

視覚が完全に封じられると他の感覚が鋭敏になるのだとつくづく感じた。暗闇から聞こえる麻里のかすかな息づかいが鼓膜をゾクゾクと震わせ、かすかに漂ういい匂いが鼻腔をくすぐってウットリさせる。なによりもピッタリと密着した新鮮な肌からしっとりした温かさがジンワリと伝わって、オレの男を煽ってくる。

「あれ、なに、これ?…、固い?…」
おっ、おいっ、そ、そこは…、はうっ、ああっ…。
真っ暗な空間で麻里と二人きりな錯覚を覚えたロリでペド野郎のオレの下半身は、すでに臨戦態勢で競泳ビキニパンツからコンニチハしていた。天然なのかカマトトぶっているのかわからないが、麻里の大胆なアクションにオレの妄想は決壊寸前まで膨らんでいた。

「わたし、ドキドキ、してる…、わかる?…、こんなに…」
え…、いいのか?…、お、おおっ、むにゅっ、って?…、え?…。
上下さえわからないような真っ暗な空間で八頭身美少女は大胆だった。オレの固いナニを優しく握った麻里は、オレの手を取ると胸に押し当てる。早鐘のような鼓動とともにふんわりした感触が手のひらから伝わってきて、オスの本性がザワザワと騒ぎ出す。

が、なにか嫌な予感がした。

「おい…、サセ子サンだろ…」
柔らかい心地いい弾力を返してくる固まりは手の平から溢れていた。麻里だったら競泳水着の感触があるはずだが、それはなくナマの感触だけだった。
「あ、バレた?…、うふふっ」
何も見えないのをいいことに完璧な声色でオレをダマした不思議美女に詰め寄ると、笑い声混じりにあっさり認めたサセ子サンはほとんどハダカの成熟した女体を押しつけてくる。

「だあっ、やめえっ、いつの間に麻里と入れ替わったんだっ」
うかうかとダマされた自分のバカさ加減にムカついて怒鳴り散らすと、
「里美君、ここ…」
すぐ後ろから声がして、背中に柔らかい二つの感触が触れてくる。

「麻里?…」
またサセ子サンにダマされてるんじゃないかと、疑り深くなっていたオレはおそるおそる手を回して寄りかかるカラダをまさぐっていた。

「あ、あんっ…、恥ずかしい…、でも、いいよ、里美君なら…」
真っ暗な中で競泳水着のお尻をまさぐられた麻里は、恥ずかしそうな声を漏らしてオレの胸に抱きついてくる。
「あ、ああっ、違う、からっ、さあ、行こうぜ、みんな待ってるから」
甘えてカラダを預けてくる八頭身美少女に、消し飛びそうな理性をなんとか留まらせたオレは、ピッタリと競泳水着が張り付いたお尻を押して、なぜだかわからないが行かなければと思う方向に歩き出した。

鬼龍院サセ子探偵事務所 (40) につづく
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