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鬼龍院サセ子探偵事務所 (29)女性の告白

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (29)女性の告白

「毎朝、触られてます…、でもまだ高校生で将来のある身ですし、大事(おおごと)にしたくなくて…」
座ってハンカチを握りしめた両手をムッチリした太ももに押しつけたその女性は、大きく空いたエリ元に見える胸のナマ肌をかすかに震わせていた。

「たぶん一月前…、くらいだったと思います…、いつものように朝の電車に乗った私の後ろに、彼がいました」
小さく息をついたその女性は、思い出すのがつらそうに顔を伏せてその時のことを話し出した。

「はじめは電車の揺れに合わせて、お尻が、押されていました…、混んだ電車では、よくあることなので、無視していたのですが…、それがよくなかったと、今では思います」
端正な横顔に憂鬱なかげりを見せる女性は、悔いるような口調で悲しげな声を漏らす。

「それで図に乗ってしまったのだと思います…、電車の揺れとは違う力が入って…、指先が、お尻に食い込むのが…、わかりました」
性的犯罪被害を告白するその女性はいたたまれないように、服の上からでもわかる魅惑的なカラダを緊張させて、ハンカチを握った手を太ももの付け根に押しつけていた。

「そこで何らかの抵抗を示せば、あるいは彼は、そこで留まっていたかも知れません」
「でも私には勇気がありませんでした…、公衆の面前で欲望をさらけ出す、ケダモノのような男の人が恐かった、んです…」
女性の沈鬱な面持ちからは、少年が性犯罪に手を染めた責任を感じているコトがはっきりと見て取れた。

「私がなにもできずに、ただ彼のイヤらしい手の動きを、ガマンしていると…、その手は段々下がって、足に直接触れてきました…、ムレるのが嫌いなので、私、パンストはかないんです…」
まるで自分がナマ足だったのが悪かったと後悔する様な口調で、女性はムッチリしたナマ太ももに力を入れてキュッと締めつけていた。

「その手にゾクゾク、しました…、私、恐くて…、身動きできませんでした…、ただ素肌に触れてくるその、イヤラしい手をガマン、して…、早く駅に着いてくれること、ずっと願ってました」
女性は震えていた。大きく空いたエリ元から溢れそうな胸の素肌に汗がにじんで、妖しいテカリを放ってプルプル揺れていた。

「彼はそれだけでは、ガマンできなかったようです…、徐々に手が上がってきて…、お尻、を触られました…」
きつく握りしめた手がミニスカに押しつけられて、ナマ太ももの間に短いスカートが押し込まれていた。ほとんど根本までむき出しになった太ももにも汗がにじんでいるのか、ムッチリした肌に妖しいテカリを見せていた。

「最初は遠慮がちでしたが…、私が何もしないとわかると…、彼は…、大胆に、私を触って…、きました…」
そこまで言った女性はかすかに肩を震わせて、太ももに一筋の涙を落とした。

鬼龍院サセ子探偵事務所 (30) につづく
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