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鬼龍院サセ子探偵事務所 (25)騒がしい朝

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (25)騒がしい朝

むに…。
「ああん…、起き抜けでイキナリなんて…、里美君、絶倫ね」
手のひらに余る柔らかい感触と耳をくすぐる甘ったるい声がオレを眠りから覚ます。

「さっ、サセ子サンッ?…、うわっ」
寝起き特有の硬直状態になった下半身をまさぐる巨乳美女が半開きのウットリした目で見つめていた。慌てて目をそらして下に見るとあのバカデカイ胸がオレの手で大事な部分を隠されていた。

「いいわよ…、みんな里美君のモノなんだから…、スキにして…」
慌てて手を離したオレの首に手を回してきたサセ子サンは、下半身にしっとりしたナマ太ももを絡めてくる。
「だあっ、だ、だから、なんでハダカなんだよっ、ひいっ、見るなっ」
絡みついてくるしっとりスベスベ柔肌に魂を奪われそうな恍惚に襲われる。甘美な誘惑からかろうじて逃れたオレはベッドから飛び出したが、自分もハダカなのに気付いて慌てて股間を隠した。

「里美君、急に寝ちゃって心配したのよ」
「あっ…、あ、あれは、アンタのせいだろっ」
サセ子サンの生首が空中に浮かぶのにみっともなく取り乱して気絶したことを思いだし、オレはこっぱずかしさでいたたまれずにまた大声を張り上げていた。

「ねえ、どれがいいかしら?…、里美君、選んで…」
取り乱すオレに顔色一つ変えずにゆったり笑うサセ子サンは、豊満な肉体にシーツを巻いただけのセクシーな立ち姿を見せて、荒縄とビザールでござーるなSMチックな衣装を手にしていた。

「なに、それ?…」
ゴム生地の衣装と荒縄の意味がわからずに聞き返すと
「今日の下着よ、あ、シャネルの5番なんて言わないでよ」
「なにがシャネルだっ、アンタ、モンローのつもりかっ」
不思議美女のふざけたセリフの意味がやっとわかったオレは、動揺しながらなんとかツッコミ返すことができた。

「102、58、86だからモンローよりも大きいのよ」
サセ子サンは自慢気に胸の下で腕を組んでバカデカイ胸と深い谷間を強調する。
「もう、勝手にして…」
微乳かこぢんまりした胸が好みのオレは呆れてツッコむ気力を無くしていた。

「オニイチャンゴハンできたよ、あ、サセ子サンおはよう、サセ子サンもゴハン食べるよね、早くパンツ穿いてきてね」
そこにロリ妹が顔を出す。兄の部屋に忍び込んだシーツだけ巻いたセクシー美女になにも感じないのか親しげな笑顔を見せた。

「困ったわ、里美君がパンツ穿くなって言うのよ」
「オニイチャンのエッチ…、わたしはちゃんとはくからね、スカート短いからオニイチャン以外にも、見られちゃうし…、でもリクエストがあるならそれ穿いてあげるよ」
サセ子サンのデタラメに陽菜は軽蔑するようなカワイイやぶにらみ顔を見せたが、セーラー服のミニスカのスソをつまんでチラチラさせていた。

「もういいっ」
不思議美女と不思議美少女の会話についていけないオレは、急いで着替えるとキッチンに逃げ込んだ。
「里美君、おはよう…」
「へ…、麻里?…」
キッチンにはバニーなレオタード姿の麻里が恥ずかしそう笑って、網タイツの脚線美を内マタにスリ合わせながら立っていた。

「麻里さんは、スタイルがいいから、何を着てもステキですね」
その横には地底人クー氏に授けられた装置で人語を操るリトリバーのペロが忠実な執事のように凛々しく控えていた。

鬼龍院サセ子探偵事務所 (26) につづく
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