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鬼龍院サセ子探偵事務所 (30)女性の告白2

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鬼龍院サセ子探偵事務所 (30)女性の告白2

「ごめんなさい…、大丈夫です…、話せます…」
ハンカチで涙をぬぐった女性は、はかなげな笑顔を見せた。

「彼は、お尻を…、触っていました…、大丈夫です…、ちゃんと、憶えてます…」
気の毒そうな視線に気付いた女性は、ムリに笑顔を作って話を続けた。

「彼の、イヤらしい手は…、抵抗できない私の気持ちを、見透かしたように…、大胆になりました」
「お尻を嬲っていた指先が、下着に入り込んだとき…、私は、声が出そうになるのを…、必死でガマンしました」
ギュッとハンカチを握りしめた女性のつらそうな表情から、その時の恥辱にまみれた衝撃が伺える。

「その指は…、下着のゴムの圧力を楽しむように、足の付け根あたりを…、嬲っていましたが…、突然両手が、スカートに入り込んできて…、下ろされました…、はい、すいません…、そうです、下着を…、そうです、ヒザの上まで…、下ろされました…」
それまで具体的だった表現が曖昧になって申し分けそうにした女性は、恥ずかしい事実をはっきりと告げると、きつく握りしめた手をまた太ももの付け根に押しつけていた。

「電車の中で、お尻を…、丸出しの…、恥ずかしい姿にされて…、私は、混乱してしまって…、なにもできずに…、ただ固まっていました」
「そこまでされても、抵抗しない私を…、彼は、勘違い…、したようです…、耳元で…、『気持ちよくしてやる』…、と変声期特有の…、不気味な声が…、聞こえました…」
思春期特有の女性に対する強い興味がいびつな形で現れてしまったのだ、と女性はよく理解していた。少年の性的暴行に強く責任を感じている女性は、少年の恥知らずな行為さえ許していたと感じさせる。

「もう、そこからは彼の…、ムキ出しの欲望に…、翻弄されるだけでした」
「お尻の奥に入り込んだ、指先が…、あ、すいません…、恥ずかしい…、トコロを圧迫してきます…、私はただ、お尻に…、力を入れて…、彼の暴挙を、なんとか…、食い止めようとしました」
この頃から女性の声にはかすかに艶っぽい息づかいが感じられた。少年の破廉恥な行為に女性が性的興奮を感じていたことが伺える。

「そんな私の抵抗も…、高校生とはいえ、男性の力には、かないませんでした…、指先が…、恥ずかしいところに…、触れてきました…、私はガマン、するしか…、できませんでした」
ガマン、と言ったあと口に溜まったおツユを飲み込む音がした。そのガマンは明らかに別の意味だと感じられた。

「ムリヤリ、指先を…、ねじ込んだ彼は…、私の足を広げさせました…、私はただ恐くて…、その手に押されるまま…、足を…、はしたなく広げました…」
ソレまで力を入れていた太ももの力が緩んで、ゆっくりと開いていく。ハンカチを握った手はその付け根の部分に押しつけられて、微妙な動きを見せていた。

「そして、彼は…」
「もう、許せないっ、オニイチャン、ひどすぎるよっ」
サセ子サンの語る「オレが痴漢ごっこ大好き」になったいきさつを、それまで黙って聞いていた陽菜が突然大声を上げて、オレのホッペを引っ張った。

リムジンの高級そうなソファにゆったりとカラダを預けたサセ子サンは、ひとり芝居でナレーションまでつけて、オレが電車でチカンをしたという真っ赤なウソをリアルに語っていた。

「痛いっ、やめろっ、って、全部まるきり一言一句っ、サセ子サンの妄想だっ、つうのっ」
酒に酔ったサセ子サンが摩訶不思議な力で暴れるのを恐れて、お馬鹿な妄想話につきあってきたが、こんな明白なデタラメに陽菜が本気で怒るとは思わなかった。

「里美君、もうやめてね…、私が、サセ子サンの代わりに、なるから…、ね」
ふと威圧的な気配を感じて横を見ると、寄り目気味な大きな目に涙を溜めた八頭身美少女が、ただならぬ迫力でオレに訴えかけていた。

鬼龍院サセ子探偵事務所 (31) につづく
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