2ntブログ

== 鬼龍院サセ子探偵事務所 ==

鬼龍院サセ子探偵事務所 (32)変身不思議美女

ろま中男3 作品リスト
鬼龍院サセ子探偵事務所 目次

鬼龍院サセ子探偵事務所 (32)変身不思議美女

「え…、しゃべれるの?…、すごいっ…、ペロはできる子だと思ってたけど、やっぱりスゴイ子だったのね」
帰ってきた飼い犬がきちんとした言葉を操るファンタジーな現実をあっさり受け入れた友美は、ふかふかしたカラダに抱きついて大喜びしていた。

地底人によるペロの誘拐は友美には知らせてないので、ペロの人語が実は地底人の高度な科学力のたまものだとは知らないが、お気楽美少女はこの不思議な現実にさして驚くこともなく上機嫌だった。

「昨日はできませんでしたから、さっそく…」
「あんっ、それは帰ってからね」
大はしゃぎのご主人様に職務に忠実な変態犬の正体をさらしたペロは、しゃがんだミニスカの中に顔を突っ込む。麻里がうらやましそうに横で見ていたが、恥ずかしそうに笑ったアヒル口美少女は優しく押し返していた。

「里美君、ホントにありがとっ、今日は帰るわ、いこっ、ペロ」
公衆の面前での破廉恥行為を制止した友美だったが、一刻も早くいつものサービスを受けたいらしい。学校の前まで来ておいて帰ると言い出した。
「チョット待て、それはマズイだろ」
学生の本分よりも楽しいことを優先する奔放な友美に呆れた声が漏れる。
「いいわよ、今日は私が友美さんの代わりをするから」
またまたOL風の衣装からセーラー服姿に早変わりしたサセ子サンが、バカデカイ胸の下で腕を組んでゆったり笑っていた。

「え、なんで?…、私、よね…」
JKコスのサセ子サンを見た友美が驚きの声を上げる。
「私がアナタの代わりをしてあげるから、帰っていいわよ」
「え…、サセ子サン?…、なんだかわからないけど、ありがとっ」
信じられないモノを見たと言わんばかりに大きな目をさらに見開いた友美だったが、声でサセ子サンだと気付いて、ニッコリ笑ってペロと帰って行った。

「おい、いいのか」
友美とは似てもにつかないセーラー服がパッツンパッツンの巨乳ナンチャッテJKをいぶかしげに見ていると
「友美、おはよっ、あれ、サセ子サン、帰っちゃったの?」
サセ子サンには丁寧語だったはずの麻里が、馴れ馴れしく声をかける。
「あれ、友美さん、ペロは?」
陽菜もキッツイセーラー服姿に毒舌を吐くこともなく、サセ子サンを友美呼ばわりする。

「サセ子サンに預かってもらったの、学校には連れて行けないでしょ」
「そうだね」
ゆったりと笑うサセ子サンのセリフに二人はなんら拘泥しない。陽菜は納得してお気楽に笑っているし、
「じゃあ、サセ子サン、帰っちゃったのね…」
麻里はどことなく嬉しそうにオレをチラ見していた。

「うふっ、この姿は里美君にしか見えてないの…、他の人からは友美さんに見えてるのよ、声も今は友美さんにしてるし」
理解不能で頭から煙が出そうなオレに、キッツイセーラー服の不思議美女はこっそりと耳打ちして種明かししたが、そのカラクリはやっぱり不明のままだった。

鬼龍院サセ子探偵事務所 (33) につづく
ブログランキング ケータイの方はこちらから
ブログランキングバナー1日1クリックご協力をよろしくお願いします。
関連記事

┃ テーマ:自作長編官能恋愛小説 ━ ジャンル:アダルト

┗ Comment:0 ━ Trackback:0 ━ 22:59:22 ━ Page top ━…‥・

== Comment ==






        
 

== Trackback ==

http://aosaga9.blog.2nt.com/tb.php/1935-99d5493f
 
Prev « ┃ Top ┃ » Next