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== ハーレム ==

ハーレム (3)朝の散歩

ろま中男3 作品リスト
ハーレム 目次

ハーレム (3)朝の散歩

「はあ…、ああっ、すてき、でした…」
絶頂の余韻を全身で味わう優子は、ふらつきながらオレから離れると股間に器具を装着する。

見た目は電動バイブのように見えるが、それを膣に挿入すると愛液と一緒にザーメンをすべて回収する。子種一粒を残すことなくすべて吸い取る精密な機械だそうで、優子が危険日でも妊娠する心配は全くないそうだ。

そして抽出されたザーメンは冷凍保存されたあと国繁庁に集められて、妊娠可能な女性たちに配給される。

国繁庁とは男手当をはじめとしてオレの生活一切を面倒見てくれるお役所であり、優子も国繁庁の職員だ。人類滅亡回避の関連業務全般を担当する内閣府の一外局だが、その重要性から国繁庁長官は各省庁を指導(有り体に言えば命令)する権限さえ与えられている。

「失礼致しました、お風呂へどうぞ」
電動バイブ状の機械でザーメン採取が終了した優子は、はしたない姿を見せて申し訳ないというような殊勝な態度で身仕舞いすると、オレを風呂に連れて行って一通りキレイにしてくれる。

自分の汗も流した優子は、オレの体を丁寧に拭くとすぐに朝食の準備を始める。基本的にハダカエプロンだが、オレが希望すればどんな衣装でも喜んで着てくれる。

朝なので食事の量は少なめだが、子種製造に効く食材がふんだんに使用されている。夜になるとかなりのボリュームでコース料理なみだが、ほとんどの調理は国繁庁付属のレストランでされてパック詰めされているので、優子がするのはそれを温めて皿に並べることだ。

寝起きの一発で精気を抜かれて淡白になっているので、ハダカエプロンから女体がチラチラする卑猥な姿に食指が動くことはない。それでもたまには朝食の最中に2発目に至ることがあるが、その時も優子は淫らな娼婦になりきってザーメンを注ぎ込まれる悦びにまみれる。

一緒に食事を取る優子はそれを期待して胸の谷間を強調したり、濡れた唇をもったいつけて見せつけたりするが、朝一のお勤めを果たしているのでそれほど積極的ではない。

「じゃあ、出掛けるから」
朝食が済むと今日は天気もいいので散歩に出掛ける。優子ももちろんついてくる。ラッキーガールは常に男に付き従い供をする。

五月晴れの気持ちのいい朝だった。通勤通学の時間帯で、会社や学校に向かう女たちはオレを意識してチラチラと視線を送ってくる。

女は男に手を出すとヘタしたら極刑なので遠巻きにするだけで、すれ違う時も結構な間隔を空けようとする。しかしオレはやりたい放題だ。

「オマエ、名前は?、歳は?」
前から歩いてくる女子高生らしい女の子に目を付けたオレは、チラチラと上目遣いに視線を向けながら避けようと横に寄った彼女の手を握った。

「はい、友美です、17歳です」
滅多に見ない実物の男に触られてうつむきがちに緊張する美少女は、アヒル口のファニーフェイスで存外はきはきした声で応えた。

「じゃあ、来い」
一応胸元のバッチを確認したオレは、女子高生と一発やるために手近なビルに入った。

国繁庁べったりのマスコミのおかげで、男とナマセックスすることはこの上ない名誉なこととされて断る女はまずいない。そもそもオレがムリヤリ強姦したとしても罪にならないが、女は抵抗してちょっとでもケガをさせたとしたら、たちまち厳罰に処される。

男は何でもありに見えるかも知れないが、初潮がまだ来てない女子を犯すことは許されない。国繁庁の定める男に絶対的に有利な法律はあくまでも子孫繁栄のためであり、幼女に対する性的な行為は、男手当の停止という罰則を受ける。

そのため初潮が訪れた女子は国繁庁に届け出るコトが義務化されている。そして妊娠可能であることを示すバッチが支給され、常に着用することが義務化されている。

また男がその気になった時いつでも出来るように、申し出があれば会社でも個人の自宅でも適当な個室を提供しなければならない。

そのビルの受付嬢はナマ男の突然の出現に浮きたったが、オレが女子高生を連れているのを見ると、ちょっとガッカリしたような表情を見せて応接室に案内してくれた。

この場合も優子はもちろん付いてくる。まずあり得ないが相手の女が下手なことをしてオレを傷つけないように、ボディガードの役割も負っているからだ。

ハーレム (4)につづく
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== ハーレム ==

ハーレム (2)朝の恒例

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ハーレム (2)朝の恒例

「おはようございます、佐喜夫様、朝でございます」
その声に目を覚ますと床に三つ指を突いて深々と頭を下げる優子がいた。優子は現在のところひとりだけのオレのラッキーガールだ。

昨日は同衾した優子だったが、毎朝必ず先に起き出して朝食の準備をしてから、時間になると王侯貴族に仕える使用人のごとき態度でオレに起床を促す。

別にオレがそうしろと言っているわけでなく、ラッキーガール正式名称国繁回収員の研修で教育されたことだ。

寝ぼけて下半身に目をやると、毎朝恒例の生理現象でシーツが持ちあげられている。
「おい」
急にムラムラきて、若く魅惑的な女体をスケスケの夜着でほんの一部分しか隠してない優子に目配せする。

「はい、失礼致します」
突っ張ったシーツをチラ見した優子はうやうやしく頭を下げる。切れ長の目から妖しい視線を送ってオレをねめつけながら、シーツを勿体付けるように下げてから元気いっぱいの息子を優しくさすり始める。

自分からおねだりすることは厳禁だが、ラッキーガールはあらゆる性技を習得して男を喜ばせる術を身につけている。艶めかしい指先が息子に絡みつく気持ち良さにオレは極楽気分で寝起きのまったりした時間を味わう。

「はあ…、おっきいです…」
官能的な吐息を漏らす優子は長いまつげがかかった目でこちらを見つめ、妖しいテカリを放つ唇をゆっくりと舌でなぞる。自分から積極的に行動することは許されないので、優子は規則ぎりぎりの扇情的な態度でオレの劣情を誘ってくる。

「口でしろ」
コイツのフェラは絶品だ。オレがゆるみそうな顔をムリにしかめてお口の奉仕を命令すると
「失礼致します」
うれしそうに口のハシに淫靡な笑いを浮かべた優子は、第一チンポ液で濡れた先端に軽いキスを何度かしてエッチな音を響かせると、カリを咥えてペロペロと愛撫してくる。

「くっ、おお…、いいぞ…」
サラサラしたセミロングが腰のあたりをくすぐる。絶妙のフェラで下半身がとろけそうな快感がオレを襲う。カリ根をくすぐるイヤらしい舌先に尻エクボがキュッとなって、バキュームフェラに息子が吸いこまれそうな気がして腰が浮く。

「ふぁりふぁほう、ほらいふぁふ」
お褒めの言葉を賜った性奴隷はお礼を述べるが、その間もご奉仕をやめない。そのマヌケな声に笑い出しそうになるが、そろそろ入れたくなってくる。

「またがれ」
騎乗位を命令するとうれしそうで卑猥な笑顔を見せた優子は、
「はい、失礼致します、あ、ああ…、はあ、すてき…」
はしたなくオマタを広げてオレにまたがる。サオに手を添えた淫乱メス奴隷はゆっくりと腰を沈めて官能的な溜息を漏らす。薄いベビードールしかつけてない欲情した女体は、はじめからノーパンだ。

「おおっ、いいぞっ、おおっ」
下のお口で根本まで咥え込んだ優子は、あふれ出たイヤらしいお汁でオレの股間をネチョネチョにする。ゆっくりと腰の上下がはじまり、ズルムケチンコが蜜壺をかき回す湿った音が鼓膜をくすぐる。

「あ、あ、ああ、いいっ、もっと、はあっ、ついてえっ」
発情した肉感的な女体が腰の上で踊る。半球体の乳房がゆさゆさと揺れて乳首が忙しく上下する。ちょっと鼻にかかったイヤらしいあえぎ声がオレのオスを煽る。

「おお、いいっ、いいぞっ」
キュッキュとランダムに締めつけてくる膣が肉棒に絡みつく気持ち良さに、オレはガマン出来なくてだらしないバカ面をさらして快感を貪っていた。

「ああっ、優子、いっちゃいますっ…、あ、ああっ、はあっ」
優子は金星で採掘されるレアメタル(ビーナスストーン)よりも貴重なナマチンポを直接味わえる特権に酔いしれて、淫らなメスの顔をさらけ出して官能の悦びに浸っていた。

「お、おれも、くっ…、うっ、…、あ、はあっああっ」
極上の女体に没入したオレは、エクスタシーに収縮する膣にチンポをしごかれてつい早漏気味に暴発していた。

「あ、ああ、ま、またっ、いいっ」
イッた直後にナカでナマ放出された優子は、熱い白濁液で膣を焼かれる快感にのけぞり、切れ長の目に白目を剥いて、汗に濡れた女体が後ろに倒れ込んだが、別の生き物のようなあそこは尿道に残った残滓を搾り取ろうとして、キュッキュッと締め付けを続けていた。

ハーレム (3)につづく
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== ハーレム ==

ハーレム (1)男に1人に女50万人

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ハーレム 目次

ハーレム (1)男に1人に女50万人

オレは津山佐喜夫。認識ナンバーはJA000194だ。日本で認識ナンバーは200ほどあると言われている。つまり人口8000万あまりの日本で約200人が男だということだ。

西暦2XXX年、人類は存続の危機に立たされていた。

原因不明な奇病の大流行により人口の半分が死滅した。しかし女性の被害者はひとりとして無く(女性がこの病気で死んだことがたびたび大きなニュースになったが、それは例外なくニューハーフだった)、死んだのは男だけだった。

新生児も男だと生まれて3日以内に99%が死亡し、1週間以内に99.99%が死亡した。完全無菌に保ったNICUに入れても同じコトだった。奇病には人類すべてが罹患していて、女には症状が出ないが男を身ごもった時点で胎児に症状が出るのだと結論された。

最初女たちは次々と死んでいく男たちをただ茫然と見送っているだけだった。

男の半分が死滅する頃に人類の種としての危機にやっと気付いて、全世界の知能を結集してこの奇病に立ち向かおうとしたが、有効な対策はついに見つからず、ごく一部を除いて男は地球上から死滅してしまった。

20世紀の終わり頃に流行った有名アニメの人類滅亡の危機になぞらえたドイツ人科学者の命名によって、この出来事はDer zweite Zusammenstoß (セカンドインパクト)と呼ばれた。

全世界で生き残った男は1万人程度で、男女の人口比は約1対50万となり、男は絶滅危惧種なみに保護されて従来の法律の適応を除外されていた。

まず労働や納税の義務から解放された。職業に就くことは危険な仕事でなければ特に禁止されていないが、働こうとするヤツはまずいない。というのも認識ナンバーを持っていれば、男手当(正式名称国繁対策支給金)として平均年収の5倍程度のカネが国から支給されるからだ。

多少の差はあるが住居として億ションか100坪以上の戸建てがあてがわれる。車などの動産も一通りは国から支給される。これは日本の例だが外国でも待遇に大差は無い。

男に課された義務は子種を提供するコトだけだ。男ひとりは50万人に対して精子を提供しなければならない。オナニー自体は罪にならないが放出したザーメンを廃棄すると、一時的だが男手当が停止された。

ザーメン回収のために若い女性が最低ひとりはあてがわれた。正式には国繁回収員という名称だが、一般にはラッキーガールと呼ばれていた。

国繁回収員は一定期間の厳しい研修を受けた後、男と一緒に生活して身の回りの世話をする。有り体に言えばメイド兼夜のお供だ。

男は国繁回収員を自分の好みで自由に選べる。国繁回収員は平均年収の2倍程度の高給で公務員として採用されるが、たとえば街で見かけた女を指名することも出来た。

子孫繁栄の国策に協力したマスコミのプロパガンダのおかげで、国繁回収員に任命されることは女性にとって名誉であるという意識が国民に浸透しており、指名された女性が断ることはまず無かった。

男の絶対数が極限に少ないので従来の結婚という制度もなくなった。代わってレズ婚が著しく増加して法律上も認められたが、どちらかひとりが子供を産むことが義務化されていた。

刑法の適用も大幅に免除されていた。男性の女性に対する性犯罪は完全撤廃され、逆に女性の男性に対する性犯罪は極刑が適用された。男が女をムリヤリ犯してはらませても罪にならないが、女は男に痴漢まがいの行為をしただけでも死刑になると言うことだ。

殺人を犯しても死刑にはならない。男を殺した場合は禁固刑を科されて殺した男の分までザーメンの提供を死ぬまで強制されるが、その手段として女があてがわれるし、出来るだけ長くザーメンを採取するために刑務所の暮らしは快適だ。女を殺した場合はよほど残虐な行為でない限り拘束されることはなく、男手当を1年程度停止されるだけだ。

逆に女が男を殺した場合、3等親以内の家族全員が極刑に処される。もちろん男は3等親に入っていても除外される。

国繁回収員にも刑法は同様に適用されるので、夜這いなど自分から積極的な行動に出ると厳しい罰が待っていた。

ようするに生き残ったラッキーな男は、神に選ばれたエリートであり、ハーレム状態でウハウハな時代だった。

ハーレム (2)につづく
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== はじめに ==

ハーレム 目次

ろま中男3 作品リスト
ハーレム 目次(11/05/19更新)
痴漢や強姦は刑法犯罪です。これはフィクションです。実在の人物、団体と一切関わりありません。

内容:人類を襲った奇病により男はほぼ死滅した。かろうじて生き残った幸運な男たちのハーレム生活。

(1)男に1人に女50万人 / (2)朝の恒例 / (3)朝の散歩 / (4)ハツモノ調教 / (5)ハツモノを串刺し / (6)今日の2発目 / (7)電車あそび / (8)公開ファック / (9)エロ美女に注入 / (10)銀行強盗 / (11)ドロ警とナマ男 / (12)ブタ奴隷女 / (13)陽菜にナカ出し / (14)ラッキーガール麻里子 / (15)病院へ行こう / (16)黒目医師の正体 / (17)真奈美の快感 / (18)真奈美の慟哭 / (19)二人の絶頂 / (20)レズ女医の初体験 / (21)真奈美とさとみ / (22)ステーキハウスで / (23)ホットドッグのご褒美 / (24)麻里子の事情 / (25)麻友の暴走 / (26)優子をお仕置き / (27)スカトロな予感 / (28)優子とセックス / (29)学校へ行こう / (30)乙女の戦い / (31)美少女にらめっこ /

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以下続く

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== ろま中男劇場 ==

ろま中男劇場 8.幽霊アパート (14)デカイ霊能者

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ろま中男劇場 目次3

ろま中男劇場 8.幽霊アパート (14)デカイ霊能者

「ちょっと、アナタ」
買い物に出掛けた雅美がその声に振り返ると、デラックス系の男オバサンが水晶玉を前にして座っていた。

「はい?…、私ですか?」
おっきい…、男?の人…、でも、なんかコワイ…。
自分の3倍はありそうな巨体に怯えた雅美がおそるおそる聞き返すと
「そうよ、アナタ、こっち来て座りなさい」
フードをかぶった化粧の濃い顔がこちらをにらんでいた。

なんだ、このバケモノは…、ヤバイ系か?…。
雅美とのお出掛けにご機嫌だった潤治も、幽霊の本能で力士並みの体躯からにじみ出る天敵な匂いを感じて警戒していた。

「なん、ですか?」
黒フードに黒マントという、いかにもうさんくさい出で立ちの男オバサンとはあまり関わりたく無い雅美だったが、有無を言わせない強引なオーラに負け、ミニスカのナマ足をキレイに揃えて座った。

「アナタ…、取り憑かれてるわねっ」
二重あごの男オバサンは雅美のカワイイ顔をヤブにらみすると、いきなり間違いないと言わんばかりに怒鳴り声を上げた。

「ひえっ、な、なんですか」
ひいんっ、きょ、きょわい…、逃げなきゃ?…、でも、取り憑かれてる、って?…。
大音量に若い女体をビリビリと震わされた雅美は、ミニスカを太ともに押し込んでいた腕のヒジをつかんで緊張していたが、とりあえず聞いていた。

「アンタ、悪い霊がついてるわよ、最近ヘンなコト、あったでしょ」
相変わらずのやぶにらみで迫ってくる男オバサンは、雅美にまとわりつく悪霊の存在を確信し、断定的な口調で問いただす。

やべ…、バレてるよ…。
こちらをジッとにらむ不気味な眼光に射すくめられた潤治は、自分の存在をあっさり見抜くこの男オバサンがただの巨デブではないと、不気味な恐怖に襲われていた。

「え?…、はあ…」
昨日のコト?…、でも、取り憑かれて、あんなコト?…。
それに対して霊感の全くない雅美は、この巨漢オバサンの言うことが全く信じられなかった。もし幽霊のたぐいに取り憑かれているなら超常現象的なコワイ目に遭いそうだが、昨日の出来事は生きている男のどうしようもないサガが引き起こしたコトであり、死者の亡霊とは関係なさそうに思っていた。

「お祓い、して上げるわっ、悪いこと言わないから、言う通りにしなさいっ」
まるで信用されてないことは承知していたが、霊能力に絶対の自信を持つ男オバサンはあくまでも強引な態度で迫っていた。

「そんな…、いいです、あの、失礼しますっ」
やだ、コワイ…、ヘンなコトしようと、してるんじゃ?…、早く逃げなきゃ…。
やぶにらみの目に淫靡な剣呑さを感じた雅美は、逃げだそうとして腰を浮かしたが
「待ちなさいっ、アンタのために言ってるのよっ」
水ぶくれしたような大きな手に腕をつかまれて逃げられなかった。

「すぐにすむから、そこに座りなさい」
強引に座らされた雅美は恐かったが、腕をつかむ強い力に逃げるのをあきらめて、男オバサンのタワゴトをしばらくガマンしてつきあうことにした。

やばいよ…、この男ババア、オレを雅美から引きはがすつもりだ…。
巨体からにじみ出るオーラの迫力に言いしれぬ恐怖を感じた潤治は、コイツなら霊魂の自分を雅美から引きはがしてしまうとあわてた。

そんなのゴメンだ…、やってやるっ…。
失恋した勢いでつい自殺してしまったが、女の子に対する未練を捨てきれずに現世にとどまり、20年目にやっと理想の女の子に出会ったというのに、昨日の今日で引き離されるなんてとうていガマン出来ない。潤治は一か八かで男オバサンに憑依していた。

ろま中男劇場 8.幽霊アパート (15)につづく
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