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フランス書院について

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フランス書院について

プロフィールやブログ人気ランキングの紹介文に「フランス書院風官能小説」と書いています。興味のある方はリンクにあるフランス書院をのぞいてみて下さい(PCのみ?)。

フランス書院といえば官能小説の老舗だと思います。私がフランス書院の本と出会ったのは中学生の時でもう35年も前になります。

私が生まれ育った街は地方都市という呼び方がふさわしいところでした。江戸時代から醸造業が盛んな土地柄で全国的な醸造酢の本社があり、水運も盛んで戦前から市制がひかれていました。

中学校の悪友と校区から外れた市立図書館に自転車でよく遊びに行きました。

この図書館は明治時代の香りがプンプンするような古くさい建物で、ギシギシ鳴る床や階段、昼間でも窓から差す明かりだけで薄暗い館内は、中学生のガキから見ても何とも言えない独特の雰囲気がありました。

残念ながらこの図書館は私が大学に入る頃に火事に遭って、今は別の場所で近代的な建物に代わっています。

ついでに言うと実家の最寄り駅は明治期(県内に東海道本線が開通する前)に建てられた駅舎で、日本最古の現役駅舎などともいわれているそうです。

悪友が思わせぶりに笑いながらフランス書院の『生娘』という本を持ってきました。最初はフランス文学の訳書かと思ったのですが、「なまむすめ」としか読めないタイトルが何とも奇妙でした。

それを借りて読んだのですが、中学生にはかなり刺激的な内容でした。といっても具体的な内容自体は覚えてません。それに今のフランス書院の刊行物に比べるとずいぶんおとなしい内容だったと思います。

こんな本を一般どころか中学生にさえ貸し出す市立図書館という場所に、当時の私は軽い衝撃さえ覚えました。市立と言うことはお役所であり、お堅いイメージと対極にあるような官能小説を貸し出す大胆さに、ガキの持つ世界観を破壊された気さえしました(← 大げさ、笑)。

そして『生娘』を「きむすめ」と読むのだと知りました。小学校の頃は病院や床屋の待合室においてあったマンガ本で漢字を覚えましたが、中学校ではフランス書院の本でかなり偏った分野の漢字を覚えました(恥笑)。

フランス書院という格調高い?社名を持つせいか、難しい漢字が多用されていたように思います。私の官能小説に難しい漢字を意識的に使っているのはこの影響です。

他にも何冊かフランス書院の本がありましたが、やはり市立図書館にふさわしい性表現を押さえた本でした。それで物足りなくなって古本屋でフランス書院の文庫本を入手するようになります。綺羅光氏らの本を自費で購読しました。

これらの文字の本で私のエロ妄想癖はずいぶん鍛えられたと思います(恥笑)。当時は家庭用ビデオが出る前でブルーフィルムという言葉さえ現役だったので、エロ媒体は基本的に写真でしたが、私は文字でエロの世界の多くを知りました。

母子家庭で貧乏だったので中学を卒業したら就職するつもりだったのですが、市内に県立普通高校が新設されたおかげでそこに入学し、二浪しましたが関西私立では一番と言われる大学に入学しました。奨学金を借りてましたがそれはバイクなどに消えて、学費はバイトでまかないました。

難関大学の入試突破にフランス書院の官能小説がコンマ以下かもしれませんが、何パーセントか貢献していると思います。

それ以来一応真面目な人生を過ごしてきましたが、40を過ぎてから官能小説を書きまくることになった素地は、10代の頃に形成されていたというわけです。

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