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== レンシャヲトコ ==

レンシャヲトコ (3)次の駅で…

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レンシャヲトコ (3)次の駅で…


ナレヨはんっ、えらいこっちゃ、大変だっせっ。

どないしたん、せわしない…、朝っぱらから、なにをさわいどん?。

ナレヨはん、横見たんかいっ、小説5位、恋愛小説3位だっせっ。昨日のアクセス1.7万PVあったんでっせ。

あらま、ほんまやね…、『レンシャヲトコ』、えらい人気あるんやなあ…、でもこの作者はん、5万PV/日記録したこともあるんやで、それにくらべたらたいしたこと、あらへんで…。

なに、のんきなこというてんねん、我らナレヲナレヨコンビの人気やろお。

アンタなあ…、なにいいだすかと、おもったら…、アホゆうたら、あかんで…、わたしら、ただのナレーションコンビやんか…、まあ、コレは作者はんに口止めされとりますけど…、セリフ以外の「語り」は、私らが全部やっとるから…、そういう意味では、私らの作品かもしれへんなあ…、そうか、私らナレヨナレヲコンビの人気かあ…(悦笑)。

なんやらゆうとるけど、ノリノリやないか…。まあ2話はさっそくフィルタリングされとるし、明日はランキング急降下やとおもいますけどな…。

なにゆうてんの…、ケータイの読者さん、2話が読めへんでも、大丈夫だっせ、酔っぱらいのオッサンが騒いどっただけやさけ…、それになんや、アンタッ、その投げやりな態度はっ、そうゆうときほど、私ら縁の下の力持ちがガンバらなあかんやないのっ、気合い入れやっ、(ボカッ)。

痛いなあっ、…ナレヨはん、エライ、いれこみようやなあ…、アンタ、そんなに作者はんのこと、…。

そうや…、作者はんが日本一の恋愛小説(エロ)ブロガーになるためやったら…、ウチはどんな苦労も…、耐えて、見せます、…(感涙)。

『浪速恋しぐれ』で、涙まで出すほどのコトかいっ…、すると、作者はんは、岡千秋さんかいっ、…って、そんなん、若い人、誰も知らへんで…。

細かい事は気にせんでエエのんっ、ほんなら『レンシャヲトコ』第3話、始めまっせえっ。
(作者注:ナレヲとナレヨの掛け合いはアメブロに載せていた時のジャンルランキングです)




「こ、こ、こ、これはっ…、お、おおっ…ぱん…ちゅ?!…」
彼女の体臭に鼻をくすぐられた気がした。お花畑のようないい匂いに混じってする、かすかなメスの匂いが中枢神経を麻痺させる。動けなくなったオレは、鼻にパンティをぶら下げたマヌケな姿で、酔っぱらいジジイをぼんやり見上げていた。

ひええっ、私のパンツ…、鼻に、入れてるよおっ…、真性変態…、いやっ…、誰かコイツらまとめて、生ゴミに捨てちゃってえっ…、政府はこんな奴らを野放しにして、なにしてんのよおっ…。

「おうおうっ、だから、なんか文句あるのかって、聞いてンだよっ」
あ~あ、固まっちまった…。これだからトーシロはよおっ、…。オレはこんなトコから早く帰りたいんだよっ、オイッ、目を覚ませっ、…。

「ひいいっ、ううっ…」
うわあっ、蹴られたあっ、お巡りさん、たすけてえっ、コロされますうっ…、ひいっ、こ、こわいっ、にらんでる、…。あっ、また、ハナヂがあっ…、ぐうっ、もう、死ぬ、です、…、せめて、もう一度、美人さんの…を、見たかっ、た…。

あらあっ、ヲタ野郎、一発で、ビビリまくりじゃん…、勝負にならないね…、もう、しょうがない、ここは特攻隊長の私が…、あ、レディー…じゃなくて、コギャルはやめたんだ…、え、なに?…、なんか目がヤラシイ…、コイツ…、やられてもスケベだけは、萎えねえな…。

「ちょっと、もう、いいでしょ、一緒に行きましょ…」
「うるせっ、離せっ、うらっ、おらっ…」
やっと来てくれたか…、コレで上がりだっ、後はホントに酒かっくらって、寝るだけだ、…、♪きょおのお~、しごと~は、つらかったっ…、あとは、しょおちゅう~を、あおるだけえ~(「ちょっと、ナレヲはん、『山谷ブルース』うとおとらんで、真面目にやりなはれっ」「ええやないですか、アンタかて、『浪速恋しぐれ』うとおとったやないですか…」「うるさいっ、それにあれはセリフやっ」「スイマセン…」)。

キターッ、山田孝之っ…、え?…、行っちゃうの…、淡白すぎるうっ、もっと絡んでよ…、中谷美紀の時は、絡みまくりだったクセに…、私だって、アキバの電飾グルグルで、チューしたかったのにいっ…、だから中谷は嫌いよおっ…、はあ、いつでもウェルカムよおっ、まってるからねえっ、…。

酔っぱらいジジイはイケ面リーマンに連れて行かれた…、カッコイイよ、リーマン…、それに比べて、オレは…、なんて言ってる場合じゃない…、これ、どうする、どうるすのっ?…。

「…、あ、あの、それ…」
あ~あ、残ったのはサルだけか…、うっ、やだっ、なんで、アンタ、私のパンツ、広げてんのよっ…、やめてよ、みんなに見られるでしょ…、恥ずかしいよおっ、…。

「…、ひへ?…、あっ、こっ、これは、でちゅねっ…、ひ、ひいいっ、あの、そのっ、あううっ」
いっちゃった…、あっ、オレ、助かった?…、え、カワイイ声…、たまらんですうっ、萌ええっ…、おえっ、あっ、おパンツ、オレ?…、広げてる?…、なんで、オレ、あっ、ひいいっ、…。

「あの…、次の駅で…、いっしょに…」
やっぱ、こんな変態は、いっぺん、シメてやらないと、気が済まないわ…。はやく、パンツ、返しなさいよっ…、でも、変なモン、付いてそう…、絶対はけないし、…。

「はっ、…あ、は、はいっ、よろこんでえっ…、え、いや、あはは…」
え、なんで?…、まさか、ありがとう、ちゅっ…てこと…、うひひっ、いやあっ、人助けは、するもんだ…、もう、彼女、オレに、メロメロ…、って感じ…(淫笑)。
(作者注:ぜんぜん、助けてません)

…、また、なんか変な妄想してんな…、コイツは、ホントに…、いっぺんコロしたほうが、世の中のためね…。

う、うひいっ、す、すごい、ま、真面目な目で、見つめられてる、で、ですううっ…、こ。これが、少女漫画定番の「恋する乙女の目」ですかあっ…、ああっ、こんなキレイな人に、み、見つめられて…、幸せですうっ…、山田剛、23年の人生で、今が絶頂期?!…、ぐ、ぐふふ、うっ(淫笑)。

だから、笑うなって…、キモイんだよっ…、コイツ、絶対、勘違いしてるよっ…、なんで私が、勘違いとはいえ、こんなヲタ野郎を、喜ばせてやらんきゃ、ならんの…、納得いかないわ、…。

二人の妄想を乗せた電車は次の駅に着いた。彼女が黙って降りると、山田もニヤケ面で後に付いていった。

レンシャヲトコ (4) につづく
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== レンシャヲトコ ==

レンシャヲトコ (2)酔っぱらいジジイ

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レンシャヲトコ (2)酔っぱらいジジイ


はいいっ、ナレヲですうっ。いちんちぶりのご無沙汰でした。

アンタ初っ端から、なにちんちん言うてはんの…、わたし、恥ずかしいわ。

ナレヨさん、わたしは一日ぶりゆんたんでっせ…、アンタのほうが恥ずかしいですわ。

あら、そやったんかいな、恥ずかしいわあっ、…。

…、ナレヨさんもカワイイとこ、あるんですなあっ、ちょっと萌ええっ、ですわ。

あんた、なにゆうてんの…、照れるやないの、…。

冗談はさておいて、この『レンシャヲトコ』、いまんとこ、萌えの気配さえ、あらへんけど、ええんかいな、…。

なんや、冗談かいな(笑)…、ってなんやねんっ(ボカッ)、
でも、そうやな、ネタ元が萌ええっのドラマやからな…、しゃーない、ここはわたしが一肌脱いで、…。

ボカッ
やめんかいっ、どあほっ、気色悪いわ、読者も逃げおるでっ。

いっったあっ、なにすんのんや…、女にてえあげるなんて、アンタ、最低やなあっ、
それに、ツッコミはわたしのはずやで…、なんか、腹立ってきたわ、一発なぐらせっ、…。
あ…(一歩前に出たナレヲに、空振りするナレヨ)。

そうそう、昨日は「作者注:…」なんて、エライかっこつけてはったけど
ドラマ『電車男』は2005年7月からの放送やから、5年前やのうて、4年前やでえ、
ウィキペディア見たら、ずぐわかりはるのに…、作者のほうが、はずかしいん、ちゃうか(笑)。

アンタ、なに言うてんの…、知らんでえ…、この作者はん、エライ、恐いらしいでえ…、
あんたなんて、瞬殺で、出番無くなる…、て言うてるウチに、おらんようになったわ、…。

今日もオチ無しで…、エライすんません…、『レンシャヲトコ』、楽しんだってなあっ(笑)



「ういっ、ひっく…、よおよおっ、どうして、総武線は山手線の上、なんだよっ、えっ、学生っ…、景色がいいじゃえねかっ、コノヤロッ、ひっく…」
じいじは、こんなコトしたくて、芸能界にいるわけじゃないんだよ…、バカ娘がっ、ちょっとくらい甘やかしたって、いいじゃネエかっ…、孫と一緒にいたいのに、追い出しやがって…、じいじは、さみしいよ…。

「ういっ、あらら、奥さん方…、韓流スタアさんのおっかけの帰りですか…、カアちゃん元気で、留守がいいっ、てかっ、ひっく…、ここにもさんりゅうスタアが、いますよっと、みてみるかっ、おらっおらっ」
なんで、オレが三流スタアなんだよ、バカヤロッ、ふざけんなっ、なめんなよっ…、でも、じいじは、ガマンして、おしごと、してるんですよ…。

酔っぱらってクダを巻くジジイに、乗客は見て見ぬふりだった。

あううっ、酔っぱらいだ…、逃げなきゃ…、でも、前の美人さん、きっと絡まられるだろうな…、美人でおしとやかだから…。きっと、あんなこと…や、こんなこと…されても、ガマンするんだろうな…。…やっぱり、もうちょっと、見てよ、…。

酔っぱらいだよ…、レディースの頃…、じゃなかった、コギャルの頃なら、秒殺だけど…、今はいい女でやってるから…、ちょっとぐらい絡まれても、ガマンしなきゃ、ダメだろうな…。…ホント、美人はつらいわ…、あ、だからあっ、中谷美紀じゃなくって、伊○美咲だってばっ、…。

美人さんも怯えてるよ…、あんな美人な人が、酔っぱらいに絡まれて、…、萌えどころじゃないよっ、今夜、眠れないかもっ、どきどき…。

もろヲタのヤツ、なんかうれしそうじゃない?…。…どうせ、私が酔っぱらいのエロジジイに、絡まれて、あんな…や、こんな…されるのを妄想して、盛り上がってるんでしょ…、あ~あっ、やだっ、しねっ、この変態っ、幼女愛好家、ペド野郎っ、…。

「おっ、ネエちゃん、美人だねっ…、オジサンの息子さんと、仲良くしてみないっ、息子だけど、けっこう、デカイんだっ、アンタと、相性いいと思うよっ、ひっく…」
こういうお高くとまったヤツに限って、性格悪いんだよな…、ホントはこんなのに関わりたくないけどよお…、じいじは、お仕事、がんばってますよ…。

「いやんっ、やめて、ください…」
やっぱり来たよ…、ジジイ…、運がいいよ…、五年前だったら、今頃、神田川に浮いてるンだけど…、でも、言うだけあるかも…、けっこうデカイよ、ジジイのクセして…、だ、だからっ、ちがうって、いい女はそんな事に喜んだり、しないのおっ…。

あううっ、いよいよだあっ…、ジジイ、ガンバレっ…、あれ、でも、この人、オレの理想の人じゃ、なかったけ?…、まあ、いいや、中谷美紀、嫌いじゃないけど…、やっぱり、伊○美咲だよなっ…。

おいっ、ヲタっ…、テメエ、喜んでるだろっ、口のハシが笑ってンだよっ、キモイつーの…、ヲタの笑い顔って、どうしてこんなにキショイのよっ…、ホント、死んでっ、…。それに、私は中谷美紀じゃなくて、伊○美咲だって、言ってンだろっ、…。

あ、オレ、見た?…、助け、求められてる?…、ここで、助けちゃったら、「きゃあっ、ありがとう、チュッ」なんつって…、うへへっ、たまらんですうっ…、でも、酔っぱらいでも、きっと、かなわないだろうな…、ここはやっぱり、見物で、今晩…、でへっ…。

「なっ、なっ、いいモノ、持ってンだろ…、きょうびのジジイは、その辺の若いヤツに、負けてネエだろっ、ひっく」
この年で、オレが女に飢えてるわけ、ねーだろっ、バカにすんなっ、ふざけんなっ、バカヤロッ、…。じいじ、情けないよ、…。

「お願い…、します…、やめて、ください…」
おい、ジジイ、ケツ、さわんな…、あん、いやん…、だ、め、そ、こは…。…あ…、テメエ…、その笑いやめろっ、つーのっ…、電車の中で、私が、ジジイにケツ、触られるのが、そんなにうれしいかっ…。ムカつくんだよっ、…、このジジイが、行ったら、ソッコーで、シメてやるっ、…。

「んっ、あんだよっ…、ネエちゃん、カワイイパンツ、はいてんな…、オレにくれよ、なっ、なっ」
なんで、オレが小娘のションベンクセエ、パンツが欲しいんだよっ、ふざけんなあっ、バカヤロッ…、ホント、じいじ、情けない…。

「いや、あんっ、やめ、て…」
うひいっ、うわあんっ、パンツ、取られたあっ…、電車の中で、羞恥プレイ…、実は私、変態チックなプレイに、弱かったりして…、あはんっ…、なんて言ってる場合!?…、ジジイ、ヤリ過ぎだぞっ…、5歳若かったら、ケリの一発もくれてやるのにい…、でも今キックしたら、モロ…だし…、いやんっ、…。

え、うわあっ、キモッ…、エロい目で見てやがるっ、テメッ、見るんじゃねえっ…、ゼッテエー、コロスッ…、ギトギトの、グチャグチャに…、おぼえてろよっ…。

あううっ、み、見えた…、あ、あそ、こ?…、は、はううっ、も、もう、死んでも、いいです…、うっ、ひっ…、あれ、鼻血?…、あううっ、ど、どしたら…、ははうっ…、あっ、いいところに、ハンカチが、…。

「あ…、あんだよ、テメエ、なんか、文句、あんのかっ」
やっとかよ…、早く、来いよ…、オレはこんな女に関わりたく、無いんだからよ…。ふえっ?…、おまえ…、その鼻に、詰めてんのは…。

ハンカチを鼻に詰めて床にしゃがみ込んだオレは、酔っぱらいジジイと目があってしまった。同時にハンカチのバラの模様で、それが実はさっきまで美人さんがはいてたパンティだと気付いた。

レンシャヲトコ (3) につづく
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== レンシャヲトコ ==

レンシャヲトコ (1)運命の出会い

ろま中男3 作品リスト
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レンシャヲトコ (1)運命の出会い

いやあっ、みなさん、ごぶさたしとりました。ナレヲです。
ええですか、ナレヲはヲ、にアクセント付けたってくださいね。

はいはいっ、ナレヨですうっ、別にコイツと夫婦ゆうわけ、ちゃいますよ。
作者がてきとうに、ナレヲやったら、ナレヨでええやろって、
つけはったんですわ。ホンマ、めいわくや…、まあ、ええけどな。

ところでナレヨはん、きょうび、タレントさんやら、女優さんやら、
ホイホイ結婚しますねえっ。

さいでんなあ、ナレヲはん、聞きました?
あの、伊○美咲はんも、ハワイで結婚しはったんでっせ。

ワイハかいな、ホンマ、芸能人たら、やることがハデでかなんのおっ
きっと、いまごろ、
ワイハでズッコンバッコンっ!!
ワイハでズッコンバッコンっ!!
ワイハでズッコンバッコンっ!!
ワイハでズッコンバッコンっ!!

ボカッ
やまかしっ、もうええわ、いつまで続けるンや。

なんでどつくんや、ほんまのコト、言うただけやないか。

あほっ、レデェの前で言うセリフかっ。

はて、レデェちゅうのは、どこにおりますんや?

目の前に、おるやないか、このどあほがっ(ボカッ)。

あんたなあ、そうボンボンどつかんかて、ええやろ。
そやけど、どつかれるたびに、なんか、おもいだしそうな…。

なにゆうてんの、このあほは…。

すんませんなあ、オチ無しやけど、このまま続けとったら、ページなくなるさけ。
それでは、『レンシャヲトコ』本編のはじまりです。お楽しみください、…。

どないしたんや、アンタ…、急に東京弁なんか、使いはって…。




オレはとうとう見つけてしまった。オレだけの可憐な花を、…。

その日はメイドカフェ「アキバ二丁目劇場」でメガネッ娘メイドにイタズラして出禁を喰らって、「メロディーシーホール」で踊り子さんに手を出して出禁を喰らって、気分を変えようと奮発して入った「山元耳かき店」でおネエちゃんのかすりの着物に手を入れて出禁を喰らって、そろそろ新宿にショバ替えでもしようと、総武線の電車に座っていた時だった。

「きゃあんっ…」
オレは絹も引き裂けそうにない甘ったるい悲鳴に目を向けた。

も、もろ、パン…、パン、もろ…。
ホームと電車のスキマにつまづいた落ちつきのない若い女性は、思いっきりすっころんでフェミニンなミニスカを盛大にまくり上げた。オレの目はヤケに長いナマ足が広がったその根本に、輝くばかりに咲いた大輪のダリアに釘付けになった。

あるいはやせたカラダに不釣り合いな大きなお尻で広がった薔薇の花だったかもしれないが、そんなことはどうでもいい。これまで23年の人生で全く女性に縁の無かったオレに、自らパンティを、それももろパンで披露してくれた。

実際の時間にしたら数秒の出来事だったかもしれないが、オレにとっては永遠にも感じる長い時間が流れていた。やっと起き上がった彼女をオレは
美人で、おねがいしますっ…、じゃなかったら、かわいい娘で、…。
普段全く縁のない神様に祈っていた。

「いやあん、やだあ…」
また、やっちゃったあ…、もう、私ったら、ドジ、はずかしい…、みんなに、見られたわ…、きっと横にいる、女の子と一生縁のなさそうな、ヲタなんて、興奮して、おっきくなってるわ、…。
私は自分で言うのもなんだけど、中谷美紀に似てるって言われるくらい美人です。ていうか、私は伊○美咲だと思うんだけど、中谷美紀って、オバサンじゃねっ?…。
作者注:この話は5年前のドラマ『電車男』放送当時だと思って読んでください。

ていうかあ、私ももう25なんだけどね。二十歳の頃は「ノストラダムスの予言?」…、結構信じちゃって、どうせ世界が終わるならって、無茶もやったけど…、コギャルは卒業しました。テヘッ、…、でも、トムクルーズみたいな彼氏が、JKコスプレしてくれ、って言ったら、セーラー服着ちゃうけど…、そんな彼、いないけどね、…。
作者注:しつこいようですが、この話は5年前だと思って読んでください。

彼女はミニスカのホコリを払うと、何事もなかったようにすましてオレの前に座った。
キターッ、中谷美紀似の美人っ…、あれ、違うって、ツッコミが聞こえたような…

やだ、やっぱ、見てるよ…、もろヲタ…、きっと私の事、中谷美紀似の美人とか、思ってるわ…、だから、私は伊○美咲よっ、あんな、オバンといっしょにしないでっ、…。

なんだか眉間に皺がよったような気がするが、気のせいだろ…、そうだ、そうにちがいないっ、オレの理想の女性は、そんな表情を見せるわけがないっ、…。

ああっ、やだやだ、こういう女と縁のなさそうな男に限って、女を理想化するのよね…、女の子はウ○コしないとか、オナラしないとか…、ワシを便秘で殺す気かっ、女だってクソだってするし、屁だって垂れるンじゃいっ…、あ、いけない、ついレディース…、じゃなかったコギャルの頃のクセが…、高めのいい女の線でいかないと、…。

でも、ホントキレイな人だあっ、うっ、いけねっ、ヨダレ…。

うひいっ、やだっ、ヨダレ垂らしたよっ、私のカラダ目当て、ってコト?…、まあ、しょうがないかもね、なんてたってアイドル…、じゃなくて、なんてたってマリリンモンローと同じ90-60-90だからね(ウソ)…。

ううっ、でも、こんな、キレイな人、きっと、彼氏とか、いるんだろうなあ…、オレなんて、お呼びじゃないよ、…。

おっ、なんか凹んだ…、きっと私みたいなキレイな人は、売約済みで、自分みたいなヲタの出る幕なんて、ないとおもってるんだろうな…、ピンポーン、正解です…、と言いたい所だけど、別れちゃったのよね…、だからって、こんなもろヲタ、相手にしないけどね、…。

なんだか妙に妄想がかみ合った相性のいい(?)二人を乗せて電車はすでに走り出していた。そこへとなりの車両からお誂え向きの泉谷しげるばりのハゲジジイが、酔っぱらってクダをまきながら近づいてきた。

レンシャヲトコ (2) につづく
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┃ テーマ:恋愛:エロス:官能小説 ━ ジャンル:小説・文学

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== はじめに ==

レンシャヲトコ 目次

ろま中男3 作品リスト
レンシャヲトコ 目次(11/05/29更新)

これはフィクションです。実在の団体個人とは一切関係ありません。痴漢や強姦は刑法犯罪です。

内容:伊東美咲結婚記念。全国(一部?)のオタクをだまくらかして、(パ チンコの)玉の輿に乗った伊東美咲さんに捧げる、例のヒットドラマのパロディです。伊東美咲ファンの方は、決して読まないでください。かなりヒドイ事になってます(笑)。

ジャンル:美人、妹、ヲタク趣味

(1)運命の出会い / (2)酔っぱらいジジイ / (3)次の駅で… / (4)逃走する美女 / (5)あおい / (6)初体験 / (7)悪魔なヲタ兄 / (8)妹の変化 / (9)ドリルサージェント / (10)もだえる萌え妹 / (11)お口の奉仕 / (12)二人の悦び / (13)9発目 / (14)妹のメイドコス / (15)ペチコートとニーソ / (16)ジャジャ馬ならし / (17)あおいのいかり / (18)ヤブヘビ / (19)ミーノコスプレ / (20)ミーノ降臨 /

以下つづく
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