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== 短編 ==

短編 (101)雨の夜の女(4)

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短編 目次

短編 (101)雨の夜の女(4)

アレだったら、幽霊でもいいな…、
スケベな興奮と酔っぱらった勢いで、忠義は霧雨の街灯の下に立つ女に近寄っていった。

「あの…、濡れますよ」
やっぱ、いい女…。
ハダカ同然のセクシーなカラダに鼻の下を伸ばした忠義は、そばで見てもやっぱり美人にニヤケ面で声をかけた。
「…」
酔っ払いのスケベな視線にさらされた、濡れた服が張り付いてハダカ同然のカラダを隠そうとしない女は、怪訝そうにチラ見したが何も応えない。

「あ…」
まあいいか…、
下着のような白いスリップドレスが張り付いて、地肌さえ透けて見える艶めかしい女体を視姦し、
おおっ、ノーパンだよ…。
股間を膨らませた忠義はパンティラインの見えないお尻のキレイな曲線に興奮していた。
「…」
スケベ顔で笑いながら横に立つ男に、女はまた怪訝そうな一瞥をくれたがすぐに体も向きを元に戻し、やっぱり黙ったままだった。

うっ…、ええのお…、
しかし体の向きを変えるだけのなんでもない仕草にも生々しい色っぽさが漂っていて、忠義はますます興奮した。
すげっ…、
幽霊話なんかとっくに忘れ、酔った勢いで気が大きくなっていた忠義は、女の前に回ってスリップドレスが張り付いた股間を見た。
見えてるよ…
パンティを履いてない股間にはうっすらと茂みが透けていた。

「あの、何ですか…」
忠義のスケベな視線にとうとうガマン出来なくなったのか、女は迷惑そうにつぶやく。雨に濡れた髪が顔に張り付いて、雨の滴のシズル感とともに艶めかしい色気が漂ってる。
「ややっ、風邪引きますよ」
やっと、しゃべってくれたよ…。
酔っぱらったエロボケ気分ですっかり上機嫌の忠義は、明らかな苦情でも会話が成り立ったと喜んで、セクシーバディにいやらしい視線を絡めながら、ニヤニヤしていた。

「どっか、行ってください」
無遠慮なスケベ視線にいよいよご機嫌斜めの濡れ美人は、声の調子にキツサがありありと見えた。
「まあ、そういわずに、濡れますよ」
怒った顔も、いいなあ…。
調子に乗った酔っぱらいは敵意の漂う視線を無視して、大きくあいた胸のクッキリした谷間をのぞき込みながら、カサをさしかけていた。

短編 (102)につづく
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短編 (100)雨の夜の女(3)

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短編 (100)雨の夜の女(3)

「ちょっと、こわいかもな…」
紀夫の怪談話が終わり、照明を付けて部屋が明るくなると、怪談話にビビってしまった気恥ずかしさで忠義はわかりやすく強がっていた。
「まあな…」
しかし紀夫は、忠義の動揺など興味なさそうなに無表情でビールを飲んでいた。


「じゃあな」
紀夫の部屋で飲んでほろ酔い気分の忠義が帰ろうと、
「あれ、雨…、カサ借りるぞ」
ドアを開けるとムッとする暗い空気に雨だれの音を聞いた。まだ5月だというのに夕方の蒸し暑い空気のまま、雨が降っていた。

「おお、でも、女が立ってても、声、掛けるなよ」
すっかり出来上がっていた紀夫は、カラカラ笑いながら怪談話を持ち出してからかっていた。
「あ…、ああ…」
思い出しちゃった、じゃねえか…。
怪談のことをすっかり忘れてた忠義は、蒸し暑い夜の麦雨にちょっと気味悪くなったが、考えないようにして家路についた。

暑いな…、
マスコミが騒ぐような異常気象なんて信じないが、この夜の天気は異常に感じた。カラダにまとわりつくような高湿度のネットリした生ぬるい空気は、息をするのもおっくうに感じる。
なんか、ヤケに静かだし…。
カサに当たる雨粒の音はほとんどしないし、細かい雨粒に遮断されているのか、騒音も聞こえてこない。

ん?…、
車もほとんど通らない林の道を歩いていて、ふと先を見ると
女?…。
霧雨に煙る街灯の下に女が立っていた。

で、出た…、
すぐに怪談話を思い出した忠義は、傘の下からおそるおそる様子をうかがう。
…、おいおい…。
街灯の照明に白く浮き上がる女は怪談のように傘も持たずに雨に濡れ、スリムな女体を立たせていた。

ホントかよ…、
最初はおっかなびっくりだったが、酔っぱらって多少気の大きくなっていた忠義は、こわいもの見たさで立ち止まってしばし見つめた。
でも…、いい女だ…、
落ち着いて見るとずいぶん美人だった。夜目遠目傘の下というが、傘の下ではなく街灯に照らされた女はかなり美人で、某大物俳優の娘で妖怪アニメの実写版に出演していた人気女優に似ていた。

しかも、いいカラダだし…。
そして胸の谷間を強調するスリップドレスのような生地の薄い服が、雨に濡れてカラダに張り付き、艶めかしい曲線をはっきり見せていた。この時点で怖さよりもスケベが勝っていた。

短編 (101)につづく
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短編 (99)雨の夜の女(2)

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短編 (99)雨の夜の女(2)

「これ?」
左手には何も持っていないというつもりで、そいつが広げた手の平をヒラヒラさせると、
「これ…」
うつむいて濡れ髪で顔が隠れた女はゆっくりと手を上げて、薬指で鈍く光るリングを指差した。

「え…、これは…」
それは彼女と揃いのペアリングで、前もって外しておくべきだったと後悔したそいつが、言いよどんでいると、
「返してえっ」
当然大声を上げた女は男に襲いかかったっ…。

「ひいっ」
大声とともに顔を上げて口元をゆがめてにらみつける紀夫に、身じろぎもせず話を聞いていた忠義はビビってのけ反った。
「…」
紀夫はビビる忠義をチラ見したが、さらに話を続けた。

…、次の朝、護岸で薬指を食いちぎられた男の死体が見つかった。

不思議なことに、食いちぎられた指も、その指にしていたリングも見つからなかった…。
紀夫の話は続いていた。

…、数年前、他に女が出来て今の彼女と別れようとした男が、女にプレゼントした指輪をこっそり持ち出して、指輪を無くしたと彼女を口汚くなじってムリヤリ別れた。

彼女は必死に指輪を探したが、男に盗まれているから当然見つけられず、とうとうノイローゼになった彼女は、蒸し暑い雨の夜に海に身を投げ、自殺したそうだ。

それ以来、蒸し暑い雨の夜になるとその女が現れて、指輪をした男を呪い殺す、ということらしい…。

話を終えた紀夫は、無表情にチラリと忠義に目線を向けると、ふっと息を吹いてロウソクを吹き消した。

短編 (100)につづく
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短編 (98)雨の夜の女(1)

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短編 (98)雨の夜の女(1)

…、その日はムシムシする暑い夜で、雨がシトシト降ってた…。

暗くした部屋でロウソクに横顔を照らされた鳥山紀夫が、平板な声で話していた。

…、そいつは、雨音の向こうから聞こえる波の音を聞きながら、暗い護岸を歩いていた…。

小倉忠義は紀夫の話を黙って聞いていた。閉め切った部屋のジットリした空気が肌にネットリまとわりつくようで、首筋に垂れる汗が不快だった。

…、ふと何かを感じてカサを上げると、街灯の下にたたずむ白い服の女が見えた…。

部屋の暗いすみに何かを見るように無表情に一点を見つめた紀夫は、沈んだ沈鬱な声色で話を続ける。

…、街灯の光でぼおっと浮かび上がった女は傘も差さずにずぶ濡れで立っていた。

濡れた髪は頭にペッタリ張り付き、顔も髪に隠れてよく見えない。

しかし雨に濡れた白い服がカラダに密着し、まるで裸のように女の艶めかしいカラダの線をあらわにし、胸のポッチが突き出しているのがそいつの位置からも見えた。

こんな時間に、女ひとり?…、
そいつは不審には思ったが、若い女の艶めかしい濡れた女体にスケベ心を出して、近寄っていった。

「ねえ、ナニしてるの?」
ほとんど身動きしない女は不気味な感じがしたが、濡れたセクシーなカラダによからぬ想像をしながら、そいつはニヤけた声をかけた。

「…、ないの…」
ささやくような女の声がした。
それは後ろから聞こえたような、頭の上から聞こえたような、目の前の女が発した声とは思えず、そいつはついキョロキョロしていた。

「それ…」
その声に前を向くと女は目の前にいた。
「ひっ」
そいつはビックリして腰を抜かしそうになったが、女が自分の左手を指差しているのに気付いた。

短編 (99)につづく
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短編 (97)妄想女子高生(10)

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短編 (97)妄想女子高生(10)

「こ、殺した…、ボクが、殺した…」
射精後ダランとした半ムケチンポを紗季に入れたままのしかかるカオルは、泣きじゃくりながら犯してしまった罪に恐れおののいていた。

「…、げっ、げほっ…」
くっ…、苦しいっ…。
嗚咽するカオルの涙が青ざめた紗季の顔を濡らしていたが、柔らかい曲線を描く女体が急にエビ反って咳き込み、
「死んでないよ、ばかっ、どいてよっ」
重いっ…、このバカ、どけっ…。
かっと目を見開いた紗季は、泣きじゃくるヘタレ少年を突き飛ばした。

「いたっ、えっ?…」
ベッドから転げ落ちたカオルは、ベッドの上でゆっくり体を起こす紗季を、幽霊でも見るかのような茫然とした表情で見つめていた。
「あ…、またあっ、もう、いい加減にしてよね」
…、これって…、また、したの?…
オマタに手を伸ばした紗季はドロリとあふれるザーメンを指ですくうと、ソレの匂いを嗅ぐように白濁液が付着した指先を寄り目で見つめていた

「あ、あの…」
床にペタンと座ったカオルが、おずおずと声をかける。
「…、責任取ってよね」
…、許さないんだから…。
シレッとした目でヘタレ少年を見た紗季は、ベッドから降りるとそれしか身につけていないミニスカをまくって薄い茂みに覆われたオマタを見せた。

「へ?…」
また往復ビンタ攻撃を受けると思って腰が引けていたカオルは、なんだか様子が違うことに拍子抜けした。
「あはっ、すっごい腫れてる、ゴメンネ」
うわっ、パンパン…、やりすぎた?…。
ホッペをキンキンに腫らしたカオルを見た紗季はお気楽に笑うと、ソコにキスした。

「え?…」
いきなりキスされてビックしたカオルに
「今度からちゃんと避妊してよ」
これからも、シテもらうからね…。
ニッコリ笑った紗季は甘えるように抱きつくと、ブラがはだけた柔らかい胸をまだ茫然とするカオルの顔に押しつけていた。


窒息させられて目の前が暗くなっていく時、走馬燈のように人生を想起する代わりに、自分の身勝手な妄想で何も悪くないカオルを巻き込んだことを理解した紗季は、自分が悪かったのだと反省した。

そうして息を吹き返した紗季は、カオルのアレが意外に良かったことを思い返し、バイブでオナニーするより、カオルの生チンポのほうがよっぽどいいと考えてカオルとつきあうコトにした。

紗季の気まぐれで成立したカップルだったが、カオルが常に譲歩することで二人は親密で濃厚な男女交際を続けることができた。

一流大学に合格したカオルに対して受験に失敗した紗季は、わがままで身勝手な言い分でカオルを困らせたがその後もつきあいを続け、紗季が大学を卒業すると二人はすぐに結婚した。

妄想女子高生 終わり

短編 (98)につづく
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短編 (96)妄想女子高生(9)

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短編 (96)妄想女子高生(9)

「んっ、んんっ、んっ…」
精神的に追い詰められて手加減できないカオルに、紗季は懸命に抗ったが口を押さえる手をはねのけるコトができない。

「んっ…、んっ…」
鼻も一緒に押さえられて息が出来ず、徐々に目の前が暗くなってくる。
「ん…」
抵抗する手から力が抜け、ついにはカオルに全身で押さえつけられた女体が動かなくなり、紗季はグッタリした。

「はっ、はっ、はっ」
紗季が動かなくなってもしばらく口を押さえ続けたカオルは荒い吐息で肩を揺らしながら、紗季のナカに入ったままのアレがまた大きくなり、自分の中でなにかワケのわからない、押さえきれない衝動がふくれあがっていくのを感じていた。
「ああっ」
過呼吸気味な興奮した吐息にまみれたカオルは、静かに目を閉じる紗季を狂気のにじんだ目でにらみつけると、いきなり腰を振り始めた。

「んっ、お、ああっ、はあっ、ああっ」
カオルは静かになった紗季を異常な性欲で陵辱した。ブラを乱暴にズリ上げ、寝てもキレイな形を保つ乳房を握りしめ、片モモを抱えて腰を振るカオルは、
「おっ、くうっ、うっ、あっ、ああっ」
狂ったように腰を振りまくって挿入を繰り返し、ザーメンと愛液が混じった粘液を半ムケチンポでかき出していた。

「んっ、うっ、くうっ」
さっきまでキツイ目線でにらんで毒づいた紗季だったが、黙って目を閉じているとまぶしいくらいの美少女だ。
「くっ、うっ、ううっ」
カオルは死体を犯すような性的倒錯にまみれた狂気の目をギラギラさせていた。激しい挿入による運動で全身から汗を吹き出し、吐息ひとつ立てない美少女を犯す異常な興奮に支配されていた。

「くっ…、はっ、んっ…」
繰り返される力任せの挿入に若い瑞々しい女体が艶めかしく波打つだけで、反応のない紗季のキレイな顔を見つめたカオルは、早くも絶頂に達して2度目のナカ出しをした。
「んむう…」
経験したことのことのない快感に襲われたカオルは、膣ナカで限界まで勃起した肉棒をドクドクさせ、ありったけのザーメンを身動きしない紗季に注ぎ込んだ。

「はあはあ…、殺した…、殺しちゃったあっ…」
放出後荒く湿った吐息で顔を熱くしていたカオルは、目を閉じたままでジッとしている紗季をしばし見つめると、急に声を上げて泣き出した。

短編 (97)につづく
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短編 (95)妄想女子高生(8)

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短編 (95)妄想女子高生(8)

「はあはあ…」
すごい…、い、っちゃたあ…。
ナマナカ出しされた紗季はナマ脚をはしたなく広げてまたがったカオルに、柔らかい女体を押しつけて倒れ込み、ホンモノのセックスを味わって悦びの余韻を味わっていた。

「あ…、あの…」
背中のブラ線が指先に直接触れ、若い乙女の新鮮な肌のシットリした感触が手の平に伝わってくるのを感じるカオルが、抱きついてくる紗季のカラダの気持ち良さに若干顔を緩めて声をかける。
「?…」
なに?…。
耳元で自信なさそうなその声を聞いた紗季は生ぬるい妄想世界から現実に引き戻されて、顔を上げた。

「あの…」
息がかかるほどの間近で見つめられたカオルはドキドキした。
「…、あっ、出したっ、どうしてくれるのっ」
?…、あ、ナカに、出した…、赤ちゃん、出来ちゃうっ…、
気の弱そうな少年の顔をしばらく無言で見ていた紗季は、急に声を荒げるとナカ出しイコール妊娠を責めだした。

「え、だって…」
急に怒り出した紗季にカオルはどうしていいかわからず混乱していた。
「だってじゃないよ、責任取れるのっ」
なによ、この極悪人っ…。
どうしてか怒りが収まらない紗季はまなじりを上げ、オドオドするカオルを責め続けた。

「このっ」
女の敵っ、死んじゃえっ…。
思い込みの激しい妄想娘は言葉だけ収まらずに手も出した。下の口でダランとしたナニを咥え込んだままの紗季は、マウントポジションで半ベソのカオルに鉄拳を喰らわせた。
「いたっ、や、痛いっ、やめてっ」
興奮した紗季は往復ビンタを続けた。頬はみるみる張り上がり、唇が切れて血が垂れる。キツイ視線を向ける紗季が、涙でにじんでオニのように見えてくる。

「や、やめてっ」
恐ろしいオニ女にこのままじゃ殺されると思ったヘタレ少年は、生存本能のなせる技か、火事場のなんとかでビンタを続ける両手を押さえると、
「あうっ、ああっ」
ジタバタして逆に紗季を抑え込んで、マウントポジションを交替した

「な、なに、大声出すわよっ」
必死のカオルに逆転されて手を出せなくなったが、紗季は強気な口調でなじり続けた。
「や、やめっ」
カオルはこんなところを他人に見られたら、絶対に自分がムリヤリ犯したと思われると思った。
「んっ、ううっ」
追い詰められたネズミのごときヘタレ少年は、暴れる紗季のカラダを全身で抑え込むと、渾身の力を込めて毒を吐くカワイイ唇を両手で押さえた。

短編 (96)につづく
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