2ntブログ

== みなしごルリイ パパと呼ばないで ==

みなしごルリイ パパと呼ばないで (10)豪徳寺の素顔

ろま中男3 作品リスト ← 初めての方はこちらをご覧下さい。
みなしごルリイ パパと呼ばないで 目次

みなしごルリイ パパと呼ばないで (10)豪徳寺の素顔

「まあ、こんなに…、本当にありがとうございます、豪徳寺様に、主のご加護がありますように…」
施設に到着した豪徳寺は事情説明もそこそこに、苦しい財政状況を建て直してもあまりある多額の小切手を切った。応対する院長はすがりつかんばかりに感動して大げさに感謝していた。

「ルリイ、元気でね…」
その頃ルリイの部屋で少ない荷物をまとめる手伝いをしていたシスターアンジェラが、しみじみした声でつぶやく。
「シスターアンジェラ、ありがとう…、でも、いつでも遊びに来るから…」
シスター、わたし、泣いちゃいそうだよ…、だめ、泣いちゃ…、心配させちゃう…。
さみしそうな笑顔を見せるシスターに、ルリイはもらい泣きしそうな心細げな表情で応えたが、すぐに明るい笑顔を見せた。

「そうね…、お金持ちのお父さんに、たっぷり甘えなさい」
黒い修道服に身を包んだ若いシスターは、ムリに笑顔を作るルリイの頭を愛おしそうになでると、優しい笑顔を見せた。
「うん、わたし、幸せになるから…」
私を育ててくれて…、ホントに、ありがとう…。
この施設に来たときから10年以上も面倒を見てくれたシスターアンジェラはまだ30前で、ルリイにとっては年の離れたお姉さんのような存在だった。

母親と死別してここに来た頃のルリイは寝る前によく泣いてむずがったが、そんなときはシスターアンジェラが添い寝して、天使のような声で子守唄を歌ってくれた。

母であり優しい姉であるシスターアンジェラとの別れを、ルリイは決して泣くまいと心に誓っていたが、つい気を抜くと自然に目が潤んできて、アンジェラに見られないように横を向くと目をぬぐっていた。

「みんなとも、挨拶するのよ…、こんな急じゃなければ、お祝いの会が出来たんだけど…」
こっそりと涙をぬぐうルリイを見ないふりをするシスターは、施設の仲間にお別れをしてくるようにルリイを送り出した。

「シスター、ルリイがお世話になりました」
ルリイが部屋を出て行くと、入れ替わるように豪徳寺が入ってきた。
「いえ、そんなことは…、たくさんの援助をありがとうございます、私たちみんな、豪徳寺様に感謝しています」
眼光に妖しい輝きを秘めた恰幅のいい紳士から目をそらすように丁寧にお辞儀したシスターは、黒い修道服の股間に両手をギュッと押しつけて、多額の寄付に感謝の言葉を述べた。

「ルリイのお母さん代わりをしてくれていたそうで…、ということは私の妻と同じコトですね」
ケダモノじみた眼光で修道服に肉感的な柔らかい曲線を浮かび上がらせた、魅惑的な女体を舐め回すように見つめた豪徳寺は、膨らんだ股間を突き出すようににじり寄り、デタラメな理屈をうそぶいていた。
「あ、あの…」
目を伏せた視界に入ってきた不作法に膨らんだ股間から顔を背けたシスターは、突然性欲まみれの中年男にまだ男を知らない女盛りのカラダを抱き寄せられていた。
「おっしゃる意味が…」
30を目前にした修道女は、貞潔の誓願を守っていまだに清いカラダのままだった。
「よく、わかりません…」
ケダモノじみた欲望をさらけ出す権力者にあからさまに逆らえないシスターアンジェラは、修道服の上から柔肌をなで回すイヤらしい手をはねのけるコトもできず、女体の奥から湧き上がる経験したことのない想いに戸惑っていた。

「ルリイにホテルで触られた時は、自分を保つのに懸命でした…」
男を知らないままの女盛りの色香を漂わせる艶めかしいカラダに、淫らな妄想を膨らませた豪徳寺は、怯えるシスターの手を取って邪悪な熱気をはらんだ股間に押しつけた。
「あなたもルリイが実の親に犯されるなんて、みたくないでしょう」
抵抗するそぶりのない肉感的な修道女に倒錯した興奮を昂ぶらせた豪徳寺は、しなやかな指先で社会の窓を下げさせるとビンビンに反り上がったそれを直接触らせる。

「あの、私は…、主に我が身を捧げて…」
手の平に熱い脈動を伝えてくる豪徳寺のソレにうわずった声を漏らすシスターは、女盛りのカラダの奥から湧き上がるメスの本能に、冷静な判断力を駆逐されていた。
「私も心は、ルリイの母に捧げました」
戸惑いながら女の色香を漂わせる肉感的なカラダにニンマリした豪徳寺は、腰に回した手を伸ばし、修道服越しのオマタに指先を食い込ませる。

「お、お許し、下さい、はああ…、身も心も主のモノ、ああ…」
強圧的な態度で迫ってくる中年紳士のケダモノじみた欲望に、シスターアンジェラは逆らえなかった。

大富豪の権力者を怒らせたら、せっかくの多額の援助がフイになってしまうという気持ちもあったが、それ以上に頂点に立つ男が持つ独特の威圧感に蹂躙されることを、奉仕するコトを生き甲斐にしてきたシスターの女体の奥に潜むサガが望んでいた。

「ああっ、だめ、くっ…、はあ、です…、はっ、ああっ、許して…」
オマタに食い込んだ淫らな指先に女の中心部を刺激されたシスターは、悩ましげな表情で甘えた声を漏らし、修道衣に包まれた火照った女体を切なげにくねらせる。
「やっ、あっ、ああっ、だ、あんっ、だめえ…」
貞淑な修道女の顔に淫靡なメスの雰囲気を漂わせたシスターは、股間に誘い込まれた手でギンギンに反り上がったそれをぎこちなく愛撫していた。

みなしごルリイ パパと呼ばないで (11)につづく
ブログランキング ケータイの方はこちらから
ブログランキングバナー1日1クリックご協力をよろしくお願いします。(別ウインドウが開きます)
にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(愛欲)へにほんブログ村 1日1クリックご協力をお願いします。(別ウインドウが開きます)

┃ テーマ:自作長編官能恋愛小説 ━ ジャンル:アダルト

┗ Comment:2 ━ Trackback:0 ━ 20:51:28 ━ Page top ━…‥・

== みなしごルリイ パパと呼ばないで ==

みなしごルリイ パパと呼ばないで (9)執事の近藤

ろま中男3 作品リスト ← 初めての方はこちらをご覧下さい。
みなしごルリイ パパと呼ばないで 目次

みなしごルリイ パパと呼ばないで (9)執事の近藤

「そうか、じゃあ、さっそく挨拶に行こう」
娘になると言ってくれたルリイに相好を崩してうれしそうに笑った豪徳寺は、立ち上がって服を着始めた。

「挨拶?…、どこに?…」
あれれ?…、オジサン、せわしない…。
嬉嬉として仕立てのいいスーツを気ぜわしく装着する中年にあっけにとられたルリイは、バスタオルのスソを両手でナマ脚の根元に押し込んで見上げていた。

「施設に行くんだ」
身支度を調えた豪徳寺は、のんびりソファに座ったままのルリイを急かすように応える。

「あ…、そうか」
今から?…、オジサンてば、せっかちな人?…。
夜中のこんな時間に施設を尋ねようとする中年を若干不作法に感じたルリイだったが、巨大企業グループの頂点に立つ人間の迫力に逆らえるはずもなく、急いでセーラー服に着替える。

今日初めて父親の存在を知ったルリイには性急に感じたかもしれないが、15年以上も瑠美に対する恋心を忘れずにいた豪徳寺にとって、その娘と一緒に住むことはすぐにでも実現させるべきであり、多少の非常識など全く意に介さなかった。

「近藤、私の娘のルリイだ、よろしく頼むぞ」
急かされるように豪華なスイートルームから出たルリイがホテルを出ると、車止めにイケ面運転手が超高級外車のドアを開けて待っていた。

「かしこまりました、ルリイお嬢様、豪徳寺家使用人の近藤雷でございます、何なりとお申し付けください」
豪徳寺家当主の指示をうやうやしく受けた近藤は、セーラー服を来た小娘に丁寧にお辞儀して自己紹介した。

「あ、はい、よろしくお願いします」
うわっ、かっこいいかも…、
20代なかばの執事然とした青年の格式張った挨拶にうろたえ気味のルリイは、紺ミニスカをナマ脚に押し込んで大げさに頭を下げた。
でも、オジサンのほうがいいけど…。
浮かれ気味の美少女は真面目ぶった甘いマスクに見惚れたが、ファザコンなので乙女心がときめくことはなかった。

「お嬢様、ミニスカートをお召しの際は、お気をつけ下さい」
すまし顔のイケ面使用人は表情を変えずに、ルリイがおじぎしたときにパンチラしていたことをたしなめた。
「へっ?…、やだ、見えた?」
なに?…、あ、見ちゃった?、恥ずかしっ…。
意味がわからずにとぼけた顔を見せたルリイは、すぐにおじぎの勢いが付きすぎてスソがまくれ上がったことに気付いて、お尻を押さえながら恥ずかしそうに目を伏せる。
「わたしは…、でも、後ろの紳士がビックリなされてました」
めまぐるしく表情を変える美少女と対照的に鉄面皮な表情のない顔を見せる近藤は、後ろにいた通行人にはしたない姿が目撃されたことを伝える。

「…、ごめんなさい、気を付けます」
なによ、きどっちゃって…、ちょっとくらい、いいでしょ…、きっと、その紳士、喜んでるよ…。
すました顔で応えるイケ面にカチンときたルリイだったが、初対面でケンカもできないのでブスッとした顔で、今度はスソがまくれないようにゆっくりと頭を下げた。

「何をしてるんだ、近藤、早く行ってくれ」
そこへすでに車に乗り込んだ豪徳寺の声がした。
「かしこまりました、お嬢様、どうぞ」
その声に反応した近藤が、慣れた仕草でドアを押さえてルリイを促す。
「どうも…」
…、そうだ、ちょっと、見せてやれっ…。
機嫌の悪いルリイはイタズラ心を起こすと、車に乗り込むときにわざと腰横にミニスカをずり上げてナマ肌+パンチラした。

「…」
…、なによ、こんなカワイイ女の子のパンツ見られて、うれしくないの?…、
近藤はそれをはっきり見たはずだが、何もなかったかのように丁寧にドアを閉めるとドライバーズシートに戻った。
ひょっとして、ホモだったりして?…。
高級そうなレザーシートに体を沈めたルリイはムカムカしていたが、豪徳寺を戦国大名になぞらえると、近藤を殿様のお手つきになった御小姓扱いする妄想を思い浮かべ、忠実な使用人を理不尽に貶めていた。

「近藤、ルリイの送り迎えも頼んだぞ」
「かしこまりました」
「ルリイも近藤の言うことはちゃんと聞くんだ」
横に座るルリイが漂わせる険悪な雰囲気に小さくため息をついた豪徳寺は、執事としては特Aクラスの近藤を信頼して、しっかりしているようでまだ子供のルリイの世話を任せた。

「はあい…」
なに、オジサンもコイツの味方なの?…、
威厳を漂わせて頭ごなしに命令する豪徳寺に内心反発したルリイは、
なんかオジサンの子になるの、イヤになっちゃうかも…。
先ほどの決心などどこへやらで、ふくれっ面で心変わりしそうな不満な気持ちを込めた横目を向け、隣に座る堂々たる紳士をチラ見していた。

みなしごルリイ パパと呼ばないで (10)につづく
ブログランキング ケータイの方はこちらから
ブログランキングバナー1日1クリックご協力をよろしくお願いします。(別ウインドウが開きます)
にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(愛欲)へにほんブログ村 1日1クリックご協力をお願いします。(別ウインドウが開きます)

┃ テーマ:自作長編官能恋愛小説 ━ ジャンル:アダルト

┗ Comment:0 ━ Trackback:0 ━ 18:08:36 ━ Page top ━…‥・

== みなしごルリイ パパと呼ばないで ==

みなしごルリイ パパと呼ばないで (8)ルリイの決断

ろま中男3 作品リスト ← 初めての方はこちらをご覧下さい。
みなしごルリイ パパと呼ばないで 目次

みなしごルリイ パパと呼ばないで (8)ルリイの決断

「ルリイ、一緒に暮らそう」
幼い頃に亡くした母と愛し合った自分の父親だという豪徳寺は、母娘共々捨てられた恨み言を言いよどんで逡巡するルリイに、強い意志のこもったセリフを投げかけた。

「あ…、一緒に、暮らす?…」
え…、私、この人と一緒に住むの?…。
不自由な暮らしをさせてきた娘に精一杯の償いをするつもりの中年男に、真剣な目で見つめられたルリイは、当然の成り行きである提案に戸惑っていた。

貧乏な施設暮らしで現実的な考え方が身についていたルリイは、お金持ちの家でのお姫様の様な暮らしに憧れることはよくあったが、それは夢物語だと常に自分に言い聞かせてきた。

それが現実となって目の前にあることが、厳しい現実と常に直面してきた貧乏娘の精神には受け入れがたかった。

「ルリイには、何不自由ない生活を保障する、だから一緒に住んでくれ」
降って湧いたようなシンデレラストーリーに現実感のないルリイの無表情な顔に、拒絶される不安をかき立てられた豪徳寺は、愛おしい人の忘れ形見を手に入れたい一心で乗り出していた。

「で、でも…、施設の…、シスターが…」
シスターと…、別れなきゃならないの?…、わたし…。
風呂上がりの裸体にバスタオル一枚巻いただけの、むき出しの肩をつかんだ豪徳寺が真剣な目で迫ってくる勢いに気圧されたルリイは、本当の家族のように今日まで育ててくれたシスターたちの顔が急に浮かんで、大きく見開いた目から涙がコロコロとこぼした。

「あ、いやっ、私と一緒に暮らしても、ルリイは施設に、そうだ、いつでも行けるし」
「それに、これまでルリイを育ててくれたお礼は、充分にするつもりだ」
急に泣き出したルリイにまたみっともなくキョドった豪徳寺は、我が家同然に暮らしてきた施設と家族同然のシスターから引き離す残酷さを意識しながら、精一杯の誠意を伝えようとしていた。

「いつでも、行っていいの?…」
わたし、いつでもシスターに会えるの?…。
ルリイはいつもの冷静でしっかり者の仮面を外して、子供のように泣きじゃくってポロポロと涙をこぼす。

まだ混乱して動揺を隠すことが出来ないルリイだったが、シスターたちと引き離されるんじゃないとわかって、少し安心した。

「お礼…、してくれるの?」
お礼?…、施設を、援助してくれるの?…。
それよりも施設に充分にお礼をすると言った豪徳寺が言葉は、ルリイの心を大きく揺さぶった。

大金持ちの豪徳寺が施設を援助してくれれば、乏しい資金で運営に苦労するシスターたちを助けられる。それは母を亡くしてから育ててくれた恩を深く感じていたルリイが、一番望んでいたことだった。

現実的な考え方で生きてきたルリイにとって一番厳しい現実はお金だった。早熟で小学生の頃から世の中のことがわかりはじめたルリイは、資金繰りに苦労しながら自分たち身寄りのない子供たちに優しくしてくれるシスターたちに、口には出さなかったがいつも感謝していた。

そして夜な夜な繁華街に繰り出してエンコーに手を染めていたのは、実は施設のためだった。慢性的な資金不足には焼け石に水とわかっていたが、ルリイはエンコーで手に入れた金を、自分とはわからないように施設に寄付していた。

施設を助けるために身を売るというと悲壮感があるが、しかしファザコンのルリイにとってのエンコーは、だいたい優しいオジサンばかりでつらい想いはあまりしなかった。

初老にさしかかった院長はルリイが何をしているかうすうす気づいていたようだが、我が子同然に育ててきた娘の優しい気持ちに心の中で泣きながら、そのお金を施設のために利用させてもらっていた。

「施設のこと…、ホントに?…」
わたしが、この人の娘になれば…、シスターたちを、助けられる…。
豪徳寺の家に行けば自分ではどうしようもなかった問題が解決できる、そのことがルリイを決心させた。涙を一杯に溜めた大きな目で豪徳寺を見つめたルリイは、真剣な表情で施設援助の意志を再確認した。

「あ、ああっ、出来るだけのことはさせてもらう」
涙に濡れた目に込められた少女の強い意志に、今度は豪徳寺が圧倒される番だった。少女の切実な気持ちがこもった目に動揺気味に応えた中年は、
「だから、ルリイは安心して、ウチに来てくれ」
施設への資金援助を確約してルリイの不安な気持ちを和らげようとしていた。

「うん、わかった…、オジサンの娘になる」
院長先生や、シスターたちに…、
自らのカラダを売ってでもなんとかしたかったお金のことが解決するとわかって、ルリイは豪徳寺の申し出を受け入れた。
お金の苦労させないで、楽させてあげられる…。
捨てられた母や自分の恨み言などすっかり忘れた美少女は、家族同然に育ててくれたシスターたちに自分が役に立てる喜びを、泣き笑いのファニーな顔に漂わせていた。

みなしごルリイ パパと呼ばないで (9)につづく
ブログランキング ケータイの方はこちらから
ブログランキングバナー1日1クリックご協力をよろしくお願いします。(別ウインドウが開きます)
にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(愛欲)へにほんブログ村 1日1クリックご協力をお願いします。(別ウインドウが開きます)

┃ テーマ:自作長編官能恋愛小説 ━ ジャンル:アダルト

┗ Comment:0 ━ Trackback:0 ━ 15:28:45 ━ Page top ━…‥・
New « ┃ Top ┃ » Old