ろま中男3 作品リストTHE 歓喜天ホテル 目次THE 歓喜天ホテル (99)取調室の決闘
「…キョウコのこと、呼び捨てにしていいのは、キョウコのダーリンだけなのよ」
妖しく笑ったフカキョンは、左の太ももだけに付けたフリル付きのピンクのガーターリングに挟んだダブルデリンジャーを抜き出すと、オレの鼻先に突きつけた。
「えっ、チョット待って」
いくら射撃のヘタなフカキョンでも、この位置でははずれようがない。フカキョンが興奮して引き金を引かないようにオレはパンティのスジに当てた指の力を緩めた。目前のデリンジャーは銃口が大きいのできっとマルシンの8ミリBB弾のだろう。8ミリのは古い6ミリBB弾バージョンより威力がある。
「…ジョージクン、キョウコのダーリンになりたいの?」
銃口で俺の鼻をツンツンしながら、上目遣いのフカキョンが蠱惑的な笑顔で見ていた。マスカラでボリュームアップした長いまつげで大きな目が半分隠れて妖艶な雰囲気を漂わせていた。
「…、うんっ、実はそうなんだ、…だからとりあえず、それをしまってくれ」
オレはフカキョンに適当にあわせて、何とかデリンジャーの銃口から逃れようとした。
「ふうん、…なんだか、うそっぽいな」
不満げなフカキョンはデリンジャーを鼻の穴に押しつけていた。
「…そんなことないよおっ、オレはキョウコにゾッコンだぜえっ」
わざとらしいと自分でも思いながら、額に流れる汗を意識したオレは愛想を作っておどけていた。
「いつもキョウコのこと、考えてるの?」
オレのはしゃぎように笑い出したフカキョンが、デリンジャーを持った手を振り回しながら楽しそうに笑っていた。
「もちろん、オレはいつでもキョウコのことを考えてるぜっ」
調子に乗ったオレはアイドル歌手の振り付けのようにくるっとまわって、ニッコリ笑った。
「…、うそだね」
急に表情を固くしたフカキョンが、両手でデリンジャーを構えた。
「だったら、とっくにキョウコに会いに来ているはずだもんね、…ほんとジョージクンって、口がうまいよね」
冷え切った表情で銃を向けるフカキョンにオレの表情も凍り付いたが、内マタに足を開いて銃を構えるフカキョンの腕とつかむとデリンジャーを奪い取った。
「…形勢逆転だな」
いつものパターンでニンマリ笑うオレに
「いやんっ、取られちゃったあ」
フカキョンもマンネリ気味に、セリフを棒読みしていた。
「…、もうちょっと、緊張感出せよ」
フカキョンの投げやりな態度にオレがツッこむと
「どうせ、キョウコの大事なところに、それ突き刺して脅すんでしょ」
横を向いたフカキョンのとんがった口が、カワイクつき出ていた。
ばんっ、
すねた顔もカワイイと思ってにやけてデリンジャーをもてあそんでいると、トリガーガード(用心鉄)のない引き金を知らずに引いてオレはビビッた。それ以上にビックリしたフカキョンは
「ばかあっ、…ビックリして、キョウコ、ちびっちゃったよおっ」
恥ずかしそうにうつむいたフカキョンは、ミニスカの股間を押さえていた。
「…見せてみろよ」
デリンジャーをフカキョンの手の届かないところに置くと、オレは股間を押さえる手をどけてピンクのパンティをのぞき込んだ。
「やだあっ、変態っ、見ないでえ」
オレの頭をポカポカ叩いてキンキンした声で暴れるフカキョンを無視して、かすかにアンモニアの匂いのする股間を凝視した。ピンクのパンティはオシッコの染みで色が濃くなって、おそその様子をわずかにスケさせていた。
「…いい年した女の人が、お漏らし…、恥ずかしいな」
暴れるフカキョンの両手を押さえて恥ずかしそうに伏せる顔をのぞき込むと、
「やだっ、絶対に言わないでえ」
顔を真っ赤にしたフカキョンは本気で恥じらっていた。
「黙っててやるから…、調書見せてくれ」
弱みを握ってニンマリしたオレは、フカキョンを脅迫していた。
「…もう、しょうがないな、パンティ替えるから、チョット待ってて…」
そういってミニスカポリスは後ろを向いて、お漏らしして湿ったパンティを脱いだ。
替えのパンティなんか持ってるのか?、…。
カワイイ女性警官のストリップをニヤけて眺めていたオレは、どこからパンティが出てくるのか、制服を探るフカキョンを見ていると
「…引っかかったわね、甘いわよ、凶悪犯ジョージ、…ふふっ」
振り返ってM29マグナム44を構えて銃口を向けたフカキョンが、自慢げに笑っていた。
「そんなデカイ銃、どこに隠してたんだっ」
華奢なカラダに隠す場所がないはず、と思ったオレは思わずツッコミをしていた。
「…キョウコの胸は、ド○えもんのポケットなのよっ」
豊満な胸を突き出して色っぽい仕草で女体をふるフカキョンは、オレを見下した目でニンマリ笑った。
「いくら乳がデカくても、それはウソだっ」
両手で銃を構えて広げた足のスキマに出来た三角形の頂点に、ミニスカからかすかに茂みがのぞくのをしっかり見ながら、またまたオレはツッこんでいた。
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