2ntブログ

== 未亡人涼香 ==

未亡人涼香 (12)疾走する美人妻な健司

ろま中男3 作品リスト ← 初めての方はこちらをご覧下さい。
未亡人涼香 目次

未亡人涼香 (12)疾走する美人妻な健司

義姉(ねえ)さん…、どこ行ったんだ?…。
慣れないブラジャーに悪戦苦闘させられた健司はどうにか乱れた服を直すと、自分のカラダでどこかに行ってしまった涼香を探して夜の街を歩いていた。

病院?…、
辺りは暗くなって昼間のさいなむようなしつこい暑さはすっかり収まっていた。涼しい風が吹いてミニスカのナマ脚をなでられた健司は、涼香が亡くなった兄に会いにいったんじゃないかと、ふと頭に浮かんだ。
まさか、兄さんの後を追って…。
そのころ涼香は健司に対する秘めた想いを告白したお隣の奥さんと、男としての初めての経験をしていたのだが、自分のカラダが今そんな艶っぽいことになっているとは知るよしもなく、健司は傷心の涼香が最悪の選択をするという不安に襲われていた。

そんなっ、義姉(ねえ)さんっ…。
霊安室で静かに横たわる兄のベッドの傍らでグッタリして身動きしない涼香、という悲劇的な状況が頭に浮かんだ早とちりな健司は、もういてもたってもいられずに走り出した。

「はっ、はあっ…、あうっ…、ごっ、ごめん、なさいっ」
義姉(ねえ)さん、早まらないでくれっ、あっ…。
兄の真一を失ったばかりなのに、密かな想いを募らせていた兄嫁まで失うという悲劇に心を引き裂かれそうな、その愛する義姉の姿そのままのそそっかしい青年は、真剣な顔でミニスカのスソをハデに跳ねてパンチラしながら懸命に走ったが、角を曲がったとたんに前から来た酔っ払いのオッサンにぶつかってころんだ。

「あぐっ、あっ、なんだ、キレイなネエちゃんっ、オジサンと遊ばない?」
全力疾走していたといっても足の遅い未亡人のカラダではたかがしれているが、それでもいい感じに出来上がって千鳥足のご機嫌オヤジは、健司と絡むようにして一緒に転んでいた。地面にだらしなく尻もちをついた酔っ払いは、腕の中にいる美人妻の柔らかい感触にスケベ笑いしてお尻をなで回す。
「へっ…、この変態っ、やめろっ」
は?…、触ってんじゃねえっ…。
むさい酔っ払いのオッサンにお尻をまさぐられる気持ち悪さに、背筋がゾワッとする悪寒を感じた健司は、無意識にかわいいヒザ小僧を蹴り上げてオッサンの股間を攻撃していた。

「げえっ…」
若い女体の心地いい感触に上機嫌だった酔っ払いオヤジは、突然股間の激痛に襲われてその場にうずくまって悶絶した。
「ご、ごめんっ」
男にしかわからない苦しみが今はオンナのカラダになっていても痛いほどわかる健司は、やり過ぎたと後悔してとりあえず謝ったが、涼香を失う焦燥感ですぐにその場から駆け出した。

「はっ、はあっ、あ…、あのっ、はっ、○○病院までっ」
通りに出てすぐにタクシーを拾った健司は、髪の垂れた額を汗で濡らしてハアハアと荒い息で豊かな胸を忙しく上下させながら、病院の名前をなんとか思い出して運転手に伝えた。
義姉(ねえ)さん…、頼むから…、死なないでくれ…。
病院に着くまでの数十分間、頭を伏せてセミロングの髪を垂らした健司は、涼香が早まったマネをしないように懸命に祈っていた。

「…、はっ、あ、義姉、あっ、け、健司は?…」
あっ、あの人…、ちがう、オレ、義姉(ねえ)さんだった…。
病院に着くと料金を払うのももどかしく焦りまくった健司は、ナースステーションに駆け込むと見覚えのある看護師に声をかけた。つい涼香の名前を出してしまった健司はあわてて言い直したが、自分の名を口にするのがなんだか変な気分だった

「えっ、あっ、ココに座ってください、どこか、お悪いところが?…」
汗まみれで息の荒い涼香の顔をした健司を急病と勘違いした、真一をエンゼルケアした看護師佐藤愛はまず落ち着かせようと考えて健司をイスに座らせると、真剣な顔でのぞき込んできた。

「はっ?…、い、いえ、どこも悪くは…、そんなことより、健司は?…」
おっ、おっぱい、デケエ…、じゃなくて、義姉(ねえ)さんはっ?…。
前屈みにのぞき込む愛のナースコートの胸元に、豊満な乳房の深い谷間を見た健司はついドギマギしてしまったが、すぐに涼香の行方を心配して切羽詰まった表情で愛に迫っていた。

未亡人涼香 (13)につづく
ブログランキング ケータイの方はこちらから
ブログランキングバナー1日1クリックご協力をよろしくお願いします。(別ウインドウが開きます)
にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(愛欲)へにほんブログ村 1日1クリックご協力をお願いします。(別ウインドウが開きます)

┃ テーマ:自作長編官能恋愛小説 ━ ジャンル:アダルト

┗ Comment:0 ━ Trackback:0 ━ 19:29:36 ━ Page top ━…‥・
New « ┃ Top ┃ » Old