2ntブログ

== はじめに ==

THE 歓喜天ホテル 目次

ろま中男3 作品リスト
THE 歓喜天ホテル
THE 歓喜天ホテル 目次

内容:最初はサスペンス風にするつもりでしたが、いつものエロエロになってしまいました(恥笑)。女優さんをモデルにした登場人物が何人もいますが、もちろんフィクションで実在の方とは全く関係ありません。
ジャンル:ドラマ、平山あや、釈由美子、天海祐希、深田恭子、石原さとみ、小西真奈美、大塚寧々、松たか子、上戸彩、瀬戸朝香、京野ことみ、常盤貴子

1~30話 / 31~60話 / 61~90話 / 91~120話 / 121~150話

以下つづく
┗ Comment:0 ━ Trackback:0 ━ 15:53:40 ━ Page top ━…‥・

== 大学教授美穂 ==

大学教授美穂 (61)2回目のプロポーズ

ろま中男3 作品リスト
大学教授美穂 目次

大学教授美穂 (61)2回目のプロポーズ

「…、教授、結婚しましょう…」
幸せそうな美穂の笑顔に引き込まれて
ウットリしていた真田は
無意識にそのセリフを口にしていた。

「…、勘違いしないでね」
「そんなことを言ってるんじゃないの…」

真田の言葉に現実に引き戻されたように
心持ち表情を固くした美穂は
平板な声で応えた。

「私はただ人間という生物として」
「与えられた本来の義務を」
「果たそうと思っただけ」
「それが自然で美しい生き方だと思ったの」

美穂は真田を拒絶しながら
自分に言い聞かせているように見えた。

「この年じゃ」
「最後のチャンスかもしれないし…」

「だから、アナタがそれを」
「負担に思うことはないのよ…」
「子供は立派に育てるから安心して…」

見つめる真田の目から逃げるように
目を伏せた美穂は
優しい笑顔を作った

「負担なんかじゃ、ないっ」
美穂の表情にかすかなかげりを見た
真田は思わず声を荒げた。

真田の声がカラダの芯まで響いて
美穂は素の表情で真田を見つめた。

「…、教授のお考えは」
「素晴らしいと思います」

見つめる美穂に一瞬躊躇したが、
真田は表情を引き締めて続けた。

「でも子供には両親が必要です」
「その一点で教授のお考えは」
「間違っています」

「子供には母親が」
「不可欠ですけど…」
「父親も必要です」

真田の挑みかかるような強いまなざしを
美穂はまばたきするのを忘れて見ていた。

「教授が自然に生きたい」
「とおっしゃるなら…」
「両親が揃って子供育てするのが」
「一番自然な形だと思います」

無表情に見つめる美穂に
言い過ぎたかもと
不安な気持ちがわき上がってきたが
それを払拭するように真田は続けた。

「なにより、ボクは」
「教授とずっと一緒にいたんです」

真田の目は潤んでいた。
美穂は黙って真田を見つめていたが
真田の言葉の一言一言が
美穂の女体に響いてメスの部分を熱くさせた。

「教授から見たら」
「ボクのような若造は」
「頼りないかもしれませんが…」
「教授が…、教授を、教授の子供を…」
「ボクは、守りたい」

懸命に訴えかける真田の目尻から
涙がこぼれたのを見た時、
美穂は強く抱きしめられた。

「だから…、だから…」
「好きなんです…」
「教授と結婚したいんですっ」

柔らかい女体を
全身で感じながら
喉の渇きを感じた真田は
はき出すように
熱い想いを告げた。

脱力したカラダを
強く抱きしめられた美穂は
耳元でかすれた声を聞いていた。

息苦しさでカラダが熱くなるのを
意識した美穂は
切れ長の目のハシから一粒、
涙をこぼしていた。

大学教授美穂 (62) につづく
ブログランキング ケータイの方はこちらから
ブログランキングバナー1日1クリックご協力をよろしくお願いします。
┗ Comment:0 ━ Trackback:0 ━ 15:49:17 ━ Page top ━…‥・

== 大学教授美穂 ==

大学教授美穂 (60)女の幸せ

ろま中男3 作品リスト
大学教授美穂 目次

大学教授美穂 (60)女の幸せ

「一方、人間の寿命は」
「120年で尽きるという説もある」

黙って話を聞く真田の
腕に抱かれる安心感に包まれながら
美穂は話を続けた。

「生殖能力を失うのが50~60歳ぐらい」
「生物は生殖能力を失うのと」
「寿命が尽きるのがほぼ同時期なのが普通なのに」
「その後の生存期間が異常に長いのも人間だけよ」

「孫かわいがりは」
「人間の本能の発露と言えるけど」
「生殖能力を失って」
「生命として本来の目的を失った人間は」
「様々な価値を生み出すことに」
「生きる目的を見いだすことになる」

「少子化問題は」
「生命の存在意義に反する現象だけど」
「人間の生存期間が長くなったことにより」
「子孫以外に何かを残そうとする」
「後天的に人間に備わった本能が」
「子孫を残す本能を」
「凌駕した結果とも言えるわ」

「それは科学文明を発展させて」
「人間社会を快適にしてきたけど」
「生き物の本来の目的を」
「見失わせるコトにもなった」

「…、わたしはこの年まで」
「生物として根源的な本能に」
「逆らって生きてきた」
「男性を意識的に」
「避けて生きてきた」

「でもね、今日わかったの」
「それは生き物としていびつな」
「醜悪な生き方だと」

「本能に逆らって」
「本心を隠して生きるなんて」
「生き物として」
「自分の存在意義を否定することだと」

「赤ちゃんを授かったら」
「産もうと思うの…」
「それが人間として自然なことだから…」

思いの丈をすっかりはきだした美穂は
幸せそうな微笑を浮かべながら
小さく吐息を漏らした。

生きることの本来の目的に
目覚めた美穂から
内面的な女性的な魅力があふれて
慈愛に満ちた空気に包まれているのを
真田は見ていた。

素直な気持ちを吐露する美穂に、
真田は形容しがたい美を感じて、
ウットリと見とれていた。

「ボクの子…、ですよね」
美穂の言葉を反芻していた真田は
気持ちの奥にあるかすかな不安を
払拭する覚悟を決めて、
美穂をまぶしそうに
しかし真っ直ぐに見つめていた。

「そうよ…、アナタの子よ…」
優しい微笑が
かすかにはにかんだように笑った。

女の勘としか言いようがないが
美穂は真田の子を
授かったことを確信していた。

優しい笑顔はまさしく母の顔だった。

後藤の時には
妊娠は不安でしかなかったが
今の美穂は充実した気持ちで
幸せな空気に包まれていた。

大学教授美穂 (61) につづく
ブログランキング ケータイの方はこちらから
ブログランキングバナー1日1クリックご協力をよろしくお願いします。
┗ Comment:0 ━ Trackback:0 ━ 15:47:55 ━ Page top ━…‥・

== 大学教授美穂 ==

大学教授美穂 (59)課外講義

ろま中男3 作品リスト
大学教授美穂 目次

大学教授美穂 (59)課外講義

「人は基本的に被虐的な性向を持っているの…」

激しい愛の交歓の後
まったりした空気に包まれた美穂は、
真田の腕に抱かれながら
ピロートークのつもりで話し出した。

「今、日本では平均寿命が80歳を超えているけど」
「数百万年の人類の歴史で人間の平均生存期間は」
「せいぜい30年程度という報告があるわ…」

大学の講義のような美穂のしゃべりを、
受講しているように真田は黙って聞いていた。

「人の生殖は10代半ばから活発になるわ…」
ニッコリ笑った美穂は真田の下半身をまさぐった。

「ということは15歳で子を産んで」
「子が生殖できる一人前の15歳になったら」
「30歳になり、その役目を全うして人生を終える…」

学生相手の授業のつもりになって
調子の出来てきた美人教授は、
固さを増した真田のそれを優しくなでていた。

「子孫を残すための人生…」
「まさに生命の根源的な存在理由ですね」

真田は艶めかしい指で
下半身を刺激されて、
かすかに吐息の音を漏らしていた。

「そうね…」
「命のリレーという生物の基本命題だわ」

まじめな学生のやる気を下半身に感じて
ウットリした表情を浮かべた美穂は、
大人の妖艶な魅力を漂わせていた。

「人が生殖能力を持つのは」
「生まれてから10年以上経ってから…」
「これは生物として異常に長い期間よ」

「一般に生物は体が大きいほど」
「長生きと言われているけど」
「ゾウの性成熟年齢がほぼ人間と同じね」

「サル目ではオラウータンが」
「性成熟に達するのが同じような年齢だわ」

「しかし他の動物と比べて」
「人が外敵に無力な幼年期は異常に長い」

「サル目の多くが生まれてすぐに」
「母親につかまる能力を持っているけど」
「人間にはそれすらない」

「生まれて二年程度は」
「自分で逃げるコトもできない」

「こんなに未熟な状態が長い」
「生物が他の生物に駆逐されずに」
「絶滅しないで生き残ってきたのは」
「大人の人間が」
「長期間献身的な子育てをする」
「行動パターンを本能的に持つからよ」

ここまで話し終わった美穂は、
真田の顔を見つめた。

「つまり人間の本性は」
「子を守るために」
「自分を犠牲にするということですね」

美穂の説明が
やっと最初の「被虐的な性向」に
つながったことに、
真田は納得したように応えた。

「そうよ」
「人類の社会性を」
「本能に反する特質」
「という考えもあるけど」
「それが本能でなければ」
「こんなに長い人間の歴史で」
「連綿と続くはずがないわ」

「子供を守るため」
「ひいては社会の秩序を守るため」
「自らを犠牲にするコトに」
「喜びを見いだす本能が」
「人間には備わっているの」

美穂は湿った溜息をついて、
鼻が触れるほど近い真田の顔を見つめた。

大学教授美穂 (60) につづく
ブログランキング ケータイの方はこちらから
ブログランキングバナー1日1クリックご協力をよろしくお願いします。(別ウインドウが開きます)
ネット小説ランキング>【登録した部門】>大学教授美穂
にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(愛欲)へにほんブログ村 1日1クリックご協力をお願いします。(別ウインドウが開きます)
┗ Comment:0 ━ Trackback:0 ━ 15:46:48 ━ Page top ━…‥・
New « ┃ Top ┃ » Old