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腐女子モヨ子 (4)意外な拾いモノ

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腐女子モヨ子 (4)意外な拾いモノ

「とりあえず、座れ、ベンチで正座なんかするな」
自分の方を向いて正座する落ち着きのない黒ずくめ女が、通りすがりの人に変に見られる気がして、テツはわざと表情を固くして言う。

「はわっ?…、あわわ…、ううっ、もうしわけ、ございませぬうっ」
その声に顔を上げてキツイ目つきのテツとまた目が合ってしまったモヨ子は、あやまりながらベンチから降りて普通に座り直した。テツは横目でミニスカがまくれるのを期待していたが、今度はお尻のミニスカに手を当てて座ったので、それはなかった。

「女のクセに下着ドロ…、警察に突き出すのは勘弁してやるが…、お仕置きは、しねえとな」
ちょっと、からかってやれ…。
下着ドロを告白した様子も普通じゃない黒ずくめ女にどSな興味を膨らませたテツは、イジワルなたくらみを思い浮かべてニンマリした。

「はっ?…、あううっ、卑しい罪人を、番所に突き出さずに、許してくださるのでございますねっ…、はわううっ…、優しい殿方でございますうっ…、なんなりと、お仕置きしてくださいませえっ」
警察に突き出されるのを恐れていたらしいモヨ子は、テツの言葉に感激してまた抱きついて涙ながらに訴えていた。

「ああ、そうだ…、とりあえず、メガネを貸せ」
番所って、なんだよ…、時代劇オタクか?…、まあ、いいや、…。
押しつけられた気持ちのいい柔らかさに股間が熱くなるのを知らん顔して、モヨ子のおかしな言葉使いにツッコミを入れるのを抑えたテツは、まず度のキツそうな黒縁メガネがなければ逃げられないだろうと考えて、取り上げることにした。

「は?…、はわわ…、どうぞですう…」
テツのたくらみなどまったく理解してないモヨ子は、目が合わないように顔を伏せてメガネを差し出す。

「…、あ、ああ、こっち見ろ」
へ?…、なんだよ、結構かわいいぞ…、ひょっとして、オレって、ラッキー?…。
震える手からメガネを受け取ったテツは、少女漫画でありがちなパターンにつかの間眼を見張ったが、エッチなカラダの美少女という拾いモノにワクワクしていた。

「はいい…、よくみえません、ですう…」
超ド近眼美少女はテツの表情さえよくわからないのか、今度は目線がばっちりあってもキョドったりせずに、美少女らしいウブな表情を見せていた。

「よし…、じゃあ、三つ編みを解け…」
髪も三つ編みじゃない方が、いいだろ、…。
ド近眼美少女には気付かれないだろうと、下半身でムクムクともたげてくるスケベ心を隠さないテツは、今度はロープのような三つ編みを解くように命令した。

「はあ…、わかりましたで、ございますう…」
どうしてコレがお仕置きなのかよくわからないモヨ子だったが、逆らう気は全くないので言われるままに髪を解いていた。

「うんっ、お、いいぞ」
いいじゃねえかっ、どうして、最初から、こうしないんだよ…、うひひっ、カワイイぞっ…。
「あわ…、はあっ…、ありがとう存じまするうっ」
テツの表情が見えずに、声の調子からなんだかうれしそうな気持ちを感じたモヨ子は、やっぱりよくわからずに、美少女らしい大きな目をパチクリさせて素の表情でお礼の言葉を述べていた。

「じゃあ、こっち来い、お仕置き開始だ」
もう、ヌルヌルの、メチャクチャにしてやる、…。
何でも言うことを聞くモヨ子にケモノのような劣情で体中を充満させたテツは、いやらしい笑いを噛み締めながら、薄暗い木立に三つ編みの名残で軽くウェーブのかかったロングヘア美少女を連れ込んでいた。

腐女子モヨ子 (5) につづく
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