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H2(ハル子とヒロ) (41)風呂上がり

ろま中男3 作品リスト
H2(ハル子とヒロ) 目次

H2(ハル子とヒロ) (41)風呂上がり

「ヒロ、泊まってって、くれるでしょ」
風呂から上がったハル子は、ヒロのカラダをバスタオルで丁寧に拭きながらおねだりしていた。

「チビヒロは?」
変態夫が夜勤で帰ってこないことは聞いていたが、同じ名前の子供が気になった。
「ヒロ君はひとりで寝てるから、心配いらないわ」
チビヒロがヒロを「まおとこ」と呼んだことを思いだしたハル子は、チビヒロを気にするヒロがついおかしくて笑いながら応えた。

「なんだよ」
その笑いになんだかバカにされた気がしたヒロは、唇を尖らせて下半身を拭くハル子を見下ろす。
「なんでもないよ、はい、きれいになりまちたよ、ヒロ君」
子供っぽく不機嫌になるヒロに吹き出しそうなハル子は、ワザとふざけてダランと下がった息子を指で弾いた。

「くっ…、今日のトコロは、勘弁してやるっ」
1日で5回も射精する新記録を樹立した自慢の息子だったが、今は打ち止めで役立たずなので、ソレをぞんざいに扱われてもやり返せずにおとなしく引き下がった。

「はあっ、せっかくヒロと逢えたのに…、今夜は寂しく、寝るのね…」
ヒロの息子の状態はハル子もよくわかっている。しかしだまって悔しがるヒロをからかいたくてチョッカイ出すハル子は、組んだ両腕で豊乳を持ちあげるようにして見せつけていた。

「…、そうだな、じゃあ、オレ寝るから」
ふざけるハル子のペースに乗せられるのもシャクなので、ヒロはワザとスカして2階に寝室に向かった。

「やだ、ヒロ、おこったの?…、ねえ…、何か着ないと、風邪引くよ…」
え…、やっぱり、嫌いになった?…、まって、捨てないで…。
背を向けてさっさとひとりで行ってしまったヒロの冷たい態度に急に不安になったハル子は、用意しておいたバスローブを手にすると、バスタオル巻いただけの艶めかしい姿でヒロの後を追った。

「ねえ…、機嫌直して…、風邪引くよ…」
怒ってる?…、やっぱり、ダメなの?…、やだ、そんなの、やだ…。
ベッドに腰掛けるヒロの背中にますます不安になったハル子は、泣きそうな声を漏らしていた。

「ひっかかったな、コイツがダメでも、コレがあるだろっ」
いきなり振り返ってガバッと両手を広げたヒロがハル子を抱きしめた。その手にはクローゼットの中で見つけたバイブが握られていた。

「ひっ…、もうっ、バカヒロッ、イジワル、こんなの風邪、引いちゃえっ」
ビックリして涙で潤んだ目を大きく見開いたハル子は、ヒロの腕の中で暴れてダランとしたフルチンをペシペシはたいていた。

「痛っ、やっ、やめろっ、痛っ、悪かったよっ」
ギュッとつぶった目から涙がこぼれたのを見たヒロは、ちょっとやり過ぎたのを反省して困り顔で笑うと、ハル子が目を開ける前にキスした。

「ふわっ、ふああ…、はあんっ…」
えっ…、ああんっ…、ヒロ、好き…。
ビックリして目を開けたハル子だったが、すぐに目を閉じるとヒロのたくましい背中に手を回して抱きつき、幸せな気分に浸ってまた目尻から涙をこぼしていた。

H2(ハル子とヒロ) (42) につづく
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