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== H2(ハル子とヒロ) ==

H2(ハル子とヒロ) (42) 次の朝

ろま中男3 作品リスト
H2(ハル子とヒロ) 目次

H2(ハル子とヒロ) (42) 次の朝

「寝ようか」
ハル子の温かいカラダを抱きしめてしばらくキスしていたヒロは、唇を離すと優しくささやいた。

「しないの?」
ああんっ、もう?…、もっと、ちゅーしたい…。
まだキスしていたかったハル子は、ベッドの上に転がるバイブをチラ見してエッチな顔で笑っていた。

「して欲しいのか?」
色っぽい顔にそそられたヒロだったが、するならやっぱり自分の息子でと思ってフニャチンを薄い茂みに押しつけた。

「やだ、冗談よ、寝ましょう」
しまった…、これじゃ、淫乱女だわ…、嫌われちゃう…。
今日一日で何度もヒロに愛されたのに、まだおねだりする淫乱女な振る舞いを恥じたハル子は、照れ笑いを浮かべてヒロを布団の中に誘っていた。

「オレ、ずっと、こうやってハル子と寝たかった…」
ベッドで並んで寝たヒロが、天井を向いたままつぶやく。
「え…、ごめんね…、ヒロ…」
あ…、ずっと想って、いてくれたのね…。
その言葉が5年前に突然ヒロの前から姿を消したことを思い出させる。

ヒロの横顔がだんだん潤んできて胸が締めつけられる。ヒロがこの5年間をどんな気持ちでいたのかを思うと、自分がどんなにひどいコトをしたのか、つらくて申し訳なくて、ハル子はかすれた声であやまっていた。

「もう、離さないからな、どこにも行くな」
泣き出したハル子はヒロにきつく抱きしめられていた。

「ううっ、うん…、ずっと、うっ…、つかまえてて…」
とうとう泣き出したハル子だったが、顔を埋めた胸が震えていてヒロも泣いているのだと思った。ハル子は泣きながら背中に手を回してヒロを抱きしめた。

お互いに抱き合った二人はいつの間にか寝ていた。

「ふああっ、え…」
窓から差し込む朝日に照らされたヒロは、まぶしそうに目を覚まして寝ぼけていたが、突然ベッドから体を起こした。

「おはよう」
しばし茫然としていたヒロはその声に勢い込んで振り返ると、優しく笑うハル子を見た。

「またいなくなったかと…」
全裸のままベッドを抜け出したヒロはハル子を抱きしめて、5年前の突然ハル子がいなくなった朝のすべてを無くしてしまったような喪失感を口にしたが、途中で口ごもった。

「もう、どこにも、行かないよ」
きちんと服を着たハル子は、ヒロにすがるように抱きついていた。

「なんだよ、おどかすなよ」
柔らかいハル子のカラダを抱きしめて、確かな感触を確かめたヒロは笑顔を作ってハル子をのぞき込んだ。

「ごめんね、よく寝てたから…、朝ご飯食べるでしょ…、それとも、する?」
ヒロのぎこちない笑顔に優しく笑ったハル子は、朝の生理現象で勢いよく天井を向くヒロの息子に目配せして、イタズラっぽく笑っていた。

H2(ハル子とヒロ) (43) につづく
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