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エロがきコナン (110)伏魔殿

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エロがきコナン (110)伏魔殿

「急ごっ、HR、始まっちゃう」
ボヤボヤすんなよ、早くしろっ、…。
乱子のヤツが寝坊するから学校に着いたのはいつもより遅いくらいだったが、この調子なら小森先生が教室に来る前にカタをつけられるだろう。しかし大山が目を覚ます前に片付けた方がいいに決まってるし、オレはハルカと乱子のお尻を押して早足で歩く。

「あん、コナン君…」
わざとじゃないが指先がお尻のワレメに入り込んで、乱子が恥ずかしそうに笑って甘えた声を漏らす。ハルカは何も言わずにカツカツとハイヒールの音を早めるが、内マタになっている所を見るときっとあそこを湿らせているハズだ。

コイツら、また欲情しやがって、…。
ロッカーのある体育準備室に着く頃には、乱子もハルカも息を弾ませて頬を紅潮させてやがる。色ボケコンビども、オマエらの頭にはエッチしかないのか…、と言ってるオレが超小学生級エロエロ少年なんだけどな、えへへっ。

「うわあっ…、スゴイ…、臭いだね…」
すげえな…、発散されない40男の欲望が、渦巻いてるよ、…。
男所帯の体育準備室を開けると、こもった汗の臭いが混じったむせかえるような男臭さが鼻をつく。さながらモテ無いブサメンの怨念が渦巻く伏魔殿といったところだ。こんなトコに長くいたら、頭がおかしくなっちまう。

「うん…、そうだね」
乱子もこんな部屋に足を踏み入れたら、出てくる頃には異常性欲者の子種を宿してしまう、とでも心配してるのか、なかなか入ろうとしない。

「じゃあ、私が…」
さすがはマゾ変態教師だぜ。こんな濃ゆい空気も香ばしいぐらいに思っているのか、指先にロッカーのカギを振り回してお気楽に笑いながら、ハルカが大山のロッカーを開ける。

「うっ、え…、なに?…、きゃあ、いやあっ」
ロッカーを開けると何かが落ちてきてハルカの頭を覆う。異臭を放つそれを指でつまんだハルカは、大山の筋肉を強調するようにカラダに張り付いていたジャージだと気付くと、急に取り乱して半狂乱で振り回した。

「いたっ、きゃあっ、いやああっ、きゃああっ」
オトボケ美人教師が振り回したジャージが、ロッカーの棚に積んであった8ミリテープをたたき落として、それが自分の頭を直撃する。ハルカのヤツ、大人のクセに一人でボケまくってのたうち回ってやがる。

「ねえ、コナン君、アレじゃないの」
異臭渦巻く体育準備室で一人芝居してはしゃぐ?ハルカに、あまり同情してないような口調の乱子が流し目っぽい視線で、床に散らばったテープケースを見ている。

「決まりだね」
男臭さに酔っぱらってるんじゃ、ないか?…、この変態マゾ教師…。
乱子の言う通りそれはハンディカメラのテープだ。不気味な空気の中で陶酔したようにピンクスカートスーツのスソを乱して、アラレもない姿をさらす美人教師を無視して、オレは伏魔殿に足を踏み入れると証拠品をかき集めた。

「すごい、いっぱいあるよ…、乱子ネエちゃんも、手伝って」
突っ立ってねえで、手伝えよ、このバカ乱子、…。
変態筋肉教師は偏執的な情熱で大量にコレクションを溜め込んでやがった。3ケタは楽にありそうでとても一人では集めきれそうにない。オレはまだ入り口で躊躇するカマトト乱子に声をかける。

「うん…、わかった…、あれ、ブルマ?…、やだあっ」
乱子は渋々入ってきて、ハンカチで鼻を押さえて床に散らばったテープを横目で見ながら、指先でつまんでゴミ袋に放り込んでいた。よく見ないで赤い布きれを拾い上げると、それがブルマだと気付いてあわてて放り出す。

「生徒の体操服まで、盗んでたんだ…」
ホントに、期待を裏切らない、変態教師だな、…。
盗撮だけでは飽きたらず、少女の体操服まで盗んでいたとは呆れるほか無い。オレはもう何も言いたくなくなって、証拠品を真っ黒なゴミ袋に放り込む作業に黙々と従事した。

エロがきコナン (111)につづく
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