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== 文庫本の彼女 ==

文庫本の彼女 (31)迫るコギャル

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文庫本の彼女 (31)迫るコギャル

「あの…、まずかった、っすか…」
本題が切り出せない優柔不断な水沢の不機嫌そうな顔を見て、コギャルは申し訳なさそうにつぶやき、
「あっ、砂糖、わすれてた、っす」
砂糖を入れ忘れて不興を買ったのだと早合点し、席を立った。

「いやっ、うまいよ」
うわっ…、気、使わせてんな…。
コギャルが砂糖の場所を知るわけもなく、立ち上がったはいいが所在なさげな立ち姿が目の前にあった。申し訳なくてオッサンはまた情けない笑顔を見せた。

「あ…、そおっすか」
そんな笑顔でもコギャルにはうれしいらしく、コンビニではついぞ見せることの無かった、楽しそうな笑みを浮かべて、席に着いた。
「なんで、今日は」
なんだ…、気味悪いな…。
濃い化粧の笑顔をかわいいと思うより、不気味に感じた水沢はやっと本題を切り出した、というか口を滑らせた。

「あっ…、あのっすね…」
ご機嫌だったコギャルは、その問いかけに顔を上げると言葉につまっていたが
「あのっ、途中だったっす…」
うつむいてモジモジしながらつぶやく。

「途中?」
なにが?…。
コギャルのはっきりしない態度に水沢が不審げな視線を向けると
「コンビニで、後ろから、したっす」
その目に責められたと感じたかのように、慌てて立ち上がり、水沢に背中を向けた。

「は?…」
コンビニ?…、やっぱり、あの痴漢行為を…。
ナマ脚に揺れるチェックミニのスソを眺めていた小心者のヘタレ中年は、やっぱりコギャルがあの痴漢行為を責めに来たのだと緊張したが
「あの、どうぞっす」
恥ずかしそうに顔を伏せたコギャルがなにやら促してきた。

「どうぞって?」
なにが…。
緊張した様子でお尻を向けるコギャルに戸惑っていると
「後ろから、ダッコ、したっす」
早くしろと言わんばかりの、ヤケクソ気味の声がした。

「あ、はい」
なんか…、きょわい…。
コギャルの勢いに押されたヘタレ中年は、いわれるままに抱きつき、お尻に股間を押しつけていた。
「こすりつけてたっす」
直立不動で破廉恥行為を受けるコギャルは、夢遊病者まがいのオッサンがコンビニでしでかしたコトを、再現しろと強弁する。

「は、はいっ」
きょ、きょわいっ…。
コギャルの強い口調にのまれたオッサンは、見かけ以上に豊かなお尻に股間を食い込ませると、腰を懸命に振り始めた。

「ど…」
いつのまにかオッサンの両手は、アノラックの柔らかいふくらみを包み込んでいた。
「どおっすか」
エロオヤジにお尻と胸を刺激されるコギャルは、さっきまでの強引な態度が消えて、甘えた感じの声を漏らしていた。

「は、はあ…」
やわらかい…、って言えばいいのか…。
強圧的な態度がなりを潜めたコギャルに、オッサンは助平な気分になりかけていた。お尻の気持ちいい弾力が息子を半立ちにしていた。

「気持ち、いいです」
って、言えばいいんだよな…。
本気で若い女体を貪りはじめたオッサンが、いやらしい鼻息を鳴らし、ヤニ下がった顔で応えると
「そっ、そおっすかっ」
弾んだ声を上げたコギャルは、うれしそうに振り向いた。

文庫本の彼女 (32)につづく
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文庫本の彼女 (30)訪問の真意

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文庫本の彼女 (30)訪問の真意

「で、なに?」
いったい、なんだ…。
カラフルなモモヒキにも見えるジャージ姿の水沢は、入り口の土間で戸惑うコギャルに声をかけた。

「やっ、あのっ、失礼、するっす」
上半身はだかで迫ってくるオッサンから目をそらし、恥じらいの表情を見せるコギャルは、大げさに頭を下げると、せわしげに靴を脱いで板の間に上がり込んできた。
「な、なんで…」
えっ…、
化粧が濃さで真っ赤になっているのはわからないが、頭を上げて上がり込むコギャルの、真っ赤に火照った耳を目の前に見たオッサンは、
何の用だ…。
脇をすり抜けるコギャルのカラダから漂う、柑橘系のコロンに鼻腔をくすぐられていた。

「突然、さーせん、あの…」
キッチンテーブルの前で心細げに立つコギャルは、コンビニでの泰然自若としたふてぶてしさは全くなかった。

コギャルの態度がコンビニにいたときとはあきらかに変わっている事に、オッサンはまるで気付いてなかった。彼女に夢中だったエロボケ中年は、あるいはコギャルのことなど眼中になかっただけかも知れない

「あ…」
まさか…、
マヌケ面でコギャルの私服姿をぼんやり眺めていたヘタレ中年は、ハタと気がつき、
あの痴漢行為を、訴えるって…。
夢遊病者のように妄想にまみれて、コギャルのお尻に股間をすりつけた行為を抗議しにきたのか、と内心戦々恐々としていた。

「とりあえず、座って、何か飲む?」
そうだ、ここは穏便に、だ…、
屈折したサラリーマン生活で、事なかれの性根がしみついていた水沢は、
そうだ、穏便に済ましてもらおう…。
顧客に手揉みするような情けない笑顔を見せると、コギャルに座るように勧めた。
「あっ、自分が…」
たとえ情けなくても笑顔を見せた水沢に、コギャルもちょっと安心したのか、手にしたビニール袋をテーブルに置いて、コンロにケトルをかけた。

「これ、使って、いいっすか?」
遠慮がちにキッチンの棚を開けたコギャルが、コーヒーを取り出す。
「あ、ああ…、悪いね」
けっこう、かわいいかも…、
背丈より上の棚につま先立ちになるコギャルの、チェックミニから伸びたナマ脚を見るとは無しに見ていたオッサンは、ついムラムラしてスケベな妄想を浮かべたが、
いや、そんなことより、なんで、来たんだ…。
突然の訪問の意図がわからずに、警戒心を強めていた。

「どうぞっ」
インスタントコーヒーを入れたカップにケトルのお湯を注いだコギャルは、はにかみながら水沢の前に置いたが、
「…って言う立場じゃ、ないっすけど…」
笑顔が消えたオッサンの仏頂面に、申し訳なさそう顔を伏せた。

「あ、ありがと」
若い娘に、煎れてもらうコーヒー、か…、
湯気が上がるコーヒーカップの、琥珀色に揺れる小さな湖面をしばし見つめた水沢は、あのウワサで会社の女子社員から総スカンを食ってから、コーヒーを煎れてもらうのは久しぶりだと思った。
「でも、なんでここが?」
そうだ…、なんで、ウチを、知ってる?…。
それでなんとなく気が抜けて、コギャルが来てからずっと感じていた疑問を、素の顔で聞いた。

「あ、それは、っすね」
無表情に聞くオッサンのもっともな疑問に、コギャルはますます申し訳なさそうに萎縮し、
「宅配便の…」
おずおずと顔を上げてオッサンの顔色をうかがい、コンビニで荷物を送ったときの伝票で、住所を知ったことを告げた。

「あ、ああ…」
そういうこと…、
出るところに出たら大問題になりそうな個人情報流出に、たいして拘泥せずに、謎が一つ解けて安堵のため息をついた水沢は、
でも、なんで来たんだ…。
いよいよ本題を聞かなければならないと思ったが、コギャルの戸惑う様子に、なんとなく重苦しい居心地の悪さを感じていた。

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文庫本の彼女 (29)思わぬ訪問者

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文庫本の彼女 (29)思わぬ訪問者

「はああっ…」
のしかかる水沢の脱力したカラダを抱きしめ、ナカで徐々に縮んでいくチンポをキュッキュと締めつける彼女は、
「…、もう一回、します?」
かすかに汗が浮かんだ端正な顔で妖しく笑わせると、甘えた声で2回戦に誘った。

「あ、ああ…、また、こんど…」
え…、もう…、打ち止めだ…。
吸い付いてくるような柔肌をゆっくりなで回し、頂点の後の余韻を楽しんでいたオッサンは、さすがに2連チャンはムリだと、降参していた。

「そう…、じゃあ…」
まだ満足出来ない真性ニンフォマニアは、オッサンの胸を優しく押し返して、ベッドから降りると、
「これ、お願いします」
背中を向けた美女はキレイなお尻を見せ、尻アナに刺さったままの即席ブタのしっぽを抜くようにおねだりする。

「あ、ああ…」
う…、スケベだ…。
フェロモンを漂わせる扇情的な美女の後ろ姿に、スケベ心をそそられたオッサンだったが、
でも、今日は、もう…。
己の限界を自覚して手を伸ばすと、まず後ろ手の拘束を解いた。それから胸の上下のビニールひもを外し、アナに突き刺さったソレを刺激しないように、ゆっくりと引き抜いた。

「ああん…、また…」
縛めを解かれる間も、内心淫らなプレイを期待していた彼女は、そんなそぶりをおくびも見せないオッサンに、特に落胆した様子を見せるでもなく、
「してくださいね」
ゆったりした空気を漂わせて服を身につけると、落ち着いた知的美女に戻り、癒し系笑顔を見せてから、ドアの向こうに消えていった。

はあ…、
フェミニンな曲線を見せる着衣した後ろ姿が、ドアの向こうに消えていくのを、水沢はベッドでグッタリして眺めていた。
これは、夢か?…。
快感混じりの疲労感にまぶたが重くなってきたオッサンは、朝からの出来事を思い返し、すべてが夢のようだと思っていた。

朝の電車で彼女を見初め、魅惑的な女体に狂って車内本番に至り、警察に突き出される覚悟をしたが、公衆トイレで誘われてまた本番。

帰りに彼女を見つけて、にわかストーカーになって後をつけて、コンビニでバイトとSMプレイに耽る妖しい吊り姿を見て、彼女の正体を知り、本屋でおネエ店長と痴漢プレイするのも目撃した。

その後見当外れな復讐心を燃やして、路上プレイをした上、自分の部屋で緊縛して犯した。

コンコン…。
今日一日の非日常の出来事を反芻してウトウトしだした頃、ドアをノックする音がした。
「はあ…、開いてるよ」
戻ってきたのか…。
彼女がまたおねだりしに戻ってきたのかと思ったオッサンは、全裸でベッドに寝そべったまま応えた。

「あのっ、失礼、するっす」
遠慮がちにドアを開け、入ってきたのはアノラックとチェックミニスカ姿が新鮮な、コンビニのあのコギャルバイトだった。
「えっ」
なんで…。
思いがけない人物の登場に、オッサンはダランとした股間のソレを隠すのも忘れて、マヌケ面で見つめていた。

「…、さーせん」
コンビニでお尻のワレメに膨らんだ股間をスリつけられた痴漢行為に続いて、フルチンを見せつけられたコギャルは、
「服、着て下さい」
眠そうな半眼のまぶたを閉じ、濃いマスカラまつげを伏せて恥ずかしそうにつぶやいた。

「あっ、す、すまん…」
しまった…、
コギャルの指摘にあわてて、床に脱ぎ散らかしたジャージを拾い上げて足に通した水沢は、
でも、なんで…。
男物らしいアノラックの胸に柔らかそうなふくらみを見せ、恥じらう様子にそこはかとなく色気を漂わせるコギャルを、相変わらずのマヌケ面で見つめていた。

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