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== 紗羅 ==

綺羅 (49)冒険する少女

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綺羅 (49)冒険する少女

「ふああっ、…ふにゅうっ、…、あれっ?…」
紗羅が目を覚ますと深夜の12時をすぎていた。カラダを締め付けるエナメルの衣装を、着た覚えがない紗羅は寝起きではっきりしない意識で不思議そうに見ていた。

まあ、いいか…。
しかしきっと寝ぼけて着たんだろうとそれ以上深く考えなかった。姿見に映る胸と腰だけ隠してナマ肌をさらしたエッチな姿に見とれた紗羅は、幼い顔とアンバランスな感じがしてツインテールの髪を解いた。
「…付けちゃえ」
セクシーな今の自分なら似合うかもと思った紗羅は、まだ使ったことのない赤いグロスリップを塗ると、プルンと唇を震わせて姿見に向かってニッコリ笑った。

…、なんか、自分じゃないみたい…。これなら20才くらいに、見えるかも…。
表情を引き締めてまじめな顔で姿見をのぞき込んだ紗羅は、リップを塗っただけでずいぶん大人っぽい雰囲気になるのに驚いていた。ほどいて広がったロングヘアはわずかにウェーブがかかってツヤツヤした光沢を放ち、ちょっとセクシーに感じた。

「いいかも…」
髪を下ろしてポッテリした唇を赤くヌメッと光らせた紗羅は、ロングヘアの美少女にしばらく見とれてウットリしていた。

ひとりファッションショーに飽きた紗羅は喉の渇きを覚えて階下におりた。ミルクを飲もうとして冷蔵庫を開けると、智貴がいつも飲んでいるドリンク剤が目に入った。

…、おとうさん、ごめんね…。
幼い女体に重くのしかかる疲労を意識した紗羅は、カワイイ笑顔をうかべるとそれに手を出した。しかも80ccのビンを3本、立て続けに一気飲みしていた。何だか元気になった気がして足取りも軽く自室に戻っていった。

「ああん、なんか変…」
部屋に戻って寝ようと思った紗羅だったが、胸がドキドキしてなんだかカラダが熱かった。
「あっ、…」
自然に手が股間に伸びてしっとり濡れたスジに指を食い込ませた紗羅は、慌てて手をどけると幼い女体にこみ上げる熱い何かが、自分を支配しようとしている気がした。

昼間に松岡から飲まされた催淫剤がまだ残っていて、ドリンク剤を飲んだことで性欲を高めていたのだが、紗羅はもちろんそれを知らない。

1時近くを差す時計を見た紗羅は、ドキドキと胸を高鳴せて熱く昂ぶるカラダをもてあましながら、この格好で出かけたい誘惑にかられていた。

今の時間なら、近所の人も寝てし…、誰かに、見られることないよね…。
そう考えているウチに玄関にいる自分に気づいた。知らないうちに手に持っていた、城島から渡された袋に入っていた赤いハイヒールを履くとこっそり家を抜け出した。

エナメルのミニとチューブトップだけ身につけた紗羅は、ひんやりした夜風にナマ肌をくすぐられるのを感じたが、カラダの中からポカポカして寒くはなかった。しかしひんやりした風が股間を通り過ぎて、パンティが濡れていることを意識した紗羅は頬を赤らめていた。

セクシーな衣装をまとった女体を悩ましげに揺らしてしばらく散歩していた紗羅は、コンビニの明るい照明に誘われるように入っていった。

高校生ぐらいの男子の他に客はいなかった。アルバイトらしい店員が1人暇そうにしていた。紗羅は雑誌の棚から1冊取り出すと眺めはじめた。

綺羅 (50) につづく

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