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== 紗羅 ==

綺羅 (39)催淫剤

ろま中男3 作品リスト
綺羅 目次

綺羅 (39)催淫剤

「他にもメイドとかSMまである、かなりマニアックだね」
プラグスーツを横に置いて袋からあれこれ取りだした松岡は、紗羅をコスプレマニアだと思い込んで、うれしそうに笑っていた。

変態、…。
メイド服の白いストッキングやロンググローブを広げて、ニヤニヤする松岡に紗羅は半開きの軽蔑のまなざしを向けていた。一通りチェックが終わったのか、
「君なら、きっと似合うよ」
赤い宇宙服をまた手にした松岡は城島と同じようなことを言った。しかし紗羅はそんなことよりコーラを一気飲みしたせいで、炭酸がこみあげてきてゲップが出そうなことが問題だった。

口を開けたらすぐに出そうだった。紗羅はこみ上げるモノを懸命に堪えて両手で口を押さえていた。その様子を見て
「ゲップが出そうなら、してもいいよ」
松岡がチョット笑いながら言うので、赤い顔をあげて紗羅はにらみつけた。
ヲタクのくせに、勘がいい、…。
ズバリ言い当てられた紗羅は、妙な感心の仕方をしていた。

「じゃあ、向こういっているから」
松岡が立ち上がって紗羅の後ろへ歩いていた。しかしその油断した一瞬のスキをつかれて、急にワキの下に手を入れられ、
「うきゃっ」
条件反射でワキを締めた紗羅は、素っ頓狂な悲鳴を上げたのと同時に
「けふっ」
ゲップが出てしまった。思わず出た下品な音に熱く火照った顔を両手で隠した紗羅は、ヒザをすりあわせてモジモジして、ワンピの短いスソの下で股間のスキマからピンクのパンティをチラチラさせていることに気づいてなかった。

振り向いて真っ赤になった顔で松岡をにらみつけると
「カワイイ、ゲップだったよ」
またまたうれしそうな顔をしている。
このヘンタイ、何で、喜んでるの、…。
ゲップを喜ぶ変態の笑顔に呆れた紗羅は怒る気を無くしていた。

「オレ、大学のサークルでこんなコトやってるんだ」
また紗羅の前に座った松岡はパンチラする股間をチラ見しながら名刺を出した。紗羅は大学名を見て驚いた。紗羅でも知っている超のつく一流大学だった。

変態のくせに、…。
一流大学に合格した松岡の頭の良さに感心するより、紗羅はこんな変態ヲタクを合格にした一流大学の見識を疑っていた。それにサークルの現代文化研究会という名前は、なにを研究しているのかよく分からなかった。
「げんぶけん、って言って、今の若者の文化を研究するサークルなんだけど…」
紗羅の表情を読み取って優越感を感じたのか、松岡はニヤけた顔で説明した。
「世界に冠たる日本アニメを研究してる、日本のアニメって…」
一人でまくし立てる松岡のウンチクがしばらく続いた。

あれ、なんか、変、…。
松岡の長い説明を聞いているウチに、ナマ暖かい空気に包まれた紗羅は体の芯が熱くなってなんだか眠くなった。松岡に仕込まれた薬のせいであそこから熱い滴があふれてくる。心臓がどきどきして息が荒くなってきた。

紗羅はソファにグッタリして倒れ込むとおマタをゆるめてワンピの短いスソからパンチラしていた。トロンとした紗羅の目を見た松岡は
そろそろ効いてきた、…。
催淫剤の思った以上の効き目に半ば驚きながら淫靡な笑みを浮かべた。

綺羅 (40) につづく

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