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== THE 歓喜天ホテル ==

THE 歓喜天ホテル (66)さよなら、小津…

ろま中男3 作品リスト
THE 歓喜天ホテル 目次

THE 歓喜天ホテル (66)さよなら、小津…

「…カトケン、いつまでそんなコトしてるのっ」
突然竹刀を振り回してブルマをはいた瀬○朝香似の女性が、Sっぽい口調で現れた。

「…ひょっとして、みゅーですか?」
イヤラシイ吐息にまみれて快感の余韻に漂うフカキョンの裸体から離れたオレは、ブルマの体操着姿をまじまじと見つめた。
「あんまり見ないで、恥ずかしいんだから」
肩に届くか届かないくらいの真ん中分けのショートヘアにきりっとした目が、チョット怒ったようにオレを見ていた。

「…女子バスケの顧問でしたよね、ニヒルに色気を漂わす、あのおじさんはいないんですか」
例のドラマの主役に聞いてみると
「何言ってるのよっ、小津先生ならとっくに銀行に帰ったでしょ、あなたが男バスの顧問でしょっ」
今時中高生でもいないような、恥ずかしいブルマ姿に似合わないSっぽい強気なセリフだった。
「…あの、オレはカトケンじゃなけば、ユースケ・サンタ…でもないんですが」
ほとんどハダカでションボリした息子を両手で隠しながら、聞くと
「私も、わかってるけど、そう言う設定なの…、つきあいなさいよっ」
急に小声になって顔を寄せた瀬戸○香似の美人が、有無を言わせぬ口調でささやいた。

「…ということは、この恥ずかしいブルマも、設定ですか…」
しゃがんでムチムチした太ももをそろえたみゅーに劣情をもよおしながら、茶髪からはみ出した耳に小声で聞いてみた。
「作者の趣味だから、ガマンしてるの…、カッコイイ弁護役や大奥のお姫様だってやってるのに、どうしてこんな古いドラマのイロモノみたいな役を…」
みゅーは本心をぶっちゃけて、急に落ち込んでいた。
「…イロモノ、だからじゃないですか?」
オレが白い体操服に透けるブラ線にニヤけてつい口を滑らすと
「カーまで、そんなこと言うのっ、早く来なさいっ」
本来のサドッ気を取り戻したみゅーが竹刀をたたきつけて怒鳴ると、オレの耳を引っ張って歩き出した。

「…いやんっ、いっちゃうのお、…ジョージクン、ナマ出し、したでしょお、…赤ちゃん出来ちゃったら、責任とってよおっ」
背中でフカキョンのキンキンした声がしていた。

「今度は、学園ドラマですね、私、養護教諭役やりますね」
いつのまにか白衣に着替えたさとみが、どこから持ってきたのかジャージを渡してくれたので、オレはやっと恥ずかしいフルチンから解放された。
「カー、モテるじゃんっ」
綺麗な横顔で色っぽい流し目をしたみゅーが、皮肉っぽい笑いを向けてきた。
「…いや、まあ、いちおう主役なんで…」
オレが照れていると
「でも、どうせ、カーだしね」
みゅーは竹刀でオレの尻を軽く叩いた。

「痛いよ、みゅー」
オレがケツを押さえて抗議すると
「…その呼び方、やめてくれる、キライなの」
綺麗な顔を不機嫌そうにしてニラむので
「朝香ちゃん、って呼んでいい?」
オレがニヤけて聞くと
「…みゅー以外なら、なんでもいいわ」
ホントにどうでも良さそうな横顔が応えた。

体育館らしい場所に連れて行かれたオレは、目前の風景に釘付けになった。バスケットをしている女子高生役の女の子たちは全員競泳水着のようなカラダに密着したハイレグワンピースのユニフォームだった。
「これも、ひょっとして…」
「そうよ、作者の趣味」
オレがおそるおそる聞くと朝香は当たり前のように応えた。オレはしばらく汗を飛ばしながら走り回る若い肉体に見とれていた。

歓喜天ホテル (67) につづく
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