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== THE 歓喜天ホテル ==

THE 歓喜天ホテル (42)酔っぱらい

ろま中男3 作品リスト
THE 歓喜天ホテル 目次

THE 歓喜天ホテル (42)酔っぱらい

「…たくさん、食べるんですね」
テーブルに並べられたスイーツに、見るだけでもうお腹一杯という感じでオレが聞くと
「甘いモノ、大スキ、なんです…」
釈由美子似の女弁護士が恥ずかしそうに笑っていた。
「…毎回ドラマの終わりに、食べてましたよね」
オレは真紀のカワイイ笑顔を見ながら、例のドラマで7人がスイーツを食べる風景を思い出していた。

「はあ?…」
スプーンですくったチーズケーキを口に運ぶ真紀が不思議そうな顔をしていた。わざとらしくしらばっくれるこの反応にはもう慣れっこだった。スプーンを咥えた唇が妙に色っぽく感じた。
「そうだ、原沙知絵…、じゃなかった、妙子さんはいないんですか?」
原沙知絵もお気に入りだったのでつい聞いていた。
「…よくご存じですね、…妙子さんが、よかったですか?」
挑むような笑顔を一瞬見せた真紀が、すねたような声でオレの顔をのぞき込んだ。
「いえっ、釈…、じゃなかった、真紀さんがいいです」
上目遣いの色っぽい顔にオレがあわてて否定すると、真紀はうれしそうに笑った。

「…うわっ、おいし?いっ」
横でスイーツに夢中になっているアヤが大げさに感激していた。
「…よかったあ、…事務所の皆さんに好評だったモノばかりなんですよ」
ニッコリ笑う真紀は、高校生のようなアヤより確実に年上で二十歳半ばに見えた。オレはそろそろ浣腸の効果が出るはずだとアヤの横顔を眺めていたが、スケベ心を出してミニチャイナのスリットから手を忍ばせると股間に指を侵入させた。
「…あっ、」
チョコフォンデュをかき回していた手を止めてかすかに色っぽい声を漏らしたアヤが、たしなめるような流し目をよこしたが触りやすいように足を開いた。

ヌレヌレのあそこを指でイジルとかすかにクチュクチュと湿った音がした。アヤはかすかにふるえながら平気なフリをしてチョコフォンデュをかき回し続けたが、だんだん顔がうつむいてきた。
「…」
ぐりゅっ、お腹がなってアヤは真っ赤になって開いていた足を閉じると、あそこをイジるオレの指を締め付けた。
浣腸が、効いてきたな、…。
オレはわずかに苦悶の表情を受かべたアヤに心の中でほくそ笑んでいた。
「…アヤさん、大丈夫ですか?、気分が、悪そうですよ」
アヤの変化に反応した真紀が心配そうな顔で聞いた。

突然黒子が現れてアヤを連れ去った。
「…えっ、何?」
真紀は一瞬にして連れ去られたアヤにびっくりしていたが、
「心配しなくて、大丈夫です、…オレたちも出ましょうか」
目論見通りふたりきりになってオレはチョット天然ボケの入った真紀を見ながら、イヤラシイ妄想を浮かべてほくそ笑んでいた。

「お酒、大丈夫ですよね」
釈由美子は実はお酒好きで酔うと乱れるとネットで調べて知っていたので、スイーツの店から出たオレは真紀を誘っていた。
「…わたし、お酒はちょっと…」
悪酔いするのを自覚しているのか尻込みする真紀に
「…、あれっ、お酌するロボット出したじゃないですが、歌まで歌って…、釈お酌、って…」
過去の恥ずかしい経歴を指摘された真紀は
「…、おつきあいします…」
オレの言葉をさえぎるように応えると観念してオレについてきた。ボーイにお酒を飲める場所に聞くと、最上階にオシャレなバーがあると言うのでエレベータに乗った。

最上階、フレンチレストランの反対側に展望台になったバーがあった。しかし外は真っ暗で景色を楽しむことは出来なかった。やはり絶海の孤島で何もないのだろう。
「…」
最初は遠慮気味にグラスを舐めるようにしていた真紀の、むき出しの色っぽい背中を眺めてオレも一杯のグラスをチビチビやっていたが、
「…お代わり、ください」
グラスを半分ほど干すと急にピッチが上がって真紀は陽気に一人でしゃべり出した。UFOを見たことがあるとか、小人をよく見るがいい妖精と悪い妖精がいるから気をつけてとか、結構アブナイ発言を連発していた。

「…丈二さん、はあっ、ひんじてませんね」
見た目は普通だが、真紀は完全に酩酊してやぶにらみする目をオレに向けて甘い吐息を漏らしていた。
「本当、らんれすから…」
ろれつの回らないセリフに吹き出しそうだったが、焦点の合わない据わった目で見つめられて怖くもあった。半分閉じたまぶたの長いまつげに隠れた大きな瞳の流し目に、背筋がゾクゾクするような興奮にオレは思わず生唾を飲み込んだ。カワイイ顔には妙に色っぽい雰囲気が漂っていた。
「…、わかりまひた、証明ひまふっ、来てくださいっ」
勢いよく立ち上がった真紀はハイヒールの足がふらふらして今にも転びそうで、オレがあわてて支えたスリムなカラダは意外なほど柔らかかった。

「だいじょうぶですか?…」
弾力のあるおしりで真紀のカラダを支えながらエレベータに乗り込むと、真紀は自分で階ボタンを押していた。

歓喜天ホテル (43) につづく
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