ろま中男3 作品リストTHE 歓喜天ホテル 目次THE 歓喜天ホテル (4)フレンチレストラン
アダルトなカクテルドレスで身を包んだアヤからしばらく目を離せなかった。
オレのドレスの大きく空いた胸に向けた視線に気付いたのか、はにかむような笑顔にやや赤みの濃いグロスリップをつけた唇が何か言いたげにかすかに動いていた。
カクテルドレスはアヤの柔らかそうな体の曲線をはっきりと見せていた。肩ひも以外は乳首のわずかに上あたりまで隠さずさらけ出してくっきりした胸の谷間を強調するともに、赤い光沢のある布に覆われた乳房は大きく盛り上がり、触り心地の良さそうな曲線を描いていた。
光沢のある布地を突き上げた胸の頂点はその下の突起の存在が容易に想像できて、ノーブラを連想させた。さらに視線を下げると腰のくびれにぴったりと張り付いた布地がおしりに向かって盛り上がっていた。そして腰のすぐ横まで入ったスリットが、ナマ足ををセクシーに見せていた。
横に入ったスリットはおしりのワレメの位置より上まで入っていた。体に密着したドレスはきれいな線を見せてパンティのよけいなシルエットが見あたらなかった。アヤの艶めかしい下半身を凝視しながら
ノーパンかも、…。
オレはエッチな妄想をふくらませていた。
オレの全身を舐め回すような視線を意識してか、アヤが恥ずかしげにうつむくのが分かった。ずいぶん無遠慮に眺めましたことを反省しながら、
「それじゃいこうか」
焦ったそぶりを見せないように声をかけると、コケティッシュな色っぽさを漂わせたアヤがコクリと頭を下げた。エレベータの表示は30階より上が展望台になっていた。展望台のボタンを押すと、すぐにエレベータは展望台に着いた。
エレベータを出るとマダムとディレクトールが出迎えて、すぐにギャルソンが席に案内した。テーブルに案内されていすを引くギャルソンにアヤが腰掛けると、スリットからのぞく白いナマ太ももがまぶしかった。
窓際の席に案内されたが窓の外に見えるのは海だけだった。反対側はわからないがこのホテルは島に建っているような気がする。
絶海の孤島?…。
そんな言葉が頭に浮かんだ。
孤島なんてへんぴなところに豪華なホテルがあるだろうか、…。
そんな疑問も浮かんだ。
展望台の高さが120メートルと見積もっても数十キロ先まで海ばかりのようだ。コレでは逃げ出しようがない。逃げる気をなくすためにわざと窓際に案内されたのかもしれない。
そんなオレの気持ちを知ってか知らずか、
「きれいな海ですね」
アヤはのんきなことを言って海を眺めていた。
「ジョージさん、海はお好きですか」
緊張感のない声にちょっとイラつくのを感じながら、アヤの顔を見ると邪気のない笑いを浮かべている。つられてこちらもつい笑顔になった。
ギャルソンが食前酒を勧めるがよく分からないので断ってメニューを見た。こちらもフランス語ばかりでちんぷんかんぷんだった。注文できずにいるオレに
「お肉にしましょう」
アヤは笑って当たり前のようにフランス語らしい単語を口にしてギャルソンに注文していた。ソムリエを呼ぶと食前酒とワインを選んでいた。見た目は高校生か大学入りたてぐらいに見えるのに、こんな高級そうな店になれているのが意外だった。
すぐにアペリティフが運ばれてきた。さっきの慣れた様子を見たせいかグラスを持つアヤは堂に入っているように感じた。急にアヤが大人の女性に見えてなんだか気後れするような気がした。オレの中でアヤはカワイイ女の子からきれいな色っぽい女性に昇格していた。
堂々としたアヤになんだか落ち着かない気がしてつとめて平静を保とうとしたが、かえって不自然だったかもしれない。アヤがクスッと笑った気がした。
なれた所作で赤みの強いリップをつけた唇にグラスが触れるのが官能的でさえあった。カトラリーを自在に使いこなして料理を口に運ぶ仕草が色っぽくて、オレは知らずに股間をふくらませていた。
普通の健康な男子であるオレは普通に性欲はあるが、飯を食いながら目の前の女性に欲情することはなかったと思う。しかしこのときはベッドでアヤと抱き合う自分をいつの間にか妄想していた。
料理はたしかにうまかったがアヤの艶っぽい姿を見るだけで十分お腹いっぱいだった。アヤの選んだワインもうまくてかなり酔いが回っていい感じにできあがってしまっていた。
そのときした会話はほとんど覚えていないが、きっと好色な目でアヤを眺め回していたに違いない。ときどきアヤが恥ずかしそうに目を伏せていたのを覚えている。
食事が済んだあとは部屋のキーを見せるとお金を払うことなく席を立った。アヤと歩きながらオレは次々に浮かんでくる淫乱な妄想を頭から振り払うことが出来なかった。
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