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== 女子校生由貴 ==

女子校生由貴 (227) 浩太朗の朝

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女子校生由貴 (227) 浩太朗の朝

混んだ電車の中でヘタレ高校生に抱きつく美少女に、鋭い視線を向ける男がいた。

それは由貴の父、浩太朗だった。
昨日の晩帰りの遅い由貴を心配した八重子は、最近できたボーイフレンドが気になっていたが直接由貴本人から聞けないので、由貴の通学を見張って確認して欲しいと浩太朗に頼んだ。

「それは、やりすぎじゃないか…」
娘に彼氏ができたことは父親としてはショックだが、浮気調査の探偵のように娘の後をつけて見張る行為は、卑怯なことが嫌いな浩太朗を尻込みさせた。
「おとうさん、娘が心配でしょ、別に由貴がつきあってる男の子を、どうこうしようってワケじゃないの、ただどんな男の子とつきあってるのか、見て欲しいの、母親として心配なの…」
真剣な顔で迫ってくる八重子に
「まあな…」
だったら、直接由貴に言って、家に来てもらえば、いいだろ、…。
堂々と娘に彼氏を紹介してもらえばいいと思った浩太朗だが、こういう時の八重子に逆らってもロクなコトはないので、曖昧に応えていた。
「おとうさん、お願いします、由貴の彼氏、見てきて…」
真剣なまなざしを向ける八重子に負けた浩太朗は、次の朝由貴が出掛ける前に家を出て駅で由貴が来るのをまっていた。

おっ、あれか、…。
柱の陰に隠れて改札口を見張っていた浩太朗は、由貴を見つけてその前を歩く少年を見た。見た目はあまりさえないが嬉嬉としてついていく由貴を見ると、よほどスキなのだろうと思った。
お、なんだ?…。
少し間を置いてホームに出た浩太朗は由貴を探すと、先ほどの少年が美女を連れた青年とトラブルになっているのを見た。
あらら、弱いな、…。
次の瞬間ぶちのめされて崩れ落ちたヘタレ少年にため息をついた浩太朗は、由貴が声を上げてすがりつくのを
…、由貴…、…。
あっけにとられて見入っていた。

助けてやるか、…。
男といた美人が悲鳴を上げて少年を気遣う様子を見て、どうやら青年が悪者なのだと分かった浩太朗は由貴の彼氏とか関係なく少年を助けるべきだと思った。正義感が強く若い頃柔道で鍛えた浩太朗は、中年になったとはいえまだまだ若いヤツに負けない自信はあった。
あ…、先越されたか、…。
浩太朗が乗り出そうとした時、すでに学生らしい青年が二人の間に入っていた。少年をなぎ倒した男が逃げるように電車に乗るのを見た浩太朗は、
…、そんなに、スキなのか、…。
なんだか肩すかしを食った気分で少年にすがる由貴を見ていた。おとなしい由貴が乱暴な青年の前で好きな男をかばう姿は、なんだか複雑な気分だった。

あ、アイツ、…。
トラブルが収まって安心したのもつかの間で、美女と由貴に抱きつかれた少年の手が美女のお尻をまさぐるのを見た浩太朗は、人目を気にせずにするハレンチな行為に呆れたが、同時に美女のお尻を平気でまさぐる少年が少しうらやましい気もした。
…、由貴、離れなさい、…。
少年がジャマになって良く見えないが、由貴が少年に抱きつくのを見た浩太朗がハラハラしているウチに電車が来た。

…、だめだ、見失う、…。
電車に乗る3人と同じ場所から乗り込むか迷ったが、別の場所だと混んだ車内で見失うと思った浩太朗はドアが閉まるギリギリで同じ入口から乗り込んだ。
ああ、由貴…、そんなにくっつくんじゃない、離れなさい、…。
混んだ電車で由貴に見つからないように、後ろを向いた浩太朗はチラチラ視線を向けて、満員電車の中で密着する由貴と少年にまたハラハラしていた。

…、誰だ?…。
由貴に手を引っ張られてミニスカの中に入れられたタダシは、由貴に振り返ってドアの付近で鋭い視線を向ける中年に気づいた。こっちを向いたタダシに中年はすぐに目をそらしたが、様子をうかがっているとまた視線を向けて、目があうとまた慌てて目をそらした。
「…、おい」
うろんな中年と関係があるのかと思って、由貴の髪に口を寄せたタダシが呼ぶと
「なんですか?」
股間をパンティの上からまさぐられる由貴は、頬をピンクにしたウットリした笑顔で見上げた。
「あの、オッサン…」
タダシが目配せすると、つられた由貴が浩太朗を見た。
「あ…、あうう…」
タダシの視線の先にわざとらしくそっぽを向く父の浩太朗を見た由貴は慌てて顔を伏せると、
「知ってるのか…」
「…、おとうさん、です…、由貴の…」
タダシに聞かれて恥ずかしそうに応えた。

「…、え…」
タダシに柔らかいお尻をまさぐられて、火照った魅惑的な女体をタダシに押しつけていてフェロモンを垂れ流していたエリも、二人の会話が耳に入ってた。『おとうさん』という単語に生徒の保護者を意識して我に返ったエリは、
やだ、はしたない、どうしよう、…。
公衆の面前で発情するはしたない自分に気づいて、タダシの手が入り込んだチェック柄のミニスカのスソを押さえると、恥ずかしさで顔を上げられずにタダシに寄りかかっていた。

女子校生由貴 (228) につづく
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