2ntブログ

== 女子校生由貴 ==

女子校生由貴 (225) 善人の正体

裏ろま中男 作品リスト
女子校生由貴 目次

女子校生由貴 (225) 善人の正体

エリは通勤路で目を付けられた善人そうな笑顔の青年に痴漢されていた。

ひいっ、いやあっ、変態、痴漢、助けてっ、…。
傍若無人な指先に恥ずかしい部分を荒らされたエリは恥ずかしくて怖くていらだたしくて、頭の中が混乱して逆にフリーズして動けないでいた。
きもちいいんだ、…。
ひとのよさそうな顔でニンマリ笑った大野は抵抗しないエリが、気持ちよくて喜んでいると自分勝手な妄想に取り憑かれて、
「今度は、オレをよくして…」
恋人気取りでエリの耳元でささやくとふくらんだ息子を取りだした。エリの手をつかんで息子にアテさせると
「気持ちよくして…」
興奮した鼻息でエリのウェーブのかかった髪を揺らしながら、イヤらしい声でささやいた。

「…」
やだっ、やめてっ、変態っ、…。
心の中で青年を罵倒するエリだが、怖くて固まってしまったエリは行動を起こせずに大野の慰み者になっていた。
「いいよ、もっとだ…」
イヤらしい妄想で頭の中をいっぱいにした大野は、エリのキレイな手で息子を刺激される気持ち良さに、ウットリしてウェーブのかかった髪に口を当てるとうわずった声を耳元にささやいた。
ああっ、誰か、助けて、…。
どうしようもないエリは手に押しつけられた熱く硬い棒におぞましさを感じながら、タダシに調教されたマゾ奴隷の血を熱くしていた。

次は…、…。
あっ、ご主人様っ、…。
タダシの駅がアナウンスされるのを聞いて、タダシの顔を思い浮かべてなんとか勇気を振り絞ったエリは
「助けて、痴漢です…」
やっと周りに聞こえるような声を漏らした。
「いや、何でもないです、彼女、怒っちゃって…」
いぶかしげな視線を向けるおじさんたちに、大野は慌てることなく善人そうな笑顔を向けていた。恥ずかしそうに顔を伏せるエリよりも、大野のひとのよさそうな笑顔をおじさんたちは信じたようで、エリを助けようとする人はいなかった。あるいは面倒を嫌って知らん顔していただけかもしれない。

孤立無援の孤独感に落ち込んでひとのよさそうな変質者の慰み者にされるエリは、電車が止まってドアが開くと何とか大野を振り切って逃げ降りた。
「はあ…、えっ」
…、えっ、しつこい…、こわいっ、…。
痴漢の魔の手から逃れたエリはほっと息をついたが、不気味な視線に振り返ると大野が立っていた。恐怖に震えるエリに迫った大野は
「こまるなあ、あんなこと言われたら…、明日から、あの電車、乗れないだろ」
相変わらず優しそうな笑いを浮かべているが、厳しい眼光がエリをにらみつけていた。
「…、ごめん、なさい」
ああっ、たすけて、ご主人様あっ、…。
自分は全然悪くないことは分かっているが、マゾ奴隷に染みついた負け犬根性は静かな迫力で迫ってくる変質者に謝っていた。タダシの顔を思い浮かべたエリは、大野の視線から逃げるように泣きそうな顔を伏せてうつむいていた。

「責任取ってもらうよ、来い…」
ホームのハシにある公衆トイレにムリヤリ連れ込んでふくれあがった劣情をぶちまけるつもりで、大野はエリの手を握って引っ張った。
「やだ、助けて…」
大野の淫らなたくらみが何となく予想のついたエリは、懸命に抗って悲鳴を上げた。暴れたエリはチェック柄のミニスカのスソを乱してパンチラしていた。周りにいたオジサンはエリに同情するより、風俗っぽいスクールガールファッションの女体に好色な視線を向けていた。
「ばか、声出すなよ、スイマセン、お騒がせして…」
泣きそうなエリをにらみつけた大野はいいひとぶった笑顔で周りにお愛想して、強引にエリを引っ張っていた。

「エリ、なにやってんだ…」
そこに由貴を連れたタダシが到着した。
「ああ、助けてえ…、痴漢です」
タダシの顔を見て安心したのか、エリはボロボロと涙をこぼしながら助けを求めた。
「…、おまえ、その手を離せ」
善人そうな青年を飲んでかかったタダシは、無表情に小バカにした声を漏らして大野をにらんだ。
「おまえ、関係ないだろ、だまってろっ」
学生服を着た子供の横柄な態度にカッとなった大野は、タダシに蹴りを食らわせて一発でKOしてしまった。
「げふっ…」
「きゃあっ、ご主人様っ…、やめて、くださいっ」
「いやっ、ああっ…」
状況が飲み込めずに後ろで見ていた由貴は、崩れ落ちるタダシに悲鳴を上げると倒れたタダシに覆い被さって、エリの手をつかんだまま見おろす大野を潤んだ大きな目で見つめた。エリも泣きながら崩れ落ちたタダシに駆け寄ろうとしたが、大野の手はしっかりと手首をつかんで離さなかった。

後ろにいたオジサンはしゃがむ由貴のミニスカがまくれ上がってパンチラするのを見て、ヤニ下がった笑いを浮かべたが、学生風の青年が
「暴力はやめてください…」
由貴と大野の間に割り込んで、大野をにらみつけた。
「フン、そいつが生意気なんだよ…」
体格のいい体育会系学生っぽい青年ににらみつけられた大野は勝ち目がないとみると、あっさりエリの手を離してちょうど来た電車に逃げこんだ。

「ご主人様っ…、わあっ、ごめんなさいっ」
やっと自由になったエリは由貴が抱き起こしたタダシに抱きついて泣きじゃくった。

女子校生由貴 (226) につづく
ブログランキング ケータイの方はこちらから
ブログランキングバナー1日1クリックご協力をよろしくお願いします。
関連記事
┗ Comment:0 ━ Trackback:0 ━ 19:36:41 ━ Page top ━…‥・

== Comment ==






        
 

== Trackback ==

http://aosaga9.blog.2nt.com/tb.php/641-7fced290
 
Prev « ┃ Top ┃ » Next