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== 女子校生由貴 ==

女子校生由貴 (214) ウチにおいでよ

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女子校生由貴 (214) ウチにおいでよ

タダシがそんなことを考えてることなど知らない由貴は、居心地が悪くて何とか完食したが食べた気がしなかった。

「じゃあ、行くか…」
トレーを持って立ち上がったタダシはさっさと始末して店を出て行った。由貴は気が重くて胃がもたれる気がしたが、
せっかく二人きりなんだから、…。
前向きに考えることにして、
「ご主人様、ごちそうさまでした」
店を出たタダシの腕に抱きつくとカワイイ笑顔で見上げた。
「…」
タダシはやはり照れたように、まぶしい笑顔から顔を反らしてそっぽを向いた。

なんか変、いつもなら、怒られるのに、…。
タダシに開発されたマゾ奴隷の性根は怒られることをどこかで期待していたが、期待はずれなタダシの反応に何か物足りない気がしていた。
ひょっとして、由貴に興味が無くなったの?…。
エリや洋子、優、そして今日は由里子とハーレム状態のタダシに、自分はもう用済みなのかと悪い方に考えた由貴は急に落ち込んでいた。

由貴は腕に抱きついたまま駐輪場まで歩いていったが、
由貴に、触ってもくれない、…。
いつものタダシなら人目も気にせずに(と由貴が思っているだけだが)お尻や体に触ってくるのに、全くそんなそぶりさえ見せなかったのに、由貴はショックを受けていた。

むっつりしたまま自転車をこぎ出したタダシに由貴は落ち込んだ気持ちを抱えてついていった。しかし時折タダシが振り返って由貴がちゃんと付いてきているか確認するのを見て、
ご主人様、由貴を気にしてくれてる、…。
チョットうれしくなった。
いつもの場所で自転車を止めたタダシは、横に止まった由貴をじっと見つめた。
「…」
何、ご主人様…、まさか、別れてくれ、とか?…。
深刻な顔で何か言いたげなタダシに、エリや優たちの顔が浮かんで別れの言葉を予感した由貴は、
やだよおっ、捨てられたくない、…。
タダシの顔が見られなくなってうつむくと目に涙を溜めていた。

「おい、なんで泣くんだ…」
由貴が後ろのアナで練習したコトを思いだしたタダシは、家に由貴を誘おうか躊躇していただけだが、急に泣き出した由貴にアタフタした。
「うっ、だって、ううっ…」
あううっ、ご主人様、焦ってる…、いつもなら、泣くなって、怒るのに、…。
タダシの慌てた声に本格的に泣き出した由貴に、どうしていいか分からないタダシは由貴を抱きしめるとキスした。
「ふっ、…」
えっ、…、えへへ、チュー、されちゃった、へへへっ、…。
急にキスされた由貴は涙に濡れた目をビックリさせて目を閉じたタダシの顔を眺めていたが、ウットリして目を閉じるとタダシに抱きついた。

「ご主人様、大すき…」
なんだ、由貴の、取り越し苦労だったんだ…、ご主人様を、疑うなんて…、由貴のバカ、…。
唇を離したタダシに由貴はうれしそうに笑った。
「ああ、オレも…」
天使のような笑顔から目をそらしたタダシが、ぼそっとつぶやくと
「きゃうっ、ううっ、うれしいっ」
オレも、だって…、きゃあっっ、うれしいっ、…。
由貴はぎゅっと抱きついてタダシの胸の顔を埋めて天にものぼるような幸せをかみしめていた。
「ウチ、来いよ…」
幸せに浸っている由貴の耳元にタダシがつぶやいた。
「ええっ、いいのっ…」
ウチ…、ウチって、ご主人様の家だよね…、ちゃんとご両親に、ご挨拶しなきゃっ、…。
顔を上げて明るい表情を見せた由貴に
「練習したんだろ…」
ミニスカのお尻をなで回すタダシのイヤらしい笑いが見おろしていた。

「はううっ、はい…」
ああんっ、そういうこと…、でも、うれしい、ちゃんと、憶えててくれたんだ、…。
お尻をまさぐる手にアナドリルを思いだした由貴は、恥ずかしそうにうつむいた。
「じゃあ、いくぞ…」
由貴の明るい笑顔を見て安心したタダシが自転車をこぎ出すと
「あんっ、まってえ…」
由貴はニコニコしながらその後を追った。

「お父様、お言葉に甘えて遊びに来ました、お邪魔します…」
父のオサムはホントに息子が昨日の晩会ったカワイイ女の子を連れてきたことに驚いたが、
「ああ、ゆっくりしていって…、といってももう遅いから、あんまりゆっくりしてるとご両親が心配するけど…」
冗談だかなんだか分からないことを言って照れていた。
「お母様、こんばんは、お邪魔します…」
「…」
普段から愛想のない母のケイコは由貴をチラ見すると、台所に引っ込んだ。

女子校生由貴 (215) につづく
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