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== 女子校生由貴 ==

女子校生由貴 (196) 省吾

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女子校生由貴 (196) 省吾

「あれ、優ちゃん、気分でも悪いの?…」
教室に入ってきた由貴は、机に突っ伏す優に声をかけた。

「あ、ちがうの、なんでもないよ…」
由貴の心配そうな声に優は慌てて顔を上げて笑顔を作った。
「そう、でも何か心配事があるなら、由貴に言ってね」
昨日の屋上での告白を思いだした由貴は、まだ心配そうに声をかけていた。
「ホントになんでもないの…、昨日夜更かししたから眠いだけだよ」
本気で心配してくれる由貴の気持ちに、その彼氏に変な気を起こしそうになった自分が恥ずかしくなって、優はうつむいて応えた。

「そう、ならいいけど…」
いつもの元気がない優にそれ以上追求するのも、押しつけがましい気がして黙った由貴に
「それに調子悪くなるとしたら、(生理の由貴ちゃんでしょ…)」
由貴の気持ちの揺れを敏感に感じた優は、心配かけまいとしていつものオヤジ笑いを見せた。
「もう、やだっ…」
いつもの優に戻って由貴もうれしそうに笑った。席に着いた由貴は後ろのタダシをチラ見した。無表情に廊下側に視線を向けるタダシに、由貴もつられて見た。

誰だろ、…。
廊下には陰湿そうな笑いを浮かべた猫背の少年省吾が立っていた。タダシを見ていた省吾は由貴の視線に気づいて、イヤらしい笑いで見返してきた。
なんだろ、…。
気味の悪い笑いに目をそらした由貴はイヤな感じがしていた。

省吾!…。
そこへ朝のHRに来たエリが省吾を認めて緊張して立ち止まった。表情をこわばらせるエリに陰湿な笑いを浮かべた省吾は、隣の教室に入っていった。省吾から意識的に目をそらしていた由貴はそれに気づかなかったが、タダシは一部始終を見ていた。
何かあったのか、…。
あれ、エリ先生、なんか変、…。
教壇に立ってHRを始めたエリの顔は笑っていたが、駅で別れるまでと違うのをタダシも由貴も感じていた。じっと見つめるタダシの視線に気づいたエリは、一瞬素の表情を見せたがすぐに目をそらした。

ご主人様も、何か、…。
HRが終わって教室を出て行くエリを追うようにタダシが席を立った。目線だけでタダシを追った由貴は、エリを心配して追いかけるタダシに心のどこかで安心していた。エリをライバルだと思う気持ちはすでに全くなくなって、同じ男を好きになった戦友のような気持ちを抱く由貴は、タダシの優しさがうれしくもあり、少しヤキモチも感じていた。
「(ダンナ、どこ、行ったんだろ?…、授業始まるよ)」
三人の気持ちから一人カヤの外の優が声をかけると
「うん…」
優は曖昧に応えた。

後をついてくるタダシにすぐに気づいたエリは、職員室を素通りして女子教員トイレに向かった。昨日初めてタダシに犯された場所だが、今はタダシの奴隷愛人になっているエリは追ってくるタダシがうれしくて、二人きりになりたくてこの場所を選んでいた。

廊下の突き当たりを曲がってトイレの前で振り返ったエリは、無表情に立ち止まったタダシに抱きついた。
「…、何があったか、言え」
すがりつくエリをトイレに連れ込んで個室に入ったタダシはエリの体をまさぐりながら、ご主人様口調で冷たく言った。
「お願い、抱いて…、メチャクチャにして…」
鼓膜に響く冷たい声にマゾの本性を高ぶらせたエリは、スーツのボタンを外してフロントホックを外すとブルンと豊満な乳房を出した。タイトスカートを窮屈そうにズリ上げてノーパンの股間をさらした。
「何があったか、言え」
魅惑的な肉体を押しつけてキスをせがむように顔をすりつけてくるエリの、肩をつかんで引きはがしたタダシは、冷たく見つめてもう一度同じセリフを口にした。

「…、何でもないの…、お願い、欲しいの、ご主人様の、ちょうだい」
タダシの声に表情を曇らせたエリはうつむいて色っぽい声を作ると、学生服のボタンを外してズボンを脱がせた。
「言えっ」
そそり立つそれを咥えようと膝をつくエリを引っ張り上げたタダシは、下を向こうとするエリの目をのぞき込んで、怒気を含んだ声を漏らした。
「…、う…、ううっ…、うううっ…」
厳しい一言に全身の柔肌をビクッと震わせたエリはギュッと抱きつとポロポロ涙をこぼした。大声で泣き出しそうになるのを何とかこらえて、タダシの胸に顔を押しつけていた。
「…」
嗚咽を漏らして揺れる肩を優しく抱いたタダシは、しばらくエリが泣き止むのを待っていた。泣き声を押し殺す嗚咽になんだか怒りがこみ上げてきたタダシは、廊下に立っていた省吾の顔を思い浮かべていた。

「…、ゴメンなさい、ご主人様」
ひとしきり泣いたエリは、涙に濡れたままの顔を上げるとカワイイ笑顔を作ってみせた。
「なにがあった…、省吾か?」
やっと落ち着いたエリにタダシは無表情に聞いた。エリにはその声に優しさが滲んでいるように感じた。
「え、なんで…」
しかしその後に出た省吾の名前に、驚きを隠せないエリはマジマジとタダシの顔を見つめた。
「省吾に、何かされたんだな」
エリの表情で省吾の関与を確信したタダシは、ひどいことをされたのだろうエリの体を大事そうに抱きしめた。昨日から散々ひどいことをしてきたタダシだが、エリを自分のモノだと思っているので、他人にしかも省吾に穢されたことが許せなかった。

「はい…」
少年の腕で包み込むように抱擁されたエリは、思いがけず示された優しさにコレまでの気持ちが全部吹き飛んでいた。涙を溜めた目でウットリ笑ったエリは幸せな気持ちに浸って、火照る豊満な肉体をタダシに預けていた。

女子校生由貴 (197) につづく
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