裏ろま中男 作品リスト24のひとみ先生 目次24のひとみ先生 (18) CAだよひとみ先生
朝のHRに現れたひとみに生徒たちは一斉に注目した。
ひとみはANAのキャビンアテンダントの制服を着ていた。
「…先生、その格好は何ですか」
学級委員のメガネっ娘平田がさっそくツッコミを入れてきた。
「…CAです」
「CAってなんですか」
ロリ顔巨乳の篠田が手を上げて聞いていた。
「今度行く修学旅行先、カリフォルニア州の略号です」
「…修学旅行はアメリカなんですか?」
須田がうれしそうに聞いていた。
「ウソです、八丈島です」
ひとみがニッコリ笑って応えた。
「…ええ~」
生徒が一斉に不満そうな声を上げるのに
「ぜいたくをいうんじゃありません、先生の時は学童疎開という名目で富山だったんですよ」
「いつの時代ですか」
平田が呆れた顔でツッコんでいた。
「ウソです、私は塀の外に出してもらえなかったので、どこにも行ってません」
「…それって、少年院ですか…?」
平田が不安そうな顔で半信半疑に聞いていた。
「…まあ、私のことはいいじゃないですか」
ひとみはニッコリ笑っていた。
「…そう言うわけで、飛行機のマナーを教えます、くれぐれも恥ずかしいマネだけはしないでくださいね」
「はーい」
まるで小学生のように元気に生徒たちが応えた。
「まずCAが近づいてきたら…」
「…カリフォルニア州が近づいてくるんですか?」
手を上げて聞く篠田の天然ボケに
「キャビンアテンダントですよね、ちゃんと説明して上げてください」
平田が不満そうにツッコんでいた。
「イイじゃないですか、学級委員の平田さんがちゃんと説明してるんですから」
ひとみはニコニコしていた。
「…CAが近づいてきたら、いきなりアナに入れようとしてはいけません」
「…オヤジギャグですかっ、ていうより、そんなコトしません」
平田は呆れながらツッコんでいたが、男子はANAのキャビンアテンダント姿ですらりと立つひとみのおしりを見つめてイヤラシイ妄想をふくらませていた。
「…、やさしくオシリをタッチする程度でガマンしてください」
「そんなコトしていいんですか?」
奥田がスケベな顔を輝かせて聞いていた。
「ウソです、奥田君がそんなことをしたら、確実にぶん殴られます」
「オレ限定ですか…」
奥田はまたもひとみの冷たい言葉にへこんでいた。
「…あの、ひとみ先生」
矢田が額をアブラ汗で光らせながら、おそるおそる手を上げた。
「なんですが、矢田君」
ひとみの冷たい声が応えた。
「飛行機が、怖いんです」
「…、飛行機はかみついたりしませんよ」
「そうじゃなくて、あの鉄のかたまりが飛ぶのが信じられなくて…」
「何を言ってるんですか、飛行機は鉄じゃなくてジュラルミンというアルミ合金で出来ています、他にカーボンコンポジットというF1にも使われている炭素繊維素材が使われています」
「…あの、そういう専門的なことじゃなくて…」
「要するに自分がヘタレだと言いたいわけですね」
ひとみがめんどくさそうに言うのに
「そんな言い方ひどいです」
須田が矢田をかばっていた。
「ちょうど良かった、あなたの面倒は見てられませんから、矢田君は飛行機に乗っている間、須田さんのオッパイでもしゃぶっていなさい」
ひとみの投げやりな暴言に、一斉に不満の声が上がったが
「…矢田君、いやなの?」
須田がはにかんだ表情で矢田を見つめていた。
「…えっ、そんなことないよ」
矢田は須田の意外な反応に、ドギマギしながら応えた。
「じゃあ、ヘタレの矢田君は須田さんが面倒を見ると言うことでイイですね」
ひとみのせいせいしたと言わんばかりの口調にも、
「はいっ」
須田はうれしそうに応えて、矢田にはにかんだような笑みを浮かべてウルウルした目を向けていた。
「…じゃあ、女子はCA役として男子にサービスしてください」
「…何をするんですか」
平田が不満そうに聞くと
「平田さんは奥田君の横に立ってください」
「ええっ、やだあ」
「…ワガママ言うんじゃありません、先生は毎日男子のイヤラシイ視線をガマンしてるんですよ、平田さんもそのくらいガマンしなさい」
「…そんなあ」
ひとみのワケのわからない理屈に、しぶしぶ平田は奥田の横に立った。他の女子も隣の男子の横に立っていた。ひとみにあおられた男子はスケベな妄想で横の立つ女子に淫乱な期待を抱いていた。
(19) 女子全員でCAごっこにつづく
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