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== 少女真希 ==

少女真希 (7) 嵐の後

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少女真希 (7) 嵐の後

嵐のような狂乱が治まって図書館はいつもの静寂を取り戻していた。

ブラをズリ上げられて胸をさらしてM字開脚であそこを丸出しにしてさらす、恥ずかしい姿で横たわる真希と放心して座り込む雄次がいた。

「…、真希」
呆然とした表情で雄次が声をかけた。

「…」
真希はその声を遠くに聞いていた。

「…真希」
もう一度雄次が真希を呼んだ。

「…、うん」
感情のない声で真希が応えた。

「…、ゴメン」
ほとんど無意識に雄次は言っていた。

「…」
なぜだか真希は雄次のその言葉に急に悲しくなってきた。視界がぼやけて目には涙がいっぱいにたまっていた。

「…、真希?」
急に泣き出した真希に雄次が心配そうにのぞき込んだが、雄次の不安そうな顔を見て真希はよけいに悲しくなって、涙がポロポロと目尻からこぼれた。

「…うっ、…、うん」
なんで泣いているのかよく分からない真希は、無理に笑顔を作って雄次を見つめていた。

「…」
雄次は真希のぎこちない笑顔と目尻からあふれる涙に、どうしていいか分からずにただ真希の顔を見つめていたが、
「結婚してくれ!」
と口走っていた。

「えっ、…」
真顔で告白する雄次を真希は表情のない顔で見つめていた。

「…あっ、ああ」
言ってしまったことの突拍子のなさに気付いた雄次はちょっと照れたように笑った。

「…、ぷっ」
雄次の顔を見て真希も思わず吹きだしていた。まだ目にいっぱい涙を溜めていたが本当にうれしそうな笑顔だった。

「…わっ、はは、」
真希の笑顔につられて雄次も照れながら笑っていた。

ひとしきり笑い声が図書館に響いたあと、
「…、たいへん」
真希ははだけた胸にブラを戻すと上衣を下げて、パンティを拾って穿くと、
「雄次君も、早くして…」
恥ずかしそうに横目でチラ見して雄次のハダカの下半身に視線を向けた。

「…あっ、ああ」
雄次はあわてて股間を隠すと真希に背を向けてパンツを穿くと、ズボンを引き上げた。

「…」
衣服の乱れを直してふたりは並んで立っていた。先ほどまでの淫乱な空気をムリヤリ振り払うように、初々しいカップルを装おうふたりがいた。

「…雄次君」
はにかむように真希が先に口を開いた。
「…」
恥ずかしそうに雄次が真希に視線を向ける。

「…結婚してくれるの?」
真希ははにかむようにうつむきながら、上目遣いの視線で雄次を見上げていた。
「…えっ、ああ、…、男に…、二言は無い!」
雄次は真希の視線から逃げるように目をそらしながら、後ろめたさを隠すようにわざと語気を強めて言っていた。

「…ムリしちゃって」
突き出したおしりの上で両手をあわせた真希は上体をやや伏せて、雄次の顔を下からのぞき込むようにして笑っていた。真希は雄次の顔を見上げながら、あそこがまだ熱くて滴があふれてくるのにチョット顔を赤くしていた。

「…ムリなんて、してねえよ」
雄次は照れたように目を反らして応えた。

「…いいの、私、雄次君のこと、スキだから」
はにかんだ笑顔でそう言った真希は目を伏せた。我ながら大胆な発言に自分でもチョット驚いていた。

「…」
雄次はそんな真希がまぶしくかわいく見えた。
「…真希、…おまえ、前髪切った方がカワイイぞ」
はにかんだように思ったことをそのまま口に出していた。

「…」
その言葉に真希は雄次の照れた顔を見つめた。カワイイと言われたことがどうしようもなくうれしかった。
「ウン、土曜日に切ってくるね」
うれしそうな笑顔で雄次を見つめていた。

「…おう」
そっぽと向いたまま照れた雄次が応える。

「じゃあ、残りのお仕事、やっちゃいましょ」
本棚に本を返しはじめた。

「…」
雄次は真希の後ろ姿をぼんやりと眺めていたが、おしりがプリプリ揺れるのにまた股間があつくなるのにちょっと焦ったが、真希はそんな雄次の様子には全く関知せず、うきうきと作業にかかっていた。

(8) バカップルにつづく
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