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女子大生菜々子 (59) サルの岡村

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女子大生菜々子 (59) サルの岡村

デパートの喫茶店で菜々子と岡村は向き合って座っていた。

「…私は菜々子よ、あなたは?」
優しい笑顔を向けたまま名前を告げた。

「…、岡村です」
痴漢行為で捕まった岡村は、まだオドオドしながらぼそっと答えた。
「岡村君ね」
やっとまともな会話が成立したことに菜々子が安心したような笑顔を見せた。菜々子の落ち着いた口調に、
…年上だったのか、…。
岡村はやっと菜々子が自分より年上の女性だと気が付いた。

「なに…?」
岡村が納得したような表情を見せると、菜々子は人なつっこい笑顔で問いかけた。
「…、あの…、おねえさんがカワイイから、てっきり同じ年くらだと思ってました」
岡村は優しい笑顔でさっきまでの緊張感をすっかり忘れて、思っていることをそのまま口に出していた。

「…、アラ、お世辞のウマイおサルさんね」
菜々子は若く見られたことがまんざらでもなさそうに笑っていた。
「…えっ」
気にしていることをさらっと言われて、岡村は笑いながら怒ったような複雑な表情になった。
「あっ、ゴメンネ、気にしてたの?」
菜々子はあっけらかんと笑っていた。

「…、いや…あの…」
菜々子の屈託のない笑い顔に、岡村も誘われるようにチョット笑った。
「あっ、笑うとますますサルそっくり…」
言ってから菜々子はしまったと思ったが、
「…、はあ、よく言われます…」
岡村は自嘲気味に笑っていた。

「…ねえ、岡村君」
すっかりうち解けたように菜々子は気安い口調になっていた。
「…、はい」
岡村もどうにか落ち着いたようで、菜々子の顔をまともに見られるようになっていた。そして間近に見る菜々子はホントに美少女だと見惚れていた。
「あっ…」
おっぱい…、でけえ…、あ、まずい、…。
目を伏せた岡村は、大きく開いた胸元にくっきりした谷間を見てとたんに元気になった股間を押さえた。

「え…、あ、もう、ホントにエッチなおサルさんね…」
あっ、胸、見てる、…、ああっ、なんか、胸があつい、…。
胸を見つめる岡村の視線に気づいた菜々子は、女の部分を刺激されて乳首を硬くしながら、困ったように笑って岡村を見ていた。
「あの…、スイマセン…」
よかった、怒られなくて…、でも、ホント、でけえよ、しゃぶりてえ…、いや、だめだっ…。
怒り出す様子のない菜々子に照れたように笑った岡村は、胸を盗み見していた。

「…健康な男の子なら、女の人に興味があるのは、当たり前だしね」
なんか、見られてると、かんじちゃう、…、あっ、何考えてるの、だめっ、…。
イヤらしい視線から胸を隠すこともせず、優しく笑っていた。

「…でも、あれはダメよ」
そうよ、これだけは、ちゃんと、言わないと、…。
急に乗り出して真顔になった菜々子が岡村の目を見つめた。
「…、ああ、…そう、ですね」
上体を乗り出してよけいに強調された胸の谷間が目に入ってドキマギした岡村は、だらしない笑顔を浮かべて口ごもりながら答えた。

「女の子は繊細なんだから、いきなりあんなコトされたらショックよ」
チョットまじめな口調でいう菜々子に
「…、はいっ、スイマセンでした」
岡村はそう言って頭を下げると、ごんっ、とテーブルに頭をぶつけていた。

「…、ぷっ」
頭を抑える岡村がおかしくて、つい吹きだしていた。
「…へへっ」
岡村も頭をかきながら笑っていた。その仕草が
「サルそっくり」
菜々子は思わず口にしていた。

「…」
ふたりは目を合わせると、破顔一笑して大声で笑っていた。

「…ねえ、岡村君、…私、心配なの…」
笑いが納まった菜々子が目尻の涙を拭きながら岡村を見つめていた。
「…」
岡村は黙って菜々子の顔を見つめ返した。
「…、あんなことしてたら、…岡村君、犯罪者になっちゃうよ」

「…、はい」
菜々子の優しい口調に、岡村は素直にその通りだと思った。
「もうあんなコトしちゃ、ダメよ」
「はい、スイマセンでした、もうしません」
岡村は二度と変態行為はしないと心に固く誓った。

「…そう、分かってくれて、うれしいわ」
真剣な顔を見た菜々子は、岡村が分かってくれたことがうれしくて笑っていた。
「はい」
菜々子のきれいな笑顔を見つめて、岡村は
この笑顔は、本心からの笑顔だ、オレを、ホントに心配してくれたんだ、…。
菜々子の優しい気持ちがうれしかった。
本心から、失礼なことをしたオレの心配を、してくれた、…。
キレイな女の人から親切にされた経験のない岡村は、うれしくて涙が出そうになった。

「どうぞ、飲んで…」
頼んだコーヒーがきて岡村に勧めた菜々子は、ブラックのまま口を付けると打ち解けた雰囲気で話し始めた。

「岡村君は高校生?」
「…そうです」
「彼女はいないの?」
「…いません」
「…」
あっさりいないと応える岡村に、菜々子はなんだか悪いことを聞いた気がして、なんとか慰めようと考えたが言葉が出てこなかった。

「…、あの?…」
「…、えっ、悪いこと聞いちゃったかな」
「いいです、モテないですから」
「そう、でもあんなことするくらいだから、彼女、欲しいんでしょ?」
動揺した菜々子はまたよけいの一言を口走っていた。

「…」
「あっ、責めてるワケじゃないのよ、あのことはもう忘れよっ、ねっ」
黙り込む岡村に菜々子は地雷を踏んだ気がして、懸命に取り繕っていたが
「…、俺は忘れません、一生の思い出にします」
真顔になった岡村が、菜々子の顔を見つめた。

「…えっ」
「菜々子さんのようなきれいな方と、こうしてお話出来たことは、俺の宝物です」
岡村の告白に菜々子は胸がドキドキして頬が熱くなる気がした。先生として大人の態度で振る舞うと決めたことなどすっかり忘れていた。
「あの感触は一生忘れません」
岡村は菜々子の顔を見つめてきっぱり言った。

「!…」
真っ直ぐ見つめる視線に目を伏せた菜々子は顔が熱くて、きっと赤い顔をしているだろう自分が恥ずかしくて落ち着かなかった。岡村の言葉にお尻をまさぐられている気がしてアソコを熱くしてドキドキしていた。年下の少年に口説かれている気分だった。

(60) プライベートレッスンにつづく
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