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== 交渉人涼子 ==

交渉人涼子 11話 (33)

裏ろま中男 作品リスト
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交渉人涼子 Negotiator Ryoko
11話 死なないで…、交渉人涼子よ永遠に (33)

涼子さん、お加減どうですか、朝の検温にサエコが入ってきた。昨日は、変なことしなかったでしょうね、サエコが意味ありげに笑っていた。サエコの表情から、見られた、と直感した涼子だったが山田は、何もないです、とわざとらしく応えていた。まだ安静にしてくださいよ、涼子さんは重症患者なんですから、平熱の体温計を見たサエコは、涼子にニッコリ笑って出て行った。涼子はちょっと反省して入院中は禁欲するコトを誓ったが、そんな涼子の決意など全く知らない山田は今夜もエッチができると妄想して顔をゆるませていた。

弥生は検察に身柄を送致され、起訴が決まった。調書を取った笹野は検察送致前に涼子に裏取りに来て、おまえたち、そう言う関係だったのか、とエロオヤジの顔で笑っていた。それでも笹野は個人的なことだから、このことは必要以上には漏らさないと約束してくれた。もう隠してもしょうがないので涼子が白状すると、それでいつ結婚するんだ、と笹野が笑った。結婚…、何度も山田から言われながら、それをずっと避けてきた涼子だったが、急に結婚という言葉に現実味を感じていた。はたして山田は本気で自分と結婚する気なのか、涼子は不安だった。

しかし今はそんなことを考えている場合じゃないと、弥生が厳しい罰を受けないように減刑を望む嘆願書を書くことを涼子が伝えると、そうか、そうしてくれ、と笹野は優しく笑った。事情を理解している笹野も弥生に同情していた。あの子も悪い子じゃないし、これからきっといい人が見つかるだろうしな、とセクハラオヤジらしくないしみじみした口調だった。まあ、結婚式には呼んでくれよ、おまえのケツが触れなくなると思うと、ちょっと残念だがね、セクハラオヤジのセリフを残して笹野は病室を出て行った。

退院まで毎日山田が泊まりに来て何かと涼子の世話を焼きたがったが、涼子は二度と一緒に寝ようとは言わなかった。エッチも極力避けて山田が奇行に走りそうな目を見せてアブナイと思った時だけ口で処理した。涼子が急に冷たくなってそのわけがわからない山田は、自分が嫌いになったのか不安になったがそれを聞くことが出来ずに、涼子が完治するまでガマンするべきだと考えて何とか欲望を抑えると、夜は病室の床に布団を引いて寝ていた。一月ほど入院してやっとキズが完治して退院の許可がおりたが、その前に涼子は担当医の東条に呼ばれた。

交渉人涼子 11話 (34) につづく
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