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== 交渉人涼子 ==

交渉人涼子 11話 (19)

裏ろま中男 作品リスト
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交渉人涼子 Negotiator Ryoko
11話 死なないで…、交渉人涼子よ永遠に (19)

山田さんは私を愛してる…、私は山田さんに愛されてる…、弥生はさっきトイレで目撃したことを間違いだと思い込もうとした。しかし山田の涼子に向けた甘えた声がそのたびに蘇って、弥生の妄想をたたき壊した。山田さんは、あの淫乱女に誘惑されたんだ…、病院で私にしたみたいに、イヤラシイコトをして山田さんを籠絡したに違いない…、攻撃の糸口を涼子に向けると愛しい山田をイヤラシイ手口で奪ったと妄想した弥生は涼子に怨念に近い怒りを感じた。きっとそうだ、あんなに私を愛してくれた山田さんは、あの年増女にダマされてる、あの女さえいなくなれば、山田さんは私のところに帰ってきてくれる…、独りよがりな妄想に溺れた弥生の怒りは次第に殺意に変わっていった。

弥生はペン立てで銀色の鈍い光を放つハサミを焦点の合わない目で見つめた。そうよ、あの女さえいなければ、山田さんは私と一緒に幸せになれる、弥生はハサミを握った手を柔らかい胸に押しつけて大事そうに抱えると、立ち上がってふらふらとドアに向かった。そこへ涼子に撃退された山田がちょうど帰ってきた。すれ違う弥生は、待っててね、と妖しい笑顔を向けて部屋から出て行った。山田は弥生が何を言ったかよく分からないまま、それよりも涼子とのアフターファイブに思いを巡らせスケベな妄想に浸って幸せそうなバカ面をさらしていた。

山田にまさぐられた柔肌が興奮で泡立つのを意識しながら、涼子はトイレを出ると帰り支度をするため更衣室に入った。女子トイレに向かおうとした弥生は涼子が更衣室にはいるのを見て、夢遊病者のようにふらふらと誘われるようについていった。自分のロッカーを空けた涼子は服を脱いでブラとパンティだけの姿になると、湿ったパンティを両手でズリ下げてプルンとお尻を揺らすと脚線美から抜き取った。定時後の山田との時間を意識して山田が喜びそうな少女っぽいパンティに履き替えると、ブラもそれに合わせようとこぼれそうなたわわな乳房をムキだしにして上半身はだかになった。そこに弥生がふらふらと入ってきた。

…、大きいし、キレイ…、弥生は涼子の胸からつきだした見事なバストを横から見てそう思った。このイヤラシイ体で私の山田さんを誘惑したのね…、無表情で近寄る弥生を認めた涼子は、また小言を言われると思って無視した。すぐ横で無言のまま見つめる弥生の手が、涼子のくびれたウエストの背中側に押し当てられた。?…、腰を流れる熱い何かに目を向けた涼子は、震える弥生が押し当てる手の下に真っ赤な鮮血が流れるのを見て、しばし状況を理解できずに無表情にそれを見つめたが、くっ、とうなって弥生と突き飛ばすと傷口を押さえてうずくまった。

交渉人涼子 11話 (20) につづく
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