2ntブログ

== 交渉人涼子 ==

交渉人涼子 11話 (13)

裏ろま中男 作品リスト
交渉人涼子 目次

交渉人涼子 Negotiator Ryoko
11話 死なないで…、交渉人涼子よ永遠に (13)

公園の植え込みの中でだらしなく足を広げて下半身をさらした弥生は、涙まみれの目で青い空をぼんやり見ていた。暴漢に陵辱されて充血したグチャグチャになったスジからはドロッとした粘液があふれていた。みんな、涼子のせいよ、見知らぬ男に強姦されて屈辱にまみれた弥生は涙で濡れた目で晴れた空に見つめて、涼子への見当はずれな恨みだけで何とか意識を保っていた。ティッシュで股間のネットリしたヨゴレを拭き取ると、破れ目の痛々しいパンティを引き上げてほこりを払って居ずまいを正した弥生は重い足取りで駅に向かった。

弥生がそんなひどい目に遭っているなど思いもしない山田と涼子は、忙しい日常からはみ出したような空白の時間に暇をもてあましていた。涼子さん…、ヒマで涼子の官能的な肉体を妄想するぐらいしかすることのない山田がスケベ面で声をかけると、ダメよ、間髪入れずに、有無も言わせぬきっぱりした口調で涼子は拒絶した。まだ、何も言ってませんよ、涼子の堂々とした口調に幇間のようにご機嫌伺いする情けない山田の顔に、どうせ、エッチなことでしょ、端正な横顔で流し目した涼子は、小人閑居して不善を為す、って言葉知ってる、と聞いた。

…、何ですか、それ、イヤラシイ妄想を浮かべてマヌケ面をさらす山田が聞き返すと、あなたみたいな凡人は、ヒマだとろくなコトを考えない、という意味よ、切れ長の目で冷たい視線を向ける涼子にマゾの被虐心を刺激されてゾクゾクしながら、さすが涼子先輩、と物知りな涼子に山田は感心していた。あなた、バカにされたのよ、わかってる?、呆れ顔の涼子が嘆息して、あなた人生の目的とかないの?、と聞くと、涼子先輩と、結婚することです、堂々と胸をはった山田が応えた。

もう、いいわ、突き放すような口調でつぶやいた涼子は窓の外に視線を向けながら、うれしくて顔がゆるみそうになるのを懸命に押さえていた。本気ですよ、ベッドから飛び降りた山田が、外を眺める涼子の視線をさえぎって真剣な顔でのぞき込んだ。間近に見つめる山田の顔に一瞬素になった涼子は、バカッ、とつぶやくと照れたように顔を伏せた。恥じらう涼子のカワイイ顔にこみ上げる劣情のままキスしようと迫った山田に、だから、それをやめなさい、って言ってるでしょ、ゆるみそうな顔をわざと怒らせた涼子は山田のスケベ面を押しのけた。

交渉人涼子 11話 (14) につづく
ブログランキング ケータイの方はこちらから
ブログランキングバナー1日1クリックご協力をよろしくお願いします。
関連記事
┗ Comment:0 ━ Trackback:0 ━ 20:38:23 ━ Page top ━…‥・

== Comment ==






        
 

== Trackback ==

http://aosaga9.blog.2nt.com/tb.php/400-87143702
 
Prev « ┃ Top ┃ » Next