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== 交渉人涼子 ==

交渉人涼子 10話 (13)

裏ろま中男 作品リスト
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交渉人涼子 Negotiator Ryoko
10話 山田刑事刺傷事件 (13)

死ぬほど恥ずかしい姿をさらす危機から何とか脱した涼子は、便座に美しい肢体をリラックスさせていたが、ウォシュレットで後始末するとバスルームに向かった。下半身の苦痛で全身から噴き出したアブラ汗を冷たいシャワーで洗い流していると、まだ全裸のままの山田が申し訳なさそうに、しかし放出の喜びの余韻を引きずっているのか、顔には相変わらずニヤけたバカ面をはりつけてのぞき込んでいた。

山田のバカ面に先ほどまでの苦痛が生々しく蘇った涼子は、瞬間沸騰した怒りでたおやかな女体を充満させたが、なんとか押さえると妖しく笑ってキレイな指先で山田を誘った。はいっ、涼子の笑顔に誘われてだらんと息子をぶら下げた情けない姿でうれしそうにバスルームに入ってきた山田が、涼子の間合いに入った瞬間、回し蹴りを食らって風呂場の床になぎ倒された。

このっ、変質者めっ、涼子は怒りに震えながら床にだらしなく倒れ込んだ山田を殺意のこもった目で見下ろしていたが、脇腹のキズ痕が目に入っていつものようにタコ殴りに折檻するのをなんとか耐えていた。とっとと、出て行けっ、山田も涼子の怒りように全身アザだらけになるまで折檻されるのを覚悟していたが、怒鳴られただけで涼子が暴力を押さえたのに拍子抜けしていた。折檻してくれない涼子になんだか突き放されて見放された気がした山田は、スイマセンっ、許してください、いきなり泣き出して土下座した。

すぐにっ、私の前から、消えろっ、厳しい叱責のみで折檻しない涼子をますます遠くに感じた山田は、スイマセン、ホントにスイマセン、と泣き声混じりに叫んで、何度も風呂場の床に頭をたたきつけて土下座を続けた。頭を打ち付ける鈍い音が浴室に何度も響いて床に血がにじんでいた。痛っ、まだまだ怒りの治まらない涼子だったが、床にだんだん血のシミが広がっていくのに耐えきれなくなって足を出すと、山田の頭が足の甲を打ち付けて額の血をすりつけていた。

交渉人涼子 10話 (14) につづく
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