ろま中男3 作品リストバア転生の秘薬 目次バア転生の秘薬 (13)ストーカー少年
も、もう、だ、だめだ…。
駅前のファーストフードでパックリ脚を開いて座った麗奈の姿をした隆平は、恥ずかしい姿をさらす露出狂的興奮にまみれて吐息を荒くし、胸のドキドキに耐えきれなくなって店を出ようとした。
ああっ、やっぱり見てる…、
トレイをトラッシュボックスに片付けているときも、少年の視線はナマ脚の下半身を追っていた。
あっ、見られた?…、
お尻のスカートを押さえる習慣がないのでゴミを入れるとき前屈みになった隆平は、パンチラしてしまったことに気付くと、
ひいいっ、きょわい…。
慌てて振り返り、少年がやぶにらみで凝視しているのに恐怖して焦って店から逃げ出した。
はああっ、女の人って、大変なんだな…。
元はと言えば自らの油断から起こったことだが、女の人にとって見られることがこんなに負担になるのだとしみじみ感じていた。
帰るか…、
浮ついた気持ちで久しぶりに外に出た引きこもりだったが、たいして面白いこともなく気疲れしただけだった。ため息をついて帰ろうとした隆平は、
そうだ、今のオレって…。
魂の抜け殻になっている自分がどうなっているか、急に知りたくなってワクワクした。
家庭訪問って、ことで…。
登校拒否の隆平を登校させようと麗奈は頻繁に家庭訪問していたし、今日突然行っても不自然じゃないと考えた隆平は、目の前の駅で電車に乗って家に戻ることにした。
へ?…、あっ、アイツ…、
改札に向かう階段でお尻に視線を感じた隆平が振り返ると、マックで太ももの間を覗いていた高校生が後ろからついてきていた。
やばいぞ、ストーカー?…。
危なそうな目つきでローアングルから見上げる高校生に危険を感じた隆平は、パンチラしないようにお尻をしっかり押さえてキップ売り場に向かった。
ひっ、コイツ…。
少年も追いかけてきて、隆平の隣でいくらの切符を買ったかのぞき込んで、同じ切符を買っていた。
やばいよ、絶対ついてくる…。
見た目は美人教師だが中身はヘタレヒッキーなので、図々しくついてくる高校生に隆平は怯えてみっともない内マタになっていた。
ああっ、やっぱり、来てるよ…。
ホームに向かう通路で後ろをうかがうと、やっぱりあの少年がついてきていた。
やばいぞ…、コイツ、痴漢だ…。
ホームで後ろに立たたれる不気味さにちびりそうな隆平は、少年の魂胆を妄想して怖じけ、オシッコをガマンするように内マタに合わせたヒザを震わせていた。隆平は痴漢したことなどなく、もちろん痴漢されたことも無かった。
ひいいっ、やっぱりいっ…。
帰りのラッシュ時間からはずれているはずの電車は、ヘタレヒッキーの予想通り混んでいた。背後から迫る圧迫感に怯えて震えが止まらない隆平は、やめればいいのに混んだ車両に乗り込んでいた。
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