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== 交渉人涼子 ==

交渉人涼子 9話 (25)

裏ろま中男 作品リスト
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交渉人涼子 Negotiator Ryoko
9話 涼子と山田 (25)

切なげな表情から涼子の動揺が伝わってきて、山田は自分の子供っぽい企みに後ろめたい気がしたが、ココが勝負所と覚悟を決めた。いつも涼子には心の内まで見抜かれているので、浅はかな企みがバレるのはないかとドキドキしていたが、表面上はなんとか平静を保って、休んだので、続きをしましょうか、と笑顔で聞いた。そうね、して、涼子は不安な気持ちを抱えたまま山田にカラダを開いた。

山田は涼子を押し倒すと足を絡めながら正常位で突入した。涼子のアソコは十分に潤って山田をすんなりと受け入れたが、心に影さすわだかまりで高揚したみだらな気分にはなれなかった。濡れた粘膜をかき分けて侵入する息子も元気がないような気がした。さっきまでの野獣のような激しい愛撫が影を潜めて、ゆっくりと腰を動かす山田が涼子の顔をのぞき込むように見つめていた。涼子は無表情で見つめる山田が何か言い出すのを待って不安そうな面持ちで見つめ返していた。セックスの興奮というより重苦しい雰囲気で息が苦しくて涼子の顔は沈鬱に曇っていた。

何か、言って、いつもの山田らしくない態度にとうとう耐えきれずに涼子が口を開いた。涼子の泣き出しそうな顔の悩ましげで艶めかしい色気に、ついゴクリと喉を鳴らしてしまった山田だったが、何をですか、と平気なフリをして聞いた。聞き返された涼子は言葉につまっていた。いつもの激しいセックスでは会話などないし、何か言えというのは涼子の無茶ブリと言って良かった。山田は涼子の困惑した顔にココが攻めどころと覚悟を決めて、好き、って言えって、コトですか、と無表情に聞いた。

山田の見つめる目に涼子は思わず目をそらした。いつも山田は自分を好きだと言ってくれるが、自分はそれに応えていない、そんな自分が卑怯に感じた。山田のためだなどと思っていたが、それがとんでもない思い上がりのような気がした。そんな想いで沈みそうな気分でいると、オレは涼子先輩が好きです。涼子先輩が喜んでくれるなら、何度でも言います、好きです、という優しい声に涼子が視線を向けると山田がはにかんで笑っていた。

交渉人涼子 9話 (26) につづく
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