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短編 (187)エースパイロットサヤカ(13)逢瀬に焦がれる

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短編 エースパイロットサヤカ 目次

短編 (187)エースパイロットサヤカ(13)逢瀬に焦がれる

「…、逢えない?」
…、このままじゃ、おかしくなっちゃう…。
MPを呼んで男性機能を喪失して茫然自失のイトウを逮捕させたサヤカは、高機能性具で身体的な性欲は解消されていたが精神的に満たされず、例の男に渡されたカードの番号に電話した。

…、じゃあ、あのバーで…。
それだけ言って電話は切れた。
愛想無いわね…。
あっさりした男につまらなさそうに電話を置いたサヤカだったが、前回のカクテルドレス以上に女をアピールするセクシーな衣装を選ぶと、軽く化粧していそいそと出掛けた。

「少佐殿、行ってらっしゃいませ」
ハデなジュエリーで胸の谷間を強調したスケスケセクシードレス姿にニンマリした門衛が、浮ついた声でサヤカのスポーツカーを見送る。
ん…、ああ…、
敵エイリアンに荒らされた荒野を疾走してロングヘアをなびかせる美人エースは、
早く逢いたい…。
運転しながら男との窒息しそうなセックスを思い出し、太ももをすりあわせて濡れた肉の合わせ目をクチュクチュさせていた。

「…、来たわ」
…、相変わらず、汚いカッコ…。
昨日のバーに入ると、男は昨日と同じ薄汚れたコートを羽織ってカウンターに座っていた。
「早かったな」
気取らない男の姿に内心ホッとたサヤカだったが、気合いを入れて着飾ってきた自分とつり合いが取れないことに、ちょっと不満そうにすねていた。

「行くか」
バーテンにコインを投げ出した男は、セクシードレスに体の線をクッキリさせた裸同然のサヤカの腰に手を当ててバーを出た。

「んっ…」
あ…、はんっ、はああ…、
腰のくびれに当てられた手にメスの官能を昂ぶらせたサヤカは、ビクッと震えて鼻にかかった吐息を漏らし、
どうしてこんなに、感じちゃうの…。
はしたなく汁を垂らした股間を、ムチムチ太ももですりつけるような妖しい足取りで男に寄りかかっていた。

「…、乗れ」
サヤカの車に乗り込んだ男はつっけんどんに言うと、すぐに車を走らせた。
「今日は、ちゃんとしたところに、行きたいわ」
二日続けて…、
滑らかに車を走らせる男の苦み走った横顔にウットリする全軍トップエースは、
カーセックスなんて、いや…。
ナビシートに沈めた欲情したカラダを切なげにくねらせて、甘えた声を漏らす。

「そうか…」
切れ長の目を潤ませた物欲しげな表情を一顧だにしない男は、そう応えると一段と車のスピードを上げた。

「ここなの…」
もうちょっと…、
男が車を停めたのは、旧態依然とした古典的なラブホだった。
マシなところが、あるんじゃ…。
男と女がロマンチックに愛し合うシチュエーションを妄想していたサヤカは、不満そうにつぶやいたが、
「いやなら、帰れ」
車を降りた男はさっさと受付に向かった。

この…、
振り返りもしない男の突き放した冷たい態度に、
なに、気取ってんのよ…、
キレそうになったサヤカだったが、謎の男の女体が張り裂けそうな強烈なセックスの魔力に魅入られた淫乱少佐は、
でも…、逆らえない…。
濡れ濡れのアソコを意識して太ももを締め、歩きにくそうに薄汚れたコートについていった。

短編 (188)につづく
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