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== バア転生の秘薬 ==

バア転生の秘薬 (9)有頂天のエロバカ

ろま中男3 作品リスト
バア転生の秘薬 目次

バア転生の秘薬 (9)有頂天のエロバカ

「…、うっ…」
…、あ…、あれ?…、戻った?…。
担任教師麗奈のカラダでエクスタシーの荒波を体験して意識を無くした隆平が、次に目を覚ましたのは住み慣れた引きこもり部屋だった。

「はあ…」
はっ…、ああ…、
若い官能的な女体から慣れ親しんだ自分の体に戻って、イカ臭い万年床のベッドに寝そべったエロヒッキーは、
す、すごかった…。
夢うつつの半覚醒状態でぼんやり天井をながめていた。

「…、あっ…」
オンナの体で味わう絶頂感のすごさを反芻してニヤニヤしていた隆平は、急にあることを思い出してマヌケな声を上げると、ベッドから跳ね起きた。

「…、あった…」
ケータイ?…、
引きこもり生活を始めてからはほとんどかかってこなくなり、机の上に放り出していたケータイを取り上げ、
着信っ…、
数十分前に着信した相手先不明電話番号を画面に見た隆平は
先生の…、スマホ?…。
麗奈のスマホからの着信であってほしいと願ったが、まだ半信半疑だった。

…、かけて…、みるか…、
確認方法はわかりきっていたが、若い女性に電話した経験のないヘタレヒッキーはしばらく躊躇し、やっと決心して電話をかけた。
せんせい…、出るか?…。
オカルト趣味ヒッキーは怪しい薬の効き目が本当であって欲しいと願って、祈るような気持ちでコールが鳴るのを聞いていた。

…、あ、あの…、もしもし…。
コールが中断して女性の不安そうな声がした。
うっ…、
隆平はそれを聞いた瞬間、反射的に切った。
や、やった…、ホントに、先生だったよ…。
その声はついさっきまであえいでいた艶めかしい声とは違う感じだったが、ヘタレヒッキーは何の根拠もない自信で担任教師の声だと確信した。

「くううっ」
すげえっ…、
すっかり電話の主を担任の麗奈だと信じ込んだ隆平はケータイを放りだすと、
コレ、すげえっ…。
毒々しい赤い錠剤の入ったビンを手にとり、デタラメにカラダをゆすってバカ踊りしていた。

「あ…」
…、あ…、
浮かれまくっていた隆平はふと我に返って、
あれ?…。
薬の本来の効能は、来世の新しい人生に生まれ変わるはずだったコトを思い出した。

ま、いっか…、
しかし若い女性のカラダを好き勝手にもてあそぶジコチューな遊びを覚えたお気楽バカは、
こっちのほうが、おもしれえしっ…。
偶然手に入ったとびきりのオモチャにご満悦で、乗り移られた女性を貶めてどんなにひどいコトをしているかなど全く考えてなかった。

バア転生の秘薬 (10)につづく
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