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== 交渉人涼子 ==

交渉人涼子 9話 (20)

裏ろま中男 作品リスト
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交渉人涼子 Negotiator Ryoko
9話 涼子と山田 (20)

ひとしきり笑った涼子を山田もうれしそうに見ていた。山田は正座して涼子にカラダを向けていたが、股間には変わらずに尋常でない大きさで息子がそそり立っていた。笑いすぎて目尻に涙を浮かべた涼子は、山田の股間に目をやって頬を染めた。あのっ、涼子の表情が変わったのを見て、山田はムラムラとスケベ心をもたげてきた。女座りする涼子の股間はしっとりと濡れて、このまま山田にカラダを任せてもイイか、と頭に浮かんだが、イヤらしいことはしない、と約束したわね、と興奮で上気した山田の顔をのぞき込んだ。

うっ、わき上がる劣情に下半身を突き上げられていた山田は、涼子の言葉にシュンとなってうなだれた。シャワーでも浴びる?、山田のめまぐるしく変わる一顰一笑に笑いをかみ殺していた涼子は、ハダカの背中をぽんぽんとたたいた。えっ、シャワーとくればその次は、と妄想をたくましくした山田は、涼子にうれしそうな笑顔を向けて、はい、と元気に立ち上がるとそそくさとバスルームに向かった。涼子はケツ丸出しの山田の後ろ姿を見送ると、エプロンを身につけてキッチンに立った。

その次の期待に忙しくカラダを洗う山田はそそり立つ息子に、もう少しのガマンだぞ、とニヤけていた。カラスの行水で急いで浴室から出た山田は前も借りた丈の短いバスローブを見つけて、お借りします、と水気を拭き取ったカラダに羽織った。リビングに戻ると涼子がキッチンに立って料理をしていた。あら、早かったわね、と顔だけ向けた涼子はほぼハダカの後ろ姿をさらしたハダカエプロン姿だった。山田の股間が臨戦態勢で襲いかかろうか迷っていると、もうすぐ出来るから、座って待ってて、と背中を向けたままの涼子の声がして、はい、と応えた山田はしょんぼりダイニングのいすに座った。

さあ、食べて、…材料買ってなかったから、冷凍だけど、と涼子が恥ずかしそうに笑って、チャーハンとスープを山田の前に置いた。涼子の手料理ははじめてで、山田は湯気の上がる料理に感動していた。頂きますっ、チャーハンにガッつく山田は、ウマイですっ、と感動しきりに目に涙まで浮かべていた。前もってわかってれば、ちゃんとしたのも、作れるのよ、山田がガツガツと食らいつく様子を涼子はうれしそうに見ていた。ぜひ、お願いします、皿から顔を上げて山田が乗り出すと、付いてるわよ、涼子はニッコリ笑って山田の口に付いたご飯粒をつまむと色っぽい唇に運んだ。

山田に手を伸ばした涼子はかがめたノーブラの上半身に豊満な乳房をぶら下げて、くっきりした谷間を見せつけていた。山田は自分の顔に付いていたご飯粒がなまめかしくぬめった光を放つ唇の間に吸いこまれていくのを、ウットリと見つめていた。お嬢様育ちで和洋中一通り心得のある涼子は今度ちゃんとした手料理を食べさせてやろうと、山田は、何が好き?、と料理のリクエストを聞くと、涼子先輩が好きですっ、と山田が堂々と応えた。

バカね、料理のコトよ、山田が勢いづいて告白するのにうれしそうに苦笑した涼子だったが、急に真顔になって、弥生は、と聞いた。へっ、…、唐突に涼子の口から出た名前に、新人の、弥生ちゃんのコトですか?、山田はよく分からないという顔で聞いた。弥生をちゃん付けして呼ぶ山田に心の敏感な部分をチクリとされた涼子は、中指を溝に入れて親指と中指ではさんだレンゲでチャーハンをすくって顔を伏せると、あの子、あなたが好きよ、とつぶやいた。えっ、そんなこと、ありませんよ、女性の機微に鈍感な山田は弥生の気持ちに全く頓着せずに笑いながら応えた。弥生と山田なら、お似合いのカップルだと思うわ、なんでそんなことを言っているのか涼子自身もよく分からなかったが、涼子のまじめな顔が山田を見つめていた。

交渉人涼子 9話 (21) につづく
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