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ろま中男劇場 5.おっととおとうと (36)不潔な長髪男

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ろま中男劇場 目次2

ろま中男劇場 5.おっととおとうと (36)不潔な長髪男

「じゃあ、明日また来てください」
希の優しさで正気に戻ったクリハラはワタナベを婦女暴行で現行犯逮捕した。すでに住所や名前を明らかにしていた希は、明日出頭するように言われて解放された。

「はああ…」
なんか…、
交番を出てW大に向かって歩き出した希は、本屋からはじまったドラマか映画のような展開を思い返し、
スゴイことに、なっちゃった…。
ありきたりな新婚生活にはあり得なかった非日常な事件の圧倒感に、逆に気抜けしていた。

「おい…」
W大方向に見当を付けて路地を歩いていると、後ろから低いこもった声がした。
「…、はい?…」
…、私?…
希が振り返ると、不潔そうなロングヘアの青年がヤブニラミの目線をあらぬ方向に向けて立っていた。

「?…」
違った?…、恥ずかしい…。
こちらを見ようとしないその男に、自分じゃないと思った希が恥じらいながら行こうとすると
「おい、待てよ…」
また陰鬱そうな声がして希を引き留めた。

「?…、なんでしょう?…」
何の用?…。
希がもう一度振り返ると、だらしなく伸びた長髪に隠れたイジワルそうな目がチラチラと希を見ていた。
「これ…」
男は無表情にデジカメを差し出した。
「え?…」
何?…、や、なんで…。
液晶画面には本屋で変質者に下半身をムキ出しにされた、希の恥ずかしい姿が写っていた。

「これも…」
動揺する希を見て唇のハシをゆがめてイジワルそうに笑った男は、別の写真も見せた。
「や、やだ…」
そこにはワタナベにフェラを強制された希の、胸までニットワンピをまくり上げられたほぼ裸の姿が写っていた。

「お…、オレにも、し、してくれよ」
人に見せられない恥ずかしい姿を見せられた混乱でフリーズしていると、耳元で不気味な声がした。
「は?…」
な、なに?…、
生理的嫌悪を催す不気味な声にゾクッとした希が目線を上げると、
ち…、ちかい…、
醜悪な笑みを浮かべた長髪男が若妻の熟れた女体の覆い被さるように立っていた。
や、やだあ…。
今にも襲いかかってきそうな男に希が怯えて顔を伏せると、男の膨らんだ股間が目に入る。

「だ、だまってて、やっ、やるからっ…、やっ、ヤラせろよっ」
希の怯えた様子にますます図に乗ってニヤリとした長髪青年は、ニットワンピのお尻に手を伸ばしてグニグニなで回し、ツバキを飛ばしてうわずったドモリ声をあげた。

ろま中男劇場 5.おっととおとうと (37)につづく
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