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== 交渉人涼子 ==

交渉人涼子 9話 (4)

裏ろま中男 作品リスト
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交渉人涼子 Negotiator Ryoko
9話 涼子と山田 (4)

ついさっきオナニーネタにした山田を女子トイレで目撃した弥生は茫然自失で声も出ないが、脳裏にはイヤラシイ妄想が浮かんでいた。まだ快感の余韻に漂う弥生の意識には、女子トイレでニヤけたバカ面をさらす山田は変態の不審者ではなく、まだ頬を圧迫した感触も生々しいたくましい男性器の持ち主だった。淫乱な想像力をたくましくする弥生はオナニーしたばかりでまだねっとりした液体をにじませるアソコの粘膜に、山田の大きなナニを激しく突き立てられる破廉恥な妄想に意識を占領されて、熱くほてった頬を赤くしてうつむいたが、興奮した吐息でカラダが熱くなるのを自覚していた。このとき山田が強引に迫ってきたら、口では抵抗したかもしれないが間違いなく弥生のほてった女体はそそり立つ肉棒を受け入れていた。

ふたりが茫然と見つめ合っているところに到着した涼子は、弥生のことを想定しなかった自分のうかつさを悔いてうかれた気分が消し飛んだ。しかし落ち込んでいる余裕はなかった。山田、ココで何をしてる、わざと声を張り上げた涼子に振り返った山田は、回し蹴りをもろに食らった。無防備な体勢で涼子のケリを受けた山田は不自然な体勢で崩れ落ちた。トイレの床に突っ伏して意識を失った山田をなおも足蹴にしながら、弥生、大丈夫か、山田に何かされたのか、と硬直して突っ立っている弥生に涼子がまじめな顔で声をかけると、弥生もやっと正気に戻った。

涼子先輩、もうイイです、お願いですからやめてください、弥生は山田に折檻を続ける涼子を遮って山田をかばった。この新人が必死に懇願する顔に涼子は拍子抜けしていた。弥生に山田との関係を悟られないためのいわば勧進帳のつもりの折檻だったのだが、山田に味方する弥生は全く想定外だった。折檻をやめた涼子は、ホントに何もされなかったのか、と心配そうに弥生の顔をのぞき込んだが、私は大丈夫です、でも涼子先輩、やりすぎですよ、おとなしい女の子だと思っていた弥生が毅然と抗議する姿に涼子は圧倒されていた。

涼子に背を向けてしゃがみ込んだ弥生は、山田さん、大丈夫ですか、と山田を抱き上げて介抱した。意地悪な上司と恋人同士にも見えるこの構図に涼子は安堵の息を漏らしながら、なにか釈然としないモノを感じていた。えっ、ああっ、気持ちいいっ、意識の戻った山田は弥生のふくよかな胸の感触を涼子と勘違いして抱きついていた。えっ、…、山田さん…、いきなり山田が胸に顔をうずめるのに弥生はびっくりしていたが、頬を染めたその顔はまんざらでもなさそうだった。そして山田に抱きしめられて女の本能に点火してしまった弥生は股間をはしたくなく湿らせていた。

えっ、あっ、ゴメン、柔らかい胸が涼子でないことに気づいた山田は、あわてて顔を離すと申し訳なさそうにカラダを縮めて立った。…、いえ、いいんです、弥生は恥ずかしそうに顔を伏せたまま応えた。茅の外でほっておかれた涼子は、山田、来い、と面目なさそうな山田を女子トイレから連れ出そうとすると背中に、涼子先輩っ、と弥生が呼び止めるので、わかってる、もう乱暴はしない、と応えて女子トイレを後にした。しかし弥生が監視するつもりかついてくるので振り返った涼子は、この件は、黙っていてくれるな、と念押しすると、はい、弥生は涼子に挑むような目で返事をした。

交渉人涼子 9話 (5) につづく
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